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第81話 剣術個人1

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。


今日は学園対抗戦2日目。

今日は中等部の剣術個人と魔法個人があるので、ユア以外の全員が試合をする。

俺たちはホテルから会場に移動する。


「昨日も来たが、やっぱり大きいわね」


「さてと、中等部1年の剣術個人は一番最初だから早く移動しないとね」


俺たちは昨日来た第一学園の場所に移動する。

そこにはマーゼがいた。


「学園長。俺たちはどうすればいいです?」


「えっと、シン君が第一闘技場、ミコちゃんが第二闘技場、セーラ殿下が第三闘技場、ゼミルちゃんが第四闘技場、ユイちゃんが第五闘技場ね」


試合はトーナメント戦だ。

試合は勝ち進めば合計6試合することになる。


「「「「「了解しました」」」」」


「皆、頑張ってね。私はユイの試合しか見れないけれど」


「それじゃ、行ってくる」


「ユアは最愛の婚約者の姿をしっかり見てあげて」


「どうせ、誰かとはユイと戦うことになるだろうし」


「勝ってくるわ」


「お姉ちゃん。しっかり見ててね」


ユアの言葉に俺たちはそう返す。

そうして俺たちは各々、試合の会場に向かう。

俺は第一闘技場に行くと、名前を確認され控室に案内された。

そこで少し待つと名前を呼ばれたので舞台のような場所に移動する。


「さぁ、学園対抗戦二日目。本日は中等部1年の剣術個人と魔法個人があります。どれも目が離せませんね。さて最初は剣術個人です。第一試合対戦者は。第七学園ライレ・グラグギ選手です。ライレ選手は第七学園1の剣士で騎士の加護を持ちます。白聖の騎士と呼ばれ皆から尊敬されているようです。対する選手は第一学園シン・ソードロード選手です。シン選手は剣神の称号と創造神の加護を持ち、Sランクの魔物を容易く狩る超新星。この年で国王陛下から辺境伯位とご息女であらせられるセーラ・ナイト殿下の護衛騎士という役割を与えられる天才です。さぁ、天才同士の戦いに幕があきます」


実況者らしき人の声が響き渡る。

ちなみに、剣神の称号や創造神の加護については学園長によって伝えられていたらしい。


「やぁ、君は確かつい最近まで平民だったそうじゃないか。本物の貴族の剣を見せてあげよう。こい、魔剣ブラグ」


その瞬間にライレの手元が光り剣が現れる。

魔剣のようだが、大したものじゃなさそうだ。

俺が創ってユアにあげた常闇の数千分の一程度の力しか感じられない。


「召喚系のスキルか。ならこちらも見せよう。神器召喚「神龍剣神魔」」


俺の手元に神魔が召喚される。


「ふん。派手な演出だ。だが僕には勝てない」


ライレは余程自分の剣術の腕に自信があるようだ。


「それでは第一試合、ライレ・グラグギ対シン・ソードロード。始め」


実況によって試合の開始が宣告される。

この試合は降参か殺され、場外に転移すると敗北になる。


「死ねー」


ライレが俺に向かって突き進んでくる。

一般人からしたら速い部類なのだろう。

だが、遅い。

俺はそれをひらりとかわす。

そして神魔で首を斬る。

それによってライレは消えた。

舞台の外にいた。

こんな感じになるのか。

周りは静まり返っている。


「審判」


審判は呆然としていたらしいが俺が名前を呼ぶと意識を取り戻した。


「はっ。勝者シン・ソードロード」


俺の勝利を宣言する。

普通は歓声などが上がるのだろうが、場は沈黙が支配していた。

俺は舞台から降り、第一学園の場所まで戻った。





ミコ視点


私が第二闘技場に移動すると、名前を確認され控室に案内された。

少し待機したのち、名前を呼ばれたので舞台に上がる。


「さてさて、まずは第二闘技場の準備が遅れてしまったことについて謝罪したします。第一闘技場の試合は既に終了したようです。なんでも過去最速時間だそうで。運営側としてもかつてない速度によって試合が終了したことに動揺を隠せません。さてでは第二試合対戦車を紹介いたします。第三学園ギガジズ・ルカシルコ選手です。彼は剣士の加護を持ち、清水の騎士という二つ名までついています。その実力は第三学園1と言っても過言ではありません。対するは第一学園ミコ・マジクロード選手。先ほど第一試合を過去最速のスピードで終わらせたシン・ソードロード選手の相棒と言われ、剣聖の称号と魔法神の加護を持つそうで普段は基本的に魔法を使うため剣術の腕は未知数。はたしてどれほどの実力なのでしょうか」


どうやらシンは既に終わらせていたらしい。

どうせ始まった瞬間に終わらせたのだろう。

普通なら簡単には出来ないだろうが、シンは世界最強の剣士だし余裕だろう。

しかも、相手はたかだか学生。

シンが負ける要素がないのだ。


「貴様、本職は魔法らしいな」


「えぇ、そうよ。だって私の加護は魔法神なんだから」


「ならなぜ剣術の個人に出るのだ」


「私はシンに剣術を教えてもらってるの。だから貴女程度じゃ相手にならないくらいには強いの」


「馬鹿にするな」


ギガジズはそう言って鞘から剣を抜く。

私も「ストレージ」から吸魔を取り出す。


「それでは第二試合ギガジズ・ルカシルコ対ミコ・マジクロード。はじめ」


その瞬間に私は地面を蹴り、ギガジズに接近する。

そして心臓を吸魔で一突きする。

すると、ギガジズが消える。

場外に転移したようだ。

周りからは物音ひとつならない。


「審判」


ミコはシンと同じように呆然としている審判を呼び、我に戻す。


「勝者。ミコ・マジクロード」


これまたシンとお同じで辺りは歓声や拍手ではなく沈黙だった。

ミコはシンと同じように無言で舞台から退場したのだった。





セーラ視点


私が第三闘技場に向かうと、控室に案内されたと思えばすぐに名前が呼ばれた。

私は移動し、舞台に上がる。


「えぇーただいま、驚愕の情報が入ってきました。なんと第一試合、第二試合ともに終了したそうです。どちらも過去最速レベルだそうです」


実況の声が聞こえる。

シンとミコが勝つのは当然だ。

むしろ二人を倒せる存在がいるならばそれは世界の危機だ。


「第三試合は第二学園セレムラ・リクレリス選手と第一学園セーラ・ナイト選手です」


「王女殿下、全力でいかせていただきます」


「好きにしなさい。私が勝つという結果は変わらないわ」


私は「無限収納」から殺魔を取り出しながらそう言った。

剣術で使う武器は実は剣でなくてもルール上は問題ない。

殺魔は一応短剣という扱いではあるが、見た目はナイフだ。

普通、殺魔は投げて使うが生憎と試合中に再召喚は出来ない。

ので、近接戦闘で勝たなければならない。

まぁ大丈夫だろう。


「随分な自信ですね」


「当たり前よ。私には最高の師匠がいるのだからね」


「そのような小さな武器でよろしいのですか?」


セレムラ嬢は普通の直剣を持っている。

リーチなどの関係上、一見私の方が不利だろう。

だが、何の問題もない。

剣のリーチが相手の方が長かろうと結局剣を避けてしまえば変わらない。


「問題ないわ。私はこれが一番得意なの」


「両者構えて。はじめ」


審判の始まりの合図が聞こえた瞬間、私は地を蹴ってセレムラ嬢の後ろに回る。

私のレベルはかなり高い。

そのため今の速さは学生程度じゃ目で追えない。

セレムラ嬢は急に前から私が消えて周りを見渡している。

私はセレムラ嬢にそっと近づく。

私はシンに足音を聞こえないようにする歩き方や走り方を教えてもらっているためセレムラ嬢は私に気づかない。

そして私はセレムラ嬢の首を殺魔で斬った。

セレムラ嬢が消える。

場外に転移したようだ。


「勝者。セーラ・ナイト」


私はもうここにようはないので舞台を降りた。





ゼミル視点


私は第四闘技場に向った。

そこで控室に案内され。

待たされている。


「ゼミル・デスデッド様。ご入場ください」


やっと呼ばれた。

聴力を「超強化」で部分的に強化したところ、シン、ミコ、セーラが圧倒的な速度で試合を終了させたため。予定が少し狂っているそうだ。


「皆さま。第一試合、第二試合、第三試合は既に終了したようです。異例の速さに運営側としては戸惑っております。ですが今から行われるのは第四試合です。対戦者は第五学園ミルバトス・シクレルカ対第一学園ゼミル・デスデッドです」


「よろしくお願いします」


「よろしく」


挨拶されたので挨拶を返しておく。

それと同時に私は「無限収納」から死魔を取り出す。

ルール的には問題ないが、鎌使いというのは珍しいらしく好奇の目にさらされる。

まぁミコもナイフ(殺魔)で戦ったんだからいいだろう。

それに私は以前ほど死神の加護を隠す気はない。

まぁわざわざ自分から言わないが。


「両者構えて。はじめ」


「さようなら」


私は地を蹴って移動し、死魔で首を狩った。

対戦相手が消える。

場外転移したようだし、私の勝利だろう。


「しょ、勝者。ゼミル・デスデッド」


私はそれを聞いた瞬間、もう用はないので舞台から降りた。





ユイ視点


私は第五闘技場に移動していると控室に案内された。

係りの人から聞いた話だが、シンもミコもセーラもゼミルも対戦相手を一瞬で倒したようだ。

まぁ全員強いから当たりまだろう。

さて、私も勝ちますか。


「ユイ・ユレイズ様。ご入場ください」


私は舞台に立つ。


「ただいま剣術の個人が異例の速度で進んでおります。第五試合は第六学園タチトール・ビブルクガ対第一学園ユイ・ユレイズ」


「お前か。ユイ・ユレイズ。姉に本気で懸想する糞女とは」


その瞬間、私の中で何かが斬れた。

私はつけていた指輪に魔力を流す。

すると黒い剣が出てきた。

常闇だ。

ユアお姉ちゃんが剣がいるならこれを貸してあげるってユアお姉ちゃんから渡されたのだ。

私は常闇を構える。


「第五試合。はじめ」


その瞬間に私は駆け出し、タチトールの首を斬る。

タチトールは消えた。

場外に転移したようだ。

私は自分が侮辱されようと何とも思わないが。

ユアお姉ちゃんのことを侮辱する奴は殺すと決めている。

あいつは間接的にとはいえユアお姉ちゃんを侮辱した。

だから私は即効で決めた。


「勝者。ユイ・ユレイズ」


私はそれを聞いたら疲れたのもあってそそくさと戻る。

こうしてそれぞれの剣術個人の第一試合は全員が勝利となって終わった。

第一学園の待機場所に皆はいたが、皆遊び足りなかったらしい。

まぁ私もそうだけど。

そんな感じでそれぞれの剣術個人の第一試合終了したのだった。

今日は視点変更が多かったですね。

しばらくは俺が続きます。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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気になる点 視点がユイなのにユアって呼ばれている 感想 相変わらず全員強さがおかしくて安心した。 これからも更新、頑張ってください!
2024/12/23 20:54 一般通過オタクA
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