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第75話 学園対抗戦準備1

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

すみません。

こちら側の都合なんですが第71話でレイルが褒賞は明日すると言っていましたが、次の休みに変更しました。

普通にド忘れしてました。

本日2話同時投稿。

この話は1話目です。

今は放課後、俺たちはマーゼ学園長に呼び出されていた。

俺たちは今、学園長室に向かっている。


「呼び出しって何かしら?」


「どうせ、学園対抗戦についてでしょ」


「まぁ、そうだろうな」


「時期が時期だものね」


そんな話をしていたら学園長室の扉の前に着いた。


コンコン


セーラが扉をノックする。


「中等部1年Sクラス、セーラ・ナイト、シン、ミコ、ゼミル・ランダル、ユイ・リムソンです」


「入っていいわよ」


ゼミルがそういうと、マーゼから入室の許可が出る。


「「「「「失礼します」」」」」


俺たちは学園長室に入る。


「わざわざ呼び出してごめんなさい。少し話しておきたいことがあってね」


「学園対抗戦について、ですよね」


「正解よ。実は今朝、各学園にこんな手紙が送られてきたの」


マーゼは手紙を取り出し、セーラに渡す。


「読んでいいですか?」


「勿論」


「今年の学園対抗戦を中止しろ。さもなければ代表生徒が命を落とすことになる」


「内容はシンプルですけど、物騒ですね」


「えぇ。それで各学園で協力体制を敷いて警備を昨年度よりも厳重にすることが決まったのだけれど。貴方達にも何かあったら協力してほしいの」


セーラは俺たちの方を見る。

この中で一偉いのはセーラだ。

そして皆、セーラの決定に従うだろう。

俺たちに脅しなど効かない。

真の意味で俺たちを殺せる存在などごく少数なのだから。

だが、面倒なのも事実。

なので、皆セーラに決めてもらおうとしているのだ。

すると、セーラはどうするか決めたようだ。


「協力するのは吝かではありません。が、私たちも代表選手ですしたくさん試合には出たいと思っているのでそこまで協力は出来ませんよ」


「何もこの脅迫状の送り主を探せというわけじゃないわ。あくまで何かあったら教えてほしいのと、もし有事の際には協力してほしいってだけ」


「それくらいなら、構いません。ですが、どうして私たちだけに話すんですか?代表生徒全員に情報を共有しておいてもいいと思いますけど」


「確かにその方がいいのかもしれないけれど。へんに警戒して試合で本来の力が出せなきゃ意味ないし、それにこういう情報を流しすぎるのはいけないしね」


「私たちにならいいと?私たちはいくら強くても中等部の1年生ですよ。高等部の先輩方の方がいいでしょうに」


「高等部は今現在、ユアちゃん以外は飛びぬけて強い人がいないからこういうのにはあまり関わらせたくないだよね。ちなみにユアちゃんにはこの件については既に言ってるし、協力もするって言ってくれてる」


「お姉ちゃんは高等部でどんな感じですか?」


すると、大好きな姉の話にユイが食いついた。


「簡単に言えば、才色兼備。理想の先輩やら同級生って感じかな。強くて、美しくて、家柄も十分で、頭も良くて、仕事もできる。そんな完璧な存在っていうのが大半の人間の認識だよ」


「じゃあ、その残りは?」


「シスコン」


「「「「あぁ」」」」


俺たち4人から同時にそんな声が漏れる。


「シスコン。ふふ。シスコンかぁ」


約1名、満面の笑みのものもいるが。


「そういえば、シンたちは学園対抗戦で何に出るか決めてる?」


「俺は出来るなら全部に出ようかと思ってます」


「シンに同じく」


「ミコに同じく」


「セーラに同じく」


「ゼミルに同じく」


俺たちは全員、全てに出る気が満々だった。

学園対抗戦の代表生徒は最低でも総合とそれ以外に1つ出ないといけないが、上限はない。

なので、俺たちは剣術個人、剣術ダブル、剣術総力戦、魔法個人、魔法ダブル、魔法総力戦、総合個人、総合ダブル、総合総力戦に出ようと思っている。

この中にいるものは全員、魔法も剣術も人並以上の実力を持っている。

なので全く問題ない。


「そ、そう。それならしっかり勝って頂戴。こっちでもうそれで受理しちゃうから」


「「「「「お願いします」」」」」


「あと、代表生徒は学園対抗戦までは授業じゃなくて訓練場での訓練になるから。明日からは教室じゃなくて訓練場に来てね」


「「「「「分かりました」」」」」


「それじゃあ、話は終わり。帰っていいよ」


「では失礼します」


そうして俺たちは学園長室を出たのだった。


翌日


俺たちは訓練場にいた。

訓練場にはたくさんの生徒がいた。

初等部の生徒から高等部の生徒までいる。

俺たちが訓練場に入ると、マーゼが前に出た。

どうやら俺たちが最後のようだった。


「皆が学園対抗戦の準備に入る前に学園長である私からの挨拶よ。貴女達は我が第一学園の代表生徒に選ばれた。私は貴方達が学園対抗戦で優秀な成績を収めてくれることを期待しているわ。目指すは優勝よ。なにせ連覇がかかっているしね。でも、無理する必要はないわ。今から学園対抗戦までに急激に強くなることは不可能と言っても過言じゃない。でも戦いと言うのはほんの少しの差で勝敗が決まるわ。だからこそ、今から学園対抗戦までの時間を有意義に使ってほしいと私は思うわ。この中にいる生徒は皆優秀よ。でも困ること、悩むこともあると思うわ。そんなときは先輩に頼りなさい。きっと力になってくれるわ。私の話は以上よ」


パチパチパチ


周りの生徒が拍手する。

俺たちもならって拍手しておく。

周りの生徒がマーゼを見る視線は、尊敬だった。

マーゼはエルフでとても強く、顔もいい。

なので、学園の生徒からは尊敬されているようだ。

俺は他人に尊敬の念を抱くことなど滅多にないのであまりわからないが。

周りの生徒の拍手が止むと、別の先生が前に出てきた。


「諸君らには、グループとなって行動してもらいたい。具体的に言うと初等部から2学年、中等部から1学年、高等部から1学年の計4学年20人で班になってもらい。学園対抗戦への準備をしてもらいたい。これは下級生が上級生に頼りやすくするためだ。高等部の生徒は初等部、中等部の生徒を助けるように。では、班分けを発表する。まずA班だ。初等部1学年、初等部5学年、中等部3学年、高等部2学年だ。次にB班。初等部2学年、初等部3学年、中等部2学年、高等部1学年だ。最後にC班。初等部4学年、初等部6学年、中等部1学年、高等部3学年だ。諸君らには学園対抗戦の準備期間、その班で行動しお互いに成長してほしい。それでは集まってくれ」


「私たちはC班ね」


「ユイ、ユアと同じ班で良かったな」


「えぇ。最高よ」


「ユアが職権乱用した気もするけど」


「いいじゃなか。ユアはこういう時のために生徒会長になったらしいし」


「それもそうね」


「C班集まれー」


そんな話をしていると、高等部の3年生がC班に集合をかけている。


「行くか」


俺たちは高等部3年生の元に移動した。

高等部3年生は固まっているがその中心にはユアがいた。

もう既に初等部の4年生と6年生は集まっているようだ。

俺たちが集まるとユア以外の高等部の生徒が明らかに警戒した様子になった。

ダンジョンスタンピードの件だろうな。


「これでCグループは全員揃ったかしら?」


「初等部4年生は揃ってます」


「初等部6年生は揃ってる」


「それじゃあ、全員揃ったわね」


「いや、会長。中等部1年を聞いてないんですけど」


すると、ユアの横にいた男がユアにそういう。


「あら、中等部1年の生徒は全員顔見知りだから問題ないわ」


ユアはそう返す。


「そ、そうですか。ですが、じゃあ中等部のお前ら。なぜ何も言わなかった。あの流れはお前たちもそろったことを報告すべきだろう」


すると、男は口ごもるが。

俺たちに逆に言葉をかけてくる。


「不要な発言をする必要はないだろう」


俺は男にそう返す。

俺だってユアが俺たちの知り合いなんだから全員揃っているのが分かると分かっていたからな。

わざわざ言う必要もなかったから言わなかったのだ。


「なんだその態度は!先輩に向かって失礼だろう」


「別に意思疎通は出来るのだから問題ないだろ」


「先輩を敬えと言っているのだ。そんなことで将来ろくなことにならんぞ」


「ロクなこととはどういうことだ?」


「上下関係を学生の内に身に着けておかないと社会では生き抜くのは厳しいぞ」


「お前だって社会を知らないだろう。社会を知らない人間が社会について説いても何の説得力もないな」


「貴様。先輩を馬鹿にしているのか」


「副会長。やめなさい」


俺と男が話していると、ユアが止める。

俺が話していた男はどうやら生徒会の副会長だったようだ。


「ですが、会長。この後輩。いくら強いからって先輩への礼儀がなってないです。このような生徒を指導するのも先輩の役目でしょう」


「貴方は彼らにものを言える程強くないでしょ」


「この世界は強さがすべてではないでしょう」


「それでも力と言うのは重要よ」


「力と言うのは何も暴力だけではないです」


「確かに力というものには種類があるわ。権力とか財力とかね。でも結局、力の中で一番強い物は何かってなったら。それは暴力なのよ。そして貴方ではシンたちに暴力では勝てない。シンたちに敬われたいのなら、それを見せなさい。少なくとも暴力ではあなたがシンたちに敬われることはないわ。というか、貴方のせい皆を待たせているわ。はっきり言って邪魔よ。これ以上邪魔をするならあなたを気絶させるわ。そうなりたくなかったら黙ってなさい」


「、、、はい」


ユアの言葉に副会長は渋々といった様子で黙った。


「ごめんなさい。うちの馬鹿な副会長のせいで少し無駄な時間をとらせてしまったわね。まずは自己紹介といきましょうか。私は高等部3年Sクラス代表生徒件生徒会生徒会長のユア・リムソンよ。中等部1年代表生徒のユイ・リムソンの姉よ。よろしく」


「同じく高等部3年Sクラス代表生徒件生徒会副会長のウイダ・ザルイだ」


「同じく高等部3年Sクラス代表生徒のイレ・リルカだよ。仲良くしてね」


「同じく高等部3年Sクラス代表生徒件生徒会副会長のミル・リガイズよ。何か困ったことがあったら頼ってちょうだい」


「同じく高等部3年Sクラス代表生徒のガジル・ブライトスだ。ぶっちゃけ俺は戦うことしか能がねぇ馬鹿だが。何か困ったことがあったら頼ってくれ」


高等部3年の自己紹介が終わり、皆がこっちを見てくる。


「中等部1年Sクラス代表生徒件ナイト王国第一王女セーラ・ナイト王女殿下の護衛騎士のシンだ。よろしく」


「同じく中等部1年Sクラス代表生徒件ナイト王国第一王女セーラ・ナイト王女殿下の護衛騎士。ミコよ。よろしく」


「同じく中等部1年Sクラス代表生徒のセーラ・ナイト。よろしく」


「同じく中等部1年Sクラス代表生徒のゼミル・ランダル。よろしく」


「同じく中等部1年Sクラス代表生徒のユイ・リムソン。ユアお姉ちゃんの妹。よろしく」


こうして俺たちの自己紹介は終わった。

ちょっと中途半端なところで終わってすみません。

このまま自己紹介をこの話で全部書くと恐ろしく長くなるのでいったん切って次話に持ち越します。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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