第95話 ユアとユイの入浴
初心者です。
生暖かい目でご覧ください。
誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。
また、今日はメンテナンスの関係で時間が全く足りず、とても短いです。
後で追加しておきます。
タイトルをユアの魔法個人からユアとユイの入浴に変更しました。
また、今回は入浴をする描写があります。
そういうのが苦手という方は途中に20行ほど空間が開いている場所がありますのでそこを見つけたらブラウザバックしてください。
入浴シーンに関しては見なくても内容的には問題ありません。
お姉ちゃんは無事に剣術個人で優勝した。
私たちは今、第一学園の待機場所でお姉ちゃん待っている。
少しの間、シンたちと雑談しながら待っているとお姉ちゃんの気配がした。
「お姉ちゃん!」
私はすぐに気配を感じ取った方を向く。
すると、そこには魔法陣があった。
「テレポート」の魔法陣だ。
そして魔法陣が光り、お姉ちゃんが転移してきた。
私はお姉ちゃんを見た瞬間に、お姉ちゃんに抱き着く。
「お姉ちゃん。お疲れ様。とってもかっこよかった」
「ユイ!ありがとう。とても嬉しいわ。「念話」もいいけれどやっぱり普通に話す方がいいわね」
お姉ちゃんはそっと私を抱き返してくれた。
お姉ちゃんの匂いだ。
落ち着く。
お姉ちゃん暖かい。
私は更に抱き着く力を強める。
「あの、ユイ。ユイとハグするのはとても幸せなんだけど今の私、汗をかいてるから先にシャワーを浴びたいんだけど。ユイだって汗臭い私は嫌でしょう」
お姉ちゃんは私に向かってそう言う。
確かに、お姉ちゃんは少しばかり汗をかいている。
「お姉ちゃんの汗は臭くないよ。むしろいい匂い。落ち着く」
「!?」
お姉ちゃんの汗の匂いはとてもいい匂いだ。
臭いなんてことあるわけがない。
お姉ちゃん本来の匂いも相まってとても落ち着く。
お姉ちゃんは私の言葉を聞いて赤面する。
何が恥ずかしいのだろう。
「ユイ。そう言ってくれるのは嬉しいのだけれど、やっぱり気になるから。シャワーを浴びたいわ」
お姉ちゃんは私にシャワーを浴びたいと懇願する。
可愛い。
「私は気にしないから大丈夫」
私はお姉ちゃんが汗をかいていようと全く気にしない。
「私が気にするの。ユイは汗だらけの時に私に抱き着かれたらどう思う?」
「お姉ちゃんに汗臭いと思われたくないからすぐにシャワーを浴びたくなる」
「そういうことよ。でも、ユイの汗は全く臭くないわ」
それからも私とお姉ちゃんはお互いの匂いに関して話すのだった。
「ユア、ユイ。話をさえぎって悪いが、いったんホテルに戻ろう。その方が落ち着いて話せるだろ」
すると突然、シンが私たちに話しかけてきた。
しまった、シンたちのことを完全に無視してた。
「そうね」
「ごめん」
「いや、気にしてないぞ。なぁ」
「えぇ。勿論よ」
「むしろ二人の仲睦まじい様子を見れて満足よ」
「そうそう。他の貴族や学園の人からは同姓かつ姉妹の婚約ってことで色々な噂が出てたけど、これ見てたら何の心配もなさそうで安心したわ」
シンたちは笑顔でそう言ってくれた。
良い友人を持ったものだ。
「とりあえず、戻りましょうか「エリアテレポート」」
ミコが「エリアテレポート」で私たち全員をホテルの部屋に転移させる。
「「「白黒銀世界」」」
すると、シンたちは転移してすぐに「白黒銀世界」を発動した。
そして「白黒銀世界」が展開すると、シンが「創造」で家を創った。
「家を創った。中には風呂もある。二人とも、一緒にシャワーを浴びればどうだ?」
「「い、一緒に?」」
「そうだ。お互いの裸は温泉で見ているんだから、今更気にする必要はないだろう」
「「た、確かに」」
シンによって私たちは一緒に入浴することになった。
最初は汗の話だったのに、途中からシャワーを浴びたいお姉ちゃんともっとお姉ちゃんの汗の匂いを嗅ぎたい私で言い争っていた。
だが、シンの案なら私はお姉ちゃんの裸を二人っきりの個室でじっくりと眺めることが出来る。
それは、汗の匂いを嗅ぐよりも素晴らしいことだ。
「お姉ちゃん。早くいこ。シン、ありがとう」
「どういたしまして」
私はお姉ちゃんをぐいぐいと引っ張って、家の中に入り脱衣所に移動する。
この家はシンが家が必要になった時によく創る家なので間取りなどは完璧に把握しているのだ。
私とお姉ちゃんは脱衣所で服を脱いで「ストレージ」にしまう。
そして、私とお姉ちゃんはお風呂場に入る。
「まずは体を洗いましょうか」
「そうだね。それじゃあ」
私はお姉ちゃんを風呂椅子に座らせて、お姉ちゃんの後ろに移動する。
そして耳元で
「洗いっこ、しよ」
そう囁いた。
そして私はお姉ちゃんの頭を洗い、体を洗う。
お姉ちゃんは終始赤面していた。
特に前をしているときはりんごのように赤かった。
「はい。終わり。先に湯舟に使ってていいよ。私もすぐに洗っちゃうから」
私は洗い終わったことをお姉ちゃんに伝えた。
「何を言っているのかしら?次はユイを私が洗う番よ」
「えっ」
私はお姉ちゃんがそんなことを言ってくるとは思わず気の抜けた声を出してしまった。
「何を驚いているのかしら?さっきユイは洗いっこって言った。なら、私はユイを洗うべきでしょう」
お姉ちゃんはそう、妖艶に笑う。
「む、無理しなくてもいいんだよ」
普段のお姉ちゃんからは考えられない行動に私は、お姉ちゃんが私が意図せずにかけた言葉に気を遣っているんじゃないかと、無理しなくてもいいという。
「無理なんてしてないわよ。だって私たちは姉妹で婚約者なんだから」
そう言って、お姉ちゃんは私を無理矢理椅子に座らせる。
そこから、お姉ちゃんは私がお姉ちゃんにしたように私の体を隅々まで洗っていく。
顔が熱い。
おかしい。
普段のお姉ちゃんはここまで積極的じゃない。
勿論、お姉ちゃんが積極的なのは嬉しい。
でも、違和感を感じてしまう。
「お姉ちゃん。どうして急に積極的なの?普段はもっと奥手じゃん」
私は勇気をだしてお姉ちゃんに聞いてみる。
だが、お姉ちゃんの反応は私の予想もつかないものだった。
「私、遠慮するのをやめたの」
「遠慮?」
「さっき、脱衣所に移動している最中にシンからの「念話」が届いたの」
「シンからの「念話」?どんな内容だったの?」
「「ユイに遠慮する必要はないぞ。だってユアはユイの婚約者なんだから」って言われたわ。私としては遠慮しているつもりはなかったけど、どうしても私はお姉ちゃんなんだからユイを守らなきゃっていう意識があったの。でも、ユイはもう私が守り続けなければならないくらい弱くはないってことを昨日知ったわ。シンはそれを見透かしていて、私に婚約者に遠慮しないほうがいいっていう助言をしてくれたのよ」
「なるほどね。それで急に積極的になったんだ」
私は頬を膨らませる。
「どうしたの?私が積極的なのは嫌だった?」
お姉ちゃんが私の不満を感じ取って私に的外れなことをきく。
「ユアが積極的なのは嬉しい。でも、ユアがシンの行動によって変えられたのが私は気に入らないの。私はユアのことを世界で一番愛している。それを自負している。それと同時に私は世界で一番ユアを独占したいと考えている。ユアが変わる理由は全て私でいてほしいと私は思ってしまうの」
私は私の醜い心の内をさらけ出す。
ユアに気持ち悪いと思われてしまうかもしれないけれど、それでも私は言葉を止めることはできなかった。
「可愛い」
ユアはそう、一言だけ呟く。
「ユア?」
私は脈絡なく可愛いと言われて嬉しさと困惑を同時に感じる。
「可愛い。ユイはそんなことを思ってたの?大丈夫よ。確かにシンの言葉によって踏ん切りがついたけど、元々ユイが積極的に婚約者としてふるまってくれていたおかげでユイを婚約者として見やすくなってたから遅いか早いかの違いよ。それにしてもユイは私のことを独占したいと思ってくれていたの?私も同じ気持ちよ。私は今すぐ学園をやめてずっと一緒に過ごしたいとすら考えているわ」
「そう、なの」
ただ純粋に驚いた。
そして歓喜が体の中をめぐる。
ユアがそこまで私のことを考えてくれていたなんて嬉しくて仕方がない。
「そうよ。だから、もしユイが学園で嫌なことがあったら二人一緒に退学して領地に引きこもって二人だけの生活をしましょ」
「うん」
私は満面の笑みでユアに答える。
「さてと、それじゃ流すわよ」
そう言ってユアはシャワーを私の体にかけていく。
「ふぅ」
気持ちが良くて声が出てしまう。
お姉ちゃんにかけられているという事実だけで私は極上の快楽を得ていた。
「それじゃあ、湯舟につかりましょう」
私たちは湯舟につかる。
この家のお風呂は大きい。
だけれど、私たちは密着して入る。
これは昔からの癖のようなものだ。
「ユア。大好き」
「私も大好きよ。ユイ」
そうして私たちはキスをした。
その後のユアは圧倒的な力で午後の魔法個人で優勝を果たしたのだった。
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