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第55話 移動手段

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

本日、50話記念の番外編を投稿しました。

マイページから見れると思いますのでご覧ください。

俺たちの異空間にユイの班も入れた。

ミコたちともお互いに自己紹介をしあって打ち解けたようだ。

そしてどちらの班も夕飯を食べていないということで、一緒に食べることになった。

俺がまとめて創ってしまえばいいのだから。

ということで、俺は机といすを創り出す。

そして全員に要望を聞き「創造」で創り出す。

ミコやセーラなら別に異空間の機能で創ったものでも気にしないだろうが、異空間の力を使って作ったものは白、黒、銀のどれかの色になる。

さすがにその色のものを急に食べるというのは難しいだろうから普通に俺の「創造」で創り出す。


「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」


そして全員で合わせて食事を開始する。

全員の顔を見ていくが、特に問題はなさそうだ。

そのまま食べ進めていく。

これだけの人数で一緒にご飯を食べるのなんて小学校の給食以来かもしれないな。

中学校は弁当で昼休みに食べる感じだったからいつも屋上で食べていた。

屋上の鍵は締まっていたがピッキングして開けた。

俺の通ってた学校は屋上に行ってはいけないという校則はなかったから決して校則違反じゃない。

それに教師もわざわざ鍵のしまっている屋上に来ることなんてない。

完全に一人で昼食をとることのできる場所だ。

誰も屋上にピッキングをしてまで入ってくる人はいない。

俺は例外だが。

高校も同じような感じだった。

屋上は解放されていたので、ピッキングする必要はなかったが、たまに告白とかに居合わせることがあるから心臓に悪い。

そして親戚の集まりなどとは無縁な俺は基本的にごはんは一人だったのだ。

この世界に転生してからも基本的にはミコとセーラとの最大で3人だったはず。

あ、いやレイルさんたちと一緒に食べたときは今以上に人数がいたか。

わざわざ一緒にご飯を食べる理由もなかったのでレイルさんと食べたのも片手の指で数えられる程度だが。

そんなことを考えていると気づいたら俺は自分の親子丼が無くなりそうなことに気づいた。

俺は最後の一口を食べる。

皆も大体食べ終わっているようだ。


「ごちそうさまでした」


俺はそう言う。

そしてふと周りを見渡した時に気づいてしまった。


「今更だけど、ここって男女比終わってるな」


そう、ここにいるのは全員の8人。

だが男女比は1:7だ。

終わってる。


「そういえば、前もそんなことを言って逃げたことあったわよね」


「今回は逃げない。ミコから逃げることは無理だろうしな」


「よくわかってるわね。シンが私から逃げるのなんて不可能よ。私たちにはたくさんの契約があるのだから」


そう、俺たちは様々なスキルやらアーツやら魔法やらで契約を結んでいる。

そのどれもが破れば大変なことになるものばかりだ。


「だが、それはお前も同じだ」


「私は貴方から離れる気なんて一切ないもの。なんの問題もないわ」


ミコはこういうことを平気で言ってくるから困る。


「俺だってミコから離れる気なんて一切ないが、女が多い空間って言うのは男にとって肩身が狭い者なんだよ」


「貴方はハーレム願望とかない?以前から思っていたのだけれどあなたって性欲あるの?」


「一応ミコの中のハーレム願望ってどういうものか教えてくれるか?」


「そりゃ、常にたくさんの女の子を侍らせて、毎日女の子をとっかえひっかえして」


「まてまてまて。お前、いくら男はケダモノとはいえそんな願望持ってる奴なんてそんなにいないだろ」


「意外といるものよ。でもあなたはそういうのなさそうね」


「まぁでもハーレム自体は気にしないがな、全員を深く愛せるなら問題ないと思う」


「ちなみにだけど、この国は一夫多妻制だから何人とでも結婚できるわ」


急にセーラが話に割り込んできた。


「そ、そうか。まぁ結婚なんてまだまだ先だろうがな」


俺の精神年齢は18歳を超えているとはいえ、肉体年齢は13歳だ。

結婚などまだまだ先だ。

そう思っていた。


「シン、この世界では15歳で結婚出来るわ」


そう、俺は失念していた。

結婚は18歳からだというのは前の世界の常識だと。

そういえばこの国は法律上では年齢関係なく酒を飲んでもいいことになっていたな。

まぁ、大人は小さい子供に酒を飲ませるのが危ないのは理解しているから小さいころに酒を飲んだ経験がある方が珍しいらしいが。

っていうかつまり俺は後2年待てば結婚できるわけだ。

いやそもそもこの世界の結婚ってどんな感じなのだろうか?

戸籍とかないみたいだし。

まぁ結婚はするにしてもまだ先だからいいか。


「それより、この後どうする?先生からの招集がかかるまでここでゆっくりしておいくのがいいと俺は思うんだが」


「「「異論なし」」」


ミコ、セーラ、ゼミルは同時にそう言った。

ゼミルも人をだ目にするクッションで気持ちよさそうに休んでたしな。

俺はユイたちの方を見る。


「少し考えさせて考えてもらってもいいかしら?」


「勿論構わない。別に中に何人いようと異空間を形成する魔力量は変わらんし、異空間を出るときに言ってくれれば扉を開く」


「了解。それじゃ少し考えさせてもらうわ」


そうしてユイたちは班で集まった。





ユイ視点


「で、どうする?私としてはここでゆっくりしたいところだけど」


「でも、これ以上シンさんたちのお世話になるわけには」


「別にシンたちは気にしないと思う」


「でも、ただでさえ異空間を展開して魔力を大量に消費してるのに私たちの食事まで用意してくれてるし」


「シン、ミコ、セーラに魔力の心配をするのは馬鹿馬鹿しいわ。確かにここを形成するのに大量の魔力を使ってるだろうけどせいぜい1割程度よ。いや時間を外と隔離してないからもっと少ないわね」


「これだけの空間を形成するのに1割もいらないって」


「凄い」


「私もここで過ごしたい。シンたちには興味があるし」


ランとベルは驚き、レアはシンたちへの興味からここに残ることを進言する。


「ぶっちゃけ外の世界に出ても今から野営の準備とか大変だし、食事も持っている携帯食料か森の魔物を狩って食べるしかない。それならここにいてシンたちのお世話になった方が楽だし」


「「確かに」」


私たちは貴族の女子、野営の経験なんてゼロに近い。

今から野営の準備なんて始めたら寝るのはかなり遅くなってしまう。

魔物がいるから見張りも交代でしないといけない。

ぶっちゃけかなり面倒で大変だ。

ダンジョン実習というのは本来、そういうのを経験するための実習なのだろうが必要のないことをわざわざすることもない。


「それじゃ、シンたちにお世話になるってことでいい?」


3人は同時に頷く。


「そういうことだからシン、ここでお世話になるわ」


「了解。っとユイここでくつろいでいてくれ、何か欲しいものがあればミコかセーラに創って貰え。俺は少し用事ができた」


「用事って?」


「秘密だ。ただユイが喜ぶものとだけ」


「私が喜ぶもの?」


「あぁ、間違いなく喜ぶものだ」


そう言ってシンは異空間を出てしまった。





シン視点


俺が異空間を出た理由。

それはある「念話」が届いたからである。

俺は異空間を出て「テレポート」で学園へ転移する。

そこには王立学園の生徒たちが集まっていた。

そしてその前には高台によって演説をしているユアがいた。

何気にユアの生徒会長らしいところを見るのは初めてかもしれない。


「だからこそ、高等部である私たちは先陣を切って皆を助けなければなりません。何か質問はありますか?」


「はい。移動手段はどうするのですか?増援にいくのは戦闘の得意なものだけとはいえかなりの人数です。馬車はどうするのですか」


「必要ないです。だって移動手段はもう到着しているのだから。ねぇシン」


ここで俺に振るのか。

俺に入った「念話」はユアからのダンジョンへ行く生徒たちを運んでほしいというものだった。


「とりあえず、ここにいるやつ全員をダンジョンに運べばいいのか?ユア」


「よろしく」


「ユア生徒会長、こいつは?」


「中等部1年生Sクラス、シンよ」


「よろしく」


「ユア生徒会長、こいつが移動手段ってどういうことですか?」


一人の生徒が聞く。

「シンは転移魔法が使えるから、それで連れてってもらおうかなと」


「転移魔法!?」


「嘘だろ」


「失われた魔法だぞ」


「はぁ、別にいいけど貸し1だぞユア」


「あら、私は何を要求されちゃうのから?」


俺とユアは年齢こそ離れているが普通に話す。

ぶっちゃけ精神年齢なら俺の方が上まであるし。

ユアも気にしてないようだからな。

最近、よく放課後いっしょに過ごしてかなり打ち解けた。


「というかぶっちゃけ、お前はユイに会いたいだけだろ」


「そんなわけないじゃん」


そう言いながらユアは目をそらす。


「貴様、生徒会長に向かって無礼だぞ。貴様のような下級生のそれも平民が気安く話しかけて良い方じゃない」


「やめときな、シンはぶっちゃけここにいる全員よりも強いから」


「いくらなんでもそんなことは」


「はぁ、シン。少しやっちゃって。面倒くさい」


「はぁ、了解」


そうして俺は普段抑えている魔力を解放する。

その瞬間、ユア以外の全員が地に伏せる。


「弱いな。これで大丈夫なのか?この学園」


「これでも学園の中ではかなりの実力者なの」


「とてもダンジョンボスを倒せるようには見えんが」


「ダンジョンボスって普通、実習で倒すものじゃないんだけど」


「まぁ今はそんなことはどうでもいい。これなら俺一人でやった方が速くないか?」


「それだと学園の面子が保たれないのよ」


「生徒会長も大変だな」


「どうも、さっさと転移させちゃって」


「了解」


俺は「エリアテレポート」でダンジョンの前まで周りのやつらを連れて転移する。


「ユア以外の生徒は驚愕で声が出ない様子だった」


するとマーゼがやってきた。


「あれ、皆なんでここにいるの?」


「私がシンに頼んで連れてきてもらいました」


「なるほど、野営の道具とかはあります?」


「シンに頼もうかと」


「人使いの荒い生徒会長だ」


「よろしく」


俺は開いているスペースに適当な家を建てる。

外観はアパートやマンションのような感じだ。


「中に必要なものは揃えてある。足りなかったら言え」


「了解。でも私もやることがあるし、マーゼ学園長、生徒たちの指示を頼めますか?」


「勿論よ。皆が来てくれて心強いわ」


マーゼは少し顔を引きつらせながら言った。

マーゼに俺とユアは頭を下げて少し移動する。

そして「白黒銀世界」につながる扉を開く。

俺たちは同時に扉に入る。

すると、ユアに向かって誰かが突っ込んできた。


「お姉ちゃん、会いたかった」


それはユイだった。


「私も会いたかったわ。ユイ」


ユアはユイを抱きしめる。

俺がいることなんてまったく気にしていないようだ。

ユアとユイの抱擁はおよそ10分に及んだことをここに記しておく。

ぶっちゃけ今日のタイトルは全然思いつかなくてひねったものとなりました。

明日からもっとユアとユイをいちゃつかせます。

ついでにシン、ミコ、セーラも。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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