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0★あなたに再び会う日まで
私の大切な人は、
あっという間に私の前から旅立っていきました。
私の世界に新しい風を呼び込み、
甘くやわらかな香りと、
胸の奥にじくじくと疼く小さな傷を残して、
静かにいなくなりました。
その傷は痛みであると同時に、
彼が確かに存在して、私の心に触れてくれた証。
あなたと再び会うその日まで。
明日なのか、
ずっと遠い未来なのか、
今の私には知るすべもありません。
本音を言えば、今、私の足元は揺れています。
どう支えればよいのかもわからず、ただ立ち尽くすばかり。
それでも、
あなたが灯してくれた光を抱きしめながら、
私はただ歩き続けます。