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第62話 ダンジョンスタンピード6

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

すみません、ダンジョンスタンピード終わりませんでした。

ユアとユイには刻一刻とダンジョンマスターである、デーモンが近づいてきている。

そんな状況で俺たちはユアとユイの返事を待っていた。

そして二人はまるで示し合わせたかのように同時に返答した。


「「手助けは不要」」


二人揃って不適な笑みを浮かべながら俺たちに向かってそう言って見せた。

俺も思わず笑みがこぼれる。

そうこなくちゃ、面白くねぇよな。


「危険があれば助けはする。が、最後まで倒してしまえ」


「「了解」」


二人はまた同時に返しデーモンの方を向いた。

二人とデーモンとの戦いが始まる。





ユア・リムソン視点


私たちはデーモンと対峙する。

「魔力視」なんても使わずともわかるほどの膨大な魔力。

普通の人なら、これだけで腰を抜かしてしまうかもしれない。

そう感じてしまうほどの圧があった。

だが、私たちはもっと強い圧を感じ取ったことがある。

シンたちが加護を創り、ユイに与えたときのだ。

あの時、シン、ミコ、セーラの三人の全力を私たちは見た。

その時感じた魔力の圧力は私たちが一瞬でも気を抜けば意識をもっていかれてしまうほど強力なものだった。

あの時のものに比べれば、この程度の魔力圧どうってことない。


「ユイ、攻めるわ。援護よろしく」


「了解、気を付けてね」


「えぇ」


そう言って私は「身体強化」と「部分強化」を使用してデーモンに突っ込む。


「無属性最上級魔法「パーフェクトスピードアップ」無属性最上級魔法「パーフェクトパワーアップ」無属性最上級魔法「パーフェクトディフェンスアップ」無属性最上級魔法「パーフェクトスピードダウン」無属性最上級魔法「パーフェクトパワーダウン」無属性最上級魔法「パーフェクトディフェンスダウン」


ユイが私にバフ魔法をかけてくれる。

そしてデーモンにデバフ魔法をかけてくれる。

ユイが放った魔法は全て無属性最上級魔法で「パーフェクトスピードアップ」は対象者の速度を上げてくれる魔法で「パーフェクトパワーアップ」は対象者の攻撃力を上げてくれる魔法で「パーフェクトディフェンスアップ」は対象者の防御力を上げてくれる魔法で「パーフェクトスピードダウン」は対象者の速度を遅くする魔法で「パーフェクトパワーダウン」は対象者の攻撃力を下げてくれる魔法で「パーフェクトディフェンスダウン」は対象者の防御力を下げてくれる魔法だ。

どれもバフ魔法、デバフ魔法の中ではかなり高位の魔法だ。

ミコからもらった知識ではどれも大量の魔力が必要で私では魔力が足りなくて1つも使えなったことを覚えている。

私は常闇を強く握り、常闇のスキル「影支配」を使用する。

すると、デーモンの影が大きくなった。

デーモンはいつのまにか持っていた大剣を私に向かって振るってくる。

恐らくスキルか何かなのだろう。


「お姉ちゃん、そのまま近づいて「ダークシールド」」


ユイがデーモンの攻撃から私を守ってくれる。

私はその隙にデーモンの懐に入り、常闇を振るう。

だが、デーモンはそれを察知したのか大きく移動することで常闇を避けた。


「ダークランス」


だが、ユイはそれを読んでいたのかデーモンが回避した先に「ダークランス」を放つ。

が、デーモンの大剣に「ダークランス」がたたききられる。


「一筋縄にはいかないわね」


「お姉ちゃん、10秒間時間を稼いでくれたら大技を放つ。援護できないけど耐えられる」


「任せなさい」


「ありがとう」


我が最愛に妹に言われたのだ10秒間程度耐えて見せる。

すると悪魔は魔弾のようなものを放ってきた。

私は「魔力結界」を展開し耐える。

「身体強化」や「魔力結界」などはシンたちに教えてもらった。

魔力が少ない私ではきついが、常闇がレベルアップしたことで新しく得たスキルである「魔力貯蔵」と「魔力吸収」のおかげで何とか維持できる。

「魔力貯蔵」は常闇に魔力を溜めておくことのできるスキルで、「魔力吸収」は外部や斬ったものから魔力を吸収できるスキルだ。

まぁ、「魔力貯蔵」も無限ではないのでなるべく使いたくはないところだ。

今度はこちらから攻撃を仕掛ける。


「ダークスラッシュ」


この「ダークスラッシュ」も常闇がレベルアップして新たに得たスキルだ。

魔力消費の少ないうえに「スラッシュ」よりもかなり威力が高い。

が、デーモンは避けてしまう。

だが、一瞬の隙は出来た。

私は「部分強化」で足に魔力を集中することで移動速度を上げる。

そしてデーモンの懐に入り、一閃。

デーモンの大剣を持っている方の腕を斬ることができた。

だが、デーモンはもう片方の腕で私を殴ってくる。

私はそれを常闇で何とか受ける。

だが、力はデーモンの方が強く私は押し負けて倒れこんでしまう。

そしてデーモンが私に追撃を仕掛けようとしてくる。

このままなら私はデーモンの追撃でやられてしまうだろう。

だが、私は不敵に笑う。


「やりなさい。ユイ」


「汚い手でお姉ちゃんに触れるな「ヘルインフェルノ」」


既に詠唱を済ませていたユイが魔法名を言うことで魔法を発動させる。

ユイから放たれた炎が私の上を通りデーモンに直撃する。

そして私はさっと移動する。

デーモンは激しく燃えている。

そう、私はそもそも時間稼ぎなのだ。

私は昨日、ダンジョンの中でユイが「ヘルインフェルノ」を使用しデーモンを倒したのを聞いていたので、ユイはまた「ヘルインフェルノ」を使うだろうと思っていた。

「ヘルインフェルノ」は強力だが、少しばかり射程が短い。

ミコならどれだけ遠くても問題ないのだが、ユイはあまり遠いと炎が当たらない。

まだユイが完全に「ヘルインフェルノ」をマスターできていないからだろう。

だから私はデーモンをユイの射程範囲に誘導したのだ。

にしてもさすがユイだ。

これだけの魔法を使えるのは本当にすごい。

問題はこれを大勢に見られてしまったことだろう。

しょうがないが、私が守ればいいだろう。

それにシンたちならばきっと助けてくれるだろう。

そんな他人だよりな現実逃避をしていると、急にデーモンが襲い掛かってきた。


「お姉ちゃん!!」


見た感じデーモンは助かりそうにない私たちを道ずれにするつもりだろう。

ユイの焦った声が聞こえる。

私はまた不適に笑う。


「大丈夫よ」


そして私はレベルアップして得た常闇のスキルを使う。


「影移動」


その瞬間私はデーモンの背後いた。

そして私はあるアーツを使用する。

これはユイにも内緒でシンと二人きりで作り上げたものだ。


「永夜暗黒斬」


それは私が使える技の中で最強の物だった。

私が振るった常闇はデーモンの首に吸い付くように引き寄せられ、デーモンの首を刎ねた。


「お姉ちゃん、凄い。今の何なの?」


ユイがハイテンションで聞いてくる。

これも秘密にしなければならない技であり、周りで見ている上級生や教師には見せてはいけないものだ。

だが、今はそんなことよりもハイテンションな最愛の妹の方が大事だ。


「私がシンと一緒に開発したアーツよ。本当は別の機会に見せようと思っていたのだけれどね」


「すっごいかっこよかったよお姉ちゃん」


ユイは目をキラキラとさせている。

すると、シンたちが近づいてきた。


「見事だ。ユアぶっつけ本番でよくできたな」


「シンのおかげよ」


「シン、私ユアのアーツ創りに協力していただなんて話聞いてないんだけど」


「私も聞いてない」


シンはミコとセーラに問い詰められている。

シンは苦笑いだ。

すると、ユイがシンに近づいて耳ことで小声で何かを言った。

すると、シンは少しばかり目を見開き力なく頷いた。

ユイはシンに何を言ったのだろう?


「そういえばユイの破滅級魔法とかユアのさっきの技とかは教師や上級生には見られてないわよ」


「「え?」」


私とユイが同時に声を上げる。

見られていないとはどういうことだろうか。


「私がシンの指示で「ファンタジーワールド」を使ったから、教師や上級生たちにはまだユアとユイが激闘を繰り広げている幻影を見てるわ」


さすがはシン。

仕事のできる男だ。

ミコとセーラとともに生徒会に欲しい。

まぁシンが高等部に来る頃には私は卒業しちゃってるんだが、そう思ってしまうくらいシンは優秀だ。

剣術、魔法、知識、そのすべてが超優秀だ。

多分、シンたちを高等部3年生の授業に放り込んでもなんら問題ないだろう。

そしてこの気遣い。

私は世界一可愛い妹がいるから目移りなんてしないが、平民とはいえ王女の護衛騎士。

そして顔も良い。

これは将来持てるだろうな。

ミコとセーラが大変そうだ。

私はそんな風なことを考える。


「ミコ、ありがとう。助かったわ。見られてたらかなり面倒なことになっていたもの」


「ありがとう」


「お礼ならシンに言ってちょうだい。シンが言わなかったら私も幻影魔法を使おうなんて思わなかったもの」


ミコがそう言うので私とユイはシンの方に向く。


「「ありがとう」」


「礼を言われるほどじゃない。それに俺たちだってユアたちにはいろいろと隠してもらってるからな、お互い様だ」


「そう言ってくれるとありがたいわ」


「まぁ、唯一言いふらすとしたらゼミルくらいだろうな」


そうしてシンはゼミルの方を見る。


確かにこのメンバーではゼミルだけ信用できない。


「そんなことしないわよ。シンたちには恩もあるし、シンも私の加護について感づいてるんでしょ」


「まぁ、まだ確証はないが。闇属性が得意で、神族系の加護を持つ俺たちすら「鑑定」できないほどの隠蔽スキル、そして鎌が得意。これだけ情報を並べられたらな」


「私もシンに秘密を握られている身でもあるってわけ。まぁそもそもシンやシンの友人に敵対するのなんて愚の骨頂だし、私は破滅したいわけではないの」


「「それはそう」」


私とユイがまったく同じことを言う。

シンと敵対すれば死よりも酷いことになるだろう。

それに、シンと敵対すれば必然的にセーラとミコも敵対する。

生き残る道はないだろう。


「まぁそんなわけで秘密を言いふらしたりしないわ。私としてはシンたちとは仲良くしたいし」


「なら、これからもよろしく」


「えぇ、よろしく」


そうしてシンとゼミルは握手をした。


「さてと、幻影魔法を解除するわよ。場所とかに関してはいい感じにしてあるから気にしないでいいわ」


そうしてミコは幻影を解除する。

周りの教師や上級生たちに特に変化がないため問題なさそうだ。

すると、ダンジョンから何か出てくる気配がした。


「ようやくお出ましか。ダンジョン管理人」


「よくも、妾の配下を殺しくれたな。生かしては帰さんぞ」


ダンジョンの中から大きな鬼が出てきた。

ダンジョンスタンピード最後の戦いが今、始まる。

今回はユアの成長をかけて満足です。

次こそは次こそダンジョンスタンピード最後です。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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