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第87話 魔法個人2

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

本日短めです。

ごめんなさい。

俺たちはその後も順調に勝ち続けた。

それによってまたもや準々決勝でゼミルとユイが当たった。

どちらが勝つだろうか?

剣術ではゼミルが勝った。

だが、魔法ではどうだろうか?

なにせユイの加護は魔導帝。

そして、ユイには秘策がある。

果たしてどちらが勝つだろうか。

俺は「魔眼」を発動させて、二人の試合を見る。

もう選手の紹介も終わって始まりそうだ。





ユイ視点


「準々決勝。ゼミル・デスデット選手対ユイ・ユレイズ選手。はじめ」


「最初から全力でいくわ「ダークランスレイン」」


ゼミルが「ダークランスレイン」を発動する。


「この程度の魔法に遅れはとらないわ「レジスト」」


私は「ダークランスレイン」を「レジスト」で消滅させる。


「ダークチェーン」


ゼミルが「ダークチェーン」でユイを拘束しようとする。


「レジスト」


私はまたもや「レジスト」を使い、「ダークチェーン」を消滅させる。


「ダークファイヤ」


私に黒い炎が襲い掛かる。

が、


「レジスト」


私は「レジスト」で「ダークファイヤ」を消滅させた。


「「レジスト」ばかりね。なら「ダークウェーブ」」


ゼミルから黒い波が出現し、私に襲い掛かる。

水、闇混合属性上級魔法「ダークウェーブ」は黒い波を出現させる魔法だ。

濁流が私に襲い掛かる。

これでは「レジスト」も難しい。

だが、このままこの波に飲み込まれたら大きな隙となってしまう。

かといって、結界系の魔法を使おうものなら空気がなくなるだろう。

風属性の魔法でどうにか出来ないこともないだろうが、面倒くさい。

ならば、どうするか?

答えは簡単だ。

水を凍らせればいい。


「フリーズ」


私は氷属性最下級魔法「フリーズ」でおそ掛かってきた「ダークウェーブ」を凍らせる。

「ダークウェーブ」には闇の魔力の含まれているが、水は水だ。

凍らせればどうということはない。


「何故?何故ユイがミコの固有属性である氷属性を使えるの?」


「ふふ、私の加護は魔導帝。ミコの魔法神には及ばないけれど高い魔法への適性をもつわ」


「えぇ。そうね」


「でも、私の魔導帝の加護は少し特別らしいの」


「特別?」


「えぇ。私の今の力と王城にあった魔導帝の加護に関する文献を照らし合わせてみたんだけど、明らかに私は普通の魔導帝の加護持ちよりも優れているみたいなの。それをシンとミコに聞いたら原因はシンだったわ」


「どういうことかしら?」


「私の魔導帝の加護はシンによって生み出されたもの。シンの質の高い魔力や創造神という規格外の加護によって創った魔導帝の加護は普通よりもはるかに強力な加護になったのではないか。と二人は言っていたわ」


「なるほどね。それはあり得る話ね。それでもミコの氷属性を使える理由にはならないわ」


「ここからが本題よ。私はレベルを上げたらある固有スキルを取得したの。その固有スキルは「魔法解析」と「魔法再現」っていう固有スキル。「魔法解析」は魔法を見ただけで魔法陣とか効果とか「超鑑定」ですらわからないことを知ることが出来るスキル。「魔法再現」っていうのは一度見た魔法を魔力を二倍消費して八割の力で使用できるって魔法。でもこれじゃあ自分が使えない属性の魔法は使えない」


「それじゃあ結局、ミコの氷属性は使えないんじゃ」


「そう。だから私はこのスキルたちの有用な使い方をシンに聞いたの。シンに聞けば最適解を出してくれるだろうし」


「それに関しては同意ね」


「それで、相談した結果がシンの「創造」でスキルを統合すること」


「なるほど。シンはそこまで話したのね。ってことは「超強化」とかのことも?」


「知ってる。まぁ、私はしてもらってないけど。学園対抗戦が終わったらお姉ちゃんと一緒にお願いしようかと思ってる」


「まぁ、シンが話したってことはお願いすればやってくれるでしょう」


「シンは身内に甘いからね。まぁそれでシンによってできたスキルが「魔法模倣」というスキル。このスキルは本来の1.5倍の魔力を使えば適正がない魔法や魔法陣を知らない魔法でも使用できるスキルよ。ちなみに常時発動するものだからルール違反でもないわ」


「なるほどね。それが氷属性の魔法を使えた理由ってわけね」


「そういうこと。で、そろそろ終わらせないかしら?」


「そうね」


私たちは何もただただ雑談していたわけではない。

お互いに決着をつけるための魔法を発動できるようにしていたのだ。


「それじゃあ、終わるわ。「ブラックホール」」


ゼミルが発動したのは魔力が大量に込められた「ブラックホール」だった。

これをくらえばひとたまりもないだろう。

だが、私も魔法を発動する。

本来ならば詠唱がなくては発動できない魔法だが、時間がたっぷりあったので必要な詠唱は少ない。


「我は最強の片割れから力を借りしものなり、最強から与えられし滅びの力よ。我が前の敵を滅ぼすがいい全属性複合神話級魔法「カタストロフ」」


「嘘でしょ」


恐らくゼミルも見たことはあるのだろう。

だからこそ信じられないのだ。

何故私が「カタストロフ」を使えるのか。

答えはいたって単純。

シンに協力してもらったからだ。





学園対抗戦準備期間休憩中


ユイ視点


「シン。話があるの。できれば誰にも聞かれたくないわ」


「了解」


シンは「黒世界(俺の世界)」を発動する。

すると周りが一瞬で黒に塗りつぶされる。


「それで話って?」


「私に魔法で秘策を授けてほしいの」


「秘策?」


「そう、私には強力な一撃とかないからそういうのが欲しいの」


「つまり、決め手となる魔法が欲しいってわけか」


「そういうこと」


「なるほどな」


「勿論タダじゃないわ」


この世でタダほど怖いものはない。

私は「ストレージ」から数十枚ほど紙を取り出す。

そしてそれをシンに見せる。


「こ、これは」


シンが目を見開いて驚く。

私がシンに渡したものはミコの写真だ。

私が以前、可愛いお姉ちゃんを永久保存したいとシンに相談したことがあった。

その時にシンがくれたのが魔力カメラという魔道具で。

効果は魔力を流しがらボタン(シャッター)を押すと、魔力で写真というその時とったものが映し出された紙が出現するという魔道具だ。

ちなみに私はお姉ちゃんの写真がつい最近10000枚を超えたところだったりする。

そして、シンに協力してもらう時のためにミコの写真もお姉ちゃんのついでに撮っておいた。


「俺が撮れないようなものばかりだ」


それはそうだろう。

なんせ写真のラインナップはシンと戦っているミコが多い。

シンが撮れないのは当たり前だ。

他にも寝ているミコとかもあるが。

これに関してはシン持ってそうだな。

シンはとても満足家に写真を見ている。

恐らく「完全記憶」で記憶していっているのだろう。

シンとミコは私とお姉ちゃんのことをラブラブってよく言うけど、シンとミコも相当だと思う。

勿論、私とお姉ちゃんがラブラブなのは事実だけど。

シンとミコは婚約者どころか付き合ってすらないのに、二人で一緒にいるだけでお互いのことが好き感があふれ出ている。

私たちよりもイチャイチャしている。

そして、同じくシンのことが好きであろうセーラとゼミルもミコには勝てないと思っているのか。

全く気にせずシンにアプローチしている。

私が楽しそうにミコの写真を見ているシンを見ながらそんなことを考えていると。

シンが全ての写真を見終わったらしく。

「無限収納」に入れる。

のかと思ったら、中から明らかに厳重そうな箱を取り出してその中に入れてから「無限収納」に入れた。


「俺に出来ることなら大抵協力する」


シンは私に満面の笑みで協力を申し出てくれた。

そこからは様々なことをしてくれた。

学校が終わっても「黒世界(俺の世界)」の時間停止を駆使してレベル上げに付き合ってくれたり、新しい魔法を授けてくれたりと色々なことをしてくれた。

そして、シンは私が当初希望していた必殺技として「カタストロフ」はどうか?

と進めてきた。

実際にシンに見せてもらったが、神話級魔法と言うのはこれほど圧倒的なものなのかと驚いた。

だからこそ、私には無理だと言った。

なにせ、シンでも一人で使えるようになったのは最近なのだ。

私が使えるわけがない。

魔力の時点からもう足りない。

だが、シンは以前ダンジョンの宝箱で見つけた魔力共有の腕輪を「創造」で創って私にくれた。

そしてシン自身も魔力共有の腕輪を付けると言ってくれた。

つまり、シンが私に魔力を貸してくれるということだ。

そして私はひたすら練習し、なんとか「カタストロフ」を使えるようになったのだった。

余談だが、途中からお姉ちゃんも一緒にシンから教わったりしていた。

さて、シンがここまでお膳立てしてくれたんだ。

絶対に勝つ。

私は発動した魔法を見ながらそう強く思った。


シンのミコへの依存度は以前よりも増しています。

その逆もしかりで、ミコもシンへの依存度は以前よりも増しています。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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