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第46話 ダンジョン実習3

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

今回の文量は少なすぎましたので追加しました。

俺たちは階段を降り、第二層に到着した。

第二層は森林だった。

道はあるが木に囲まれているし、「サーチ」をすれば、その木の近くに隠れている魔物がいることが分かる。

だが俺たちはそんなことまったく気にせず進んでいく。


「第一層はミコに魔物の処理を任せたから今度は俺が魔物の処理する」


「了解。じゃあ私は素材回収するわね」


「頼む」


そんな会話をしてひたすらに歩いていく。

道から見たことのない猿型の魔物が奇襲を仕掛けてくる。

俺はその魔物を「超鑑定」した。


種族:フォレストモンキー

名前:

性別:オス

年齢:29歳

ランクC

レベル:26

魔力量:8

スキル:木登り、ひっかき

適正属性:土

称号:ダンジョンの魔物


かなり弱いな。

俺は「マナバレット」を発動しフォレストモンキーは素材となった。


「まだいるな」


恐らくさっきのフォレストモンキーは偵察だったのか少し先にフォレストモンキーが固まっていた。

俺は「ワンハンドレットマナバレット」俺から100魔力の弾が飛んでいく。

隠れていたフォレストモンキーは全て素材となった。


「グギィィィィ」


すると俺たちの目の前にフォレストモンキーよりも大きい猿型の魔物が現れる。


種族:フォレストモンキーリーダー

名前:

性別:オス

年齢:82歳

ランク:B

レベル:45

魔力量:187

スキル:木登り、ひっかき、押しつぶし、嚙みつき

適正属性:土

称号:ダンジョンの魔物


俺は手を手刀の形にして前に振るう。

フォレストモンキーリーダに手刀は当たらなかったが手刀から斬撃が飛んでいき、その斬撃がフォレストモンキーリーダーを素材へと変えた。


「どうやったの?私には剣を使っていないのに「スラッシュ」が発動したように見えたけれど」


ゼミルは意味が分からないといったような表情で俺に聞いてくる。


「あぁ、その通りだ。俺は手刀で「スラッシュ」を使った」


「でも手刀で「スラッシュ」を使えるなんて聞いたことないわよ」


「それはイメージの問題だな。多分ゼミルもできるぞ」


「本当に?私できるならやってみたいわ」


「ならゼミルは「スラッシュ」と「マナバレット」の違いは何かわかるか?」


「スキル自体が違うわ」


「勿論それはそうだが、「スラッシュ」も「マナバレット」も結局は体内の魔力を変形させ対象に飛ばすスキルだ。じゃあ形とスキルが違う以外では何が違うかわかるか?」


「分からないわ。他には何の違いがあるの?」


「ない」


「え?」


「本質的にいえば「スラッシュ」も「マナバレット」も同じスキルなんだ。剣を使うが威力の高い「スラッシュ」と何も不要で速度が速い「マナバレット」その程度の違いしかない。本質的にいえば自分の魔力を体外に放出して、それを変形させて対象に飛ばすそれ以外はほとんど同じスキルだ。俺がさっき行ったのもこれと同じで魔力を体外に放出し斬撃の形に変形し手によって飛ばす。間違いなく「スラッシュ」のスキルと同じものだ」


「なるほど」


ゼミルはとても賢く理解も速い。


「でも、結局どうやればいいの?」


「簡単だ。普段スキルが勝手にしてくれる、魔力を体外に放出してそれを刃の形に変える。この作業を自分の意思で意図的に行えばいい」


「やってみるわ」


そう言って、ゼミルは集中するためか目を閉じた。

そして手を手刀の形にして振る。

するとさっき俺がフォレストモンキーリーダーを倒したとき同様にゼミルの手から斬撃が飛ばされそこらに生えていた木が倒れた。


「武器がなくてもこの威力。この技術とても便利ね」


「だろ。みんなスキルや魔法に囚われすぎなんだよ」


「そうなのかもしれないわね」


「さてと、じゃあ俺たちも移動するか」


「そうね。ってセーラとミコは?」


セーラとミコは俺たちの近くにいなかった。


「俺たちが話している間に先に進んでる」


「全然気づかなかったわ」


「そりゃ魔物からの奇襲を防ぐために結界張ってたし、気づかなくても無理はない。それより早くミコたちの元へ移動しよう。そうね走りましょうか」


「その必要はないぞ」


そう言って俺は「エリアテレポート」を使い、ゼミルと俺をミコたちの近くに転移させた。


「あ、シン。話は終わったのね」


「先に進んじゃった」


ミコとセーラはそう言う。

ぶっちゃけ俺はまったく気にしていない。

俺がミコやセーラを見失うことなどありえないし転移魔法を使えばすぐに会えるのだ。

怒る理由も不機嫌になる理由もあるまい。


「構わない。であれがボス部屋か?」


「えぇ。恐らく」


「さっきの第一層のボス部屋の扉と同じ扉だし間違いないと思うよ」


「そうか」


そう。

ミコとセーラがいたところはボス部屋の前だった。

恐らく、俺たちを待っていたのだろう、っていってもゼミルに教えることにはさして時間がかからなかったので長時間待っているなんてことはないと思う。


「じゃあ早速ボス倒すか」


そう言って俺は扉を開ける。

その中には大きな猪が悠々と立っていた。


ブホォォォ


猪は雄たけびを上げる。

俺たちはすぐさま「超鑑定」や「鑑定」を使う。

鑑定結果は


種族:ビッグボアキング

名前:

性別:オス

年齢:1歳

レベル:65

魔力量:87

ランク:S

スキル:猪突猛進、突進、赤熱化

適正属性:土

称号:「魔物の巣窟」ダンジョン第二階層ボス


このビッグボアキングは魔境で見たことがある。

ただ、ここにいるビッグボアキングよりももっと強かったし、大きかった。

やはり、ダンジョンの魔物と自然の魔物は少し違うんだと実感した。

まぁ俺の場合は比較対象が魔境のまものしかいないため何とも言えないが。

そんなことを考えているとビッグボアキングが「突進」してきた。

そしてビッグボアキングが近づいてくる。

俺たちはそれを避ける。

今、俺たちと「魔境の巣窟」第二層ボスビッグボアキングとの戦いが始まった。

ビッグボアキングは狙いを俺に定めたのか俺に向かって「突進」してくる。

俺は目の前に「絶対防御結界」を展開する。

ビッグボアキングの角が「絶対防御結界」とぶつかる。

「絶対防御結界」にはひび一つ入っておらず、ビッグボアキングは「絶対防御結界」を破ろうと何度も懸命に「突進」を続けるが相変わらず「絶対防御結界」にはひび人つ入らない。

すると後ろから光の槍がビッグボアキングに突き刺さった。

ビッグボアキングは素材となった。


「ナイスだ。ミコ」


「お疲れ様。助かったわ」


そう、さっきの光の槍はミコの魔法で光属性中級魔法「ライトランス」だ。

ミコはそれから「ストレージ」を展開しビッグボアキングの素材を入れた。

今回も一層と同じように階段、宝箱、魔法陣だった。

一層と同じくゼミルに三人で「ハイパーラック」を使い、ゼミルは宝箱を開けた。

そこには液体の入った瓶があった。

全員が「鑑定」や「超鑑定」を発動する。


名前:聖水

階級:伝説級

概要:神が祝福した水のことで様々な儀式に使われる。また、アンデットや吸血鬼の弱点で、それを殺す手段としてよく使われる。


これは俺たちが持っていてもどうしようもない。

そういえばミコは元吸血鬼だが聖水は大丈夫なのだろうか?

俺はミコの方を見る。

そこには大嫌いなものが食事で出たときのような苦く、渋い顔だった。


「ゼミル。これは俺たちが持っていてもどうしようもないし、ミコも嫌がるからやるよ」


「いいの?今回のボス戦はシンとミコ以外戦ってないのに」


「構わん」


「ありがとう」


そんなこんなで俺たちは第二層を攻略した。

その後、俺たちは第三層に続く階段を下りていた。

そして階段の先は暗くなっていた。

そこはさながら洞窟のような場所だった。

いきなりどでかい蝙蝠が襲ってきたのでとりあえず手刀から「スラッシュ」を出して対処した。


「暗いところは落ち着くわねぇ」


ミコはさっきの聖水の影響で拗ねていたが、吸血鬼の価値観が残っているためかくらいところは好きらしい。

普段よりミコの機嫌が良かった。


「じゃあ、今度は私が魔物を倒す番ね」


セーラがそう言った。


「じゃあ俺が回収する」


「よろしく」


第三層はセーラに魔物の処理を任せることになった。

そして進んでいるとさっきのよりも大きな蝙蝠型の魔物が現れた。

さっきは「鑑定」しそびれたので「鑑定」しよう。


種族:ジャイアントバット

名前:

性別:オス

年齢:1歳

ランク:B

レベル:45

魔力量:137

スキル:超音波、噛みつき、ひっかき、吸血

適正属性:血

称号:ダンジョンの魔物


「属性が血?」


「それは私たちの氷や死と同じ固有属性ね。っていっても蝙蝠や吸血鬼系の魔物なら大体持ってるけど」


「じゃあ、ミコも持ってたのか?」


「えぇ、持っていたわ。今は人間の体だから使えないけど」


「以外だな。ミコに使えない魔法が存在するとは」


「まったく使えないわけじゃないわ。やろうと思えば使える。血属性の魔法は私が最も得意とした魔法だから、たとえ種族が変わっても使えるわ。ただ少し特殊なプロセスを踏む必要があるけど」


「なるほど」


俺たちはセーラやゼミルに聞こえないくらいの声で話す。


「スラッシュ」


セーラが手刀でスラッシュを発動した。

セーラの手から出現した斬撃はジャイアントバットを素材へと変えた。

俺はそれらを「ストレージ」に収納する。

すると、奥の方から大量のジャイアントバットが飛んできた。

おそらく「超音波」のスキルか何かで仲間を呼んでいたのだろう。

セーラは殺魔を付けている手を前に突き出す。


「刃雨」


ナイフの雨がジャイアントバットに突き刺さり、ジャイアントバットは素材となっていった。

俺はそれを「ストレージ」に収納した。

だが、ジャイアントバットの増援が来たようだ。

それもさっきよりも数が多い。

セーラは殺魔を召喚した。


「面倒くさい「ワンハンドレットスラッシュ」」


100の斬撃がジャイアントバットを襲い、ジャイアントバットは素材となった。

だが、ジャイアントバットの増援はまだまだ来る。


「多すぎるでしょ「即死」」


その瞬間、ジャイアントバットは素材となった。


「何そのスキル?」


ゼミルが顔を青ざめてセーラに聞く。


「スキル「即死」視界に入っている生物を文字通り即死させることができるスキル。ただ対象の持っている魔力の10倍の魔力が必要だし、対象よりもレベルが上である必要があるし、めっちゃ疲れるし、このスキル使うと1分間は魔力が10分の1になっちゃうし、スキルにしろ魔法にしろ必要な魔力長が10倍になっちゃうっていう能力も強力だけどデメリットもめっちゃ強いスキルなの。だから使える条件が限られるしあまり使いたくないスキルなの」


「なるほど」


「とりあえず、もうすぐ終わるだろうけど1分をなくすわ」


そう言って俺とミコは手をつなぎ連携スキル「時空操作」を使う。

「時空操作」は文字通り時間や空間を操るスキル。

俺たちはセーラの状態を1分後にする。

こうすることによってセーラのデメリットをなくすことができるのだ。


「ありがとう」


「さ、先に進みましょう」


俺たちは第三層の攻略を再開したのだった。

ちなみにですが、第二層には猿以外にも様々な魔物がいます。

今回、シンは猿以外基本的に相まみえませんでしたが、進んでいたミコとセーラは何度か接敵していた。

二層のボスのビッグボアキングはミコとセーラが倒した魔物のなかのビッグボアの上位主です。

殺魔って召喚する指輪のことも殺魔だし召喚したナイフのことも殺魔だからややこしい。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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