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両想い ~Part2

「仲直りの方法論」


他愛のないことで喧嘩して

お互いむくれてそっぽ向く

けれど狭い部屋に二人きり

私はショパンのCD聴いて

あの人は文庫本を捲ってる

そうして時間は過ぎてゆき

息苦しさに耐えかねたのか

「珈琲飲むか?」の一言で

「うん!」と即座に仲直り

犬も食わない喧嘩の結末は

いつでもしあわせを運ぶ種








「流れる時間(とき)


本当に大切なことはいつも

言葉にできなくて、そっと

あなたの肩に自分、預ける

そして無意識のままあなた

かるくあたしを抱き寄せる

いつからだろうかんがえる

そんなふたりになれたのは








「たゆたい」


さざなみのようにゆるやかに

せせらぎのようにひそやかに

繰り返される愛の中で

あなたをかんじていた

それは自分を識ることだった

何もなにも考えられず

沈みゆく意識の中で

ただ、たゆたっていく

たゆたってゆく

たゆたっていった……








「朝」


朝、目が醒めて気がつけば

隣にあなたがいる

今日も明日も

これよりはずっと

目映い光浴びながら

いつまでもふたりで








「恋」


声が聴きたい

感じていたい

朝も昼も夜も

あなただけをみつめていたい

あなただけのものになりたい








「あなた」


なににもかえられない

かけがえのないものを

永遠に失った時

初めて

あなたがいることに気がついた

黙ったまま私の隣に佇んでいる

そんなあなたが

あなたがいてくれてほんとうによかった









「時を越えて」


幾星霜もの時を越え

いつか再び巡り会う

そう信じてる

だからどうか悲しまないで

私はほんの少しだけ

先に行って待っているだけ

天上から貴男を

あなただけをみつめてるから








「長い間」


長い間忘れていた

泣いて 泣いて

追い縋るしか識らなかった頃

愛しても 愛しても

決して叶うことのなかった恋

ふと想い出してみたけれど今

私にはあなたがいる

だからそんな悲しい恋物語も

長い間忘れていた








「予兆の恋」


どうしても忘れられない

そんな想い出を胸に抱え

嘆き悲しんでいたけれど

忘れてしまいたい想い出

ではないことに気付いた

気付かせてくれたあなた

想い出は捨てることなく

愛し始めるかもしれない








「愛をする人」


愛すること愛されることを願って生きた

その生き方は間違ってはいなかったと今

誇りを持って言える隣にはあなたがいる









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