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転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年が最強能力で完全無双~  作者:
大陸支配編

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第360話 異界の勇者6

お久しぶりです。

体調を崩してました。

今週末もかなり忙しいです。

投稿は少ないと思います。

私は異界より召喚された炎の勇者、酒井晴斗様と剣で戦っている。

これでも私は初めて剣を持った日から15年間。

毎日かかさず剣術の鍛錬を行ってきた。

いくら勇者様と言えど、剣を今日初めて触ったという方に負ける道理はない。

そう、思っていた。


「はっ、はあああ」


キンキンキン


私は晴斗様に押されていた。

完全に防戦一方。

晴斗様の攻撃を防ぐことしか出来ない。

晴斗様はまだレベル1。

身体能力でも勝っているはずなのに、私は完全に圧倒されていた。

これが勇者の力なのか。

私は自分の人生を悲観していた。

才能に打ちひしがれていた。

だが、それと同時に。

この方なら、恐ろしき魔王を打倒してくれると確信した。





酒井晴斗視点


剣術の指導は夜まで続いた。

結局シャンナさんに一太刀も浴びせることは出来なかった。

けど、自分なりにしっかり剣を振れている。

そう思えた。

きっとこれも勇者の力だろう。

これで調子に乗ってはだめだ。

大体こういう異世界召喚物のラノベは調子に乗っていった奴から死ぬのだから。

この日はたくさん動いた分、大量に食べて。

さっさと寝た。





1ケ月後


俺達が異世界に召喚されてから1ケ月が経った。

この間にクラスの全員がステータスの確認から常用スキルの習得、適正属性の魔法の習得、剣術や魔法の鍛錬を行った。

勇者の力のおかげで、比較的スムーズに出来たようだ。

俺なんかは最初のうちにどんどん進めちゃってここ1、2週間は剣術や魔法の鍛錬ばかりをしていた。

おかげで剣術でシャンナさんに一本取れるようになったし、魔法も中級魔法を無詠唱で使えるようになった。

実感はないが、この世界ではかなりすごいことらしい。

ちなみに今も午前は授業、午後は自由の生活が続いている。

ただ最低限の授業が終わった段階で、授業は剣術、魔法、スキルの三つから選べることになっている。

剣術と魔法はそのまま、スキルに関しては個人個人と固有スキルについての授業で。

大抵は実践だ。

といっても俺のスキルは全部剣関係だから剣で撃ち合いながらスキルを発動していく感じだ。

ちなみに他には人を癒す治癒、武器や防具を作る鍛冶、ポーションなんかの特殊なアイテムを作る錬金術

、皆を守る結界、魔物を召喚する召喚術、魔物を従える従魔術なんかがあるらしい。

まだ見たことないが、見る機会は今後いくらでもあるだろう。

そして今日は、ついにレベル上げをするらしい。

レベル上げと言っても、生物を殺すことに慣れようっていうのが目的で全員がレベル2になった段階で望むなら帰っていいらしい。

当たり前だが、日本で生物を殺す機会なんて滅多にない。

精々虫くらいだろう。

だがこの世界では違う。

魔王と戦うと言っても、魔王以外にも魔王軍の幹部が数人いるらしいし。

魔王は人の姿らしい。

健全な高校生にとって人の姿の生物をいきなり殺せるわけもない。

それに魔王が魔物をけしかけてくる可能性もある。

そういうわけで、まずは生物を殺すことに慣れるのが今日の目標らしい。

正教会は本当に俺達を気遣ってくれている。

そういうわけで俺達は第一訓練場に集まっていた。

ちなみに装備は結構前に渡されている。

個人個人に合ったものを用意してくれているらしい。

俺の装備も見るからにいいものだった。

「鑑定」してみたらこう出た。


名前:フレイム

種類:魔剣

加護:女神

スキル:魔力強化、斬撃強化

適正属性:火


名前:レッドワイバーンの鎧

種類:魔鎧

加護:女神

スキル:魔力強化、硬化

適正属性:火


鎧はかなり軽く、動くのに疎外感はまったく感じないのに。

かなり硬い。

そして剣は魔剣。

男の夢だよな。

そしてこの剣と鎧、どちらにもスキルがついている。

本来、普通の武器にはスキルなんてつかないが。

最高の素材と一流の鍛冶師が作った力作に、教皇様が丸一女神様に祈り、女神様が祝福と加護を与えてくださった一品だからこそついたものらしい。

大切にしなければ。


「おっす、久しぶりだな。晴斗」


「久しぶりだな。翼」


「聞いたぜ、お前。ずっと鍛錬してたんだって?」


「そりゃ、死にたくないからな。いくら蘇生されるっても。怖いもんは怖い」


「いやいいと思うぜ。調子ぶっこいて死ぬのはダサいしな」


「間違いない」


そうして俺と翼は笑い合う。

一か月ぶりだが、翼は変わらずのようだ。


「そういえば翼のステータスはどんな感じなんだ?」


「おっ、見るか? ならお前のも見せてくれよ」


「いいぞ。それじゃあ見せ合いといこう」


そうして俺と翼は互いを「鑑定」をする。

翼のステータスは


名前:豊山翼

年齢:15歳

性別:男性

レベル:1

魔力量:6500/6500

種族:人間

天職:大魔導士

スキル:並列魔法、高速詠唱、氷結魔法、鑑定、スラッシュ、ダブルスラッシュ、トリプルスラッシュ、マナバレット、ダブルマナバレット、トリプルマナバレット、索敵、危機察知、弱点看破、魔力感知、魔力視、魔力操作、身体強化、部分強化

耐性:水態勢

適正属性:水

称号:転生者、水の勇者


「お前、魔力多くないか?」


「そりゃ、お前は剣聖で俺は大魔導士。俺は魔法特化なんだから魔力が多いのは自然だろ」


「まっ、それもそっか」


「二人とも、おはよう」


「おう、美並。久しぶりだな」


「久しぶり。っていっても私結構会いに行ってたからそうでもないけど」


「そういやそうだったな」


そんな感じで俺達は雑談する。

他にも友人はいるが、やっぱりこいつらが飛びぬけて仲良いし。

友人は友人で楽しそうに話しているからいいだろう。

そんな風に時間を潰してると…


「酒井、久しぶりだな。この世界には慣れたか?」


「先生?」


突然声をかけられ、その方向に振り向く。

そこには、魔女みたいな恰好をした先生がいた。


「大丈夫です。もう慣れました」


「そうか。ならよかった。一応他の皆とは話してたんだがお前だけかなり頑張ってるみたいだったから邪魔しずらくてな」


「気にしなくて大丈夫だったのに。とにかく、俺は大丈夫ですよ。他の皆も大丈夫そうですか?」


「あぁ、召喚されて一ケ月も経ったんだ。皆相応に慣れたようだ。一部はゲーム感覚だからそこだけ気になるが。おおむね問題はないだろう。予想以上に女子もこの世界に適応している。最近の若い子はゲームやラノベが近しいからか異世界ってもんをすんなり受け入れたみたいだな」


「へぇ、それならよかった」


「っと、そろそろ時間だ。またゆっくり話させてくれ。先生として生徒のことを簡単にでも把握しておきたい」


「勿論です」


俺はまた先生と話すことを頭の片隅に入れておくのだった。


「えー。勇者様方。こちらをご覧ください。本日皆さまをご案内する。ボングと申します」


俺達の前にいた男の人が話始めた。

皆が雑談を辞め、ボング教官の話を聞く。


「本日はこの施設の近くにある森に遠征に向かいます。この森には弱い魔物の代表格であるスライムとゴブリンしか出ません。勇者様方でも問題なく対処できると思います。しかし、勇者様方は生物を殺すことに慣れておられないでしょうから。無理そうならすぐに護衛する騎士達に申し付けください。我々は勇者様にご無理をさせるつもりはございません。また、問題ない方はどんどん魔物を倒し、レベルを上げてください。といっても今回の目標はレベル2になることです。無理する必要は全くございません。また本演習では基本的にずっと担当のメイドが付き添います。何か不自由がございましたら、メイドが対処いたしますので、遠慮なく。他に質問等ございませんでしょうか?」


質問はなかった。

この遠征の概要は既に担当のメイドから聞いているからだ。

ボング教官の説明はおさらいなのだ。


「では、ただいまより遠征を開始します。道中は騎士が護衛します。森は歩いて5分もすればありますので、私についてきてください。メイドは既に森の手前で待機しております。それでは、出発」


そうして俺達の遠征が始まった。

この世界に来て、初めて俺達は施設の外に出るのだった。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

作品についての疑問やご質問、ご指摘も受け付けておりますので感想などを貰えると嬉しいです。

感想については全て返答させていただくつもりです。


この作品の番外編です。

URL:https://ncode.syosetu.com/n9675ip/

この作品の総合評価500pを記念した短編です。

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