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夢幻(ドリーマー)  作者: 松岡透
第零章 夢幻覚醒編
3/17

二の夢 深淵『アビス』

ああ、もう!なんでこんなに早く正体がバレちゃうの?


こんにちは、私です。雫です。...多分、もう偽名ってばれてるとは思いますけど...


いま、夢くんは一切の理解が出来てない様子だから、しばらく一人称変わります!


まずは、あいつを倒してから詳しい説明をします!今は、まだ待ってください!


...いま、敵対している相手は、私...いや、の敵です。


それに、私はある目的をもってこの学校に転校してきました。。


それを邪魔するなら、消すまでです。


...といっても、過激なことをしたら後々めんどくさいことになってしまいますが。


と言うわけで、手っ取り早く倒します。


おそらく、敵の能力は解析スキャンだと思われますが...


先程の爆撃を見ると、別の能力があると思われます。


まだ確定ではないので慎重に...


しかし、先手必勝という言葉があります。


と言うわけで、先に攻撃を開始しました。


私の能力オリジン...オリジンとは、読んで字のごとく私達や、敵の一族なら全員生まれつき持っている能力のことです。


私が持っている力は、『深淵アビス』と『夢魔リリス』です。


さっき、一の夢の最後のシーンで水筒の水...というより、お茶を放ったに、お茶が球状になって空中にとどまっているのは、『深淵アビス』の力。


一言で言えば、『液体なら、なんでも自由自在に操れる』能力...です。


物理法則すら無視します。


チートです。


この力を使って、お茶を操り、敵の顔を覆うように密着させ、窒息を狙います。


しかし、この程度で倒せるなら、苦労はしませんが。


案の定、敵は、お茶を指差すと、そのお茶の球体が爆散しました。


これで、敵の能力は判明しました。


不便とも便利とも言えない能力ですね。


不意打ちにはもってこいですが、戦闘開始からは、圧倒的不利になってしまいます。


指を指して、『ここを攻撃しますよー』って、言ってるようなもんだしね。


と、言うわけで少し面白いことを思い付きました。


少し、周りの空気をいじります。


空気のなかにも水分は微妙に含まれているため、少しは空気を操ることもできます。


で、次に、そのまま敵に突進します。


敵は、予想通りに指をこちらに向けてきて、


ギシャァアァァアン!


私の、()()()()()()()()()()()()()()()()()


敵は無言で驚いていますが、タネは簡単です。


いわゆる、を、軽めに発生させただけです。


どういうことかというと...


自分の周りの空気を少し操作して、私の実際の位置より少し右に自分の影を投影しただけです。


つまり、相手からは私の位置はずれて見えたということです。


で、そのまま敵に近づいて、


「ごめんね」


敵の体に手で触れる。と、同時に敵の血流を止めます。


生物の中に含まれている水分は、その生物の体に触れないと、操作できません。


それ以外の水分は、視認いていると操れます。


あ、でも、空気中の水分だけは別。


あれは、見えないからね。代わりに、全身で触れているから操れる...感じかな?


で、血流を止めると、どうなるかというと、


「ムグ...ぐはっ」


心臓が動かなくなるので、強制的に急性心不全を引き起こします。


というわけで、勝利。ぶい。


って、そんなことより、夢くんは大丈夫なのかな?


──────────────────────────


な、な、なんなんだ...あれはっ?!


なんか、急にお茶が飛んでったと思ったら、急に爆発するし、雫の姿が霞むように見えたし、雫がさわったと思ったら敵が一瞬で崩れ落ちるし...


「ごめん、大丈夫だった?」


「あ、あ、...」


ダメだ、錯乱しすぎて声がでない。


それでも、なんとか気持ちを押さえつけようとする。


「...ふう」


よし、なんとか声が出た。というわけで、いま、一番頭の中の大部分を占めている気持ちを叫ぼう。


スー、ハァー、...よし。











「雫かっけぇーーーーーーーーー!!!!!!!」


「...へ?」


「なんだよおまえ、何でそんなことできるんだよ!すげぇなぁ!それに、強い!あんな怖そうなやつ、俺だったらがくがく震えてなんにもできなかったぞ!」


「え?ちょっと...」


「もしかして、雫って魔法使いかなんか?俺にもやり方教えてくれ!」


「あの!」


「え?」


「私のこと、怖くないんですか?」


「ううん。むしろ、憧れた」


「...えっとぉ...?」


──────────────────────────


何で、あの戦闘を見たあとに出てくる言葉が「格好いい」とか、「憧れた」とかなの?!


まぁ、を達成するためにはそういう思考の方が楽なんだけどね。


「そういえば、もうわかってると思うけど、私の名前は、『天海雫』じゃないよ」


「ああ、確か、『ティア・リヴァイアサン』だっけか?」


意外と順応性高い?


「なんか、落ち着いてきたらいろいろ理解できた。まず、道路を爆破したやつは、『天使』で、逆に雫...いや、ティア...えっと、どっちで呼べばいい?」


今頃ですが、いきなり呼び捨てされていることに気がつきました。


「とりあえず、学校では『雫』、それ以外では『ティア』でお願い」


「了解。で、ティアは、『悪魔』なんだろ?それも、確か、『アーク・デーモン』とか、言ってたっけ?」


なぜだろう。このレベルで順応性が高いと、逆に心配になる。


私達の世界の変な奴に騙されそうな感じがする。


「で?とりあえず、詳しいことを説明してくれないか?」


「...あ、はい。...えっと、どこから話せばいいのかな?」


「長くなるのか?」


「はい。多分、『なろう』換算で1話分くらいはかかります」


「じゃあ、説明は次回だな。...立ち話もなんだから、俺の家で話さないか?」


「あ、はい...でも、家の人は」


「俺の家は両親共働きだから、20時くらいまでなら余裕」


「さすがにそこまでは長居しませんが...では、お言葉に甘えて」


というわけで、次回、夢くんの家で詳しい説明を。


はい。松岡です。


最近、自分の本名を検索したら、出てきました。かなり、上の方に。ネット怖い。


ちなみに、松岡透は本名ではありません。


当たり前。


もちろん、なろうネームで検索したら、ユーザーページが出てきます。


うーん。


なんか、敵弱かったなー。


まあいいや。


強い敵はいくらでも出せるし。 


じゃあ。


透でした。

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