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第35話 王立学園編入

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

本日より新章学園編スタートです。

俺たちが編入試験を受けた翌日、俺たちは馬車に乗っていた。

今日から二学期が始まるからだ。


「ふんふ、ふんふ、ふーん」


セーラが鼻歌を歌っている。


「随分と上機嫌だなセーラ。お前は以前、学園は嫌いだと言っていなかったか?」


「二人と出会う前は学園は大嫌いだったけど、今日からは二人と一緒に勉強できて、二人と一緒に住めるんだもの」


この王立学園は全寮制だ。

なので王族であるセーラも寮生活だ。

そして俺たちはセーラの護衛騎士、一緒に住むことになる。

ただ、寮はクラスによって違う。

クラスが高ければ高いほど待遇がいいのだとか。

セーラはSクラスなので一番待遇がいい寮だ。

俺たちもしっかりSクラスに入ることができたのでセーラと一緒に住むことができる。

もし、これで他のクラスになっていた場合は護衛騎士の意味が成せないからな。

同じクラスになれてよかった。

セーラは俺たちと一緒に住むことができるのがよほどうれしいのか朝から上機嫌だ。

そんなことを考えている間に馬車は学園についた。

ぶっちゃけ「テレポート」で来てもよかったのだが、レイルさんが馬車を用意してくれたので馬車で登校したのだ。


「じゃ、教室に行きましょうか」


「いや、実は俺たちは先に学園長室に呼ばれているんだ」


「あらそうなの?」


「多分、結局この学校の説明をほとんど受けていないから説明してくれるんじゃないかな」


「なるほどね。じゃあ私は先にSクラスの教室に行くわね」


そう言って、セーラはSクラスの教室向かっていった。

俺たちはあらかじめ「サーチ」で見つけておいた学園長室に向かう。


コンコン


「シンです」「ミコです」


「入っていいわよ」


「「失礼します」」


俺たちは扉を開ける。

そこには学園長が座っていた。


「ごめんね。編入当日の朝にわざわざ来てもらって。今から我が校について話すわ。本来なら昨日やっておくべきだったんだけど、昨日は二人の実力に驚きすぎて私の頭からすっかり抜け落ちていたの」


「構いません」


「ありがとう。まぁセーラ様から聞いていることもあるでしょうが聞いてください。この学園は実力主義です。生徒の実力でクラスが決まり、クラスが高ければ高いほど学園から高い待遇が得られます。クラスは下からD、C、B、A、Sで、お二人は元も高いクラスであるSクラスです。ちなみにですがSクラスの担任は私ですので何か困ったことがあったら言ってください。この学園は普通の授業だけでなく実技授業、つまり戦闘について学ぶ授業があります。実技授業は主に剣術、魔法、総合の三つに分けれます。定期テストでは普通のペーパーテストだけでなく、それら三つの実技テストもあります。あとは決闘システムについてですね。この学園は他国からもたくさんの人が集まるため揉め事はたくさん起きます。その時に役に立つのが決闘システムです。最初に何かを賭け、揉めた者同士で戦い、負けた方が勝った方のいうことをきく。というシンプルなものです。決闘で負けたのに敗者が勝者のいうことをきかなかった場合は学園が処罰します。後は二学期にはたくさんの行事があります。行事の説明はその時にしますが楽しみにしておいてください。以上です。質問はありますか?」


「「ありません」」


「では、わからないことがあれば気軽に聞いてくださいね。あと、最後にセーラ様を守ってあげてください」


「先生、セーラはもう俺たちが守らなければならないほど弱くはありませんよ」


「もちろん、セーラが私たちに頼ってきたら助けるけど」


「そうですか」


学園長はどこか嬉しそうだった。





???視点


今日から王立学園の二学期が始まる。

私は学園なんて面倒くさいから来たくなかったのだけれど、公爵令嬢の立場が許してくれなかった。

私は教室で先生が入ってくるのを待つ。

皆、噂話でもり上がっている。

どうやら編入生がいるらしい。

曰く、その編入生はセーラ王女の護衛騎士らしい。

曰く、その編入生は二人で編入試験を全て満点で合格した逸材で、しかも平民らしい。

にしても貴族の情報網って恐ろしいわね。

私はそんなことを考える。

Sクラスは学園で優秀な者が集まるクラスだ。

そして貴族は基本的に平民より優秀だ。

平民と貴族では教育水準が大きく違い、また貴族は固有魔法を持っている場合が多いのだ、当たり前といえば当たり前なのかもしれない。

なのでSクラスは基本的に貴族ばかりだ。

一部優秀な平民もいるが、このクラスの貴族と平民の比率は9:1だ。

そんな中でセーラ様の護衛騎士に選ばれるほどの平民、噂にならぬ方がおかしいのかもしれない。

そして護衛騎士の噂をされているセーラ様は一学期の違う雰囲気を纏っている。

私はセーラ様がいじめられているのを知っていたが解決するのも面倒だったので放置していた。

だが、私は察したセーラ様がいじめられることはもうないだろう。

だって、セーラ様は一学期とは比べ物にならないほど強くなっているのだから。

私がそんなことを考えていると学園長先生が入ってきた。


「皆さん、おはようございます。皆さんも知っての通り今日からこのSクラスに編入生が入ります。そして、皆さんに一つ忠告しておきます。編入生を絶対に怒らせないでください。では二人とも入ってください」


学園長先生が編入生についての話をするが、絶対に怒らせてはいけないとはどういう意味だろうか?

私はそんなことを疑問に思ったがそんな雑念はすぐに振り払われた。

教室には二人の天使が入ってきた。

黄金のような金髪に血のような赤い目をした女神とさえ思えてしまうほどの美少女。

漆黒の髪に澄んだ青い色の目をした神のような美貌を持つ美少年。

貴族や王族というのは顔立ちが良いものが多い。

そして私は公爵令嬢、貴族の中では頂点に立つ家の者。

当然、顔立ちの良い者は見慣れている。

だが、転校してきた二人はそんな奴らとは次元が違う。

セーラ様も顔立ちはとても良いためこの三人が並んであるいたらとても素晴らしいことになるだろう。

私は内心でそんなことを思っていた。


「では、シン君から自己紹介をしてください」


「セーラ第一王女殿下の護衛騎士、シンだ。身分は平民だが、セーラ王女に関する有事の際には王族と同等の特権が与えられている。特技は剣術。加護については「鑑定」してもらった方が速い。俺は気にしないから好きに「鑑定」してくれ。あと、ミコとは長い付き合いだ」


その瞬間、クラス全員が「鑑定」を発動する。


「おいおい」


「嘘だろ」


「神族系の加護だと!」


「ありえない」


皆驚いているようだ。

かくいう私も声が出ない。

それだけ神族系の加護は珍しい者なのだ。


「セーラ王女殿下の護衛騎士、ミコよ。身分は平民だけどシンと同じでセーラ王女に関する有事の際には王族と同等の権限を持つわ。特技は魔法。加護についてはシンと同じで「鑑定」してもらった方が速いわ。シンとは長い付き合いよ」


またもやクラス全員が「鑑定」を発動する。


「そんな」


「神族系の加護が二人?」


「いや、王女殿下合わせてこの時代には三人の神族系の加護を持ったものがいることになるぞ」


「なんで平民なんかがと思ったが納得だな」


皆驚いている。

なるほど、二人が神のような美貌の持ち主なのは神族系の加護による影響もあるのかもしれない。


「ミコちゃんの席はセーラ殿下の壁側の席、シン君の席はその後ろでゼミル嬢の横よ」


なんと美少年、シンは私の隣の席になるようだ。


「平民が隣の席で嫌と思うかもしれませんが、我慢してください」


シンはそんな風に言った。

私としてはこんな美少年を毎日間近くで拝めるから何の問題もないのだけれど。

これが私、ゼミル・ランダルとシン、ミコとの初めての接触だった。





シン視点


俺たちの自己紹介が終わるとSクラスは第一訓練場にやってきた。


「今日は編入生も入ってきたことだし、総合実技をする。ルールは簡単だ、戦いたいやつを指名して戦う。殺しはなし。対戦相手が気絶、または降参すれば勝負は決する。以上だ」


「じゃあ、俺、そこの護衛騎士とやりたいです」


「お、ガイ君はシン君との対戦をお望みか、シン君はいい?」


「構いませんよ」


「それじゃ早速始めようか、第一試合はシン君とガイ・ルラド君との対戦だ」


俺は「創造」で普通の鉄剣を創り出す。


「俺様はガイ・ルラド。ルラド侯爵家の次期当主だ。にしてもお前と一緒にいたミコってやつはいい女だな、俺の婚約者はセーラ王女にする予定だから妾にするとしよう。俺様の剣は侯爵家に代々継承されれている魔剣イフリートソード。俺様のみが使うことを許された最強の剣だ」


その瞬間、俺の中の何かがきれる。


「両者構えて、はじめ」


「瞬間斬:三の剣「瞬殺」」


その瞬間、俺はガイとやらの両腕を切り落とした。


「ぎゃああああ、痛い痛い痛い痛い」


「うるさいな。「ストップ」」


俺は無属性最上級魔法「ストップ」という指定したものを停止させる魔法を使った。


「痛くなくなった?」


「俺がお前の痛覚を止めたからな」


「貴様、平民の分際で俺にこんなことをして許さんぞ」


「なら俺はたかが侯爵家の分際で王族を侮辱した貴様を許さん。そしてミコを舐めたこともな」


俺はイフリートソードを手にとる。


「なぜ貴様が、イフリートソードに触れられる?その剣は侯爵家の人間しか使えぬはず」


「この程度の棒切れは魔力を過剰に流すだけですぐに従順になるからな。この剣の所持者は俺だ」


「業火」


俺はイフリートソードのスキルを使い、ガイを燃やす。

俺は痛覚の停止を解除して状態を停止させる。


「熱い熱い熱い熱い」


ガイはとても熱がっている。


俺はスキルを解除する。


「なぜ貴様が俺様さえ使えなかった魔剣のスキルを使える?」


「魔剣程度扱えねば剣神の称号は得られぬだろうよ。そうだせっかくだし俺の愛剣を見せてやろう」


俺は「無限収納」から神魔を取り出す。


「なんだその強力な剣は!」


「「鑑定」してみろ」


ガイ以外にもミコとセーラ以外のこの場にいる全ての者が「鑑定」する。


「神器だと!貴様どこでそんなものを」


「俺の加護をなんだと思っている。俺は神器さえも創り出せる」


「さてとせっかくだ、見せてやろう「スラッシュ」」


俺は剣を振りながら「スラッシュ」を発動する。

すると斬撃が発生し、ガイの真横の床が割れた。


「は」


「どうだ、ちなみにだが俺は本気の100分1も出していないが」


「こ、降参する」


「勝者、シン」


こうして俺は学園での初試合を終えたのだった。

ガイ君は今後だす予定はないです。

ゼミルは今後たくさん登場させる予定です。

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