第91話 魔法個人6
初心者です。
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今回、短めです。
「ダークインフェルノ」
俺は火、闇混合属性破滅級魔法「ダークインフェルノ」を発動する。
舞台が黒い炎が燃えさかる。
それは当然、ミコの周囲も含まれる。
ただ、この魔法は術者には何の影響もない。
「ビッグオーシャン」
ミコは「ビッグオーシャン」で大量の水を出し消火しようとしているが水が蒸発してしまう。
「ビッグオーシャン」は最上級魔法なのに対して「ダークインフェルノ」は破滅級魔法だ。
いくら相性が悪くてもそう簡単に消火されるということにはならない。
「レジスト」
だが、あっさりと「レジスト」で消滅させられてしまった。
まぁ、想定内だ。
「ダークインフェルノストーム」
俺は火、風、闇混合属性災害級魔法「ダークインフェルノストーム」を発動する。
ミコに向かって黒い炎の竜巻が向かっていく。
「レジスト」
だが、ミコには簡単に「レジスト」されてしまう。
ミコは膨大な魔力量を持っている。
それを使った「レジスト」は大抵の魔法を無効化してしまう。
俺は「デスランス」を100個同時発動してミコに放つ。
「デスランス」は即死効果があるため「レジスト」をある程度無効化できる。
ミコは「レジスト」をするのが難しいと判断し「ブラックホール」を発動する。
「デスランス」は中級魔法なので破滅級魔法の「ブラックホール」はさすがに無効化できない。
俺の放った100本の死の槍は黒い球体に吞み込まれた。
「本当にミコに魔法でダメージを与えるのは大変だな」
「私があなたに剣で傷をつけるのと同じくらいの難易度ね「エンド」」
俺は白い球体に閉じ込められる。
ユイはすぐに膝をついていたが、俺はこの程度の弱体化では膝をつくほどではない。
「実際に喰らうと本当に厄介だな無族神話級魔法「イグノア」死属性上級魔法「ハイマジックキル」」
その瞬間、「エンド」は死んだ。
「なぜ、「エンド」の中で魔法が使えたのかしら?私ですら「エンド」の中では魔法が使えないのだけれど」
「無属性神話級魔法「イグノア」。俺のアーツである「無視」の魔法版だ」
「なるほどね。でもその魔法。魔力を大量に消費するようね」
「神話級魔法ってだけでもかなり使うが、無属性は元々消費魔力が多い魔法が多いからな」
「まぁ「無視」なんて強力なアーツを魔法にするんだから消費魔力量が多くなるのはしょうがないわ」
「それもそうだな。それじゃあ、お返しだ「エンド」」
俺はミコにエンドを放つ。
ただ、球体や線、壁の色は黒だ。
その色は魔力によって変わる物なのだ。
「あらら、これじゃあ魔法が使えないわね。でもなら、無理やり抜け出させてもらうわ。霊属性上級魔法「ゴーストフォーム」」
その瞬間、ミコの実体化なくなる。
そしてミコは「エンド」から出た。
「霊属性。ミコの固有属性か。見るのは久しぶりだな」
ミコは氷属性の方は多用しているが霊属性は普段、あまり使っていない。
まぁ、俺に関しては普段は固有属性を使わないから何とも言えないのだが。
死属性を使ったのも数か月ぶりだし。
ミコが使った魔法は、霊属性上級魔法「ゴーストフォーム」という魔法だ。
この魔法は自身の体を幽体化する。
つまり、自身の体の実体をなくす魔法だ。
なので壁などをすり抜けたりすることができる。
それは魔法で創られた結界や空間でも同じことなのだ。
余談だが、この世界にはゴースト系の魔物が存在する。
ミコの幽体化はそれらの魔物と近しい性質を持っている。
例えばだが、幽体化していると光属性に弱かったりする。
「実際、使うのはかなり久しぶりだもの。それを言うなら、セーラとの戦いでシンが死属性を使ったことには驚いたわ「ソウルランス」×1000」
「俺だって、使う気はなかったが。セーラの成長を実感していると楽しくなってしまってな。つい使ってしまったよ「デスランス」×2000」
ミコは霊属性中級魔法「ソウルランス」を発動する。
水色の槍が俺に向かって飛んでくる。
この槍に触れると魂にダメージが入る。
ミコの霊属性は魂や精神に干渉するものもいくつかあるのだ。
さすがにこの闘技場でも魂を破壊してしまえば復活することは出来ない。
だが、ミコは容赦なく放ってくる。
俺は「デスランス」を放つことで対応する。
それもミコの魔法の方が威力が高いことを考慮して2倍の数で。
ミコは容赦ないな。
魂の蘇生は俺やミコでも簡単ではないというのに。
まぁ、俺がこの程度では死なないと信用してるからなんだろうが。
される身としては恐ろしい限りだ。
俺がそんなことを考えているうちに、ミコの放った「ソウルランス」と俺の放った「デスランス」がぶつかり合い、相殺する。
数を倍にしておいて良かった。
そうじゃなければミコの「ソウルランス」を相殺できなかった。
相変わらず、魔法でミコに勝てるビジョンが浮かばないな。
なにせ、俺よりもミコの方が魔力量が多いのにもかかわらず、俺がミコの攻撃を相殺するためには倍の魔力が必要なのだから。
そして、ミコは魔法神の加護の影響で同じ魔法を使うにしてもミコの方が威力や効力が高いくせして消費する魔力量は少ない。
本当に魔法神の加護は反則級に強い。
それに、ミコには莫大な魔法の知識がある。
だが、俺もミコの相棒としてそう簡単に負けるわけにはいかない。
しょうがない。
今更ミコに隠せるようなものはないし、奥の手を使おう。
「くらえ、龍属性上級魔法「マナドラゴンブレス」」
その瞬間、俺は純粋な魔力で光線を放った。
「それをくらうのはまずそうね。霊属性災害級魔法「ソウルキャノン」」
ミコは水色の光線を放ってくる。
俺が使った魔法は俺の龍属性上級魔法「マナドラゴンブレス」という、純粋な魔力を光線のようにして放つ魔法だ。
ミコが使った魔法は霊属性災害級魔法「ソウルキャノン」という、触れたら魂に甚大なダメージを負う光線を放つ魔法だ。
「マナドラゴンブレス」は上級、「ソウルキャノン」は災害級の魔法なので当然、「ソウルキャノン」に押されていく。
「闇属性神話級魔法「ダークデスディザスター」」
俺は更に「ダークデスディザスター」を発動する。
「ダークデスディザスター」は神話級魔法なので災害級魔法の「ソウルキャノン」よりも強い。
「氷属性神話級魔法「フォーエバーブリザード」
だが、ミコも負けじと「フォーエバーブリザード」を発動する。
これにはたまらず、俺は押し負け、魔法をくらった。
「ソウルキャノン」の影響で魂にダメージを負ったし、「フォーエバーブリザード」の影響で体どんどん凍って言っている。
「光属性伝説級魔法「リジェネレーション」」
俺はすぐさま「リジェネレーション」で怪我をした部分を再生する。
これは、やられたな。
神話級魔法である「フォーエバーブリザード」の影響は伝説級魔法である「リジェネレーション」では治すことはできず、俺は凍り続けている。
このままの状態では「フォーエバーブリザード」を「レジスト」するのはさすがに無理そうだ。
「火、闇属性神話級魔法「フォーエバーダークファイヤ」」
俺は黒い炎を見の纏う。
「フォーエバーダークファイヤ」は黒い炎が永遠に対象を呪い、燃やし続けると言う魔法だ。
この魔法は本来、術者には影響を与えない魔法だが。
俺は意図的に燃える要素だけを俺にも影響があるようにした。
これで俺は永遠に凍り続けると同時に永遠に燃え続けることになる。
「フォーエバーダークファイヤ」によって中和されたのか「フォーエバーブリザード」の影響が弱まった。
「レジスト」
俺は影響が弱まった「フォーエバーブリザード」を「レジスト」で消滅させた。
「まさか、そんな方法で「レジスト」するとは思わなかったわ」
ミコは純粋に驚いていた。
「そうか。凍ているものをどうにかするときに溶かすって発想はありふれていると思うけどな」
「神話級魔法によって凍ったものをとかそうだなんて考える人が中々いないのよ」
「そんなものか」
「そんなものなのよ。魔法使いにとってそういう柔軟な思考ってかなり大事なのだけれどね」
「ミコが言うと説得力があるな」
「ふふ。そうかしら」
俺たちはそんな会話をしながらも魔力を高めていく。
俺とミコの戦いはまだ続く。
今回で終わらなかったー。
次こそは魔法個人。
終わらせます。
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