3話
馬小屋に案内されると柵の中に馬が立って並んでいた
「やぁ、君かい?ホースを買いたいって人は」
柵の前に麦わら帽子を被った青年が立っていた
「ええ、まぁ」
「そうかい」
そういうとなぜか嬉しそうな顔をする
「僕が育てたホースが誰かのためになるっていいよね!」
突如、言い出した青年だがヤトは「そうかい」の後に出てきた『購入するホースを決めてください』のインフォとともに矢印アイコンが出てきたため馬を選んでいる
アイコンを並んでいる馬たちに合わせると体長、体長、性格といった情報が表示される
そのうちの一体に注目した
体色 赤褐色
性格 好戦的
こいつだ、絶対こいつにする
すぐさま、カーソルをその一体に決め購入の決定を押した
「おや、そのホースでよろしかったのですか」
「ええ、こいつでいいです」
「なるほど、この子はとても好戦的で同種を見かけるとすぐさま争いに行くのですよ」
「なるほど」
「それでもこの子を購入されますか」
そう言い終わるとウィンドが開き『ほんとうによろしいですか』と再度確認が出てきた、
「ええ、そいつがいいです」
購入を選択し、晴れて赤褐色のホースを手に入れた
ヤトはそのホースをギルドで無料貸し出しのブラシで体を洗いながら名前を決める
「赤い体色と言ったらあいつしかない」
名前:セキト
種族:ホース
「よろしくな、セキト」
『ブルルル…カプ』
あいさつ代わりのように頭をかまれる
少々、髪がべとべとする感覚はするが良しとしよう、購入を終わらせたヤトはセキトを連れて外に向かった
「よし、そろそろ乗るか」
草原に出たヤトはセキトに跨る
「セキト、一度走ってくれ」
セキトに試しに走るよう指示すると走りだした
「あ、これやばい」バタンッ、
100m走り切ったころにヤトはセキトから落馬した
「しまったな、これはきつい」
頭を掻きながら困惑する、悩んでる最中にセキトが戻り頭を摺り寄せてくる
「よしよし、すまんなこんな役立たずな主で」
『ブルルル』
頭をさすりながらヤトはセキトに謝る、そのセキトは許すかのように泣いた
「あ~~~、悩んでても仕方がない!セキト!うまく乗りこなせるまで付き合ってくれ!」
『ブルル!』
何度も落馬しながら屋台のおっさんが言っていた洞窟を目指す
出発してから1時間
「ハア、ハア、ハア」
装備、顔が土まみれになりながらも目的地み着いたヤト達
目的地でもある洞窟は入り口がとても広く、ホースのセキトまで入れる広さであった
洞窟の入り口は安全であるのであろう、NPCがポーションなどを売っている。そこには厩舎もあった
「なあ、セキト。お前あそこで待ってる『ガブッ』…わけにはいかないな分かった。一緒に来い」
セキトが待たされることに対しお怒りのようだったので連れていくことになった
特に止めらることもなく奥に進むヤト、少し進んだ先で視界の壁の一部に『!』マークが現れた
「おお~、これが採掘ポイントか」
そう呟きながら鉱石を採掘するヤト、途中アンデットのスケルトンと遭遇したがヤトが通常攻撃を5発程度かセキトの足蹴り?足潰し?で1発で沈んだのであった
スケルトンを10程度倒したところでレベルアップした
『ステータスを操作してください』
「ん?ステータス…そういうの見てなかったな」
ステータスのことを今更ながら思い出すヤト、メニューからステータス画面を出すと
名前:ヤト
レベル:2
STR:5
DEX:5
VIT:5
AGI:5
INT:5
MND:5
LUK:5
ステータスポイント 2
「あー、とりあえず武器を作りたいからこれでいいか」
DEXを上げて7にする
今日の成果
石ころ×20
銅鉱石×18
鉄鉱石×3
スキル採掘レベルアップ
『プレイヤーレベル及びスキルのレベルアップが確認されましたのでスキル欄1つ解放します』