第65話 秘密の共有1
初心者です。
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俺はニオを部下にしたあと、学園の寮に戻ってきていた。
ミコとセーラは既に起きているようだ。
「シン、どこ行ってたの?」
「「サーチ」にも反応しないし、心配したのよ」
「ちょっと、魔境に散歩に行ってたんだよ」
「魔境に散歩ってさすがね」
「魔境の方まではさすがに「サーチ」しなかったわ」
「戦いたいわけじゃなかったから、魔力とか気配とか全部隠蔽していたから「サーチ」してもわかりにくかったと思う」
「そう。まぁいいわ」
ミコもセーラも心配したとは言っていたが、そこまで深くは心配していたないだろう。
なにせ俺をどうにかできるほどの存在がいればそれは世界の危機なのだから。
「にしても、二人とも起きるの遅かったな」
すると、二人は同時に俺から目を逸らした。
この仕草は何か隠し事をしているときの仕草だ。
まぁ、隠し事くらい誰にでもあることだ。
それに、俺はミコとセーラを信用している。
なので隠していることをきいたりせず、助け船を出すことにした。
「まぁ、慣れないダンジョンという環境での生活や戦闘が疲れたんだろう」
俺がそういうと二人は俺が深く詮索しないと察したようだ。
俺がミコやセーラのことがある程度分かるように、ミコやセーラも俺のことがある程度わかるようだ。
「そうみたい」
「私って基本的に魔境以外で狩りをしたことないから、ダンジョンでの狩りってなってちょっと緊張してたのかも」
「そうか」
そしてその話はここで終わりって雰囲気になった。
「それにしても、今日は何かすることある?」
「せっかくの三連休だし、何かしたいけれど」
俺たちは色々と案を出し合う。
すると、
コンコン
扉がノックされた。
「私出てくる」
ミコが扉の方に向かった。
すると、ミコが戻ってきた。
ゼミルを連れて。
「ゼミル。どうしたの?」
「ちょっと貴方達と話したいことがあってね。「白黒銀世界」を使ってくれないかしら?」
「了解」
俺たちはゼミルが何か外部に漏れたらいけない話をするんだと察して、「白黒銀世界」を発動した。
周りが、白、黒、銀の三色に染まる。
今回は長い話になる気がしたので外部との時間を隔離しておく。
「それで、話って」
「昨日も言ったけれど、私たちはお互いの秘密を握っている状態」
「そうだな」
「なら、もう隠すことはないと思って私の秘密を貴方達に教えようと思ったの。どうせ秘密を握られているなら、全部公開しちゃって貴方達からの信頼を得ようかと思ったの」
「なるほど。なら俺も言える限りの秘密を公開しよう」
「私もゼミルのことは信用しているしいいわよ」
「私も問題ないわ」
「それじゃあ私から。貴方達、私のステータスを見ようとしたことあったでしょ」
「あぁ。あったな」
「随分あっさりと認めるのね」
「事実だし、こっちにはセーラの護衛騎士としてっていう大義名分があるからな」
「なるほど」
「まぁ、見れなかったがな。驚いたものだ、神族系の加護を持つ俺たちでも見れないなんてな」
「でしょうね。私の固有スキルだもの。そう簡単に破られたらたまったもんじゃないわ」
「それで、ステータスを見せてくれるのか?」
「えぇ。隠蔽を解除するわ」
そうしてゼミルは魔力を使う。
「解除できたわ」
「見ていいか?」
「構わないわ」
俺たちは「超鑑定」を発動する。
名前:ゼミル・ランダル
年齢:13歳
性別:女性
レベル:103
魔力量:15000/15000
種族:人間
加護:死神
スキル:魂狩り、死鎌、魂喰、黒纏、霊狩り、鑑定、索敵、危機察知、弱点看破、魔力感知、スラッシュ、ダブルスラッシュ、トリプルスラッシュ、マナバレット、ダブルマナバレット、トリプルマナバレット、身体強化、部分強化、魔力結界
耐性:精神的苦痛耐性、肉体的苦痛耐性、魔法耐性、毒耐性
適正属性:火、風、雷、闇
称号:希代の天才、魔物の大敵
ふむ、加護については予想通りだ。
だが、レベルに関しては違和感がある。
俺は基本的に初対面の人には「超鑑定」を使っている。
俺、ミコ、セーラは普通じゃないから置いといとくして大体この国のレベルは強者で80程度だ。
一応、マーゼはもっと上だったがマーゼはエルフで長い間生きているからノーカンだ。
とにかく、13歳という年齢で俺たちのような事情(魔境に住む等)もないのにレベル103は異常だろう。
「まぁ予想通りの加護だな」
「にしても固有スキルかなりえげつないわね」
「字面だけでも物騒なのが多いわね」
「いや、セーラが言うなよ。お前の固有スキルだって物騒なもの多いだろ」
「それは否定できないわね」
「セーラも物騒なスキルがあるの?」
「あら、私の加護の噂しらない?」
「確か神族系の加護だけどとても不吉って噂は聞いたことあるけど、具体的にどんな加護なのかは知らないのよね」
「そういえばそうだったわね。私の加護を知っているのはシンとミコそれに家族以外は大貴族の当主とか数人しかしらなのだったわ。シンとミコのステータスは編入初日に公開してたから知ってるだろうけど私のステータスは知らないのか。見てもいいわよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
ゼミルは「鑑定」を発動する。
「っな。殺戮神!?」
ゼミルはセーラの加護を見て驚いているようだ。
まぁ、神族系の加護自体実際に見る機会なんて少ないうえに自分の加護と酷似している加護だからな驚きもするだろう。
「ぶっちゃけると、セーラの加護とゼミルの加護って似てるよな」
「そうね。結局は殺しは死につながるし。多分兄弟か親子だと思うわ」
「神にも兄弟とか親子ってあるのか?」
「あるわよ。例えば創造神と魔法神は親子関係ね」
「そうなのか!?」
聞いたことがなかったので驚いた。
「神っていうのは最初は創造神だけだったの。そして創造神は世界を創った。だけどいくら高位の神である創造神でも世界の全てを管理するのは難しかった。だから、創造神はその分野に特化した神を創った。その神の中で一番最初に創ったのが魔法神なの」
「っていうことは創造神が全ての神を創ったわけじゃないんだな」
「えぇ。創造神が直接創った神は3柱だけ。魔法神、殺戮神、天母神ね。創造神のことを主神、魔法神、殺戮神、天母神の3つのことを源神と呼んだりもするわね」
「魔法神と殺戮神は聞いたことあるっていうか間近にその加護を持っているやつがいるが、天母神は聞いたことないな」
「この時ってだいぶ大雑把なくくりでね、創造神は創造だけじゃなくて破壊も司ってたし、魔法神も魔法だけじゃなくて争いを司っていたし、殺戮神は殺しだけじゃなくて生命を司っていたし、天母神は生物を司っていた」
「殺戮神の生命を司るっていうのと、天母神の生物を司るっていうのは同じじゃないのか?」
「だいぶ大雑把に説明したからわかりにくかったわね。生命っていうのはようするに魂のことで、生物っていうのは主神と源神以外の全ての生きている存在を司っているの。似ているけど微妙に違うわ」
「なるほどな。それで殺戮神の子が死神っていうのはどういうことだ?」
「神は自分の力の一部を切り離すことで新たな神を生み出すことが出来るの。ただし、それぞれの司るものに関りのある神しかできないけど」
「例えば?」
「魔法神の子供には武神や剣神がいるわね」
「あぁ、司るものに関りがあるってそういうことか」
「そ、ちなみに天母神はそもそも神を含めた生物を生み出すことを司っているようなものだから、魔法神と殺戮神と関りがない分野の神は全て天母神が創ったと言われているわ」
「そうなのか。それでその情報は現代にあるのか?」
「多分ないわ。4000年前は神々なんて珍しい者じゃなかったからこういう話もしっかりとあったんだけどね」
「そうか。ミコに言うことでもないだろうが迂闊に広めるなよ」
「分かってるわよ」
俺たちはセーラとゼミルの方を見る。
俺たちが神について話している間、ゼミルとセーラが何をしていたのかというとお互いの加護やスキルの共通点を探していたようだ。
まぁここは異空間だから何をしても問題ないし、自由に過ごしてもらおう。
セーラもゼミルも楽しそうだ。
きっと同じような加護を持つものがいて嬉しいのだろう。
「楽しんでいるようだな」
「あ、シン。話し終わった?」
「あぁ。終わった。お前らも今加護の共通点を探してたんだろ。この空間にいる限り時間は無限なんだから好きに過ごせばいいが、ゼミル。本来の目的を忘れるなよ」
「あ、忘れてた」
「まぁ、後でいい。秘密を共有するんだからお互いフレンドリーにいこう。とりあえず、セーラと遊んでろ。俺とミコもしたいことするから。何かあったら「念話」で呼んでくれ」
「了解」
「じゃ、俺らは少し離れたところでゆっくりしてる」
そうして俺は「エリアテレポート」でミコと一緒に少し離れた場所に転移した。
そして「創造」でいつもの家を創り、二人で俺の寝室に移動する。
すると、ミコが俺を押し倒してきた。
過去にもこういうことはちょくちょくあった。
これは「魔力循環」を求めているんだ。
ぶっちゃけ俺も「魔力循環」はしたい。
俺もミコもすっかり「魔力循環」の虜だ。
俺はミコに押し倒されながらも手をつなぐ。
「初めていい?」
「お好きにどうぞ。お姫様」
「もう。行くわよ」
「「魔力循環」」
すると、俺にミコの魔力が流れ込んでくる。
そして俺はミコに魔力を流していく。
気持ちい。
最初はただただゆっくりと魔力をお互いの体の中に送りあい、流すだけ。
そこから速くしたり、焦らしたりと色々していく。
「あぁぁあ、ひもひぃぃ」
「やば、ちょやりす、、ぎ」
お互いに激しくしすぎた結果、二人とも快楽にやられて呂律が回らなくなってしまった。
俺は最後の力を振り絞って「念話」を発動する。
(セーラ、繋がっているか?)
(繋がっているわよ)
(すまんが、少し休む。二人でゆっくりしておいてくれ。何かあったら起こしてくれていい)
(了解。せっかくの連休だしゆっくりしときなさい)
すると、セーラが「念話」を解除した。
「よひ、これれらいじょうぶら」
「しょう、ならしゃいごまで」
「魔力循環」の最後とはお互いの全ての魔力を相手に一気に流し混むことだ。
これが一番快楽が大きいので、いつもゆっくりするときはこうして終わる。
そうして、俺たちはお互いの全ての魔力を流し合い。
ベッドの上で眠ったのだった。
すみません。
なんかぐだっちゃいました。
でも、シンとミコをイチャイチャさせたので悔いはない!!
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