3つの問題
待たせてしまってすみません。
一応、一区切り出来たので投稿を再開したいと思います。とはいえ、まだ完全に仕上がっていないのと、見直し修正も済んでいないのでもしかしたら途中で止まってしまうかもしれません。そうならないように急いでやっていますが、もしもの時があるので報告しておきます。
ここからは謝罪と報告です。
今回の章は少し…いやかなり?内容を詰め込んでしまったので若干取っ散らかっているかもしれません。もしかしたら分かりにくい内容になっているかもしれないのでその時は報告等よろしくお願いします。
あと、前に言っていたようにpixivでエンテの立ち絵風のイラストを投稿しているので良ければ見ていただけれるとこれからの作品を想像しやすい……かもしれません。
長々と失礼しました。それでは、お話を楽しみください!
エンテが目醒めてもうかれこれ1週間経過した。
相変わらず――と言っていいのかは分からないが、彼女について全くといっていいほど進展がない状態だ。そんな中でも、彼女に関することで分かっている問題は大きく分けて3つ存在する。
まず1つ目は彼女の記憶のこと。
アインハルトの書物を読めば彼女のことが新たに分かるのではないかと思い、3日ほど地下に篭もり書物を漁っていた。その中にいくつか魔術に関する有用な記述があったのだが、残念ながら彼女の記憶に関する情報を見つけ出すことが出来なかった。
つまりは、今の現状でこれ以上彼女の記憶に関することを調べる術がない、といった状況なのだ。とはいえ、これは予測出来ていたことなのでそれほど落胆するものではなかった。これに関しては当初考えていたように、彼女の記憶が戻るまで気長に待つという不明瞭で途方もない方法しかないないということだ。
2つ目は彼女にかけられているという呪いについて。
これはまず本当に呪いが掛かっているのかどうか、ということで話の方向性が決まってくるので現状でいくら考えたとしても解決のしようがないということだ。
それというのも、僕が使える魔術というのは封印術といったものなので呪いなどといった得体の知れないものは手の施しようがないからだ。魔術師であるので呪いについての知識は持ち合わせている。だが、それは必要最低限の知識であって、不得手のものはからっきし駄目だということだ。
そもそも本当に呪いに掛かっているのかも怪しい、と考えている。だが、彼女が嘘を吐いているようには思えないことから本当に呪いにかかっているのではないか、と錯覚してしまいそうになってしまう。今の段階でいくら考えても答えが出ないので、一旦この問題は置いておくことにした。それというのも、問題は3つだけではないのだ。答えが出ないものにいつまでも時間を割いていては一向に進展することはない。それと、下手に手を出して悪化してしまっては本末転倒で目も当てられないだろう。
――と、ここでこういったことに詳しい友人が1人いたことを思い出す。彼女の協力を得ることが出来たのならもしかすると何かしらの進展が期待出来るのかもしれない。問題は、今何処にいるのか分からないということと、少し面倒なことになるということだ。どう転ぶか分からないが、一応連絡を入れてみることにしよう。返事は期待出来ないが、しないよりはマシだろう。
最後に3つ目。これは先に挙げた2つの問題よりも最優先で解決しなくてはならないものになる。
その問題というのが、エンテとの親交を深めることだ。こんなことを言うと誰もが馬鹿馬鹿しく思うだろうが、実は最も重要な問題になる。
なぜなら、彼女と会話をすることで何かしらの情報を得られるかもしれないからだ。それに、後々のことを考えると彼女と仲良くなることは決して悪いことではないだろう。そうは言っても、残念ながら今の今まで彼女とまともに会話をすることすら叶わなかったのだが……。
人間が信じられないというのは分からなくもないが、会話が出来なければ抱えている問題を解決しようにも出来ないというものだ。呪いのことも相まって余計にコミュニケーションを取りたくないのかもしれない。
今は傍に誰かがいるからいいが、必ずしも一緒にいるというわけではない。一人で何でも出来るようになったのだとしても、それでも限界がくることもあるだろう。そういう時の為にも少しはコミュニケーションが取れるようになればいいと考えている。
彼女にとっては余計なお世話なのかもしれないが、自分自身、彼女に何かしてあげたいと思うのだから彼女には諦めてもらうしかない。
3つの問題をまとめている中であることが気になってしまった。それは彼女の魔術師としての実力だ。
アインハルトの日記によると、エンテはヒルデが創った最高作なんだと記されている。それに彼もあの時にそう述べていたのでおそらくそれは事実なのだろう。
ヒルデの実力がどれほどのものなのかは正直聞いただけでは計り知れない。だが、魔道具を用いて自立型の人形を独自に創り出すくらいの実績を持っているのだ。決して実力がないということは考えられない。そして、その彼女が最高作と言うほどなのだ。エンテ自身も相当な実力を持っているに違いないと言えるだろう。
そう思い立ったクロノベルトは一先ずエンテシアの実力がどれほどのものなのか見せてもらうため、彼女の元へと向かうことにした。




