4話
鉱石を集めたヤトは町に戻ると夜であったこともあり宿を取ることにした
町の宿にはグレードがあり、高い宿ほど部屋が豪華で何かしらの補正があるらしいが、金がないヤトは最低ランクの宿を取った
残金 500g→450g
翌朝、ヤトはセキトを調教ギルドに預けて(預けるのは無料)鍛治ギルドに向かい採取した鉱石をインゴットにしていく
ブロンズインゴット品質E×6
アイアンインゴット品質E
鉱石をインゴットにし終わり、アイテムボックスの整理を始めるヤトは石ころの処分に悩む
「これどうするか…」
石ころ 品質無し
何の変哲のない石
説明はこんな感じ、何かヒントがあるかと思ったが何も収穫はなかった。ヤトは市場で売ることにし石ころをアイテムボックスに戻した
「すいませーん、誰かいませんか」
ギルドの買取カウンターに向かった
「はいはい、お待たせしました」
「これを売りたいんですが」
カンターの奥から青年が出てきて受付をする
「石ころですか」
カウンターの上に置いた石ころを見る青年
「そうですね、少々お時間をいただいても?」
そういって、石ころをかごのような物の中に入れカウンターの奥えと消えていく
数分後に再び青年が出てきて
「お待たせいたしました。鑑定の結果石ころ20個のうち3つが宝石の原石のようなので代金を別々にしますね」
「へ?宝石ですか」
石ころが宝石になったことに驚くヤト
「あれ、知りませんでしたか?石ころも鑑定、正確には宝石鑑定というスキルで見ると宝石の原石かどうか分かるんですよ」
ちょっとしたマメ知識を教えてもらいながら手続きを済ませる
石ころ1g×17
アクアマリンの原石(小)200g×2
ルビーの原石(小)300
計517g 残金967g
「ご利用ありがとうございます。また石ころを集めましたら無料で鑑定しますのでまた来てください」
思わぬ収穫で金に少しだけ余裕ができた、なのでこちらの世界の昼食をとることにする
と、その前にリアルの方でも昼時なので一度ログアウトをする
3分クッキング&2分イーティングで済ませ再びログインをするヤト
広場の屋台で昼食をとる
「よ、おっさん。串焼き5つな」
「お~、アンちゃんか250だ」
「はいよ」
「ほれ串だ」
串を受け取り屋台の横で食事をとるヤト
「そういや、アンちゃん。あのギルドに行ったかい」
串を焼きながらヤトに話しかけるおっさん
「ああ行ったよ。あそこを教えてくれてありがとう」
「いいってことよ。礼をするってことはホースを買ったんだな」
「まーな」
そうやって世間話をしていくヤト、その間でも屋台のおっさんは串を焼きっぱなしだが
「そういや、昨日鍛冶ギルドのやつらがやけに興奮していたんだが知らないか」
「ん?鍛冶ギルドの人が」
「ああ、何でも発掘スキルのついたつるはしを手に入れたらしい」
「・・・・」
(あれか)
昨日自分が作ったつるはしのことを思い出し心の中で頭を抱える
「自慢ついでに串を買っていったからよかったけど、ギルドに行っているアンちゃんは何かしらねえか」
「いや、全然知らない」
さらっと嘘をつくヤト、正直に答えても何の問題もないが後々めんどそうなのが理由であった
「そうかい、ならいいんだが」
答えた後、広場から離れたヤト
向かう先は調教ギルド、預けているセキトに途中の市場で買ったニンジンを与えに行くのであった
串×5 250g
ニンジン×3 120g
計 380g
残金587g