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第48話 ダンジョン実習5

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

体調は回復せず、熱はないけど咳とか鼻水とか止まらないです。

また、前話も追加しております。

まだ追加後を見ていない方はそちらからご覧ください。

内容追加しました。

俺たちは「魔物の巣窟」第四層にてゼミルとサボテントレントという魔物の戦いを観戦している。


「今更だがゼミルって闇属性なんだな」


「えぇ、授業でも基本的に闇属性を使っているところしか見たことないわね。闇属性は貴重で、本人の魔力量も多いことから「闇の女王」なんて言われてたりするわ」


「女王なんていって大丈夫なの?」


「この国は不敬とかあまり気にしないのよね。不敬罪はあるけれどそれこそ王族に直接暴言をいうくらいしないと適用されないわ。お父様たちの人間性の問題ね」


「なるほど」


そんなことを話している間もゼミルとサボテントレントは戦っている。

ゼミルはひたすらに「ダークランス」を放ち、サボテントレントはそれをひたすらに避ける。

そしてたまに「棘飛ばし」を使う。

それをゼミルは「ダークシールド」で防ぐっていうのはひたすら繰り返している。

やはり何か違和感があるな。

俺はその違和感について少し考え、ある仮説をたてた。

俺は「創造」で普通の鉄剣を創る。


「ゼミル。使え」


俺は創った鉄剣をゼミルに投げる。

ゼミルはそれを受け取ると「トリプルスラッシュ」を放つ。

するとサボテントレントは三つの斬撃を回避できずに素材となった。


「シン、助かったわ」


「いや、魔法だけじゃ戦いにくそうだったからな」


「そう見えた?」


「あぁ、魔法は綺麗だったし強力だったがゼミルの魔法の使い方は俺と似ていて近接戦闘と合わせて使う使い方に見えてな。恐らく本当は近接武器と魔法を使い分けてるんだろ」


「正解」


「そしてそれは剣じゃないんだろうな。だが、そこから先はわからない。まぁ加護が関係してるんだろうが、加護の詮索はマナー違反だからやめておく」


「そうしてくれると助かるわ」


「それと、ほれ」


そう言って俺は「創造」でさっきの剣に合う鞘を創る。


「これは鞘?」


「あぁ、さっきの剣をそれに入れて「収納」か「ストレージ」に入れておけ。戦闘になってから出せばいい」


「ありがとう」


そう言って、ゼミルは少し離れたところに座った。

すると、ミコとセーラが近づいてきた。


「よく見抜けたわね。確かに戦い方に違和感があったけど何かは分からなかったわ」


「でも、なんで近接武器を使わなかったのかしら?」


「恐らく、その近接武器は特殊なものでその加護を連想させるようなものなのかもしれない」


「なるほど。加護を隠したいから人前では使えないわけか」


「俺の予想だけどな」


「シンの予想は高確率であたることを私は知っているわ」


俺たちはゼミルに聞こえないくらいの声でそんな会話をする。

セーラは「ストレージ」にサボテントレントの素材を収納した。

俺たちはゼミルに近づく。


「ゼミル。戦闘は俺が変わろう」


「いいの?」


「構わん」


「私の加護とか聞かないの?」


「マナー違反だから詮索しないと言っただろう。それに隠し事についてはお互い様だ」


「ありがとう」


「ハイヒール」


ミコがゼミルに「ハイヒール」を使う。


「体力は回復したかしら?」


「え、えぇ。今のって上級光魔法の「ハイヒール」?」


「えぇ、そうよ。秘密にしてね。バレたら面倒なことになっちゃうから」


「分かったわ」


「それじゃ、ゼミルの体力も回復したことだし先に進みましょうか」


「「「了解」」」


そうして俺たちは再び第四層を進んでいく。

またもやサボテントレントが現れた。

俺は手刀で「ワンハンドレットスラッシュ」を再現した。

サボテントレントは一瞬で素材となった。

セーラが素材を「ストレージ」に収納する。


「ゼミル、結局はイメージなんだから手刀でも「ダブルスラッシュ」や「トリプルスラッシュ」だって使える」


「なるほど。手刀で「トリプルスラッシュ」を使えばよかったわけね」


「そういうことだ。それとボス部屋が見えてきた」


俺たちの前にはほかの階層と変わらず、大きな扉があった。


「それじゃ、ボスだけ倒して今日はもういい時間だし休みましょ」


「「「賛成」」」


俺たちは朝から何も食べずもう時間は午後5時だ。

さすがの俺たちも慣れない環境での戦闘は少し疲れた。

そうして、セーラはボス部屋の扉を開ける。

そこにいたのは、とても大きいサボテンだった。


「また、サボテン!?私さっきのでサボテン嫌いになったんだけど」


どうやらゼミルはさっきの戦闘でサボテンが嫌いになったらしい。

まぁ気持ちはわからないでもない。

さっさと倒してしまおう。

一応ボスは「鑑定」しておこうと俺たちは「鑑定」、「超鑑定」を発動した。


種族:サボテントレントキング

名前:

性別:オス

年齢:36歳

ランク:A

レベル:89

魔力量:997

スキル:棘飛ばし、体当たり、水噴射、光速、眷属召喚、再生

適正属性:水

称号:「魔物の巣窟」ダンジョン第四層ボス


「そこそこ強そうだな」


「サクッと倒して休みましょう」


「再生が厄介そうね」


「総攻撃で倒しましょう」


「「「了解」」」


「ワンハンドレットスラッシュ」


「ワンハンドレットマナバレット」


「刃雨」


「闇属性最上級魔法「ダークランスレイン」」


大量の斬撃、弾丸、ナイフ、槍がサボテントレントキングに発射される。

サボテントレントキングは何もできずに素材となった。

いつも通り、階段と魔法陣と宝箱が出現する。


「ゼミル、最上級魔法なんて使えたの?」


「えぇ、隠しててごめんなさい」


「構わないわよ。お互いの力については秘密ということにしましょう。この班は公には出来ない力がある人ばかりだし、隠し通すのは大変だしね」


「そう(ね)(だな)」


「ありがとう」


「その代わり私たちの力についても黙っててね」


「了解」


「さてと、いったん休憩するか」


「あ、階段の先にセーフスペースがあるからそこで休みましょう」


「セーフスペース?」


「魔物が入ってこない場所のことよ。ダンジョンの中にたまにあるの。確か第五層は階段を降り切ってすぐそこがセーフスペースだったはずよ」


「ならそこまで移動するか」


俺たちは階段を降りた。

すると地面が光っている場所が見えた。


「あれがセーフスペースよ」


俺たちはセーフスペースに入る。


「このダンジョンは第五層で最後のはずだからこの層のボスを倒せばダンジョンを攻略したことになるわ」


「じゃあ、最終ボスの前にいったん休憩だな。少しまってろすぐに休める場所を創る」


俺は「創造」で魔境にある俺たちの家を創った。


「っな」


ゼミルはとても驚いている。

ミコとセーラに関しては見慣れた光景なためさっさと家の中に入ろうとする。


「ゼミル。秘密だぞ」


俺がゼミルにそういうと。


「えぇ、了解」


ゼミルは驚いた表情から笑顔になって頷いた。

この時、俺たちとゼミルはお互いのことを完全に信用した。

俺たちは家の中に入る。

俺はみんなをリビングに案内した。

ミコとセーラはこの家のことは知り尽くしているので実質的にいえば、案内しているのはゼミルだけだが。


「適当なところに座ってくれ」


それぞれが自分に収まりのいい場所に座る。


「みんな、何か飲みたいものあるか?俺が知っているものなら創れる」


「紅茶」


「コーヒー」


「紅茶」


「セーラが紅茶で、ミコがコーヒーで、ゼミルが紅茶な。了解」


そう言って、俺は「創造」で紅茶2カップとコーヒー2カップを創り出す。


「何度見てもシンの「創造」は凄いわね」


「本当に、無から有を創りだすなんて人の範疇を超えているとしか思えないわ」


「実際は無から有を生み出してるわけじゃないんだけどな」


「え、そうなの?」


「魔力よ。スキルなんだから魔力を消費するのは当たり前でしょ」


「それもそうね」


「だから、本質的な意味では俺の「創造」のスキルは物を創り出すのではなく、魔力から何かしらに変化させるスキルってわけだ」


「まぁ、結局魔力でなんでも創り出せるのだから結果は同じだけどね」


「それもそうか」


「そもそもとしてスキルや魔法っていうのは魔力を何かしらに変質させる技術なんだから、今更でもあるけどね」


「確かに、土属性の魔法で岩を創るのとあまり変わらないか」


「そうそう」


スキルや魔法っていうのは結局は魔力を使って何かしらを行うことだからな。


「さてと、今度は食べたいものを言っていってくれ」


「パスタ」


「グラタン」


「ステーキ」


「ミコがパスタで、セーラがグラタンで、ゼミルがステーキか。了解」


そう言って俺は「創造」でパスタとグラタンとステーキと自分用のハンバーグを創った。


「「「「いただきます」」」」


俺たちは各々の料理を食べる。


「美味しい」


「さすがの一言ね」


「これを毎日食べれるのは幸せね」


皆大満足のようで何よりだ。

俺たちは雑談をしながら料理を食べる。

デザートにはソフトクリームも出した。

ゼミルは見たことない食べ物を警戒していたが、一口食べるとパクパクと食べていった。

やはり女の子は甘い物が好きだな。

ミコとセーラも初めてではなかったけれど好物なのでたくさん食べていた。

この日、俺はソフトクリームを15個ほど創った。


「さてと、まだ6時だしダンジョン攻略しちゃう?」


「多分、今から探索を再開したら何もなければ8時には戻れそうね」


「なら、さっさとこのダンジョン攻略して町に戻りましょ」


「「「賛成」」」


ってわけで俺たちは今家を出て第五層を進んでいる。

ちなみにだが家は消した。

俺は最近、「創造」で創ったものは任意で消せることを知った。

しかも、指定したものだけ消えるので食器に料理をのせて創って食器だけ消すこともしっかりできた。

そして今回、第五層は雪景色が広がっている。

とても寒い。


「ミコ」


「火、風混合属性最下級魔法「ファイヤウィンド」」


ミコは「ファイヤウィンド」という温たい風を出す魔法を使う。


「ミコ、助かった」


「これくらいお安い御用よ」


「暖かい」


「寒いのって苦手だわ」


「よし、じゃあサクッと第五層も攻略しよう」


俺たちは「魔物の巣窟」第五層の攻略を開始したのだった。


ついにシンたちとゼミルの間に信頼が生まれましたね。

1月29日現在、体調回復せず。

今日の分だせるか怪しいです。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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