第325話 十六魔将軍任命式1
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ありがとうございます。
ここまで頑張ってこられたのも皆様の応援あって、皆さまが私の小説を呼んでくれたからこそです。
本当にありがとうございました。
これからも私の小説を楽しんでいただけると幸いです。
そして、最近投稿できなくてごめんなさい。
さて、ユアとユイのスカウトに成功してから10日後。
今日は新たな十六魔将軍を任命する式典を行う。
数日前にレイメスとシェールにバタフライ王国にいる魔王軍に所属している者も呼んでもらった。
魔王軍では式典は特別な事情がない限り、魔王軍に所属している者は全員参加だ。
魔王軍に所属している者がかなり減ったとはいえ、まぁ形式と言うか様式美的な奴だな。
あまり意味はないが、魔王国として再建した時には他国へのアピールなどのためやらなければならぬし、俺達の手間は大したものではないため問題ないだろう。
それに一番の目的は顔合わせだからな。
皆に新たな十六魔将軍の顔と名を覚えてもらうのだ。
俺は式典を行う玉座の間の玉座に座っている。
というか前からいる幹部は皆それぞれ自分の席に座っている。
座っていないのは貴族を連れてきているレイメスと先に新十六魔将軍と顔合わせをしているヨルとリーフェだけだ。
っと、そんなことを考えているとヨルとリーフェの椅子にそれぞれ魔法陣が現れ二人が転移してきた。
「顔合わせはうまくいったか?」
「はい、魔王様が直接選ばれた者達なだけあってとても良い者達でした」
「しかし、よろしいのです?実力的には私達よりも強い方もいらっしゃったようですけど筆頭と次席が我々のままで」
「気にしなくていい。魔王軍が実力主義なのは変わらんが、今回の席順は戦闘力以外の面も判断基準に入れている。二人は既に長い間俺に仕え様々な命令をこなしてくれた。その信頼と戦い以外での魔王軍の仕事をこなす能力なども総合すれば二人が筆頭と次席なのは自然なことだ」
「「有難きお言葉」」
二人はそう言って俺に軽く頭を下げた。
二人にも軽く接するように言っていあるからな、まだまだ抜けないが以前の二人なら俺の目の前に移動して土下座でもしてた可能性すらあるから進歩と言えるだろう。
それからしばらく俺は皆と談笑していた。
(魔王様、今よろしいでしょうか?準備が整いました)
俺が皆と雑談しているとレイメスから「念話」が飛んできた。
(問題ないぞ。いつでもいい)
(承知しました。では)
そうしてレイメスとの「念話」を終わる。
皆察したらしく談笑していた声が一切なくなり玉座の間は静かになった。
ゴゴゴゴゴゴゴギギギギ
かなり重い玉座の間の扉がゆっくりと開かれる。
そしてレイメスはバタフライ王国の貴族たちを指定の場所に誘導した。
誘導を終えたレイメスは席に着く。
するとミコが立ちあがる。
今回の進行はミコに頼んでいるのだ。
「皆、久しぶりね。七魔公筆頭「災禍」ミコよ。まずは一つ」
そうしてミコが区切る。
「魔王様の御前であるぞ、頭が高い」
ミコが大きな声で叫んだ。
ミコが叫ぶのなんてかなり珍しい。
ミコの言葉を聞いた貴族らは次々と俺に向かって土下座をしていく。
貴族全員が俺に向かって土下座をしたのを確認すると、ミコが俺の方を見る。
俺はミコに向かって頷く。
「それではこれより、魔王軍新十六魔将軍任命式を行うわ。しかし、その前に少し連絡別件があるわ。「悪夢」「狂信」」
「「はっ」」
ミコの言葉に反応してヨルとリーフェが椅子から立ち上がって俺の目の前に移動し、膝をついた。
「「悪夢」、「狂信」反逆者である七大罪と七魔公の始末。ご苦労であった。褒美に関しては何か希望があれば言うがよい」
「「はっ、有難き幸せ」」
「それと、これから新たに14人。十六魔将軍の新人が入ってくる。先輩として色々と教えてやれ。実力はともかく、魔王軍に魔王城についてはお前たちの方が圧倒的に詳しいだろうからな」
「「委細承知いたしました」」
「それと、もし新たな十六魔将軍がお前たちよりも単純な戦闘力が上でであっても、十六魔将軍の一席はヨルだし、二席はリーフェだそれは頭に入れておいてくれ」
「「はっ」」
そうして二人は席に戻った。
「さて、それじゃあ始めましょうか。これより新たなる十六魔将軍の任命式を始める」
ミコがそう言った次の瞬間、玉座の間の扉が開いて俺がスカウトした者等が入ってきて俺の前に一列に並んだ。
「それじゃあ、名前を呼ばれた者は魔王様の前に出て頂戴。レイカ・デモンロード」
「はっ」
レイカが列から出て俺の前に移動して再び膝をつく。
ちなみにデモンロードというのはレイメスの家名だ。
レイメスが俺に忠誠を誓った際に与えた。
なのでレイメスの姉であるレイカも同じ家名になる。
レイメスは普段あまりフルネームで名乗らないから魔王軍に所属している者ですら知らない者も多い。
というか知らない者が大半だ。
ちなみにレイメスのフルネームはレイメス・バター・デモンロードだったりする。
「レイカ・デモンロード。貴殿を十六魔将軍第三席に任命し、二つ名を「冥土」とする」
俺はそう言ってレイカに魔力を与える。
別にこの行為に何かの意味があるわけではない。
だが、昔から誰かをこのような正式な場所で幹部に任命する時は必ず魔力を与えるようにしている。
なんとなくだが、魔力を与えることで繋がった感じがするから。
そんなどうでもいい理由だ。
「はっ、魔王様への。永遠の忠誠を」
レイカはそう言って下がった。
「エンリ」
「はっ」
今度はエンリが前に出てくる。
「エンリ。貴殿を十六魔将軍第四席に任命し、家名をジェンエル。二つ名を「天魔」とする」
魔王軍の幹部になる場合、かなりの権力を手に入れることになる。
そのような者に家名がないのは色々とまずいので、任命の際に俺が与えることになっているのだ。
俺はエンリに魔力を与える。
「敬愛せし魔王様に、久遠の忠誠を」
そう言ってエンリは下がっていった。
「ピリス」
「はぁい」
今度はピリスが前に出てくる。
ピリスは何やら眠そうだ。
魔王城に住んでいるピリスを観察していると分かるのだが、ピリスはかなりののんびり屋でマイペースだ。
まぁ、いいか。
魔王軍には癖の強い奴多いし」
「ピリスよ。貴殿を十六魔将軍第五席に任命し、家名をスピリッツ。二つ名を「精帝」とする」
俺はピリスに魔力を与える。
ピリスは明らかに顔が明るくなった。
ピリスはかなり俺の魔力が気に入ったらしく、最近かなりのペースで求められている。
まぁ別に大した手間じゃないし、かなりのペースと言ってもたがが知れているので問題ないが。
「まおー様にずっとの忠誠を」
ピリスはそう言って頭を下げる。
ピリスは眠たいと幼児退行する。
いや、ピリスの見た目は割と幼児なんだが精神もとても数千年を生きた精霊女帝とは思えないほど幼いものだった。
特に眠たい時など意識がぼんやりとしている時は幼児退行しがちなようだ。
さっき魔力を上げたときは明らかに目が見開いていたがどうやらすぐに戻ってしまったらしい。
「ガーナ・プロフェス」
「はっ」
今度はガーナが前に来る。
いつも通りのメイド服。
ではない。
いやメイド服ではあるのだが、黒と赤を基調としたかなりかっこいいものだ。
普段着ているものとは違う。
恐らくここ数日何か作っていたが、これを作っていたのだろう。
ちなみにガーナのフルネームもほとんど知られていない。
ガーナの家名については幹部になる際に俺があげたものだ。
まぁあまり名乗らないが。
「ガーナ、貴殿を十六魔将軍第六席に任命し「万能」の二つ名を与える」
「はっ、有難き幸せ。これからも魔王様に永遠の忠誠を」
「あぁ、だがこれからも。俺の専属メイドとしてもよろしく頼むぞ」
「魔王様にお仕え、魔王様をお支えすること。それが私の本懐ですので」
「そうか」
俺は椅子から降りて軽く、ほんの軽くだけガーナの頭を撫でた。
そうして俺はガーナに魔力を与えた。
他にの3人より大きいのは偶然。
そうただの偶然なのだ。
少し俺が加減をミスしてしまっただけだ。
ガーナはすぐに列に戻った。
さて、あと10人。
十六魔将軍任命式はまだ続く。
まじでなる早で500p記念の短編出します。
巻き返しカウント:127話
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