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枕の下に 希望の上に(9)

大信不約のコーヒー

肌寒さを感じて

一枚羽織る夜に

流れ星が曲線を描く

月明かりで見え難い

透明な動きを感じて

その余韻だけで

流れ星があったのだと

納得した

優しい風が吹いて

それで良いのだと

耳鳴りがした




部屋の中に常備灯

隙間風に苛つく

布団で丸くなる身体

笑えば良いと

仰向けで目を開ける

オレンジ色が

目に襲い掛かり

それで目を閉じた

そして

意識ごと閉ざされた




午前中に

やってしまう

その計画は成功して

午後は

宙ぶらりんとなる

横になっては座り

座っては横になり

スマートフォンに落ちる

伸び伸びと堕落した

動かないと

動けないの隙間は

紙一枚だが

黒と白ぐらい違うのだ




コーヒーカップ

一杯分の時間は

温さを気にしなければ

湯気よりもある

窓際の喫茶店では

ハードカバーの本を読む

分かり易い大きさは

邪魔を薄くする

味の感想は

最初の三口分を

覚えていれば良い

酸味が増えたコーヒーは

物語の彩りに近い

安らかな変化である

裏切らない活字は

友と呼ぶに相応しい


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