第80話 ホテル
初心者です。
生暖かい目でご覧ください。
誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。
今回は混浴ではありませんが、入浴シーンがあります。
そういうのが苦手という方は途中に20行ほど空間が開いている場所がありますのでそこを見つけたらブラウザバックしてください。
男湯が終わった後、女湯との間にも20行ほど開いています。
お風呂シーンに関しては、見なくても内容的に大きな問題ありません。
それと、今回も文字数少なめです。
俺、ミコ、セーラ、ゼミル、ユア、ユイは同じ部屋で寝ることになってしまった。
ミコたちは普通にハイスペックな美少女だ。
そして貴族令嬢や王女や元王女。
普通なら男と同じ部屋で寝るなど耐えられないはずだ。
だが、ミコたちは俺と同じ部屋で寝ることに何の抵抗感もない。
ミコとセーラは百歩譲って分かる。
慣れなどもあるだろうかな。
だがゼミル、ユア、ユイ。
お前たちはなぜ抵抗感や嫌悪感を持たない?
別に俺はゼミルたちに嫌われているとは思っていない。
それでも、付き合ってもいない相手と同じ部屋で寝ることには抵抗感を覚えるものだと俺は思う。
なんだ?俺がおかしいのか?
俺がそんな風に考えているうちに気づいたら夜になっていた。
全員でトランプをしていたら思わず夢中になってしまったのだ。
ちなみにだが、この世界にトランプはなかったが俺が「創造」で創った。
神経衰弱やババ抜き、大富豪などを行った。
ゼロからだと難しいかとも思ったが、ここにいる面子は理解力が常人をはるかに凌駕しているので問題なかった。
強いて言うならば新しく魔力の使用を禁止した。
神経衰弱なんて「完全記憶」を使えば一瞬で終わるし、ババ抜きも心を読めばどうとでもなる。
大富豪なども自分の運気を上げればカードが自然とよくなってしまう。
こんな感じで魔法やスキルを使うとゲームが成り立たないので禁止した。
「夕食どうする?」
俺は皆に聞く。
もう夕食を食べる時間だ。
学園長には夕食は各自で好きにとるようにと言われている。
このホテルには確かバイキングがある。
それも超一流料理人が創ったものがタダで食べられる。
勿論、外のお店で食べる生徒も存在するが大抵の生徒はそのバイキングで食事をするのだ。
だが、俺たちの場合は違うくなるだろう。
「「「「「シンのご飯」」」」」
やはりこうなったか。
「いいのか?このホテルには超一流のの料理人の作った料理が食べ放題のバイキングがあるそうだぞ」
俺は一応確認する。
「超一流の料理人が作った料理っていっても。ねぇ」
「シン。私たちは超一流の料理人の料理なんて食べなれているわ。そして舌が肥えているの。そんな私たちが断言するわ。シンの創った料理は超一流の料理人が作った料理の100倍美味しい」
「「「「うんうん」」」」
皆がゼミルの言葉に頷く。
実をいうとシンが「創造」で創っている料理というのは地球にあったものとは違う。
シンの「創造」はイメージしたものをそのまま創り出すスキルだ。
シンは普段、料理を「創造」で創るときは料理の見た目等は地球の料理を参考にしているが味に関してはもちろん地球ベースではあるが少し違う。
どういうことかというと、再度言うがシンの「創造」は自分のイメージしたものを創り出すスキルだ。
ならシンは料理を「創造」で創るとき、その料理を思い浮かべながらこうイメージしてしているのだ。
「世界一美味しい〇〇」と。
例えばシンがハンバーグを創るとき、元々のイメージは地球にあったハンバーグだ。
だがそのハンバーグを思い浮かべながらシンは「世界一美味しいハンバーグ」というイメージもする。
これによってシンは地球のものよりもおいしい料理を創り出しているのだ。
そして更にシンが「創造」で創った料理にはシンの魔力が含まれている。
シンの魔力はとても質が良い。
そんな質の良い魔力を料理を食べながら体内に入れるととても美味しいと感じるのだ。
他人の魔力が体内に入った場合、普通は快楽が流れる。
だが、これが料理と一緒に流れてくるとそれは美味しさに変わるのだ。
これらの理由により、シンの料理はたかだか超一流の料理人の料理よりも美味しいのだ。
わざわざまずいものを食べようとする人はいない。
というわけで皆シンの料理を所望したのだ。
「分かった。創るから希望をいってくれ」
俺は「創造」で食事を創るのだった。
まぁ一瞬なのだが。
その後、俺たちはお風呂に入ることにした
「確かこのホテルって大浴場があったわよね」
「えぇ。せっかくだから皆で行きましょうか」
「「「「賛成」」」」
「シンはどうする?」
女性陣は大浴場に行くようだ。
「俺もせっかくだから大浴場に行こうかな」
せっかくだから俺も大浴場に行こう。
見たことがないので少し興味があるからだ。
ということで俺たちはホテルの地下1階に来ていた。
この階に大浴場があるからだ。
「それじゃあ、男湯はこっちだから」
俺は更衣室に入った。
男湯
俺は更衣室で服を脱ぎ、大浴場に入る。
そこに人はいなかった。
「貸し切りとは運がいい」
俺は手早く体を洗ってから湯船につかる。
「ふぅー。こんな大きい風呂初めてだな。前世じゃこんな機会なかったからな。温泉になんか行ったことなかったし。修学旅行とかも行かなかったからな。ぶっちゃけ結局お湯に入るって行為は同じなんだから普段の風呂と大して変わらんだろと思っていたが、悪くない」
俺は思う存分、大浴場を楽しんだのだった。
女湯
ミコ視点
私たちは今、更衣室で服を脱ぎ大浴場に来ていた。
「わぁー広い」
「綺麗ね」
「王城のお風呂に比べたら小さいけど結構広いわね」
「王城のお風呂と比べちゃダメでしょ」
「とりあえず、楽しみましょ」
私たちは体を洗ってお風呂に入る。
「はぁー気持ちぃ」
「普段「クリーン」でパパっと済ませちゃうのが多いけど、しっかりお風呂につかるのはいいものね」
「お姉ちゃん。これから毎日一緒にお風呂に入ろ」
「ふふ、いいわよ。入りましょうか」
「私たちは毎日入ってるけど大浴場っていいわね」
「そうね。これでシンと一緒に入れたら一番理想的だったんだけど」
「しょうがないわよ。学園の生徒が使うこともあるホテルで混浴は無理よ」
「それもそうね。シンは普段かなり抑え込んでいるみたいだけれど本来ならシンくらいの年齢の男ってかなり性欲強いらしいし」
「二人とも、普段はシンと混浴してるんだっけ」
「えぇ」
「そうよ」
「シンはどんな感じなの?」
「最初は割と気乗りじゃなかったけど、今は慣れてきたのか気にしなくなったみたい」
「そうね。最初は嫌がってるっていうより、恥ずかしがっている感じだったわね。普段冷静なシンが慌てふためく様はとても珍しくて可愛いと思ってしまったもの」
「「「何それ興味ある」」」
ゼミル、ユア、ユイが身を乗り出して聞いてくる。
確かに普段クールなシンの慌てる様子は気になるだろう。
「そうね。とっても顔を赤くしていたわ」
「声も普段よりも少し高かったし」
「シンって女性への耐性が全然ないみたいなのよね」
「そうね。割と男女比とか気にするし」
「普通、男って女に囲まれていたら嬉しいもんじゃないの?」
「さぁ。私も詳しいことはわからないけどシンはそんなタイプじゃない気がするわね」
「それはそうね。それこそシンって性欲があるかどうか怪しいくらいだし」
「それは、将来苦労しそうね」
ユアがそう言ってくるので私は不敵に笑う。
「その時には媚薬でもなんでも使うわ。それも飛び切り強いやつを」
「それもいいけど、私はシンをお酒で酔わせたいわね」
「それもいいわね」
この瞬間、ユアとユイは察した「シンは将来、苦労すると」未来のシンに同情するラブラブ姉妹であった。
その後私たちは満足するまで湯舟につかり、大浴場を出るのだった。
シン視点
俺は大浴場の風呂に満足し、更衣室で着替えを済ませた。
普段寝るときに来ている服だ。
俺は「テレポート」で部屋に戻る。
どうやら女性陣はまだ戻ってきていないようだ。
俺は自分のベッドに寝転がる。
「明日は試合か」
ぶっちゃけ俺は限られた人としか戦ったことがない。
「まぁ大丈夫か」
俺にはきっと経験が足りないのだろう。
だが、俺はそれを補って余りある技術がある。
だから大丈夫だろう。
俺がそのままベッドに寝転がってゆっくりしていると魔法陣が出現した。
「テレポート」の魔法陣だ。
ミコたちだろう。
「「「「「「ただいまー」」」」」」
案の定ミコたちだった。
「あら、シン。先帰ってたのね」
「あぁ。部屋でゆっくりしていた。大浴場はそこそこ良かった」
「そう。まぁ私としてはシンと一緒に入りたかったところだけどね」
「今回ばかりは諦めろ」
「そうするわ」
「この後どうする?」
「適当に眠くなるまで雑談しましょ」
「「「「「賛成」」」」」
ということで俺たちは各々のベッドで寝る。
ちなみにベッドの配置は端からユア、ユイ、ゼミル、セーラ、俺、ミコだ。
俺たちはそこから他愛ない雑談をしながら過ごした。
そして気づいたときには全員寝ていたのだった。
お風呂場でのガールズトークは難しいですね。
逆にシンは一人の時間を過ごしました。
実はシンはミコたちを待っている間、少し寂しく思っていたりします。
シンは前世ではずっと1人だったから寂しくなることはなかったですが、転生してミコやセーラと出会ったおかげで1人っていうのがかなり少なくなったせいで寂しいと感じるようになりました。
最近、忙しくて文量が少しばかり少ないです。
ごめんなさい。
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