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作者あとがき




高校生活も三年目に差し掛かったのある一時、パソコンがネットに繋がらなくなった時期があった。

そんな中でも執筆意欲を抑えられなかった私は、ならばアナログで書いてしまえばいいと思い立ち、近所の百円均一で原稿用紙を買い込んである作品を書き上げた。

それがこの作品「坂原悟の奇妙な半生」である。


ストーリーの構想は、小学生時代ネットで見掛けたとあるフラッシュムービーの出来が素晴らしかった事に由来する。


過去の業と因果を背負った人外の主人公が、今目の前にある愛の為に動き出す。

そんなフラッシュ作品に心を打たれた私は、こんな純愛ものを自分なりに書き表せないものかと、高校時代シャーペンと消しゴムを片手に原稿用紙に向かっていた。

その頃の創作意欲はまさに異常の一言であり、自宅はおろか学校でも暇さえあれば執筆に時間をかけていた。

休み時間は元より、担当の暴走でしばしば授業が脱線する国語の授業も実質的には暇に該当したため執筆の時間に当てていたほどである(無論書くべきノート・プリント類はちゃんとまとめていたし、他の連中は担当と話したり場の雰囲気を盛り上げたりとバカ騒ぎに荷担するか、隠れてゲーム機や携帯電話を弄くっているような連中ばかりだった)。


結果、中途半端なファンタジー要素や過去作品のキャラを引っ張り出してしまい、実に半端な作品になってしまったと思っていた。



そして当時文芸部に所属していた私は、会合に際してこれを仲間達に読ませてみた。


仲間達の反応は私の想像を遙かに超えており、誤字脱字文章構成に対する指摘こそあったものの、読ませた全員からは絶賛の嵐。

結果私ははこの作品をその年の文化祭にて発行が予定されていた文芸部誌に寄稿する事を決め、編集作業にも一役買った。


文芸部誌を取っていった者達が私の話を読んでどう思ったかは定かではないが、少なくとも身の回りからは絶賛されていたこの話をより多くの人に知って貰いたいと、本日こうしてここに転載させてもらう事にした。


尚その当時部の同士として共に活動していた中には、私のお気に入りユーザであるヴォルフィード氏やpixivにてお気に入り登録してくれている波動茶氏も居る。

特に波動茶氏には日頃から世話になりっぱなしである為、これからも精一杯執筆活動を続けて行かねばならないと考えている次第である。


11.6.5 12:19 蠱毒成長中

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