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第41話 セーラの本気の一撃

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

俺はミコに無理矢理ユアの部屋に連れてこられた。

とりあえず、逃げよう。

俺は「テレポート」での逃走をはかる。

だが、、、、、


「無属性最上級魔法「アンチマジックエリア」


「っな」


「アンチマジックエリア」この魔法は範囲内による魔法の使用を禁じる魔法だ。

ミコは自分が最も得意とする魔法を自ら封じたのだ。


「レジスト」


本来「アンチマジックエリア」を使えば大抵の魔法は封じることができるが、「レジスト」などのいくつか例外は存在する。

そして、「レジスト」は魔法を無効化する魔法だ。

「アンチマジックエリア」は魔法を使えなくする魔法であり、「レジスト」は発動した魔法を無効化する魔法だ。

似ているようで微妙に違う。

そして「レジスト」の効果により「アンチマジックエリア」は無効化される。

これで俺は「テレポート」が使える。

俺はすぐさま「テレポート」を発動する。

だが、「テレポート」は発動しなかった。


「無駄よ」


ミコは不敵に笑いながらそう言った。

気づいたら俺の腕には鎖のようなものが手錠のようにつながっており、その先はミコへとつながっていた。


「永久拘束か」


「正解」


ミコのアーツである「永久拘束」文字通り魔力で対象をミコが解除するか魔力を維持できなくなるまで文字通り永久に拘束されるだろう。


「絶対切断」


俺は「無限収納」から神魔を取り出し、つながっていた鎖をスキル「絶対切断」で断ち切った。

俺は再度「テレポート」を使おうとする。


「まだまだ「白世界」」


なんとミコを中心に周りが白くなってきている。

「白世界」や「黒世界」、「銀世界」は範囲を指定して、その範囲を支配するという使い方もできるのだ。

それは魔法の使用も意味する。

しかも「白世界」はアーツなので「レジスト」も意味がない。

俺はそれを防ぐために「黒世界」を発動する。

周りが白と黒に塗りつぶされていく。

白と黒はお互いせめぎ合うようにぶつかる。

白と黒は同じ具合にせめぎ合っている。

その間に俺は「テレポート」を発動しようとするがそれはどこからか飛んできた「レジスト」の魔法によって阻止された。

俺は飛んできた方向を見ると、そこにはセーラがいた。

セーラは最初こそ驚き、固まっていたが状況を判断しミコの加勢に出たのだ。

そして白と黒がせめぎ合っている中に白と同じように銀も黒にぶつかる。

このままでは押し切られてしまう。


「崩壊」


「ちょっと、シン。貴方どれだけ女子の部屋に入りたくないのよ」


その瞬間、白と銀は崩壊した。

「崩壊」はシンの中でも奥の手に値するものだ。

それをこんなことに使うとはミコも思わなかったらしい。

俺はとにかく逃げないとと「テレポート」を使おうとする。

「レジスト」は間に合わない。

逃げ切った。

そう思ったがそうはとんやがおろさない。


「却下」


転移の魔法陣は「レジスト」を受けたわけでもないのに消滅した。


「セーラか?何をしたんだ?」


シンとしては完全に未知の力だった。


「私のアーツ「却下」よ。シンの「無視」やミコの「否定」と同じようなものよ。効果はありとあらゆるものを「却下」する。どっちかっていうとミコの「否定」の方が近いかもしれないわね。今回私はシンが「テレポート」を発動することを「却下」したの」


「はぁ。降参だ。煮るなり焼くなり好きにしろ」


俺は全てを諦めたのだった。






ミコ視点


私はユアの部屋に入るのを嫌がるシンに何とか勝利した。

さすがのシンも私とセーラの二人がかりの攻撃には耐えられなかったらしく最後は潔く白旗を上げた。

にしてもセーラのことを「鑑定」する機会がないから新しいアーツを創ってたなんて知らなかった。

セーラに許可を取ってたまに「超鑑定」しようかな。

にしてもシンがあんなに取り乱すなんてそんなにユアの部屋が嫌だったのだろうか?

いや、女子の部屋に入るのはダメみたいなことを言っていたわね。

確かにシンからもらった前世の知識にはそういうのもあるけど、これって男がケダモノだった場合の話じゃないの?

シンには性欲なんて存在しないみたいで楽そうでいい。

私はこんなにも持て余しているというのに。

まぁ13歳じゃ性欲なんてない人も普通にいるでしょう。

じゃあ、なんでシンはユアの部屋をこんなに嫌がっていたのかしら?

シンをこの世界で一番理解している私でさえもまだシンについて分からないことがある。

まぁ私としてはレアなシンを見れて大満足だしいいか。

私はそう自分を納得させる。

ちなみに今はシンが「創造」で創った椅子と机に座ってみんなでお喋りしている。


「にしても災害級魔法なんて二人は本当に何もなの?」


「秘密よ。現状、私たちの正体を知っているのは私、シン、セーラの3人だけだから」


「正体ってい言ってる時点で何かとんでもないことを隠していることだけは分かったわ」


「下手な勘ぐりはやめた方がいいわよ。下手なことしてシンとミコを敵に回すようなことはしたくないでしょ」


「「それはそう」」


セーラの言葉に、ユアとユイはさすがの姉妹とゆうべきか完全に同時に返答した。

ユアとユイはシンとミコが戦っているところを直接見たことはまだないが、治療時の信じられない量の魔力だけでも敵に回してはいけないと考えるには十分だった。

まぁ二人からしたらシンとミコは恩人でもあるため元から敵対する気なんてゼロだが。


「にしてもこの紅茶かなり良いものね。美味しいわ」


「うん、美味しい」


「それは良かった」


「これって王城のものですわよね」


「あぁ、以前セーラに出してもらったものと同じものを創った」


「なるほど。王城にあるものならこれだけ美味しいのも納得ですわ」


「にしても「創造」ってすごいスキルですわね。どんな分野でも役に立ちそうだわ」


「まぁそうだろうな。俺が弓を使えば矢は無限だし、俺が建築家なら思ったとおりに家が一瞬でたつし、俺が鍛冶師ならその人に合った強力な武器を一瞬で作れるし、俺が薬屋をやればどんな薬でも用意できるだろうな。ミコの「魔法神」が魔法系の加護の頂点なら俺の「創造神」は生産系の加護の頂点だろうな。神族系のスキルっていうのは何かしらの頂点なんだろう」


「それなら私の「殺戮神」は何の頂点なのかしら?」


「あらセーラ、ユアとユイに加護のことを言っていいの?」


「問題ないわ、二人は知っているから」


「ならよかった。ミコの「殺戮神」は戦闘系の加護の頂点だろうよ」


「なら、魔法系の加護っていうのは戦闘系の加護に入るからセーラは私よりも上なのかしら?」


「いや、そう一概にも言えないだろう。セーラは戦闘系の加護の頂点だ。だが魔法っていうのは戦闘に使うことも多いが、他にも「ヒール」のような回復や「メモリートレース」とかもあって戦闘だけってわけじゃないからセーラの方が上というわけでもないだろう」


「そうよ。それに今の私じゃ全力の殺し合いじゃシンやミコに勝つことなんて不可能だもの」


「いや、不可能ということはないと思うぞ」


「どういうこと?」


「そうだな。分かりやすいようにセーラ、全力で俺を攻撃しろ」


「?分かったわ」


俺は俺とセーラの周りに「絶対防御結界」を展開する。

セーラは「殺戮」「初撃殺」「超強化」「魔眼」「神眼」を発動し、それらのスキルに限界まで魔力を注ぎ込む。

更に知っている限りのバフ魔法(様々なものを強化する魔法)も使用している。

更に「銀世界」まで発動し、周りは銀色に染まる。

「銀世界」などの中は発動者が色々と有利な空間になるからな。

更に俺に今度は俺にデバフ魔法(対称者の様々なものを弱体化させる魔法)も使用した。

そして指輪に魔力を注ぎ殺魔を召喚し構える。

セーラは「神速」を発動し、一瞬で俺の元に迫る。

そして俺を殺魔で刺そうとする。

俺は殺魔を手でつかむ。

だがセーラの強化はすさまじく、俺の手のひらから血が出てきた。

そしてセーラは自身の中で最も火力の強い攻撃を放つ。


「聖邪殺姫天命砲」


それは以前、セーラ俺とミコではどっちが強いのかという疑問から始まった摸擬戦の後半に放った「神魔龍王天命剣」や「神霊吸姫天命弾」を真似てセーラが完成させたアーツだ。

その攻撃は殺魔の先から放たれ、俺の手にぶつかる。

俺はその攻撃を握りつぶす。


「まさか、握りつぶされるとは」


セーラは自身の最強の技が掌一つで防がれたことに驚きを隠せなかった。


「いや、さすがだ。セーラ」


だが、俺はセーラを賞賛する。

俺の腕は重量に従いだらんと垂れる。

俺の掌は血だらけで悲惨な状態になっていた。


「俺の掌はもう動かない。今の状態でさっきの攻撃を首に当てられたら俺も死ぬだろう」


「確かにそうかもしれないけど、私は大量の準備時間があったし、シンは魔力を使ってなかったわ普段のシンなら余裕で防ぎ切ったでしょう」


「確かに普段の俺ならそうかもな。だが事実俺の腕はこの状態だ。それに今回は魔力を使わなかったが実践なら俺に魔力を使い切らせればいいしデバフや強化だって隙をつけば行えるだろう。それにセーラにはまだ奥の手があるじゃないか」


「それはそうだけど」


セーラの奥の手とは俺とミコが免許皆伝にセーラにあげたピアスの話だ。

さっき俺がくらった攻撃が1000倍になればさすがの俺でも死ぬだろう。


「俺を殺せる可能性がある。それは俺に勝つ可能性がゼロではないということだ」


「そしてシンに勝つ可能性があるのなら私に勝つ可能性だってある」


「それだけセーラは強くなったんだ。自信を持て」


「分かったわ」


セーラは俺とミコの賞賛が恥ずかしかったのか目を背けてしまった。

ちなみにユアとユイはセーラの強さの異常性に固まってしまっていた。

俺はとりあえず「永久再生」を使い手を治したのだった。

ミコはユアとユイに話しかけて二人の意識を呼び戻していた。

ちなみにこの時、ユアとユイの怒らせてはならない人リストにシンとミコに加えセーラまで追加された。

それを知って拗ねたセーラをシンとミコが思いっきりでろでろに甘やかして機嫌を取ったのはまた別のお話。

また、目を背けたセーラが赤面していてとてもかわいかったことをここに記載しておく。

今回は、今まで出されていなかったセーラのアーツについての話がありましたね。

ちなみにこの世界で現状、シンを殺せるのはミコ。

殺せる可能性があるのはセーラと言った感じです。

でも逆もしかりでミコを殺せるのはシンだし、ミコを殺せる可能性があるのもセーラだけです。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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