表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢幻(ドリーマー)  作者: 松岡透
第零章 夢幻覚醒編
5/17

四の夢 夢幻『ドリーマー』

僕が...?


能力オリジンを持っている?!


ど、どういうことだ?


ここは、僕の家であるアパートだ。


さっき(三の夢)から彼女の説明をずっと受けていた場所。


一応、1LKくらいの広さはある。


とまぁ、そんなことは置いといて...


「なんで、僕が...?」


「わからないよ。でも、持っているという事実はある」


「...僕の能力オリジンって?」


「君の能力の名前は...」


「名前は...?」






夢幻ドリーマー






「ドリーマー...」


「そう。本当は、もっと様子を見るつもりだったんだけど...それに、君が本当に夢幻ドリーマーなのか、今日まで確信が持てなかったから...」


「今日、までって、僕達があったのは今日が初めてじゃないの?」


「ううん。私は、君のことをずっと監視していたから...接触を持ったのは今日が初めてだったけど...まさか、初日から能力を見られるなんて思ってもいなかったよ」


「え?僕が、能力を使った?」


「うん。覚えていない?あそこ(一の夢)のやり取り」


「えっと...」


   †   †   †


(一の夢 回想)


「おいお前、ちょっとこっち来い」


「え?やめて!離して!」


もう我慢できなかった。僕のせいで、ほんの少しでも僕に優しくしてくれた『人間』に、危害が加わるのは、嫌だった。


僕は、教室から飛び出して、


『やめろ!』


と、叫んだ。


こんなので止めるやつらじゃないことはわかっているけど、叫ばずにいられなかった。...今思えば、これが、虐めに対する初めての反抗だった。


「「「...」」」


彼らは、なにも言わずにこちらを見返してきた。


これで、雫は一時的にしろ、ターゲットから外れた。


やるなら、僕をやれ。


そう思いながら彼らを睨み返した。


次の瞬間、


彼らは、此方にゆっくりと歩いてきて、


   †   †   †


そうだ、あのとき...


やめろっていったら、彼女に攻撃をするのをやめて、


僕にも興味を持たず、教室に入っていった。


と言うことは...


「僕の能力は...人を操作すること?」


「ううん。詳しくは、違うよ。正確には、『声に出したことを、過去の改変と未来の確定以外で、全てを実現する能力』...だったはず。...半端ない強さだよ。この力は」


「確かに、そんな力、無双にも程があるだろ...!」


どこの出来の悪いラノベだよ!って、叫んでしまいそうだ。


「...なら」


そして、早速思い付いたことを実行する。


まずは、キッチンに向かう。


「どうしたの?」


雫が...いや、ティアが、いきなり始まった僕の行動を見て、不思議ながらもついてくる。


キッチンに着くと(といっても歩いて10歩程度で着くけど)、シンクの蛇口を回す。そして、言う。


「『深淵アビス』」


その声と共に、水が球体状に浮かび始めたところで、蛇口を閉める。


成功だ!


「え?!最初にすることが私の能力再現なの?!」


「いや、なかなか興味深い能力だったから...だって...」


少し考えて、冷蔵庫から今日の夜ご飯にしようと思っていたカレーの豚肉のブロックを取り出す。


そして、


「『変形・水刃ウォーターカッター』」


とりあえず、そう言い、イメージに沿って水を動かす。


力を使っていると感覚的にわかるのだけど、細かい指示はどうやら頭のなかで考えるだけでも出来るっぽい。


そして...


「1cm角の、豚肉の出来上がり!」


「使い道おかしいよ?!」


目の前には、きれいに1cmに揃えたサイコロ状の豚肉が大量に。


しかも、すべての豚肉が合同レベルで同じ大きさ。


「何で?使えるなら使う。それが能力オリジンでしょ?」


「間違ってはいないけど、なんか、凄い敗北感があるよ!」


...涙目でこちらをにらんでくるティア。


あー。 


弄りたくなる体質って、ティアのことを言うんだ。


「何かしらないけど、失礼なこと考えてない?」


「考えていない!」


本当かなぁ...?


そんな声が聞こえてきそうな目をされた。


信用ないなぁ...


いや、むしろ会って1日でここまで話してくれるって言うのは、信用か高くなかったら無理だよね?


今さらだけど、何でこんなことになったんだろう?


結局、僕が能力オリジンを持っている理由もうやむやだし...


まあ、良いか。


いつか判る判る。


「そういえば、ティアって、何時いつ帰るの?」


「え?帰る家なんて無いよ?」


「え?」


「え?」


.........


ちょっとした沈黙がこの場を支配する。


「えーっと?じゃあ、どうするつもりだったの?」


「野宿?」


「バカじゃないの?!」


「ひッ?!」


「...あ、驚かせたなら、ごめん...」


「ううん、大丈夫だけど...何で野宿がダメなの?」


「いや、風邪引くかもしれないし...動物とか、悪い人に襲われたりしたら危ないよ?」


「えっと、私の正体、知ってるよね?」


「あ...で、でも、やっぱり女の子が一人で外にいるのは...あっ!そうだ!」


このとき、僕はなんてことを口走ってしまったんだと、後々恥ずかしがることになるが...  


「僕の家に、泊まりなよ!」


「...ふぇ?」


それは、また()のお話。

はーい皆さんこんにちはこんばんは!


松岡でーす!


...なんか、最近投稿ペース滅茶苦茶早いよね?


一週間で、4話分の投稿をしておりますが...


文字数に直すと、10000文字です。大体。


400文字詰め原稿用紙だと、25枚です。


という、どーでもいい話ですが...


あ、そういえば、最近、第五回ネット小説大賞ってやつに、これ(夢幻)と、あれ(七彩武装)を応募してみました。


まあ、腕試し程度で、1次審査を通っただけで御の字って感じですけどね。


でも、やるからにはやりますよ!


では、今回はこの辺りで!


バイバイン!


...そろそろ挨拶統一した方がいいかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ