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新入生編7
売店の前にはCLOSEの文字が、どうやら平日しか開いてないみたいだ。
まあ、すぐに必要ってわけじゃないから、
と余裕を持って、自分の荷物をベッド下の収納部分に分けていると、ドアが開いた。
「おはこんばんちわ。」
……いや、スランプ知ってる年代だけど、リアルに言うヤツはじめて見たわ。
「おはこんばんちわ」
「いや、続けて言わんでも分かるから。ア○レちゃんネタぶっ混んでくるの初めて聞いたわ。」
身長は少し低めで、ややぽっちゃり
お坊ちゃ○君だ…
最初の感想はまさにそんな感じだった。
「まだ時間が早いから、一番だと思ったけど、もう来てる人いたんだ。」
「まあな。葉加瀬、葉加瀬太郎だ。」
「俺田、俺田勉。これからよろしく。」
ニヤリと笑って、ニヒルなつもりなんだろうが、お坊ちゃ○君が、ニヤリとしても様にならない。