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夢幻(ドリーマー)  作者: 松岡透
第1章 平行世界・地球編
16/17

一五の夢 反省

「ずいぶん無様に負けたな」


ガチャリ、と、扉が開く音と共にかけられた声は、蒼陽先輩の声だった。


「先輩?!もうちょっとオブラートに包もうとか考えないのですか?!」


「...でも、僕は負けた」


「そうだ。夢も認めてるだろうが」


「でもっ!」


「...だが、しょうがなかったかもな...」


「...え?」


先輩の言葉に、僕は反応した。


「あいつの能力(オリジン)だよ。あのあと、オレはあいつに話を聞いたんだが...酷いもんさ」


  †   †   †


場面は、再び夢が気絶していた時間まで遡る。


どうしても、彼はバリーの能力が気になって、聞いた。


「んぁ?俺の能力はどんなものか、だって?」


「ああ...何があいつの攻撃を無効化したんだ?」


「それはだな...俺の暴食の能力のうちの一つ『全属性吸収』ってやつだ」


「は...?」


蒼陽は絶句した。彼の想像よりも遥かに上の答えが帰ってきたからだ。


「つまり、相手がどんな属性持ちだったとしても、物理属性だろうが、エネルギー系の属性だろうが、全て吸収しちまうっていうバカげた能力だ」


「...チートだ」


「ああ、そうだ。そんなやつらがごろごろいるのが、この世界だ」


...自分はなんて世界に来てしまったんだ。


挫折知らずだった蒼陽の心が、少し折れた。


   †   †   †


「と、言うわけだ」


「なるほど...」


全属性吸収...ポピュラーっちゃポピュラーか。


僕の立てた予想は、半分だが間違っていたようだ。


しかも、致命的な間違いだった。


もし、バリーさんが本気で僕を殺しに行くつもりで戦っていたなら、の話だが。


能力の()()を喰うのではなく、能力の()()を喰う。


全てを喰らう。


まさに、『暴食』。


しかも、バリーさん曰く、『全属性吸収』とは、「『暴食』の能力のうちの一つ」である。


まだ、バリーさんは隠しているのだ。その実力を。


今回は...本当に、完敗だ。


「うん...でも...」


「...?どうしたの?」


ティアは、言いにくそうに口ごもったが、やがて、絞り出すように再び衝撃の事実を告げるのだった。


「バリーさん...『大罪』の中では、第七席なんだ...」


「...え?」


なんか、聞いてはいけないことを聞いた気がする。


...うん。やっぱり聞き違いだな。


そう結論付けようとして、念のためにもう一度さっきのティアの台詞を聞いてみる。


「だから...バリーさん...『大罪』の中では、()()()なんだ」


あれれー?おかしいなー?


僕の聞き間違いじゃなかったら、こう聞こえたんだけど。


『ククク...(バリー)は『大罪(シン)』の中でも最弱...』

(注・多少、夢くんの中で脚色が行われています)


って、巫山戯てる場合じゃないだろ...


「あれでも、大罪最強のあの人...『憤怒』のサタンの、足元にも及ばないんだから」


あれで...最弱...?


全属性吸収なんて、チートな能力を持っていても?


急に全身から力が抜ける。


これは...この感情はなんだ?


なんだ...僕の今までの自信はどこいった?


夢幻?それがなんだ?


使う人が弱ければ、意味がないじゃないか。


僕が夢幻の持ち主で良いのか?


「何に怯えてるんだ?お前」


急に混乱しだした僕を現実に引き戻したのは、蒼陽先輩の冷酷な、しかし、的確な一言だった。


この感情が、怯え...?


「お前が怯えている相手は誰だ?」


バリーさんか?


「...違う」


じゃあ、悪魔か?


「...違う」


まさか、天使か?


「違うっ!」


...如月夢、お前は、自分の弱さに怯えてるんじゃあねぇのか?。


「...っ!」


自分に、自信を持てよ。


目が、覚めた。


勝てないなら、強くなればいい。


強くなるには、誰かに教えてもらうのが一番だろう。


僕は、人間という括りの中でも、『夢幻』を抜きにすれば最弱の分類に入るだろう。


なら、強くなる。


僕の能力『夢幻』を使って、強くなる。


一回負けたからなんだ?


そう、ポジティブに捉え始めると、落ち着いてきた。


なら、あとは、有言実行するのみ。


強く、なろう。


『夢幻』の力抜きでも、バリーさんに勝てるくらい、強く。


そうでもしないと、天使に勝てるなんて、夢のまた夢だ。


如月『夢』だけに。


その夢を現実にしよう。


そのための『ドリーマー(夢想家)』だ。


夢想家とは、「実現できないことばかりを考えている人」のことだ。


でも、それを実現する。


繰り返しになるが、そのための『夢幻(ドリーマー)』だ。


僕の思考はくどい、もしくは、変かもしれない。


でも、ありのままを伝える。


これが、僕の考えだから。


「...なんだ?急にやる気が出てきたような顔になって...」


「ありがとうございます、蒼陽先輩。先輩の言葉で、光が見えました」


「お、おう...」


何故か少しばかり引かれているが、気にしないでおこう。


(ちなみに、実際は、蒼陽はあえて夢をキレさせて、その風向きを強くなることに向けさせるつもりだったのだが...夢の得意技『妄想』によって、ルートは違えど同じ結果をもたらした)


とにかく、今は強くなる。


その1手だ。

(今回も長いあとがきな上に、趣味満載です。お気をつけください)


本当にあった茶番劇


3月31日のやけに鮮明な夢の話だ。


俺はいつものようにモンハンXをプレイしていた(XXはまだ家に無い)。


...一人でプレイしていたのにも関わらず、ものすごい独り言をいってた気がする。


たぶんこんな感じ。


作者(以下、作)「...とりあえず、EXフィリアのガンナー装備作ったな...っと、そうだった、頭装備は剣士とガンナー共有か...なら、頭装備は剣士装備にしよう(モンハン知らない勢に説明すると、ガンナーと呼ばれる遠距離武器専用の防具より、剣士と呼ばれる近接武器専用の防具の方が防御力が高いが、頭装備だけは剣士とガンナーで共有できる)...あ、しまった...シャガルの素材逆鱗以外全部売ったんだった...」


...注釈を交えたとはいえ、長い独り言だなとは、今でも思う。


ちなみに、モンハンガチ勢なら独り言(装備の名前)で気づいたとは思うが、俺はいわゆるネカマである。


何となくだよ。何となく。


たまに野良に潜ってるよ。ネカマで。


話がそれた。


そのアバターの名前はティア(夢幻のティアとは、一切関係がありません)という名前なのだが、そのキャラがね、俺に


話しかけたんだよ。


...もちろん、夢の中の話だよ。


確か、こんな会話をしたと思う。


ティア(以外、テ)「...ねえ」

作「...?今誰かしゃべった?」

テ「私」

作「ああ...これは夢だな(このときになって夢だと気づいた。夢だと気づいた夢って、やけに鮮明に記憶に残るよね)」

テ「ん。確かに夢。でもね、これだけは忘れないで」

作「なにを?」

テ「私に構いすぎないで、別のティアちゃんにもかまってあげて?」


そこで、目が覚めた。


そして、思い出した。


「小説家になろう」の存在を...ッ!!


   †   †   †


はい、皆さんこんにちは、松岡透です。


上の話、本当にあった出来事です。


まさか、夢の中でティア(モンハン)に、話しかけられるなんて思いませんでしたよ...


ましてや、ティア(夢幻)の存在を思い出させてくれるなんて...


なんか、ティア(モンハン)とか、ティア(夢幻)って、朝比奈さん(小)とか、朝比奈さん(大)ってのを思い出す書き方だな...


閑話休題。


では、毎回恒例(?)のこれを。


本っ当に、申し訳ございませんでしたっ!!!


...そうです。全力の謝罪です。


何でかなー...最近本当にモンハンXにはまって...


もう、4gのプレイ時間もHRも越えています。


そして、どんどん増えていくシャガルマガラの討伐数...キリン並みに弱い古龍だからな...あれ。


一回、モンハンXの二次創作してみたいな...


あ、ちなみに、小説家になろうの存在を忘れていたっていったの、


本当のことです。


本当に、夢の中でティア(モンハン)に言われるまで忘れてました。ありがとう、ティア(モンハン)。


...とまあ、そこそこ長かった前回のあとがきの文字数をさらっと越えましたが、今回はここら辺で筆を置かせていただきます。


ではでは、では~

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