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第5話 魔法

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

頂いた感想からいくつか前話の情景等の描写について変更、追加しております。

気になる点、ご希望等ございましたら、感想で教えていただけたら嬉しいです。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

ミコ視点

私はベッドに寝転び考え事をしていた。

不思議な少年、それが彼の第一印象だった。

私は創造神ネロに草葉蓮という青年の手助けをしてほしいと頼まれた。

あの神とはそこそこの付き合いだが、未だに考えていることはよくわからない。

ただ、ネロは私やあの人の不利益になるような行動はしない。

そして、彼はあの人と似ている、性格や話し方、印象、全てあの人と酷似している。

そしてあの剣、彼の前では言わなかったけど、霊神剣吸魔は私が昔、あの人にもらい愛用していた剣だ。

そしてあの人が死んだと同時に滅んだはず。

そして彼の神龍剣神魔、あれはあの人が愛用していた剣だ。

この剣もあの人と一緒に滅んだはずだ。

性格や、話し方、印象、そしてネロのたくらみ、そして剣、私に都合のいい考えがよぎる。

彼はあの人なんじゃないかと、ありえない、あの人は完全に滅んだはず。

ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない。

だが、もしそうなら、私のこと思い出してほしいな。暗闇の中私は眠りについた。





翌日

シン視点


「う、うん、もう朝か」


俺はベッドから体を起こした。こんなに気持ちよく寝れたのはいつぶりだろう。


「さて、とりあえず朝の支度ぐらいはするか」


俺は一階に降りた、するとミコがソファーに座っていた。


「何してるんだ?」


今の時間は午前3時、俺はちょっとした癖で早起きしてしまったが、普通の人はまだまだ寝ている時間だろう。


「あら、シン起きたのね。おはよう」


「おはよう、こんな時間に何してるんだ?」


「私は普段からこれぐらいよ、あまり長く寝ないで大丈夫だから。シンこそ、随分早いわね」


「俺も普段はこれくらいの時間に起きているんだよ。俺もあんまり長くは寝ないタイプだから」


「さて、今からどうする?あまりお腹はすいてないから私は朝食いらないけど」


「俺もあんまりお腹すいてないんだよな。ていうか、俺の場合三日ぐらいなら何も飲み食いしなくても普通に活動できるし」


「まぁそういうのは完全に体質だしね、私も似た感じだし」


「じゃあ、なにかするか?」


「せっかくだし、お互いに自己紹介でもしましょうか。まだしてなかったし、これから一緒に過ごすなら相手のことは知っておくべきだと思うし」


「確かにそうだけど、俺そういうの苦手なんだよな」


「実は提案しておきながら私も結構苦手」


「ならお互いに気になったことを質問しあうことにしよう、それならまだいける気がする」


「私もその程度ならいけると思う」


「じゃあ、まず私から質問していい?」


「あぁいいぞ」


「じゃあまず、趣味は?」


「特にないな」


「得意なことは?」


「特になし」


「好きなものは?」


「特になし」


「初恋の人はどんな人?」


「そんな人いない」


「好きなものは?」


「特になし」


「好きな食べ物は?」


「特にないし、基本なんでも食べる」


「好きな女性のタイプは?」


「特になし」


「じゃあ、結婚するならどんな人がいい?」


「結婚願望はないが、強いて言うなら、俺の全てを受け入れてくれる人がいい」


「へぇーちょっと意外」


「何がだ?」


「いやなんでも」


「じゃあ次は、俺からミコに聞いていくぞ」


「OK」


「ミコの好きなタイプは?」


「へ?」


「だから、ミコの好きなタイプは?」


「え、えーと、そうね、好きなタイプは、私だけを愛してくれる人ね」


「意外と乙女なんだな」


出会ってまだ短いがあまり表情を変えないせいか、意外だな。


「悪い?」


「いや別に」


「じゃあミコの得意なことは?」


「特にこれといったものはないけど、しいて言うなら魔法かしら」


「そうか。この世界には魔法があるのか、さてじゃあ次、趣味は?」


「魔法の研究ね」


「好きなものは?」


「魔法」


「初恋の人は?」


「さっきから私が質問したことをそのまま質問してるでしょ」


まぁ、質問内容が思いつかなかったからな。


「ばれてたか」


「まぁいいけど」


「で、初恋の人は?」


ミコの顔はみるみる赤くなって、口ごもった


「、、、、」


「さっき話をそらそうとしてただろ」


「まぁ、ちょっとその」


「俺に質問したんだから、ミコにも答えてもらうぞ」


「いないわよ、人生でこの方恋なんてしたことないし、さてと他に質問ある?」


そう言いながら、ミコは目線を逸らす。

十中八九嘘だろう。

まぁ、俺は人が隠したがっていることを無理に問い詰めるような鬼畜ではない。

気にはなるが、別段知らなければ死んでしまうような重要な情報でもないし、ここはスルーしておこう。


「特にないな」


「そう。じゃあ何する?」


「まぁ、別に何かする必要はないんじゃないか。ゆっくりすごせる時間って案外貴重だったりするし」


「確かにそうね」


「横いいか?」


「えぇいいわよ」


ミコは少し左によって、シンがソファに座れるスペースを作った。


「ありがと」


そういって、シンはソファに座った。


「こういうゆっくりできる時間って意外と貴重だったりするからな」


「それもそうね」


そう、前世でもそうだったが案外ゆっくりすることができる時間ってのは限られている。

何かに集中していて気づいたらもう夜、なんてことざらにあるし。

それから約5分程の沈黙が続いて、ミコが話しかけてきた。


「さてと、自己紹介も終わったし、何をしましょうか」


「そうだな、そいういえばこの世界には魔法があるんだよな?」


「えぇ、あるわよ」


「じゃあ魔法を教えてくれ」


「いいけど、急にどうしたの?」


「ちょっとした好奇心だ」


「そう、まぁいいわよ。私、魔法大得意だし。なんたって加護が魔法神の加護だしね。それに魔法はいつか教えるつもりでいたしね。じゃあ外に出ましょうか」


そういえば、ミコの加護は魔法神だったか、確かに名前だけ聞く限りでは魔法が得意なのだろう。

実際魔法を使うのに使うらしい体内魔力の限界保有量は俺よりも多かったな。


「そうだな」


二人は外に出た。外は当然森なので、木が生い茂っている


「ウィンドカッター」


ミコがそう唱えた瞬間ミコの手に魔法陣が構築され、そこから大量の風の刃が出て、木が大量に切れた。


「ストレージ」


今度は風の刃により切れた木々の上に大きな魔法陣が展開され、木々が光り、やがて消えた。


「これが魔法よ。さっき使ったのは風属性下級魔法の「ウィンドカッター」と無属性中級魔法の「ストレージ」、この二つね、「ウィンドカッター」は風の刃を指定の方向に放つ魔法で、「ストレージ」は物を異空間に出し入れすることが出来る魔法よ。昨日、シンと私の剣を入れたのもこの魔法。ちなみにさっき私はわざわざ魔法名を言ったけど、この程度の魔法なら本来は必要ないわ。まぁ言った方が威力が上がったりするけど、基本的には言わないのが普通ね」


なるほど、これが魔法か。

確かに前の世界ではありえないものだな。


「なるほど、「ウィンドカッター」と「ストレージ」か、そういえば、「ウィンドカッター」は風属性魔法とか「ストレージ」は無属性魔法って言ってたけど、そもそも属性ってなんなんだ?確か鑑定結果にも適正属性ってあったけど」


「あぁ、それね、適正属性っていうのは、その人に適した属性ってことね、属性っていうのは、魔法の種類のことね、基本は火、水、風、土、雷、の基本5属性と闇、光の稀少2属性、計7属性なの。まぁ、私の場合は例外で氷や霊があるけどね。シンにも確か死と龍の属性があったわよね、それらは例外で、基本的には最初に言った七属性を基本種七属性って呼ぶわ。そして私の氷と霊や貴方の死と龍は固有属性っていって、その人にしかない属性ね」


「そういえばあったな。でもミコも俺も基本種七属性は全部が適正属性だったけど」


「まぁ、私もシンも普通じゃなからいろんな意味で普通は全属性に適正があるだなんて、ありえないことだから」


それは確かにそうだな、体内魔力の限界保有量や回復速度的な物でもミコの一般人の平均を聞き限り、かなり上みたいだしそもそも俺は元々この世界の人間じゃないし、ミコにも何かしらの事情があるみたいだしな。

俺やミコは普通じゃないってことも頭の片隅には入れておいた方がいいかもしてないな。


「なるほど、属性については大体わかった」


「えぇ、まぁでも気にしなくても問題ないわ。適性属性なんて他人に見られることはほとんどないんだから」


「そうか」


「そうそう、さてと、シンも魔法使ってみましょうか」


「あぁ、どうすればいいんだ?」


「まずは、魔力を感じるところからね、あ、言い忘れていたけど、この場合の魔力は基本的に体内魔力のことを示すのというか日常会話で自然魔力を使うこと自体ほとんどないから魔力っていったら、基本的に体内魔力のことよ」


「分かった」


「それで、魔力を感じるって言ってたけどスキルを発動するときの感覚と同じでいいのか?」


「うーん、正直ちょっと違うのよね。スキルを発動するときって、基本的にどこか一点に魔力を集めて、あとはスキル名を念じれば体が勝手に魔力を必要量放出してスキルが発動されるんだけど、魔法は魔力を意識的に体外に放出する必要があるの、一部の例外を除いてだけど、まぁそれはいったん置いといて、簡単に言うとスキルは魔力を動かすだけだけど、魔法は魔力を放出する必要があるからスキルとは少し感覚が違うのよ。基本的には、魔力を他人から流されるのが一番手っ取り早いわ。とにかく意識的に魔力を体中に流さないといけないから」


「そうなのか、どうやるんだ?」


「色々な方法があるけど、一番は手を握って、そこから魔力を渡すことね」


「ならそれで」


手を握るだけでできるならそれが簡単でいいだろう。俺は手を出し、ミコがその手を握った。

その瞬間、ミコから俺に魔力が流された。確かにスキルとは感覚が異なるな。

スキルはとにかく一点に力をためる感じだけど、今ミコがしているのは川のように魔力を体中にぐるぐる回っている。


「なるほど、確かにこれはスキルとは感覚が違うな」


「あら、さすがね、普通の人は魔力を流されることは不快に思う人がおおいのだけれど」


「あぁ、確かにスキルを発動するときに流していた魔力とまた少し違った魔力が一緒に体中に流れているのが分かる」


「そうなの、普通はすぐに感じることはできないのだけど」


「そうなのか?」


「えぇ」


そんなことを話しながらミコは流す魔力の量を増やしていった。

それを5分程続けるとふいにミコは魔力を流すのをやめた。


「少し休みましょうか、他人の魔力を体内に取り入れることはかなり負担になるから毎日少しずつやっていくのが基本なの」


「そうなのか?特に負担は感じないが」


「もしかしたら私とあなたの魔力は相性がいいのかもね」


「相性?」


「魔力には相性があるの。そして、魔力の相性がいいほど相手に魔力を流した時の負担が減るし、連携魔法の威力も上がるし、まぁとにかく魔力の相性がいいと色々といいことがあるの」


「そうなのか」


「えぇ、まぁでもさすがに一日目にしては十分よ。無理せず毎日少しずつやっていっていけばいいし、魔法も今すぐに習得しないといけないわけじゃないからね」


「それもそうだな」


余談だが、ミコの魔力が体内に入ってくる感覚は癖になるような気持ちよさだった。

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