第93話 魔法の説明
初心者です。
生暖かい目でご覧ください。
誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。
今回、短めです。
総合評価150pいきました。
ありがとうございます。
これからも頑張っていきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします。
近々、150p記念を番外編の方に出します。
番外編は150p記念の前にホワイトデーが明日出ます。
ぜひ見てください。
「う、うん」
俺は控室で目を覚ました。
死んだら控室に転移するのか。
この大会で死んだことなかったから知らなかった。
「お疲れ様でした。準優勝おめでとうございます。あとはご自由にお過ごしください」
「分かりました」
係の人が来て、そう言ったので俺は「テレポート」で第一学園の待機場所に転移する。
そこには既に、ユア、ユイ、ゼミル、セーラ、ミコの姿があった。
「ミコ。優勝おめでとう」
俺はまず、ミコの優勝を祝う。
「ありがとう。シンも準優勝おめでとう」
「ありがとう」
「二人とも凄かったわ。っていうか、二人とも全く知らない魔法ばんばん使ってたけどあれは何?」
「固有属性だよ。普段は使ってないけど、俺とミコは固有属性を持っているからな。俺が死と龍で」
「私が霊と氷よ」
「ミコの氷は割と頻繁に使ってたから知ってたけど、霊は知らなかった。シンに関しては固有属性があったこと自体初めて知ったかも」
「まぁ、あの異常なレベルやら魔力量。大量のスキルやアーツに目を引かれて属性までは見ないわよね」
「無理もない」
その後俺とミコは奥の手として皆には隠していた魔法の説明やら共有やらをした。
といっても大半が固有属性だからユイくらいしか使えるやつはいないだろうが。
あと、まだミコの血属性については説明していない。
「それで、最後にシンの心臓を貫いたあの魔法は何?基本属性でも霊属性でも氷属性でもないみたいだったけど」
ユアがミコに血属性について聞く。
俺とミコの秘密を知っているセーラとゼミルはあれが何なのか検討はついているだろう。
だが、ユアとユイは俺とミコの秘密について知らない。
俺とミコは顔を見合わせる。
そして頷く。
俺もミコもユアとユイは信用できると判断したのだ。
「それに関してはここでは出来ないわ。私とシンの秘密が絡んでくるからね「白黒銀世界」に移動したいのだけれどいいかしら?」
「「勿論」」
ユアとユイは同時に頷く。
さすが姉妹だな。
セーラとゼミルは俺たちが秘密を話すことを察したようだ。
二人とも無言でうなずいてくれた。
「「「白黒銀世界」」」
俺、ミコ、セーラは「白黒銀世界」を発動した。
周りが白、黒、銀に塗りつぶされていく。
「それで、わざわざ「白黒銀世界」まで展開してまで話す秘密って何かしら?」
ユアが早速聞いてくる。
俺とミコはセーラやゼミルにしたときと同じように、俺が転生者だということ、ミコが元吸血鬼の王女だったことなどを説明した。
「なるほどね」
「普通なら与太話だと切り捨てるところだけれど、二人の異常な強さを考えたら納得」
二人とも信じてくれたようだ。
「つまり、さっきミコが使った魔法は吸血鬼の固有属性である血属性の魔法っていう認識であっているかしら?」
「えぇ。私がさっきの試合で使った血属性は2つ。一つは、シンの心臓を貫いた魔法。血属性最上級魔法「ブラッドスピア」。二つ目はシンの攻撃を防ごうとして使った魔法。血属性中級魔法「ブラッドシールド」ね。内容は「メモリートレース」で共有していいかしら?」
この場にいるミコ以外の全員が首を縦に振る。
俺ですら知らなかった魔法だ。
最も、血属性の魔法自体は以前摸擬戦で見たことがあったから知っていたが。
「それじゃあ、全員一斉に使うわよ「メモリートレース」×5」
俺たちにミコの固有属性の魔法の情報が流れ込んでくる。
血属性の魔法多いな。
まぁ、そりゃあ血属性魔法は個人ではなく種族の固有属性だ。
むしろ、個人の固有属性より少なかったらおかしい。
といっても、俺では血属性魔法は使えないんだが。
「ねぇ、ミコ。いつの間に血属性魔法を使えるようになったの?以前までは使えなかったわよね。「超鑑定」の結果にも基本属性と霊属性、氷属性しかなかったし」
セーラがミコに聞く。
それは当然の疑問だ。
ゼミル、ユア、ユイも同じ疑問を覚えていたようで興味深そうに耳を傾けている。
「死の危険を感じたからよ」
「死の危険?」
「そう。私はあの時、シンの魔法によってとても弱体化していた。そしてシンはそんな状態に強力無比な魔法を放った。それによって体が死の危険を感じて覚醒したのよ」
「死の危険を感じたときに覚醒する。っていう話は確かに聞いたことはあるわ」
「ドラゴン討伐のスキル入手と同じような感じね」
ドラゴン討伐のスキル入手は前の世界で言うところの火事場の馬鹿力と同じ意味だ。
なんでも昔、ドラゴンとの戦いで見方が負傷してピンチとなった騎士が新しいスキルを入手してドラゴンを退けたことでそういう言葉が出来たらしい。
「ミコ。濁す必要はないだろう」
俺はミコに声をかける。
「あ、バレた?」
ミコは楽しそうに笑いながら俺を見る。
「確かに、ピンチになったから血属性を使えるようになったというのは完全な間違いじゃないだろう。だが、完璧に正解だとは言えないだろ」
「ふふ。さすがシンね」
「どういうこと?」
ミコは俺を賞賛し、セーラは俺に疑問を投げつける。
「ミコはそうなる状況を意図的に作り上げたんだよ」
「意図的に?」
「そう。ミコは俺がデバフ魔法を掛けるとき、抵抗するそぶりがなかった。それはつまり、自らの弱体化を望んでいるかのようだった。そして俺が「デスワールド」を使ったときも普段のミコならばすぐさま「レジスト」なり、詠唱の妨害なりをしたはずだ。それをしなかったということは。ミコは俺の「デスワールド」の発動を狙っていたわけだ。つまりミコは自分のピンチ、血属性魔法を使えるようになる機会が欲しかったということだ」
「ふふ、正解。さすがシンね。それだけの情報で私が意図的に血属性が覚醒する状況を作り出したことを見抜くなんて」
「それくらいわできる。ミコのことならかなり理解しているつもりだ。ただ、一つ聞きたい」
「何かしら?」
「どうやって、俺の背後をとったんだ?「デスワールド」の中は「アンチマジックエリア」の効果が含まれているから魔法は使えないはずだ。試合中はスキルは使えないはずだから「神速」も使えないはず。どうやって俺の「サーチ」をかいくぐって俺の背後をとったんだ?」
「あぁ、実は魔力を制御すれば「サーチ」をかいくぐることが出来るの。何故魔法を使えたかに関しては血属性の力を取り戻したおかげで昔ほどではないにしろ、強くなったの。そのおかげで弱体化を解除したのよ。気づいたら後ろにいたことに関しては、私の魔力をかなり注いだ「ハイド」と「サイレント」よ」
「なるほどな。焦ったか」
「それを言うなら、最後のあの魔法は何なの?私が見たことない魔法だったけれど」
「「デスドラゴンソード」のことか?」
「そう、それよ。あの魔法、込められている魔力に比べて明らかに威力が大きかった。どういう原理なのかしら?」
「あれはいたって単純だ。ミコ、俺は剣神の称号を持っている」
「そうね」
「そして剣神の称号の効果は剣術を行っているとき、全能力上昇というものだ」
「そこまではわかるわ」
「剣術というものはかなり広い定義だ。極論俺は剣に関することなら能力が上昇するわけだ」
「それは、そうね」
「なら、それは魔法でも同じだ。剣の形でさえあれば剣神の称号に能力が上がるのだ」
「つまり、剣型の魔法だった「デスドラゴンソード」は剣神の称号によって影響を受けて威力が増したというわけね」
「そういうことだ」
「なるほど。納得よ」
そんな感じで疑問は全て解決した。
「これからどうする?」
「今日はもう試合とかないから、ホテルに帰ってもいいが」
「私としてはどっちでもいいわ。結局やることは大して変わらないし」
ゼミルはどっちでもいいようだ。
「私は帰りたい。ホテルでお姉ちゃんと色々したい」
「ユイ。い、色々って?」
「秘密」
ユイは艶やかな表情のユアにそういう。
あれには関わらないほうがいいかもしれない。
ユアとユイは帰りたいようだ。
「ミコとセーラはどうだ?」
「私としてはせっかくだしホテルに帰りたいかな」
「私も。ホテルとかめったに来る機会ないし」
「じゃあ、ホテルに戻ろうか」
「「「「「賛成」」」」」
「それじゃあ、私が転移させるわ「エリアテレポート」
俺たちはホテルの自室に転移した。
ユアとユイは二人で温泉に早めのお風呂に行った。
俺、ミコ、セーラ、ゼミルはベッドに寝転がりながらトランプをしたりして遊んだ。
明日は俺たち中等部は試合がない。
俺たちは今日の疲れを癒すのだった。
あらためて
総合評価についてはマジで嬉しいです。
ありがとうございます。
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私生活が忙しくて投稿しても後で追加となってしまったりして申し訳ないです。
これからも皆様に面白いと思っていただけるように頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。
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