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第40話 契約の効果

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

同じく口調の人が何人もいるので少しわかりにくくなってしまっています。

ご了承ください。

俺たちがミコとユイのもとに戻るとユイがユアの腕に抱き着いていた。

俺はとりあえず状況を把握するために「念話」を発動し、ミコに聞く。


(何があったんだ?)


(心を読んで分かったけどユイはユアに恋愛感情を持っているみたい。そこから話をしてどうやったらユアを惚れさせられるかっていう相談をされた。だからスキンシップを増やせばって言った。結果がこれ)


(昔からユイはシスコンだったから。会えない期間で恋心を自覚したのでしょうね)


俺たちはユアの心を読んだので二人の事情は把握している。

ミコもユイの心を読んだのなら事情は把握しているだろう。


(ユアはどんな感じだったの?話聞いたんでしょ)


(妹に抱いている恋愛感情を押し殺そうとする健気な姿が見れたぞ)


(つまり)


(両想いってわけね)


(そういうこと)


(セーラ、俺はユイとユアのことを今日会ったばかりだけど友人だと思っている。ミコもそうだろ)


(えぇ、私も二人のことは友人だと思っているわ。セーラの友人ってのもあるけれど、あの二人はどこか私たちに似ている)


(そうだな)


(確かに、関係性とか二人に似ているかもね)


(ってわけで俺たちも友人の幸せは願っているわけだ)


(だから、二人をくっつけたいんだけどいいかしら?)


(二人とも女性同士の恋愛についてはどう思ってるの?)


(何の問題もあるまい。俺の元いた世界にはそういう人も少なからずいた。っていうか知り合いにそういうやつがいた)


(知り合いに?)


(そう。俺をいじめず仲良くしてくれてた幼馴染の姉妹が二人いたんだよ。高校が違ったから疎遠になったけれど)


ちなみに、セーラとミコには「メモリートレース」で俺がいた世界の一般常識の記憶を渡してある。

俺が前の世界の話をしたときに分かりやすいようにな。

にしてもあの二人は幸せになっているかな?

俺は前いた世界では基本的に人を信じることができなかったからだいぶ冷たい態度をとってしまったけどあの二人なら信用してもよかったかもしれない。

あの二人を俺が信用できていたなら俺にはもっと別の未来があったのかもしれないな。

そんなのたらればの話だがな。

確か名前は伊誌真優亜(いしまゆうあ)伊誌真優衣(いしまゆうい)だったはず。

俺は死んだがあの二人には幸せになってほしいものだ。


(ふーん。そんな子がいたんだ。シンはその子達が好きだったの?)


(まさか、あの頃は人のことを全くと言っていいほど信用していなかったからな。随分冷たく接してしまった。よくしてくれたのに冷たくしてしまった罪悪感とかはあるけれど恋愛感情とかはなかった

な)


(そう。ならいいわ)


ミコは素気なくそう言った。

どうしたのだろうか?


(まぁとにかく俺は女性同士の恋愛も全然ありだと思うぞ)


(私も、4000年前も女性同士で愛し合っている人とか全然いたし)


(私もまったく気にしないわ。ってわけでユアとユイをくっつけしょうか)


((了解))


俺たち3人でユアとユイをくっつけることが決定した。


「さて、そろそろ戻るか。ユア、ユイそろそろこの空間を閉じるぞ。できればこの空間のことは他言無用で頼む」


「「了解」」


「それじゃ、閉じるぞ」


そういうと俺は魔力を流すのをやめる。

すると空間内の黒が消える。

次にミコが魔力を流すのをやめる。

すると空間内の白が消える。

最後にセーラが魔力を流すのをやめる。

すると空間内の銀が消え、気づいたら俺たちは生徒会室にいた。


「あれ、時間が変わってないわ」


「本当だ」


「あの空間内にいると外の時間は経過されないんですよ。まぁ空間内にいる限り魔力を大量に消費しちゃうんですけどね」


以前の「白黒世界」は空間内の時間を外の4倍の速度で進めるのが限界だったが、そこにセーラの力を加えることで空間内の時間を外の時間と完全に切り離し、空間内でどれだけ過ごしても外の時間は1秒も過ぎていない。

という状況を創り出すことに成功した。

魔力の消費は増えたがその分魔力も増えたので問題ない。


「それじゃあ、私たちは帰るわ」


「じゃあまた」


「「またね」」


「おっと忘れるところだった」


俺は「創造」を発動する。

俺が創ったのは指輪だ。

それをユアに投げる。

殺魔のようにその指輪に魔力を流せば剣が召喚される。


「これは?」


「悪いが心を覗いたついでに「鑑定」もさせてもらった。ユアの加護は魔剣士の加護だろ。だから魔剣だ。ユイにだけ力を与えるってのはあれだからちょっとしたプレゼントだ」


「「鑑定」してもいい?」


「勿論だ。それはお前の武器なんだからな」


そう言って俺以外の全員は「鑑定」または「超鑑定」を発動する。


名前:暗黒剣常闇

レベル:1

種類:魔剣

加護:暗黒神の加護

スキル:影支配、闇球、念話、魔力撃、魔法斬り、変化

適正属性:闇

所持者:ユア・リムソン(変更不可)

破壊不能


「なにこれ、指輪じゃなくて剣なの?」


「そうだ。指輪に魔力を流してみろ」


ユアは言われた通りに指輪に魔力を流す。

すると指輪が光り、黒くて禍々しい剣が召喚された。


「とてもいい剣ね。持ち運べるし」


「だろ。ユイ、ユアの指輪に魔力を流してから指輪を付けてやれ」


「なんで魔力を?指輪を付けるのは勿論大歓迎なんだけど」


「その指輪はその指輪に魔力を流した人といつでも「念話」ができるようになっているんだ」


「お姉ちゃんそれすぐに貸して」


ユイはもの凄い速度で指輪を貸してとねだる。

そしてユイはすぐに魔力を流しユアの左手の薬指に指輪を付ける。

ちなみにだがこの世界にも結婚指輪は存在し、俺がいた世界とかわらずに左手の薬指につけるものだ。

ちなみにこの世界で婚約者以外に指輪を付ける行為は他の者への牽制を意味している。


「ありがとう」


「早速だが念話を試してみろ」


「う、うん」


(ユイ。聞こえる?聞こえるならお姉ちゃん大好きって言ってほしいな)


「お姉ちゃん大好き」


「本当に聞こえてる」


「ユアからも連絡できた方がいいか」


俺は「創造」でピアスを創る。

以前、免許皆伝の証にセーラに送ったものと同じで穴がなくても問題ないものだ。

それをユイに投げる。


「これ、ピアス?」


「そうだ。それに魔力を流せばユアに連絡が取れる。試してみろ」


「了解」


ユイはピアスを左耳につけて、ピアスに魔力を流す。


(お姉ちゃん、聞こえる?聞こえてたら私に抱き着いて)


ユアはユイに抱き着く。


「これで、いつでも互いの声が聞こえる状態だな」


「「シン、ありがとう」」


「俺からしたら大した手間でもない」


「ピアスに関してはそれ以上のことは出来ないが常闇に関してはレベルが上がればもっといろいろなことができるぞ」


「色々なことって?」


「それは出来るようになってからのお楽しみだ。まぁ悪いような効果じゃない」


「そっか」


「さてと、じゃあこれからどうする?まだ学園終わってすぐだけど」


「せっかくだからユイが魔法を使えるようになったお祝いでもする?」


「いいわね」


「俺は問題ないぞ」


「私も問題ないわ」


「どこでやる?もう一回「白黒銀世界(三人の世界)」を展開するか?」


「いや、悪いし私の部屋でやりましょう」


「いや、じゃあ俺は適当に時間を潰しておく」


「何故そうなるの?」


「え、だって女性の部屋に男が入るのはまずいだろ。セーラの場合は俺がセーラの護衛騎士だから入ったが、世間体的にもまずいだろ」


「バレなきゃ問題ないと思うけど」


「それでも。やめておいた方がいいだろ」


「じゃあ、適当に時間潰しといて」


「了解」


そう言って、俺は「黒世界(俺の世界)」をを展開した。

きっと女子だけで楽しむだろう。





セーラ視点


「どうするの?シン行っちゃったけど」


「私は別に気にしないんだけどな」


「まぁシンも周りが女子ばかりで気になってたんだじゃないかな」


「別にいつでもシンを呼び出す方法なんてあるわ」


「え、でもシンは「黒世界(俺の世界)」に入ったわよ。いくらミコだって自分が干渉していない異空間の中から特定の人物を転移させるなんて無理じゃない?」


「別にシンの「黒世界(俺の世界)」に干渉する方法はいくつかあるけれど、今回はそうしないわ」


「じゃあどうするの?」


「空間に干渉せず、シンを召喚する」


「召喚って。シンは使い魔じゃないんだから」


「ふふ。それはどうかしら」


「どういうこと?後のお楽しみよ。とりあえずユアの部屋に行きましょう」


ミコはそう不適に笑う。

そうして私たちは3年生のS2寮に来ていた。

そしてユアの部屋に行った。


「お姉ちゃんは部屋の物をもっと増やした方がいいと思います」


「初めて来たけど物が全然ないわね」


「別になくても困らないんだもの」


「セーラの部屋だってほとんど物がなかったじゃない」



ユアの部屋は物がなく、最初から寮に備え付けてあったものばかりだった。


「それで、この部屋にどうやってシンを呼ぶの?」


全員が疑問に思っていることをセーラが代表して聞いた。

シンは「黒世界(俺の世界)」という異空間に逃げたのだ。

だが、ミコはシンを呼び出せると言っている。


「簡単よ。我が従僕、シンよ。契約に基づき、主人であるミコの名のもとに姿を現しなさい」


ミコは魔力を迸らせる。

すると魔法陣のようなものがミコの前に出現し、そこにはシンが立っていた。


「おい、契約を使って呼び出すのは反則だろ」


「ふふ、使える物はなんでも使う。当たり前でしょう」


「ミコはどうやってシンを呼び出したの?なんか従僕とか契約とか言ってたし」


「私のアーツである「魂盟契約」よ。このアーツは契約を魂に刻み付け、契約違反をした場合は強制的に履行させるか、魂を破壊させるアーツよ」


「いや、怖すぎるでしょ。二人は何を契約したの?」


「シンは私が求めたときに必ず私の傍にいなければならないっていう契約よ。今回はそれを利用したの」


「そういえばさっきシンが言ってたシンがミコを拒絶した瞬間に死ぬっていうのもそれ?」


「あら、セーラはその話を聞いたのね。それは「死盟契約」ね。「魂盟契約」とほとんど同じだけれど契約違反をした場合に死ぬって契約ね。魂の破壊はないから蘇生もできるし、「魂盟契約」よりは軽い分楽に契約できるわ」


「シンとミコが持っている契約系のアーツってそんな使い方をしてたんだ」


「そうよ。ちなみに逆もあるわ。シンを拒絶したら私も死ぬわ」


似た者同士。

シンとミコ以外の全員がまったく同じことを考えていた。

同じような口調のキャラがいるとやりずらいですね。

今回はシンとミコの愛の重さが分かる回でしたね。

ヤンデレにつながっていきますよ。

お楽しみに!!

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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