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第66話 秘密の共有2

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。


かなり前の話ですが、誤字報告をいただき修正しました。

ありがとうございます。

私自身気を付けてはいますし、自分で矛盾がないように過去話を呼んだりしたときに見つけたら都度直すようにはしているのですが、どうしても限度があるので報告してくれるとありがたいです。

もし誤字脱字を見つけられた方は報告していただけるとても助かります。

私は基本的に文字を意図的に変えたりすることによる伏線はしない、というか出来ないので日本語的におかしかったり、明らかに字が違ったり抜けてたりしたらそれはたぶん誤字脱字だと思います。

繰り返しますが誤字脱字を見かけられたら報告してくれると嬉しいです。

「う、うん。あれ、俺なんでここで寝ているんだ?」


俺は寝起きであまり働いていない頭を使い、記憶を探る。


「そうだ、「魔力循環」で力を使い果たして眠ったんだった」


俺は隣を見る。

すると、ミコが心地よさそうに眠っていた。


「可愛い」


それは無意識に出た言葉だった。

ミコは美少女だ。

顔もスタイルもいい。

13歳でありながらもそれがはっきりとわかる。

俺は顔が赤くなるのを自覚する。


「こんなの、完全にミコを意識しているみたいじゃないか」


俺の顔は更に赤くなっていく。


「はぁ。ミコを起こそう」


俺はミコを揺さぶる。


「ミコ、起きろ」


「う、うみゅ」


可愛すぎるだろ。

さっきから完全に意識してしまっていてちょっとしたことでも普段の数十倍愛おしく感じてしまう。


「ミコ、起きろ。ミコ、なぁ起きろ」


俺はひたすらにミコを揺さぶる。


「う、うーん」


「起きたか」


ミコはやっと起きて体を起こした。


「シン?」


「なん、だ」


俺が反応する前にミコが俺に抱き着いてきた。

ミコはたまに、人肌が恋しくなる時があるらしく。

過去にも急に抱き着いてきたりしたことがあった。

その中でも寝起きは頭があまり働いていないからか脈略なく抱き着いてくることがあった。

本当に、将来が怖い。

普通ならこういうのは年齢とともに恥ずかしくなっていくだろう。

だが、あいにくとミコの精神年齢は既に大人だ。

体が成長したところでやめるとは思えない。

そしてそれは、体が成長して俺に性欲などが生み出されたときに俺は顔もスタイルも良くて意識しているミコの急な抱き着きを耐えなければならないということだ。

果たして俺は耐えられるのだろうか。

俺はしばしの間考える。

その間もミコは嬉しそうな顔で俺に抱き着いている。

そして俺が出した結論は、、、


「うん、無理だな。未来の自分が体の成長とともに理性も成長することも願おう」


俺は普段しない現実逃避、未来の自分に任せるを行ったのだった。


「さて、あとはミコをどうするかだな」


寝ぼけている以上、もう名前を呼んだり揺すったりするのは効果がない。

一応、すぐにミコが起きる方法がある。

以前、こうなったときにしたらミコがすぐに起きたのだ。


「しょうがない。覚悟を決めるか」


俺は手でミコの顔を固定する。


「ほえ?」


ミコは寝ぼけていて俺の顔を見て笑った。

くそ、本当に可愛い。

俺は寝ぼけているミコの目を見て。


「お前がすぐに起きないのが悪いんだからな」


そう言って俺は自分の唇をミコの頬につける。


「!?」


ミコは驚愕を隠せないような表情になって。


「っは」


どうやら完全に目を覚ましたらしい。


「しししし、シン。い、今!き、き、キスを」


ミコはとても動揺しているようだ。

こうやって慌てるミコも可愛い。


「しょうがないだろ。ミコをおこそうとしたら急に抱き着いてきたんだから」


「あーもう。寝ぼけたら欲望のままに行動する癖本当に直したい」


ミコは普段見ないほど焦っている。

その焦っているミコも可愛いと思ってしまう俺はきっとミコにとことん惚れているのだろう。


「俺は別に直さなくてもいいと思うぞ」


「なんで?」


「だって、ミコが寝ぼけたときの癖を嫌がるのは無意識に抱きしめられるのがもったいないから嫌だからって、ハグ自体を嫌がっているわけじゃないんだろ」


「そりゃそうよ。シンのハグを嫌うわけないじゃない」


そういうことを堂々と言えるのは凄いし嬉しいと思うがそれと同時に恥ずかしい。

無意識のハグがもったいないというのは、以前ミコが「せっかくハグしたのならそれを堪能したいから無意識にやっちゃうのはもったいないから嫌だ」と言っていたからだ。


「なら、もったいないと思わないくらいハグを当たり前のものにすればいい」


「当たり前のものってどういうこと?」


「ミコ、俺はミコが抱きしめてほしいって言ったら何回でもいくらでも抱きしめてやるぞ」


「!?」


ミコの顔は一気に赤くなった。


「い、いいの?」


「あぁ。いつでも言ってくれ」


「じゃあ」


すると、ミコは俺に近づいてきて。


「抱きしめて」


そう言ってきた。


「いいぞ」


俺はミコを抱きしめる。


「ミコ、どうだ?」


「気持ちよくて暖かい」


「そうか」


俺とミコはそれからだいたい1時間ほど抱き合っていたのだった。


1時間後


ミコは名残惜し気に抱き着くのを辞める。


「もういいのか?」


「えぇ。かなり満足したわ」


「それならよかった。またいつでも言ってくれ」


「うん。ありがとう」


ミコは笑顔でそう言った。

俺はミコが愛おしくてたまらなくなり、ミコの頬にキスをする。


「ほえ」


ミコがまた惚けた声を出す。


「ミコが可愛いのが悪いんだ」


俺はそう顔を背ける。

きっと俺の顔は真っ赤に染まっているのだろう。

そしてそれはミコも一緒だ。

俺たちの間で10分程無言の時間が続いた。


「そ、そういえば。セーラとゼミルを二人っきりにしたままだったわね。今何してるのかしら?」


「お互いのスキルの共通点を見つけ合ったあとからずっと摸擬戦してるみたいだぞ」


「ずっと?なんだかんだシンに夢中でかなりの時間が経っていると思うんだけど」


「時間だけなら寝てたのも合わせて「魔力循環」を始めてからだいたい4時間くらい経っているからな」


「そんなに経っていたのね。セーラとゼミルには悪いことをしたわ」


「いや、「サーチ」した感じ結構楽しそうにやってるぞ」


「ならいい。のかしらね」


「とりあえず、セーラたちのところに戻るか」


「そうね」


するとミコは「エリアテレポート」を発動する。

そして俺とミコはセーラとゼミルがいるところの近くに転移する。

そこには、


キンッ


カンッ


ドドドドドドド


ガガガガガガ


セーラとゼミルがとても激しく戦っていた。


「こういう激しい戦いって私たちはあんまりしないわよね」


「そうだな。結局いつもアーツの打ち合いになるからな」


「かといって剣だけだとシンに圧倒されて終わるし、魔法だけなら私が圧倒して終わる」


「そうだな。アーツ禁止にしたら今度はスキルの打ち合いになるし、それまで禁止したら俺は剣でミコは魔法で応戦し続けて摸擬戦が終わらないからな」


「確か一回そうなって空間内で1週間近く戦い続けて結局引き分けにしたことがあったわね」


「あの時はヤバかった」


俺たちはセーラとゼミルの摸擬戦を見ながら適当に雑談する。

ミコとの雑談は楽しいし、セーラも俺たち相手とはまた違った戦い方をするので見ていて面白い。

すると二人は急に動きを止める。


「はぁ、次で最後よ」


「あら、奇遇ね私も次で最後。もう魔力が残ってないわ」


どうやら二人とも次の攻撃で終わらせるみたいだ。


「喰らいなさい「黒纏」「死鎌」「魂狩り」」


すると、ゼミルが持っていた鎌は黒くなり、大きくなり、魔力を纏った。

そして鎌を振ると鎌から黒い魔力がセーラに向かって飛んでいった。


「ワンハンドレットスラッシュ」


セーラは持っていた殺魔を100回振り、100の斬撃を生み出す。

お互いの技の軌道は微妙に違うので技同士があたりはしない。

セーラはゼミルの黒い魔力に触れないように斬撃を放ったのだ。


「そこまでだな」


「えぇ」


「ゼミル」


「セーラ」


俺とミコは必要最低限の会話をする。

そしてお互いにやるべきことをする。

俺はゼミルが放った黒い魔力に近づく。


「零」


その瞬間、黒い魔力が消えた。

俺のアーツである「零」はありとあらゆるものをゼロにする。

実質的には対象を完全に消滅させるアーツだ。

使い勝手も良い俺のお気に入りのアーツだ。

このアーツは俺がアーツを創ろうとして神魔や吸魔、殺魔の時のように頭に思いうかんだ。

そしてこのアーツは俺が創ったはずなのにもっと秘めた力がある気がしてならない。

まぁ今はそんなことどうでもいいか。


「黒鎖」


俺は「黒鎖」を使いゼミルを拘束する。

後ろを見るとセーラもミコの「白鎖」で拘束されていた。


「っは。私は何を」


「ようやく気付いたか」


「ってあれ?シン?私はセーラと戦ってたはずなんだけど」


「あぁ戦ってたぞ。セーラを殺しかねないレベルでな」


そう。

俺たちがセーラやゼミルを拘束した理由。

それは二人の攻撃が明らかにやりすぎだったからだ。

本来、セーラの方がレベルが圧倒的に高いので摸擬戦はセーラの方が勝率が高いだろう。

だからかは知らないが、セーラには俺がニオと戦う時に使ったデバフ魔法がかかっている。

セーラならデバフ魔法を解除するくらい余裕なので恐らくハンデだろう。

だが、それでもセーラは強い。

しかし、ゼミルの加護は死神の加護で使ったスキルは全て死や魂に干渉するものだ。

しかもセーラは殺戮神の加護の影響で死や魂に関するスキルやアーツは影響が大きいのだ。

さすがに魂が破壊されるようなことにはならないだろうが多少ダメージを負っていた可能性はある。

魂へのダメージというのは場合によっては肉体に深い影響を及ぼす。

だからあれはセーラ相手であっても。

いや、セーラ相手だからこそやりすぎだった。

だが、危なかったのはセーラだけではなくゼミルもだ。

セーラは最後「ワンハンドレットスラッシュ」を使った。

普段のゼミルなら難なく防いだだろうが、生憎と本人が言った通りゼミルの魔力は既に空だ。

避けれたにしてもいくつかは喰らってしまうだろう。

そして魔力がなくて「身体強化」が出来ない状況でセーラのスキルなんて喰らえば悲惨なことになる。

つまり、あのまま進めば二人とも無事とは言えない状況だったわけだ。

だから二人で強引に止めたのだ。

ちなみにだが二人は眠っている。

俺たちが動き出す瞬間にミコが対象を眠らせる無属性下級魔法「スリープ」を使い二人を眠らせていたのだ。

なのでぶっちゃけ「黒鎖」と「白鎖」は必要なかったかもしれないが興奮状態だと「スリープ」の魔法は効果が薄いので念のためだ。


「さて、どうしようか?」


「とりあえず家に運びましょう」


「そうだな。それがいい」


ミコの「エリアテレポート」で俺たちはつい先ほどまでいた家に戻る。

そしてゼミルをミコのベッドに、セーラを俺のベッドに寝させる。

そうしてリビングのソファーで


「まぁ。ゼミルの戦いやスキルを見て、ゼミルの情報はある程度知れた」


今回、ゼミルが訪ねてきた目的は秘密の公開だ。

そしてさっきの観戦でゼミルのスキルや魔法についてはある程度知ることが出来た。


「じゃあ、あとはゼミルが起きたら私たちの秘密を公開するだけね」


「そうだな」


俺たちは二人で楽しく雑談しながらセーラとゼミルが起きるのを待つのだった。

最近、少しぐだぐだですね。

まぁ、シンとミコのイチャイチャがかけたので満足ではありますが。

もうそろそろ内容を進めないとなりません。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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