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転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年が最強能力で完全無双~  作者:
大陸支配編

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第337話 ミコのやりたいこと

お久しぶりです。

テスト乗りきりました。

出来たら今週末はもう一話あげたい。

私は、シンから離れて魔境の最奥に来ていた。

最奥と言っても、まだまだ魔境は続いている。

だがそもそも魔境とはこの場所を中心に広がっているものなのだ。


「ここにくるのも4000年ぶりね」


私の目の前には聖教会の大聖堂の数倍大きい神殿がある。

だが、人の気配は一切ない。

当然と言えば当然だ。

ここは人の身では決してたどり着けない魔境「デスマーチ」。

その最奥なのだから。

人が住めるわけもない。

だが神殿の近くだけは木も生えずにとても綺麗だった。

神殿の外観も4000年前からあるとはとても思えないほど綺麗だった。

私は神殿の中に入る。

神殿の中も生物の気配はないが、とても綺麗だ。

そして神殿の最奥に到着する。

そこには、4柱の神像があった。

創造神、魔法神、殺戮神、天母神の神像だ。

私は迷わずに創造神の神像に触れる。


「創造と破壊は表裏一体」


私がその合言葉を言った瞬間、私の身体は光に包まれた。


「久しいのぉ。災禍の魔女よ」


私は正面を見る。

そこには白髪の老人がいた。


「久しぶりね。ネロ」


そう、その白髪の老人とはネロだった。

私に転生したシンを支えるように願ってきた神だ。


「儂の願いを聞いてくれてありがとうのぉ。助かったわい」


「いやいや、私としては再びシンをこの世界に戻してくれて感謝しているわ」


「礼には及ばんよ。儂はさまよっていた魂を転生させただけじゃ。それがたまたま魔王だっただけの話」


「たまたまね」


「そう、たまたまじゃよ。まぁ死んでなお魂だけで存在出来るなんてお主らくらい強くないといかんから、ある意味必然とはいえるかもの」


ネロはそう言って笑う。

いくら魂が変質していたからといって、ネロがシンの魂に気づかないわけもないが、まぁ本人がこう言ってるんだし、触れなくてもいいか。

相変わらず、考えていることがよくわからない神だ。


「さて、雑談はこのくらいにして要件を聞こうかの」


ネロの雰囲気が変わる。

神力を纏ったのだ。

これは別に私を威圧する意図はない。

神力を纏った状態こそが、神の真の姿なのだ。

私も「超強化」を発動する。


「我々魔王軍は、全世界の支配に動き出す。そこで創造神ネロに問う。貴様は我等と敵対するか?」


「否」


「そう。ならばいい」


私は「超強化」を解除する。


「要件はそれだけかの?」


「えぇ。私達魔王軍に敗北はありえないけれど、さすがに主神たる創造神、破壊神と敵対するのなら入念な準備をしないと被害が出るもの」


「敵対などあり得ぬよ。敵対する理由がないからの。神は下界の存在が何をしようとも基本的には無干渉。それが基本じゃ。4000年前は愚かな神が命がけで魔王を殺しよったが、あの魔王を本当の意味でこの世界から滅ぼすことは破壊神であっても不可能じゃ。それに儂は別に人間の味方でもないからの。儂の役割は世界を維持すること。それだけじゃ」


「それならば、我等が世界を滅ぼすとしたら敵対するのかしら?」


「その時は破滅を受け入れるしかないの。儂は出来ぬことはせん」


「そう。まぁ、今のところ魔王軍に世界を滅ぼす意思はないわ。出来るとするは違うもの」


「そう聞けて安心したわい。儂も滅びたいわけじゃないからのぉ」


「それじゃ、私は帰るわ。次はシンと一緒に来る」


「楽しみにしておこう」


そうして私は再び光に包まれる。

光が収まったら、私は神像の前に戻ってきていた。


「はぁ、とりあえずネロが出張ってこないってことが確認できただけでここまで足を運んだかいがあったかな」


私はそんなことをつぶやいて「テレポート」で魔王城に戻るのだった。





ネロ視点


「ふぅ。何とかなったかの」


儂は災禍の魔女が確認したことを確認して、神力を纏うのをやめる。


「にしても、そうか。魔王がついに動き出したか。これはもう、誰も止められないのぉ」


「ネロ、さっきミコちゃんの神力を感じたんだけど」


「突然入ってこんでくれ。モニカよ」


突然儂の前に現れたのは、魔法神モニカ。


「それで、ミコちゃん来てたの?」


「あぁ。ついさっきまでおったぞ」


「えぇ、教えてよー。久しぶりに会いたかったのに」


「お主が来たら、話がややこしくなるからの」


「話って?」


「何でも儂が魔王軍と敵対するか否か。それを問いにきたらしい」


「へぇ。なんで私には聞きにこないわけ」


「そりゃ、お主では魔王軍の脅威とはなりえないからじゃろうて」


「魔法神として、悲しい事実ね」


「簡単に認めるんじゃな。お主はプライドが高かったと記憶しておるが」


「確かに昔はそうだったけど、ミコちゃんを見てるとねー」


「災禍の魔女を見ておると?」


「私以上に魔法神の力を使いこなしてるなーって」


「それは当たり前じゃろ。記憶はないとは言え魔法神の力は元々」


「分かってるんだけど。やっぱり悔しいのよねぇ」


「つまり、自分より自分の力を使いこなされてプライドがへし折れたというわけか」


「そういうことー」


「はぁ、それで。要件はそれだけかの」


「そう。ミコちゃんに会いたいなーって思っただけ」


「お主、昔から災禍の魔女のことを好きじゃの」


「それはそうよ。むしろ、何でネロがゼロ、じゃなかったシンに興味がないのか不思議」


「別に興味がないわけではないぞ。実際、あの魔王が死んで別の世界に転生したと知った時はたまげたわい」


「確かにあの時は驚いてたわねー。まぁそれは私もだけど。あの魔王が最上級神数体相手とはいえ蘇生できないように殺されるなんて」


「確かに儂らからすれば最上級神なんぞ大した存在ではないが、シンを殺した最上級神らは最上級神の中でもかなり高位の神でそれら数柱が自身の全てを使った術じゃ。いくら魔王とて耐えられないのは不思議なことではないじゃろう」


「それ、驚きすぎて固まってたネロが言う?」


「しょうがないじゃろう。魔王は規格外じゃから」


「まっ、私としては今ミコちゃんが幸せならそれでいいけど」


「お主は本当に災禍の魔女至上主義じゃのう」


「だって、可愛くて、強い。最強じゃない?」


モネカはそう言いながら自身の前方に鏡を創り出す。

その鏡の名は下界鏡。

その名の通り下界を映す鏡。

ただ、かなりの神力を必要とするため使えるのは最低でも最上級神以上で、しかも最上級神であっても長くは持たない。

だがモニカや儂なら問題ない。

モニカは源神たる魔法神じゃし、儂は主神たる創造神。

神力の量だけならば神々の中でも1、2を争う量を持って居るため下界鏡を出す程度は造作もない。

だだ、それだけ神力を使用するだけあって性能は破格。

出した神が望む、下界のありとあらゆるところを見ることが出来る。

情報収集においてこれ以上に便利なものがない。

ただこの世界には何においても例外というものが存在し、この下界鏡で見えない場所がある。

それが魔王城だ。

あの城は色々と規格外かつ異質な性質を持っているため下界鏡で見ることが出来ないのだ。

モニカは昔から下界鏡でミコを見ていた。

魔王城の中でのミコの姿を見れないことを毎回残念がっておった。

その習慣は4000年経っても変わらぬようだ。

まぁ神にとって4000年程度そこまで長い時間ではないがの。

儂は帰った災禍の魔女が何をしているのかが、気になりモニカの下界鏡を覗き込んだ。


「ふむ。モニカよ。主は何故魔王城内の光景を下界鏡で見れるのかの?」


「ふふふ、この下界鏡は何を隠そう。この私がこの4000年かけて創った魔王城に負けない下界鏡だから。といっても私とミコちゃんとの加護のつながりを使ってるからミコちゃん周辺の状況しか見れないけど」


「災禍の魔女を見たいだけの主ならば十二分な性能と言うわけか」


「そういうこと」


儂はモニカの無駄に無駄のない無駄な技術に頭を悩ませるのだった。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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この作品の番外編です。

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― 新着の感想 ―
更新お疲れさまです! そして、テストもお疲れさまでした! ネロさん、ものすごーくお久しぶりですねぇ(笑) 1話以降出てなかったっけ……他にも出てたらすみません。 [誤字報告] 儂はモニカの無駄無駄…
2025/06/22 20:16 騒音の無い世界
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