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第38話 ユイの治療

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

本日、キーワードを増やしました。

俺たちはユイを治療するため普段抑えている魔力を解放する。

ユイとユアは俺たちの膨大な魔力を浴びて苦しそうだ。

耐えてくれとしか俺は言えない。


「「「超強化」」」


俺たちの放つ魔力の圧がさらに増す。


「「「魔眼」」」


俺の右目が赤に、ミコの右目が青に、セーラの右目が紫に光る。


「「「神眼解放」」」


俺、ミコ、セーラの左目が金色に光る。

「神眼解放」このスキルは普段抑えている力を全て解放して、さらにスキル発動中は身体能力から魔法の威力までたくさんのものが強化される。

俺たちの本気だ。


「スキル創造」


俺は「スキル創造」を発動する。

俺が今創るべきなのはユイにあった加護だ。

だが、「創造」では加護を創ることはできないだろう。

だから今俺が創るのは加護を創ることのできるスキルだ。

加護とはいったいどんなものかを明確にイメージしていく。

よし、成功だ。

俺はスキル「加護創造」を創ることができた。

今度は「加護創造」を使い、ユイにふさわしい加護を考える。

魔法使いを強化していくのが分かりやすいだろう。

そして俺は加護のイメージを固めていく。


「加護はできた。ここから三人で偽魂を創り出す」


「「了解」」


「「「偽魂創造」」」


俺たち三人が限界まで魔力を詰め込む。

そして偽魂は出来た。

それをユイの魂と統合させる必要がある。

すると、まるでできた偽魂と共鳴するようにユイの魂が体内から出てきた。

それと俺たちが創ったン偽魂が混ざり合う。

そして、混ざり合って一つになった魂はまた、ユイの体内に戻っていった。

その瞬間、シン、ミコ、セーラの三人が放出している魔力には及ばなないものの一般人が真に受けたら倒れてしまうくらいには膨大な魔力がユイから放出された。


「成功したようだな」


「えぇ、魔力も完全に安定しているわ」


「よかった。これでユイも魔法を使うことができるはずよね」


「ユイ?大丈夫?」


シン、ミコ、セーラは治療が成功したようでホッとしていた。

だが、ユアはユイが少し苦しそうなのを悟り、ユイを心配する。


「お姉ちゃん、大丈夫。魔力がみなぎるわ。万能感っていうのかしらね。今なら何でもできそうだわ」


「とりあえず、魔法を使ってみたらどうかしら?」


「そうする「ファイヤーボール」」


ユイが展開した魔法陣から火の球が出現する。

「ファイヤーボール」とは火属性下級魔法の火の球を放つ魔法だ。

ただ、その火の球の大きさが尋常ではなく、ユイの背丈よりも大きい。

それをユイは放つ。

そして、ユイが放った「ファイヤーボール」はそのまま直進していき、ある程度進んだところで爆発した。


「なんて威力なの」


ユアは絶句してるようだ。


「そういえば、シン。貴方、ユイにどんな加護を創ってあげたの?」


「「魔導帝」の加護だ」


「かなり珍しい加護ね。魔法系の加護で魔法神の二つ下の加護ね」


加護というのはランク付けされている。

例えば剣士の加護や魔法使いの加護などは一番低いCランクだ。

騎士の加護や魔導士の加護はBランク。

近衛騎士の加護や宮廷魔導士の加護はAランク。

剣聖の加護や賢者の加護はSランク。

剣王の加護や大賢者の加護はSSランク。

剣神の加護や魔神の加護はSSSランク。

そして勇者の加護や魔王の加護、神族系の加護など、それ以上に値する加護はZランクと言われている。

俺の「創造神」ミコの「魔法神」セーラの「殺戮神」は神族系の加護であるためZランクだ。

剣神や魔神の加護は神とついているが神族系の加護ではない。

俺の称号に剣神とあるが称号の剣神と剣神の加護と全くの別物だ。

剣神の加護というのは、剣神に認められた者が与えられる加護だ。

それに対して称号の剣神は世界に剣術において、世界最強であるとみとめられた証だ。

称号と加護では格が違うのだ。

そして今回ユイに与えた加護、魔導帝はSSランクの加護だ。

大賢者とかなり似ているが魔導帝は攻撃魔法の威力が高い。

大賢者が万能なら魔導帝は攻撃特化だ。


「魔導帝の加護は魔法の効果を引き上げる効果があるのと、今まで魔力を使えなかったため、魔法陣に注ぐ魔力の量を間違えてしまったのがさっきの魔法の威力の正体だろう」


「じゃあ、とりあえずユイは魔法の威力を加減できるようにしなきゃいけないわね」


「任せてもいいか?」


「えぇ、問題ないわ」


魔法に関して、ミコの右に出る者はいないためユイの魔法の威力に関してはミコに任せることにした。

俺とセーラは別にやるべきことがあるのだ。





ユイ視点


私は昔から魔法が上手く使えなかった。

辺境伯家では力が求められる。

そんな家で、身体能力も高くなく、魔法使いの加護を持っているのに魔法がろくに使えない私は家の者からは馬鹿にされ、両親からはいないように扱われていた。

でも、ユアお姉ちゃんだけは別だった。

いつも私と一緒にいてくれて、元気づけてくれて、私に優しくしてくれる。

でもお姉ちゃんは王立学園に入学してしまった。

私がいるからと初等部にはいかないとお父様に言ったみたいだけど、中等部には絶対にいけとお父様に命じられてしまい、お姉ちゃんは中等部に行ってしまった。

もし私がこのまま王立学園の中等部に入れなかった場合大好きなお姉ちゃんと高等部合わせて最低、6年は長期休暇以外会えないことになる。

そんなことは絶対に嫌だったので、私は必死に勉強して王立学園に入学した。

実技試験はダメダメだったけれど、筆記試験で2位をとれたのでAクラスに入ることができた。

ちなみに1位は私のたった一人の友人であり、同じ境遇で王女であるセーラだった。

お姉ちゃんは生徒会長になっていて、とても忙しそうだったけど私によく会いに来てくれた。

学校ではいじめに近いようなことをされていたけど全部お姉ちゃんが何とかしてくれた。

そして、夏季休暇は実家に帰らず、お姉ちゃんと王都での生活を満喫した。

そして夏季休暇が明けて二学期が始まった。

なんでもSクラスに新しく決まったセーラの護衛騎士が編入したらしい。

近々挨拶にでも行こうと思った。

すると翌日、セーラが普通にいやとても上手に魔法を使うようになったという噂を聞いた。

一人や二人ならただの噂だと思ったけど学園全体で流れているのなら事実なのだろう。

そしてその日、お姉ちゃんに生徒会室に呼ばれた。

そこで久しぶりにセーラと会い、セーラの護衛騎士であるシンとミコと出会った。

いや、この空間の顔面偏差値高すぎでしょ。

お姉ちゃんもセーラもめっちゃ綺麗で昔から引け目を感じるときがあったのに、そこに更に女神や神かと勘違いするほどの美少女とイケメンが追加された。

場違い感が半端じゃない。

でも、私はセーラと話し、次第にそんなことを考える余裕はなくなった。

噂は事実でセーラと同じならシンとミコに治してもらえるそうだ。

結果的に、セーラと私の魔力が上手く使えない原因は違った。

でも、シンとミコ、セーラは協力して私に新しい加護を創り出し、私に加護を与えてくれた。

これからはお姉ちゃんの役に立てるように頑張ろう。

シン、ミコ、セーラに感謝の気持ちでいっぱいになった。





ユア視点


私は昔から叶えたい願いがあった。

私の可愛いくてしょうがない妹であるユイを幸せにすることだ。

ユイは昔から魔法をうまく使えなくて周りから酷いことをたくさんされてきた。

私はユイのためなら何でも頑張れた。

勉強だって戦いだってなんでもだ。

ユイと離れるのはすごくつらいことだけど、ユイを助けるためにも王立学園に入学した。

そして私はひたすらに頑張り、生徒会長にまで登り詰めた。

そしてユイは私に会いに王立学園に入学してくれた。

ユイは昔から頭がとても良かったので入れたのだろう。

しかもAクラスに配属されたそうだ。

姉として誇らしい。

だが、あろうことかユイを私の可愛いユイをいじめてくるやつらが現れた。

私は生徒会長の権限でそいつらを退学にしていった。

それで忙しくてセーラを助けられなかったのは申し訳ないと思う。

そんな中で夏季休暇は生徒会の仕事を一学期中に終わらせ、ユイと実家に帰らず王都でたくさん遊んだ。

とても楽しかった。

そして、二学期になりセーラが魔法をちゃんとつけるようになったと聞き、セーラを生徒会室に呼び出した。

そこでセーラが魔法を使えるようになったわけを教えてもらい、シンとミコにセーラと方法は違ったもののユイを治療してもらい、ユイはちゃんと魔法が使えつようになった。

それも、一流レベルの魔法を。

私はユイの幸せを願う者として嬉しく思うと同時に複雑な気持ちになってしまった。

ユイは顔も可愛いし、勉強もできる。

そして唯一無二の弱点だった戦いまで克服した。

もうユイへのいじめは起きないだろう。

そしてユイは普通の学園生活を送るのだ。

そして好きな人が出来て付き合っていずれは結婚する。

そんな幸せな毎日を送ることができるだろう。

でも、私は少し考えてしまう。

ユイには昔から私しかいなかった。

勿論セーラという友人はいたが、ユイの中では常に私が一番だった。

あのままユイが魔法を使えないままだったらユイはずっと私の傍にずっといてくれたかもしれない。

そうすれば、私はユイを誰の目にも触れささず私がユイを一生独り占めすることができたかもしれない。

こんな醜い独占欲は妹に向けるべきじゃないのはわかっている。

でも、どうしても思ってしまう。

ユイがもし、私から離れて誰かのもとに行ってしまったら私はどう生きていけばいいのだろうか?

私はユイが魔法を付けるようになって嬉しいはずなのに、心の片隅では醜い独占欲がうずいている。

私は最低だ。

この気持ちは消し去るべきだ。

私はユイの幸せだけを願う。

自分の気持ちなんてどうでもいい。

ユイが幸せならそれで私はいいのだ。

そうして考えていないと私は自分を保つことができない。

ユイが私のものにならなくてもいい。

でも、ユイに必要としてほしい。

そう願うことくらいは許してほしい。

もし、ユイにお姉ちゃんなんていらないなんて言われた日には私はきっと自殺するだろう。

私はそれだけユイのことが好きなのだ。

私の人生はユイの幸せのために使うと決めている。

ユイの幸せのためならなんだってしよう。

それが私、ユア・リムソンのたった一つの願いなのだから。

だから、私はこの醜い独占欲を捨てなければならない。

ユイの幸せを願うのにこの感情は不要で邪魔なものだ。

私の感情なんてユイの幸せに比べたら、何の価値もないゴミ屑と同じなのだから。


ユアとユイはお互いに依存しています。

今日新しく追加したキーワードはガールズラブ要素、百合、GLです。

これで、この二人の行きつく先は決まったも同然ですね。

それとセーラを完全にヒロインと扱うので、ハーレムも追加しておきます。

ただそこまで増やすつもりはありません。

ちなみに、今現在の予定は5人です。

今後増える可能性もありますが、たぶん人が多すぎると難しくなるので増やすことはないと思います。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

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