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転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年が最強能力で完全無双~  作者:
学園対抗戦編

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第89話 魔法個人4

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

今、俺は魔法個人の準決勝でセーラと戦っている。

俺はセーラが放った魔法である「ライトファイヤランスレイン」が直撃する寸前。

「マジックキル」という魔法を使った。

すると、魔法は一気に勢いをなくした。

勢いをなくしつつも俺に当たった槍はあったが、熱くもなければ血もでない。


「何?今の魔法。私が見たこともない魔法」


「それはそうだろうな。この魔法を知っているのはミコくらいだ」


「魔法を消滅させる魔法なんて、無属性か闇属性くらいだけれどさっきシンが使った魔法はどっちでもない気がした」


「正解だ。さっきの魔法の属性は俺の固有属性である死属性だ」


「死属性。そういえばそんな属性もあったわね。普段使ってないから咄嗟に出てこなかったわ。にしても死属性なんて名前ならシンよりも私やゼミルの方が似合いそうね」


「確かにそうだな」


セーラの加護は殺戮神。

ゼミルの加護は死神。

創造神の加護を持つ俺よりもよっぽど死属性に適任だろう。


「それにしても、さっきの魔法は「レジスト」とは違うようだったけど。どんな魔法なの?」


「「レジスト」は魔法の無効化なのに対して、俺がさっきつかった魔法「マジックキル」は魔法を殺す魔法だ」


「魔法を殺すってどういうこと?」


「魔法を消滅させるんじゃなくて、魔法の効果を殺す。例えばさっきの「ライトファイヤランスレイン」の対象を燃やすという効果が機能しなかったように。まぁ簡単に言えば俺のアーツである「無視」の劣化版だと思ってくれればいい」


「なるほどね。魔法が消滅するわけじゃなくてシンに影響を及ぼさなくなるわけか」


「そういうことだな。ということで「デスボール」」


俺は死属性下級魔法「デスボール」を発動する。

すると、俺から黒い球体が放たれる。

その黒い球体は小さく、闇属性下級魔法である「ダークボール」よりも小さい。


「レジスト」


だがセーラは急いでそれを「レジスト」で消滅させた。


「効果が分かったのか?」


「殺戮神の加護の影響か。そういうのはわかるのよ。今の球体。触れたら死ぬ」


「正解だ。今の球体は触れたら即死の球体だ。まぁ強者を即死させることは無理だ。まぁかなりの弱体化を受けるけどな」


「なるほどね。にしてもさっきからなんで下級魔法しか使わないのかしら?」


「死属性は強力すぎて、制御できない可能性があるからだ」


「もしもの時に「レジスト」できるようにってわけね」


「そういうことだ」


「へぇ。でももし何かあったとしてもここなら大丈夫じゃない?」


「セーラ。お前は俺を本気にしたいのか?」


「そりゃね。どうせ戦うなら本気のシンと戦いたいわ」


「そうか。なら」


その瞬間、俺は普段抑えている魔力を抑えるのをやめる。

その魔力圧はかなりのものだ。

セーラは平然としているが、周りの観客の一部はこの圧力で気絶しかけてる。


「お前も本気で来い」


俺は不敵に笑う。


「ふふ。そうでなくっちゃね」


セーラも普段魔力を抑えている。

それを解放する。

俺ほどではないがセーラからもかなりの魔力圧が出ている。

観客席の客から気絶者が出始めた。



「それじゃあ。はじめようか「デスゾーン」」


俺は死属性中級魔法「デスゾーン」を発動する。

俺の近くの地面が黒く光る。

その姿は「黒世界(俺の世界)」と似ている。

この魔法は俺が許可した者以外が指定した箇所に存在した場合。

その者が即死するという魔法だ。


「「レジスト」そして喰らいなさい「フェニックスエクスプロージョン」」


セーラの「レジスト」により「デスゾーン」が消滅する。

そしてセーラは火属性絶望級魔法「フェニックスエクスプロージョン」を発動する。

「フェニックスエクスプロージョン」は、炎の鳥が出現し対象に触れた瞬間大爆発を起こす魔法だ。

その威力はかなりのものだ。


「デスランス」


俺が「ダークランス」よりも紫がかった槍を放つ。

俺が使った魔法は死属性中級魔法「デスランス」だ。

効果は「デスボール」とほとんど変わらず触れた対象の即死だ。

生物の姿を模したは死属性の効果が高い。

その証拠に「フェニックスエクスプロージョン」はすぐに倒れ、消滅した。


「ウィータイガーライジング」


セーラは水、雷混合属性絶望級魔法「ウォータイガーライジング」を発動した。

俺に向かって水でできた虎が襲ってくる。


「デスランス」


俺はさっきと同じように迎撃するが虎の動きは速く、避けられた。

そして俺に近づいてくる。


「デスゾーン」


俺は「デスゾーン」を発動する。

ここまで近いとセーラの「レジスト」は間に合わない。

「ウォータイガーライジング」は死んだ。


「最強の弟子である、我が力を持って、敵を滅ぼせ。全属性複合神話級魔法「カタストロフ」」


セーラが「カタストロフ」を発動する。

一人で使うか。

まだセーラには無理だと思っていたが、問題なさそうだ。

恐らく奥の手なのだろう。

ふふ、ならば俺もこれで決めよう。


「死ね。闇、死属性混合神話級魔法「ダークデスディザスター」」


その瞬間、俺から黒い光線が放たれた。

セーラの「カタストロフ」と俺の「ダークデスディザスター」がぶつかる。

そして拮抗する。

が、それは長く続かず俺の「ダークデスディザスター」が「カタストロフ」を押し切る。

そしてセーラに直撃する。

魔法は役割を終え、消える。

そこに残ったのは土煙と倒れたセーラの姿だ。


「げふ。殺戮神は即死に対する耐性があるのよ」


「なるほど。神話級魔法を生身で受けて生きているのはそれのおかげか」


「えぇ。そういうこと。でももう猛毒と呪いで死ぬわ。でもこれを使わせられて良かったわ」


「ダークデスディザスター」は黒い光線に触れると即死し、即死に耐性があるものでも猛毒やら呪いやら弱体化やらですぐに死ぬ。

これは完全に対象を殺すためだけの魔法だ。


「そうだな。これを使ったのは世界で二人目だ」


「一人目はミコでしょ。それくらいしかいないし」


「ご名答だ」


「はぁ。次は傷くらいは付けるわ」


「楽しみにしてるよ」


そうしてセーラは消えた。

場外に転移したようだ。

俺はあたりを見回す。

闘技場の結界は凄いな神話級魔法を二発も使っても罅一つ入らないとは。

観客席の方は気絶している者こそいるがそれは俺とセーラの魔力圧によるもので、怪我等をしている人はいないようだ。

なら。


「審判。さすがに疲れた。勝敗を言って休ませてくれ」


俺は少し大声を出して言う。


「も、もももも申し訳ありません。準決勝勝者。シン・ソードロード選手です」


審判が完全に怯えていた。

まぁ、しょうがない。

この世界では最上級魔法を使える人が国で数人のレベルなのだ。

神話級魔法なんて見たら恐怖するのも無理はない。

俺はそんなことを考えながら舞台を降りるのだった。





ミコ視点


「シンはどうやら勝ったようね。にしてもセーラが「カタストロフ」を誰の助けをいらずに使えるようになっていただなんて驚いたわ」


私は控室にいた。

そして「魔眼」を使い、シンとセーラの試合を見ていた。

好きな人と弟子の試合が見たくないわけがない。


「ミコ選手。お時間です」


係の人が私を呼びに来た。

態度にはあまり出していないが、恐れられているのがひしひしと伝わってくる。

まぁ、そんなことは慣れている(・・・・・)から問題ない。

私は第二闘技場に移動する。

そこにはユイがいた。

腕には魔力共有の腕輪がついていた。

シンが返さなくてもいいと言ったのだろう。

シンはユアとユイを友人として心を許しているようだし。


「勝たせてもらうわ」


私はそう不適に笑いながら宣言する。


「私にはこれがあるからそう簡単には負けないわ」


ユイは腕輪を私の方に見せながらそう言った。

これ、明らかに私を挑発している。

だって、あれは私はシンから力を貸してもらっているんだぞ。

ということを表す。

落ち着け。

挑発に乗ったらいけない。

戦いの中では冷静さが大事。

挑発に乗ることは愚の骨頂。

愚の骨頂だ。


「準決勝。第一学園ユイ・ユレイズ選手対同じく第一学園ミコ・マジクロード選手。はじめ」


「死になさい全属性複合神話級魔法「カタストロフ」」


残念ながら私は存外嫉妬深い女らしく。

好きな人のことで煽られると冷静さを失ってしまうらしい。


「テレポート」


だが、怒りに任せた単調な攻撃では隙が多くあり。

「テレポート」で簡単に避けられてしまった。


「これでも喰らいなさい「ブラックホール」×100」


私は「ブラックホール」を100個同時に展開する。


「いくら何でも多すぎでしょ「フライ」「レジスト」」


ユイは「フライ」で空を飛び、「レジスト」で近くの「ブラックホール」を消滅させる。

だが、空にいる生物と言うのは的だ。


「インフェルノキャノン」


私は「インフェルノキャノン」を放つ。

炎の砲弾が空を飛んでいるユイの方に飛んでいく。


「レジスト」


ユイは「インフェルノキャノン」を「レジスト」で消滅させた。


「アンチマジックチェーン」


私は無属性災害級魔法「アンチマジックチェーン」を発動した。

この魔法は鎖を出現させ、その鎖で相手を縛ることで相手が魔法を使えないようにすることが出来る魔法だ。

ユイを鎖で拘束した。


「降参しなさい。その状況じゃ「レジスト」も使えないし。その鎖には私の魔力がふんだんに込められているから。力づくで破壊することも不可能よ」


「マジックキル」


「っな」


ユイはシンの固有属性である死属性の魔法。

「マジックキル」を使用した。

スキル「模倣魔法」によるものだろうが。

さすがに使えるとは思わなかった。

私の氷を使えた時点で気づいておくべきだったわ。

「マジックキル」によって「アンチマジックチェーン」は効力を失った。

でも、そっちがその気なら。


「なら、さっさと決めるしかないわね。伝説級氷属性魔法「アブソリュートゼロ」」


「まずっ」


ユイが何かをする前に私の「アブソリュートゼロ」が発動した。

ユイが凍った。

だが、突然氷が溶けた。

中からは炎を見に纏ったユイが出てきた。

恐らくユイは咄嗟に火属性の魔法を時間差で使ったのだろう。

私とユイの戦いはまだ続く。

やばい、剣術個人でも多いと思ったのに魔法個人はそれを悠々と超える。

まだシンとミコの戦いがあるというのに。

まずい。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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