第92話 魔法個人7
初心者です。
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すみません。
間に合わなかったので出来てる分だけだします。
追加しました。
「デスウェーブ」
「ニブルヘイム」
俺は死属性災害級魔法「デスウェーブ」という、触れたら即死の死の波を出現させる魔法を展開した。
が、ミコの「ニブルヘイム」によって凍らされてしまった。
ミコに液体状の攻撃は効かなと思った方が良さそうだ。
「デスランスレイン」
俺は死の槍の雨を降らせる。
「レジスト」
だが、ミコはそれらを全て一瞬で「レジスト」を使い消滅させてしまった。
「本当にい厄介だな「マナボム」」
俺は無属性上級魔法「マナボム」という魔法を発動する。
この魔法は魔力を圧縮することで爆発させる魔法だ。
この魔法は「レジスト」では消滅させられない。
「ライトシールド」
だが、ミコは上級魔法である「マナボム」を中級魔法の「ライトシールド」であっさり防ぐ。
本当にやってられないな。
「デスペナルティ」
俺は死属性破滅級魔法「デスペナルティ」を発動する。
この魔法は格下は即死させ、同格相手には強力な弱体化を施す魔法だ。
それは、魔法の威力なども含まれる。
といっても、破滅級程度の魔法じゃ神族系の加護の力を完全に抑えることは出来ないのでまだまだミコの方が俺より魔法の威力は高いが。
「この魔法は「レジスト」出来ないわ。したら、かなりのダメージを負う」
「さすがだな。魔法を見ただけで分かるとは」
そう、この魔法は強引に解除すれば即死する。
まぁ、ミコを即死させるのは無理だろうが、ダメージを与えることは出来るだろう。
「にしても、この弱体化結構きついわね。しかも時間経過で強くなっていってる」
「かなりの魔力をつぎ込んだからな」
「解除できないことはないけど、馬鹿にならない量の魔力消費と隙が出来るだけ。どうしましょうかね」
「なら、もっと弱体化してもらうか。「パーフェクトスピードダウン」「パーフェクトパワーダウン」「パーフェクトディフェンスダウン」」
俺は更にミコに弱体化の魔法を掛けていく。
「お返しよ「パーフェクトスピードダウン」「パーフェクトパワーダウン」「パーフェクトディフェンスダウン」」
「ハイマジックキル」
俺は死属性上級魔法「ハイマジックキル」を使い、ミコの「パーフェクトスピードダウン」「パーフェクトパワーダウン」「パーフェクトディフェンスダウン」を何とか無効化する。
ちなみに「ハイマジックキル」はシンプルに「マジックキル」の上位版である。
「マジックキル」は下級魔法なので無効化できる魔法も少ないが、上級魔法の「ハイマジックキル」なら災害級や破滅級の魔法も例外はあるものの無効化できる。
「無効化って意味ならシンの方が得意じゃない」
「どっちもどっちだと思うがな。無効化系統の魔法が数多くある死属性の俺と圧倒的な魔力で大抵の魔法を「レジスト」してしまうミコ。大して変わらない」
「そう言われるとそうかもしれないわね」
「さてと、それじゃあ再開だ。「デスドラゴン」」
俺は死、龍混合属性絶望級魔法「デスドラゴン」を発動した。
黒いドラゴンが出現し、ミコに襲い掛かかる。
「さすがにこれは無視できないわね。なら「アイスゴースト」」
その瞬間、氷の塊が出現した。
すると突然、氷の塊が割れていった。
そしてそれは魔物のゴーストのような見た目になった。
ミコが使用したのは氷、霊混合属性絶望級魔法「アイスゴースト」だ。
黒いドラゴンと氷のゴーストが衝突する。
普通ならドラゴンとゴースト。
それはある意味対局の存在だ。
ドラゴンは物理において最強とうたわれる魔物だ。
たいしてゴーストには物理攻撃は効かない。
その分、魔法はよく効く。
だが、ミコの魔力によって魔法にも強くなっている。
ある意味、最強の矛と最強の盾なわけだ。
これだけ見ると、弱体化もある分ミコの方が不利に見えるが。
その実、俺の方が不利だ。
死、龍混合属性絶望級魔法「デスドラゴン」は攻撃に即死の能力を持つドラゴンを召喚する魔法だ。
たいしてミコが発動した氷属性絶望級魔法「アイスゴースト」は、攻撃に凍結の能力を持つゴーストを召喚する魔法だ。
ゴーストは既に死んでいるので、デスドラゴンの即死効果が意味をなさない。
が、「デスドラゴン」はしっかりと攻撃を受けると凍結してしまう。
かなりまずい状況だ。
そしてミコはこの間にも「アイスランス」を100個ほど放ってくる。
俺も先ほど同様、「デスランス」を倍の200個放つことで相殺する。
だが、そんなことをしている間に「デスドラゴン」は「アイスゴースト」に凍らされて倒された。
「ハイマジックキル」
俺は「アイスゴースト」を「ハイマジックキル」で殺す。
「何故、最初から「ハイマジックキル」で「アイスゴースト」を消さなかったのかしら?」
「消さなかったんじゃなくて消せなかったんだよ。だって消したらその瞬間、俺を攻撃するつもりだっただろ」
「正解。何故分かったのかしら?「マインドリーディング」を使われたようには感じなかったけれど」
「ミコ。魔法ではお前にはまだまだ勝てる気がしないが、戦闘という面ではそう簡単に負ける気はない。人の殺気くらいよめる」
「ふふ。貴方のそういうところ好きよ」
「光栄だな」
俺とミコは不敵に笑う。
そしてお互いに魔力を高めた。
言わずともわかる。
お互い、次の魔法で終わらせるつもりだと。
俺とミコの戦いは最終局面に突入する。
「我が死の力よ。我の求めに応じ、敵を殺せ。死属性神話級魔法「デスワールド」」
黒と白が拮抗していた空間が、黒に染まる。
俺が使った魔法は死属性神話級魔法「デスワールド」だ。
この魔法は「デスゾーン」の超強化版で、複数の効果がある。
まずは、この魔法は指定した範囲内に術者が許可した人以外が存在していると、即死する。
即死できないほどの強敵でもすべての能力を千分の一に弱体化し、その場所に拘束する。
拘束した物の魔力を術者が解除するまで吸い続ける。
そして、、、
「死ね。サドンデス」
ドガァァァァァァァン
「サドンデス」と言った瞬間に、魔法に込められた魔力、拘束した存在から吸い取った魔力、周りにある自然魔力。
その全てを圧縮し、爆発させる。
それが「デスワールド」という魔法だ。
爆発にが起こり、あたりは土煙に包まれる。
「デスワールド」は俺が現状使える魔法の中で最も強力な魔法だ。
さすがにこれをくらえば、いくらミコでもひとたまりもないだろう。
今のミコには多数の強力な弱体化をかけているし。
だが、それでも確実に殺せたと言えないのがミコだ。
敵の姿が見えないというのは戦いにおいてかなり恐ろしいものだ。
「ウィンド」で土煙をさっさと晴らしてもいいが、その瞬間に攻撃されたら防げる自信がない。
俺は「サーチ」を発動して、ミコがどこにいるか探す。
だが、俺の「サーチ」にはミコが映らない。
「っどこだ!?」
俺は咄嗟に声を出してしまう。
「ここよ」
ミコの声が後ろから聞こえる。
「っな」
「死になさい。血属性最上級魔法「ブラッドスピア」」
その瞬間、俺の心臓が貫かれる。
「血属性。はは、そういうことか」
ミコが使った魔法は血属性最上級魔法「ブラッドスピア」と言う魔法だ。
この魔法は対象者の体内の血液を使用して槍を作り出す魔法だ。
恐らく、ミコは俺の体内の血液を使用して槍を作り、内側から殺そうとしたのだろう。
ミコの固有属性は霊と氷だ。
だが、それは今のミコだ。
血属性というのは吸血鬼の固有属性だ。
昔の、まだ吸血鬼の頃のミコならば血属性を使えただろう。
やっとわかった。
ミコが俺の弱体化を受け続けていた理由。
それは、自分の体に死に近い体験をさせるためだ。
人というのは死が近くなると覚醒したりする。
ミコはその覚醒を意図的に行うために俺の弱体化や魔法をくらっていたのだろう。
まったく、本当に勝てる気がしない。
だが、俺だって易々と負けるわけにはいかない。
せめて置き土産くらい残していかないとな。
「死、龍混合属性神話級魔法「デスドラゴンソード」×10000」
その瞬間、俺はその魔法に全魔力をつぎ込んだ。
黒く、龍の紋章が施された剣が10000本出現する。
そしてそれらが全てミコの方に飛んでいく。
「ブラックホール」
ミコは「ブラックホール」でそれらを防ごうとする。
が、「ブラックホール」に1本が衝突した瞬間に「ブラックホール」は消滅した。
「耐えれない。「ブラッドシールド」」
ミコは血属性中級魔法「ブラッドシールド」を発動する。
この魔法は自身の血液で血の盾を作る魔法だ。
だが、それも剣に触れた瞬間に消滅した。
「何なのこの魔法」
ミコは様々な魔法で時間を稼ぎながら俺の魔法の性質を考えているようだ。
だが、この魔法は実にシンプルなものだ。
俺が使った死、龍混合属性神話級魔法「デスドラゴンソード」は触れた存在全てを即死させる剣を出現させる魔法だ。
だが、これだけなら「デスランス」が槍から剣に変わっただけだ。
「デスランス」との違いは、龍属性の影響によってドラゴンの力が変わり、単純に威力や速度、耐久度が増していること。
そして、何よりこの魔法の鍵となる部分は剣の形をしていることだ。
俺の称号である剣神は俺の剣術の腕を上昇させるというものだ。
だが、剣術という定義はとても広い。
極論、剣に関係があるのならば大抵のものは適用される。
例え、それが魔法であっても。
つまり、俺が剣の形をとった魔法を放つとそれはミコの魔法をも上回るのだ。
そして今回はある魔力全てをつぎ込んだし、数も10000本と大量だ。
最後の置き土産くらいにはなっただろう。
「まずい。「アイスシールド」×1000」
ミコは氷属性中級魔法「アイスシールド」で何とか防ごうとする。
が、それすらも消滅する。
「レジスト」
ミコはかたっぱしから「レジスト」で俺の「デスドラゴンソード」を無効化していく。
だが、あまりにも数が多い。
グサグサグサ
結局、ミコにあたった「デスドラゴンソード」は10本程度だった。
だが「デスドラゴンソード」はミコの心臓を突き刺していた。
「ふふ、これは一本取られたわね」
ミコは不敵に笑う。
「あぁ、少しは楽しませられたか?」
「えぇ、とても楽しませてもらったわ。後でさっきの魔法の詳細、教えてね」
「分かったよ。だが、さすがに限界だ」
俺は意識を失った。
シンがここまで大きな怪我をするのは初めてかもしれません。
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