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第49話 ダンジョン実習6

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

体調がまだしんどいですが、何とか普段通りの文量かけました。

俺たちは第五層の雪原地帯を進んでいる。


「みんな休憩したとはいえ疲れてるし、さっさと攻略するために全員で魔物を狩ろう」


「「「賛成」」」


「じゃ、見つけたやつから倒していくぞ」


俺たちはそんな感じで進んでいく。

すると俺たちの目の前に白いウサギ型の魔物が現れた。

が、ゼミルが手刀から斬撃を放ち仕留めた。

セーラがウサギの素材を「ストレージ」に収納する。

すると、仲間らしきウサギが次々にやってくる。


「ワンハンドレットマナバレット」


ミコが100の魔弾を放ち、ウサギは次々と素材に変わる。

すると今度は大きい熊型の魔物が出現した。


「流星刃」


すると、セーラから大量の殺魔が熊型の魔物に飛んでいき熊型の魔物は素材となった。

今度は雪男のような外見の魔物が現れた。

俺はすぐさま「無限収納」から神魔を取り出し一閃。

雪男は素材となった。

だが、「サーチ」を使うとまだまだ先に魔物が大量にいることが分かる。


「さすが第五層ね。魔物の数が多いわ」


「しかも休む暇なく来るわね」


「鬱陶しいな。ミコ」


「ゼミル、少し下がりましょう」


ミコは俺が何をしようとしているのかを察したらしく頷く。

その動作で俺たちが何をするのか分かったセーラはゼミルを安全な場所まで移動させる。


「神魔龍王天命剣」


「神霊吸姫天命弾」


俺もミコも前方に最高の一撃を繰り出す。

すると、前方にいる魔物は全て素材となった。

セーラはすぐさま素材を回収してくれる。


「魔物がまたでないうちにさっさと移動しよう」


「「「えぇ」」」


私たちはバフ魔法やスキルを使い、全速力で移動した。

すると、今までよりも大きくて立派なボス部屋が見えてきた。


「ここが最後のボス部屋か」


「他のボス部屋より立派ね」


「それはダンジョンボスと階層ボスの違いじゃないかしら」


「ダンジョンボスと階層ボスってなんだ?」


「階層ボスっていうのは今まで倒してきた階層ごとにいるボスのこと。ダンジョンボスっていうのはそのダンジョンの一番下の階層のボスのことでダンジョンの最終ボスだからダンジョンボスと言われているわ。他にもダンジョンマスターなんて言い方もあるわね」


「なるほどな。じゃあ今までのボスよりも圧倒的に強いわけだ」


「まぁ、どんなボスが来てもこのメンバーなら余裕よ。さっさとボスを倒して町に戻りましょ。最後だしド派手に扉を開けたら全員総攻撃で仕留めちゃいましょ」


「「「了解」」」


「じゃ、開けるわよ」


そう言ってゼミルは扉を開ける。

そこには悪魔のような姿をした魔物がいた。


「ふふ、よくぞここまできたな。褒めてやろう。我はこのダンジョンのダンジョンマスターで」


「神魔龍王天命剣」


「神霊吸姫天命弾」


「聖邪殺姫天命砲」


「魂の一狩り」


全員が己の持つ最強の技を繰り出し、ダンジョンマスターは最初の話すらできずに素材となった。

ボス部屋には階段、魔法陣、宝箱があった。

俺たちは慣れた手つきでゼミルに「ハイパーラック」を使い、ゼミルは宝箱を開ける。

すると、4つのコインと魔法陣の描かれた紙が入っていた。


「なんだこのコインは?」


「「鑑定」してみましょ」


名前:「魔物の巣窟」ダンジョン攻略の証

効果:「魔物の巣窟」ダンジョンにいる間、全能力が2倍になる。重複不可

概要:「魔物の巣窟」ダンジョンをクリアした証。

所持者:シン、ミコ、セーラ・ナイト、ゼミル・ランダル(変更不可)


「なるほど、このダンジョンの中だけとはいえ全能力2倍は凄まじいな」


「変更不可ってなってるけど4つあるから1人1つでいいわよね。重複もできないし」


「そうだな」


「こっちの魔法陣の描かれた紙も「鑑定」してみましょう」


名前:悪魔召喚紙

効果:この紙に魔力を流すと流した魔力の量と質によって悪魔が召喚される。召喚した悪魔とは何    かを代償に契約を行うことができる。

概要:悪魔を召喚し、悪魔と契約することのできる紙。悪魔は強力だが契約は守る。ただこっちか    ら契約を破った場合は悪魔は契約者を殺す。


「これはこれでヤバいな」


「でも、これどうする?1枚しかないけど」


「それは問題ない。俺が「創造」で同じものを創ればいいだけだ」


「さすがね」


「とりあえずこれは学園長に見せましょ。ぶっちゃけ私はいらないし」


「俺もいらん」


「私もいらない」


「そもそも悪魔召喚程度普通にできるからいらない」


「というわけで満場一致で学園長先生に押し付け、ゴホン、ゴホン渡しましょう」


「「「異議なし」」」


悪魔召喚の紙をどうするかは決まった。


「っていうか気になってたんだけどなんでここが最終階層のはずなのにさらに下へ行く階段があるんだ?」


「それは、ダンジョンコアがある部屋への道ね。せっかくだし見ていく?」


「いいわね。行きましょ」


ってわけで俺たちはダンジョンコアがある部屋へ移動している。

階段を降り終えたら、そこには広い空間の中心にポツンと1つだけ赤く光っている球が浮かんでいた。


「これがダンジョンコアか」


「綺麗ね」


「なかなかみれる光景ではないし目に焼き付けておかないと」


確かに綺麗だ。

だが俺はそれ以上に一つの疑問が浮かんだ。


「これって俺の「創造」で創れるのか?」


そう、俺のスキル「創造」はありとあらゆるものを創り出すことができる。

ならこれだって創り出せるんじゃないだろうか。


「確かに、気になるわね。シンの「創造」でダンジョンコアを創り出すことはできるのか」


「シン、試してみて」


「分かった」


俺は興味本位で「創造」でダンジョンコアを創ろうと試みる。

すると、


「出来た」


そうできた。

俺の手には目の前に浮かぶダンジョンコアと瓜二つの球体が出来上がった。

ただ、


「黒い」


そう、ものすごく黒い。

目の前にあるダンジョンコアは赤く光っているのに対し、俺が創り出したダンジョンコアは黒く光っているのだ。


「多分、これ魔力が関係しているのでしょうね。シンの魔力って漆黒だし」


「なるほど」


「とりあえず、「無限収納」にしまっておく」


俺は「無限収納」に俺が創ったダンジョンコアを入れる。

そして俺たちはボス部屋に戻り、そこにある地上に転移することができる魔法陣に乗る。

すると、魔力を込めていないにもかかわらず魔法陣が光だした。

そして気づいたらダンジョンの前だった。

すると、マーゼ含めた教師数名がダンジョンの入り口の近くでテントを張っていた。


「あら、ゼミル班はは帰ってきたの?」


「はい、ダンジョンを攻略したので」


「なるほどね。ダンジョンをこうりゃ。ダンジョンを攻略!?ゼミルちゃんたちはこのダンジョンもう攻略しちゃったの?」


「えぇ、第五層のボスを倒してダンジョンコアまで見てきたので間違いないと思いますけど」


「別にゼミルちゃんたちを信用していないわけではないんだけれど、素材とかってある?」


そうマーゼが言うと俺たちはお互いに回収していた素材たちを「無限収納」、「収納」や「ストレージ」から出していく。

あっという間に俺たちの目の前に素材の山が出来上がった。


「間違いなくこのダンジョンの素材ね。これって学園に売ってくれるの?」


「全部売っちゃっていい?何か欲しい素材があるなら今のうちに取っといて、誰も気にしないだろうし」


ゼミルがリーダーとしてそういうがだれも動かない。

ぶっちゃけ魔物の素材など必要ないし、必要になれば俺の「創造」でどうにでもなるのだ。


「それじゃあマーゼ先生。全部学園に売ります」


「了解。誰か、この素材を査定担当の先生たちに渡しといて頂戴」


マーゼがそういうと何人かの教師がやってきて素材をせっせと運び始めた。


「それと、ボスの素材って売れます?」


「勿論売れるわよ」


マーゼがそういうと全員、持っていたボスの素材を「無限収納」「収納」や「ストレージ」から出し始めた。

それらも担当の教師たちによって運ばれていく。


「これだけの量だと査定には時間がかかるからお金を渡すのは後日になると思うわ。構いません」


「じゃあ、ダンジョン実習が終わったら渡すわ。他には何かあるかしら?」


「じゃあ、売るのとは違うんですけど私たちは使わないものなので学園長にどうしようか相談したいものがありまして」


「何かしら?」


ゼミルは無言で「収納」から悪魔召喚用紙を出した。

それを見た瞬間、マーゼは固まった。


「そ、それをどこで?」


「ダンジョンマスターを倒したときに出た宝箱に入っていたものです」


「なるほど。確かにこれは扱いに困るわね」


「そうなんです」


「これも学園で買い取っていいかしら?」


「勿論構いません」


「たぶん、学園から王家への献上品になると思うわ。あと、皆はどこで寝るの?基本的にはダンジョン実習だからダンジョンの中で野宿するものなんだけど」


「それに関しては問題ないです。いい場所見つけたので」


「そう。まぁ貴方達はもうダンジョンを攻略しちゃったんだから。明日の夜まで好きにしてていいわよ」


「分かりました」


俺たちはマーゼに頭を下げて、その場を離れる。


「さて、これからどうしようか」


「どうしましょう。そういえばゼミル、いい場所ってどこ?」


「ダンジョンボスの部屋。あそこなら問題ないでしょ」


「まぁぶっちゃけシンに家建ててもらえばいいからどこでもいいけど」


「最悪は「白黒銀世界」の中で寝ればいい。あそこなら安全だ」


「それはそれでいいわね」


「とりあえず、ダンジョン戻る?」


「一度いったから「テレポート」ですぐに戻れるぞ」


「「テレポート」って失われた転移の魔法じゃ。本当にシンたちは規格外ね」


ゼミルはそう言って苦笑した。


「ダンジョンスタンピードだ。ダンジョンスタンピードが起こるぞ!!」


どこからともなくそんな声が聞こえてきた。

俺たちは急いで先生たちの元へ戻る。


「どうしたんですか?」


「おぉ、シン君たちまだダンジョンに入っていなかったか。良かった」


「マーゼ先生、いったいみんななんで騒いでいるんですか?」


「あぁ、実はこのダンジョンでダンジョンスタンピードが起きようとしているみたいなの」


マーゼはそう、神妙そうな顔で言った。

俺たちのダンジョン実習はまだまだ波乱が続きそうだ。



いいところなのですが、次回からはしばらくユイちゃん視点です。

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