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第83話 剣術個人3

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

本日短めです。

俺とゼミルの戦いは俺の勝利で終わった。

俺は控室に戻る。

先ほどの戦いに不可解な点があった。

そもそも何故ゼミルがセーラのピアスを持っていた?

なぜ常闇が使えた?

ピアスはセーラが貸したのだろう。

だが、どのタイミングで?

ミコとセーラの戦いの後すぐに俺とゼミルの戦いは始まった。

渡すタイミングなんてなかったはずだ。

俺は「魔眼」でミコとセーラの戦いを見ていた時の記憶を思いだす。

セーラは確かにピアスを付けていた。

セーラとミコの戦いと俺とゼミルとの戦いの間は5分もなかった。

その間にゼミルはセーラに接触してピアスを貸してもらった?

さすがに時間が足りないだろう。

常闇についてもユイが持っていたはずだ。

接触して貸してもらうには時間がかかる。

そもそもユイがユアの物である常闇を勝手に貸すわけもない。

それを考えるとやはり時間が足りない。

そもそもゼミルが常闇を使えるのは可笑しいのだ。

いや、やろうと思えばできるか。

だが、それを出来る人間は限られているはず。


「シン選手。決勝戦です。ご移動を」


「分かりました」


俺は係の人が呼びに来たので舞台に移動する。

そこにはミコが立っていた。

ミコはセーラのピアスを付けて、吸魔と常闇を持っていた。


「なるほど。そういうことか」


俺が抱えていた疑問は全て解消された。


「何のことかしら?」


「分かってるんだろ」


「さぁ、何のことだかわからないわ」


ミコは不敵に笑う。


「さぁさぁ。始まりました。中等部1年生剣術個人決勝戦。どちらも第一学園の選手です。では選手の紹介と行きましょう。第一学園ミコ・マジクロード選手。今までの試合はほとんど瞬殺。そしてセーラ選手との戦いでは激闘を見せてくれました。魔法神の加護と剣聖の称号を持っている実力者です。対するは同じく第一学園シン・ソードロード選手。ミコ選手と同じく今までの試合はほとんど瞬殺。そしてゼミル選手との戦いでは激闘の末勝利しました。創造神の加護と剣神の称号を持っている選手です。どちらの選手も学園対抗戦には初出場ですが強敵をもろともしない実力者であることは言うまでもないでしょう」


俺は神魔を構える。

ミコは吸魔と常闇を構える。


「ミコ。それだけしたんだ。楽しませろよ」


「勿論。それだけのために私はここまでやったんだから」


俺もミコも不適に笑う。


「それでは、中等部剣術個人決勝戦。はじめ」


その瞬間、俺とミコは「超強化」で身体能力を限界まで強化する。

そしてミコが「神速」を使い、吸魔で俺に斬りかかってくる。

俺はそれを神魔で防ぐ。

すると今度は常闇で斬りかかってくる。

俺は吸魔を弾いて、常闇を受けた。

そしてミコに蹴りを入れる。

だがミコはそれをバックステップで避けた。


「それで、聞いてもいいか?いつから示し合わせてたんだ?」


「何のことかしら?」


「とぼけなくてもいい。本来ユアしか使えないはずの常闇をなぜユイやゼミル、そしてミコが使えるのか?なぜセーラのピアスをゼミルやミコがつけているのか?」


ミコは俺に二つの剣で斬りかかってくる。

俺はそれを避ける。

そして神魔を振るう。

ミコはそれを避ける。


「常闇を創ったのは俺だ。常闇のことを誰よりも俺は知っている。そして常闇を含めた俺が誰かのために創った武器は大抵そいつ以外使えないようにしている。最初、ユアしか使えないはずの常闇をユイが使えたのはあの二人ならあり得ると思ったからだ」


「そうね。あの二人のラブラブ具合なら愛の力とかでいけても不思議じゃないわね」


俺たちはそんな会話をしながらお互いの剣をぶつけあう。


「だが、ゼミルが常闇を使った時点でおかしいと感じた。そもそもゼミルが常闇を使えるわけないし、セーラのピアスを持っていたことについても頼んで貸してもらうまでの時間はなかった」


「そうね」


「そして俺はついさっきまで考えていた。どうやったのか。常闇の件については方法を思いついた」


「その方法って?」


「その武器の所有者の魂を持つことだ。俺が創った武器は基本的に魂、肉体、魔力で使用者を判断するようにしてある。そのどれか一つでもあれば使えるようになっているわけだ。その中で人に貸したりできるのは魂だけだ。つまり、ユイが常闇を使っているときはユアの魂がユイの中に、ゼミルが使っているときはユアの魂がゼミルの中に、そして今はユアの魂がミコ。お前の中にある。それによって常闇が使えるわけだ。ただ、魂を貸すなんてこと普通は出来ない」


「そうね」


「そして魂を貸したりできるのは俺を除くとミコだけだ。セーラもある程度できるだろうがセーラだと破壊してしまうだろうからな」


セーラの加護は殺戮神。

なので、魂などを扱っていると少しミスをしただけで壊してしまう可能性がある。

なのでセーラは基本的に魂云々はしない。

握りつぶすことはあるだろうが。


「セーラは魂関連は苦手だものね。でもどっちにしろ時間的に間に合わないわよ」


「お前ら、最初から示し合わせていたんだろ。全ては俺に勝つため」


「ふふ。さすがね。正解よ」


ミコは不敵に笑う。





前日女湯


ミコ視点


「ねぇ皆。協力してほしいことがあるの」


「「「「協力してほしいこと?」」」」


「私。明日の剣術でシンに一泡吹かせたいの」


「それは全員そうね」


「だから、皆で協力しない?」


「協力って具体的にどうするのよ」


「みんなの武器を貸してほしいの」


「でもシンが創った武器って自分しか使えないようになってるじゃん」


「それはどうにかできるわ」


「どうするの?」


「武器の判断基準って。魂、肉体、魔力の3つなの。だから魂ごと貸してくれれば使えるわ」


「なるほどね。で、ミコ。貴女は何をしてくれるのかしら?あなたの事だから無条件で貸してほしいって頼むわけじゃないんでしょ」


「勿論。相応のものを用意しているわ」


「どんなの?」


「まず、セーラとゼミルは。これ」


私は「ストレージ」から私のコレクションの一つを取り出す。

それはルービックキューブくらいの大きさの四角い物体だった。

「これは?」


セーラが聞く。


「魔力を流してみて」


セーラとゼミルはミコに言われた通り四角の物体に魔力を流す。

すると四角の物体が光り出して。

セーラとゼミルの目の前に四角い枠がいくつも出てきた。

その枠の中には様々な状態のシンの姿が映し出されていた。

それはまるで写真のようだった。


「「こ、これは」」


「画像を記録する魔法を魔道具にしたもの。それ自体は特段珍しい魔道具じゃないけれどその中には私がシンと過ごした時間で記録した画像が大量に入っているわ。どうかしら?」


「勿論。協力は惜しまないわ。交渉成立ね」


「私も同じ。協力は惜しまないわ」


これによってセーラとゼミルは協力者となった。

ちなみにだが、あの魔道具はまだまだある。

なんならあの魔道具に入っている分はほんの一部に過ぎない。

私の「ストレージ」の中にはまだまだコレクション(シンの写真や私物)が入っているのだ。

ちなみに二人に渡した写真と同じものも含まれている。


「それでユアとユイだけど。これでどうかしら?」


私は「ストレージ」から瓶と二つの指輪を取り出す。

指輪は赤色の指輪と青色の指輪だ。


「「これは何?」」


姉妹らしく息がそろった質問だった。


「右の瓶。それは特殊な媚薬よ」


「「び、媚薬」」


「そう。例えばユアとユイがその媚薬を使うとするわ。まず、ユアとユイの魔力を媚薬に注ぐ。そしてどちらか片方。仮にユアが媚薬を飲むとするわ。するとユアはユイ以外の存在に何をされても感じなくなるの。逆にユイに何かされたら通常の1000倍感じるの」


「「せ、1000倍」」


「勿論その逆もできるわ。そして媚薬がなくなちゃっても瓶に魔力を注げばあら不思議。媚薬が湧き出てくるの」


「わ、私。それ欲しい。協力する」


ユアがそう申し出た。


「ありがとう。じゃあ、この媚薬はユアにあげるわ。それじゃ左の指輪の説明よ。それは一体化の指輪というの。使い方は簡単。二人の人間がその指輪を付けて同時に魔力を込めるの。すると指輪を付けている二人の人間が融合し、一人の人間となるの」


「そんな魔道具があるの?」


「えぇ。解除するときは身に着けている指輪に魔力を込めるだけ」


「非常に魅力的なアイテムね。分かった。協力するわ、出所は聞かないほうがいいわよね。いつか教えてあげるわ」


「それじゃあ、楽しみにしておくわ」


「今渡したものはそのまま持っていってくれて構わないわよ。私は基本的に買い物は先払いがいいの」


こうして私は皆の協力を取り付けたのだった。

そして皆と作戦を立てた。

私たちの中でシンと当たった人に既に脱落している人のアイテムを魂ごと渡す。

魂の抜けた体には私とセーラで創った偽魂を入れる。

という作戦でまとまったのだ。

そして今に至る。

シンに一泡吹かせるには必要なことは全てした。

あとはシンに本気で私が挑むだけだ。


媚薬についてはなろうの規約があるので書けるかわかりません。

書く時はかなりぼかして書くと思います。

もし他サイトでも投稿するとなったらエロ注意で書くかも?

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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