第67話 秘密の共有3
初心者です。
生暖かい目でご覧ください。
誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。
短くてごめんなさい。
追加しました。
かなり遅れました。
休みのはずなのに私生活が忙しすぎて全然時間がとれない。
もしかしたら次も文量少ないかも。
俺とミコがソファーに座って、ゆっくり雑談しているとセーラが起きてきた。
「シン、ミコ、おはよう。何があったの?私、ゼミルと模擬戦してたはずなんだけど」
セーラは俺とミコにそう聞いてくる。
「二人がお互いに耐えきれない攻撃を放ったから、俺とミコの二人がかりで止めたんだ」
「もう、大変だったんだから」
「そうなの?止めてくれてありがとう。確かに最後の方は興奮して加減とか全く考えずに「ワンハンドレットスラッシュ」を使っちゃった気がするわ。でもお互いに耐えきれない攻撃って。ゼミルはどんな攻撃を仕掛けてきてたの?」
「簡単に言うと、スキルを3個くらい重ねがけして魂に絶対影響を及ぼす攻撃だな」
「なるほど、確かに私は魂に干渉する系の攻撃には弱いからそれがゼミルの本気の威力ならくらったら少し不味かったかもしれないわね」
「にしても、少し驚いたぞ。セーラたちの元に戻ったら、セーラとゼミルが割と本気で戦っているんだから」
「色々あったのよ」
「色々って?」
俺は興味本位で聞いてみることにした。
「シンとミコがいなくなって、最初はお互いの加護が似ていることから、お互いのスキルの共通点を探すことにしたの。それでしばらくはお互いの固有スキルの説明をし合ったり、実際に見せあったりしてたの。そしたら実際に戦っているところを見たいってなって摸擬戦をすることになったの。ただ、さすがにレベル差がありすぎるからできる限りのデバフ魔法をかけたりはしたけどね。それで摸擬戦をしたんだけどそれはもう盛り上がってね。弱体化して身体能力が衰えている状態の私と今の本気のゼミルの実力が同じくらいだったからそこから白熱しちゃって」
「時間なんてまったく気にせずに戦ったと」
「そう」
俺たちはセーラとゼミルに何があったのか更に詳しく聞きながら、俺たちはゼミルが起きてくるのを待つのだった。
するとセーラが起きてきてだいたい30分程経った頃に、ゼミルが起きてきた。
「シン、ミコ、セーラおはよう」
「おはよう。ゼミル、摸擬戦は引き分けね」
「そうね、それがいいわ。そういえばシン。私をベッドに運んでくれてありがとう」
「いや別に大した手間でもなかったから問題ないが。どうして俺が運んだってわかったんだ?」
「だって明らかにシンの部屋でシンのベッドだったもの」
「なぜゼミルは俺の部屋だってわかったんだ?ゼミルに俺の部屋を見せたことはないし。俺の部屋って基本的に必要最低限のものしかないから男らしいものとかなかっただろう」
「ベッドからシンの臭いがしたから」
「「!?」」
ゼミルの言葉を聞いてミコとセーラは一瞬でゼミルの方を見る。
「もしかして俺って臭いか?」
「いや、そういう意味じゃないのよ。ただなんとなくこの臭いはシンの臭いだなと思っただけだから」
「そうか。ならよかった」
さすがに体臭が臭いと思われるのは嫌だからな。
この世界では風呂に入るのは高貴な身分のものだけで基本は皆「クリーン」によって清潔さを保っているので俺も、風呂に入れなかった日は「クリーン」を使うようにしている。
だが、ベッドに着いた匂いだけで俺のベッドだと分かるレベルの臭いなら割と真剣に臭いを消す魔法を創ろう。
俺は空き時間に自分の匂いを消す魔法を創ることを決めた。
ちなみにだが、シンの匂いは普通に生活していてわかるほどのものではない。
ではなぜゼミルは分かったのだろうか。
ゼミル・ランダル視点
時は少し遡る。
「う、うう、うん」
私は目を覚ました。
「ここは?」
私はベッドで寝ているようだ。
私は周りを見回す。
どうやらどこかの部屋のようだ。
ただ、生活感がない。
あるのはベッド、机、椅子くらいだ。
本当に生活に必要なもの最低限しかない部屋だ。
私の最後の記憶はセーラと摸擬戦をしていたところだ。
そして気づいたらこの部屋のベッドの上で寝ていた。
私は訳も分からずベッドに顔をうずめる。
すると、ベッドから匂いがした。
私は反射的にその匂いを嗅ぐ。
それは知っている匂いだった。
この匂いってシンの匂いだ。
「!?」
私は自分が思ったことに驚愕する。
なにせ私はベッドにほんの少し残っている匂いだけでその匂いがシンの匂いだと分かってしまったのだから。
シンとはそれほど長い期間一緒にいたわけではない。
私はシンのことを思い出していく。
初めて見たときは天使かと思った。
次に私と同じ神族系の加護を持つとゆう事実に驚いた。
そしてその異様なステータスに驚いた。
最後にステータスだけではない圧倒的な強さに驚いた。
そして私はシンに興味を持つようになった。
私はダンジョン実習でシンと同じ班になった。
実習前はたくさん話しかけたり、遊びに誘ったりしても冷たくあしらわれた。
明らかに警戒されていたのだろう。
だが、ダンジョン実習で共に戦い(基本的に交代で一人ずつ戦っていたが)信用されたみたいだ。
ダンジョン実習では明らかに秘密にしなければならない力を見せてくれた。
それが私は嬉しかった。
それと同時に私自身もシンたちを深く信用するようになった。
普段の私なら出会ってすぐの人を信用したりはしない。
だが、なぜかシンたちは信用しても問題ないと思ってしまうのだ。
そしてスタンピードでシンが魔物をどんどん倒していくのを見て不覚にもかっこいいと思ってしまった。
ダンジョン内でもシンは戦っていたがその時は奇襲がないか気を張っていたため気にならなかった。
だが、落ち着けるところでシンが戦うところを見ているとかっこいいと思った。
私は昨日、学園の寮の自室に戻ってからずっとシンのことを考えていた。
というか考えないようにしてもついシンのことを考えてしまうようになっていた。
そして一晩考えた結果、私は自分の気持ちに正直になることにした。
私はきっと、シンが好きなのだ。
顔が良くて、私と同じ神族系の加護を持っていて、とても強くて、気遣いもできる。
こんな人と一緒の班で、仲間として戦った。
こう考えると好きになって当たり前とすら思えるようになった。
私はシンを手にれたい。
シンに愛してほしい。
そういう欲求がむくむくと膨れ上がる。
シンと恋人になれたら私はきっと幸せだろう。
だが、シンと恋人になるためには二人のライバルがいる。
ミコとセーラだ。
二人ともシンに好意を向けているのは間違いない。
そしてこの二人はシンとの付き合いで言えば私より圧倒的に長い。
強力な、いや、強力すぎるライバルだ。
ぶっちゃけ私に勝ち目はないだろう。
だが、よく考えれば勝つ必要もない気がしてきた。
この国は重婚は普通に認められている。
私の中にシンのことを手に入れたいと、独占したいという欲求がないわけではない。
ただ、私はダンジョン実習でシンだけを好きになったわけではなく、友人としてミコやセーラも深く信用した。
ならば二人が許してくれるのならば三人でシンを共有すればいい。
ぶっちゃけると私はシンに愛してもらえるならば三番目でも構わない。
そう思えるくらいには私はシンに惚れてしまっているようだ。
「さて、これからどうしましょうか」
私は今なぜかシンのベッドの上にいる。
私は「サーチ」を発動する。
どうやらシンたちは下の階にいるらしい。
状況の説明はシンたちに聞こう。
私はベッドから出ようとする。
出ようとするのだが、立ち上がれない。
「この匂いをもっと嗅ぎたい」
それは完全に変態的なそれであった。
だがせっかくの好きな人の匂いを嗅げる機会を無駄にはしたくない。
私は数分程、ベッドの匂いを嗅いだ。
満足したし、いい加減ベッドから出よう。
私はベッドから出て、下の階に降りる。
まずはなぜ私がここにいるのかを聞こう。
私はシンたちがるであろうリビングらしきところの扉を開けた。
私はシンを堕とす。
その誓いを胸に。
3人目のハーレムメンバーはゼミルでした。
現在決定しているのはあと二人。
あまり増やすと大変ですがもしかしたらあと一人二人増えるかも。
しばらく私生活が忙しいのが続きそうなので今回みたいに文量が少ないことがあるかもしれませんが、ご了承ください。
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