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第316話 ゲームとの雑談とハイヴァンパイアとの再会

遅刻しました。

すみません。

フェス達俺の眷属が魔王軍に入って数日後、俺はゲームを連れて以前訪れた神級ダンジョン「創成の逸話」に来ていた。


「魔王様、このダンジョンにスカウトしたい方がいるの?」


「あぁ、このダンジョンの第二層のボスだ」


「では第二層まで降りるのね?」


「あぁ、前回攻略した時はレベル上げ目的だったから出てくる奴を片っ端から殺して回ったが、今回は二層に行ければいいからな。どうとでもなる」


俺は「無限収納」から神魔を取り出す。


「ワンサウザンドスラッシュ」


俺が第二層へ行く階段がある方向に1000の斬撃を放つ。

それらは道中にいた大量の魔物たちを切刻んだ。

以前は殺すには至らなかったが、俺も強くなっているということか。


「創造」


俺は「創造」を発動し、壁を創り出して第一層のボス部屋への直線通路を創り出す。


「こんなこともできるのね」


「あぁ、さっさと移動しよう。区切ったとはいえここはダンジョン、いつ通路内に魔物が湧くかもわからんからな」


「そうね」


俺とゲームは直接通路を通ってボス部屋へに到着した。

ボスはダンジョンベアという熊の魔物だ。

以前来て大体の情報を知っているのでスキルなしで神魔で斬って瞬殺した。


「二階層は、確かさっきの熊のオンパレードだったか」


「え、そうなの?」


「あぁ、ダンジョンベアが出るんだ。しかも殺してもゾンビとなって復活する」


「なにその面倒な敵」


「それが神級ダンジョンというものだ。俺としては力でごり押し出来ないお前のダンジョンの方が面戸だったぞ」


「そう、それはダンジョンマスターとして光栄ね。世界最強の魔王様に面倒と言ってもらえるなんて」


ゲームはそう楽しそうに笑った。


「まぁさっきと同じようにすれば」


俺はまた「ワンハンドレットスラッシュ」で一旦直線状のダンジョンベアをゾンビ状態にする。

そして光属性伝説級魔法「ピューリフィケーション」を発動する。

これは前回の攻略時にも使った魔法でゾンビ程度なら一瞬で消滅させられるほどの強力な浄化を行う魔法だ。

それによってダンジョンベアゾンビは消滅し、後は先ほどと同じように「創造」で壁を創って一本道にする。



「にしてもわざわざついてきてもらって悪いな」


「いいわよ。暇だもの。魔王城にいても自分のダンジョンにいても結局ゲームするだけだし」


「そういえば、たまに魔王城の中でコピとゲームしてるよな」


魔王城には遊戯室という部屋がある。

この部屋の中には元々ボードゲームやらなんやら遊べそうなものを置いておいて、したくなったらしたくなった人が何でも自由にしていいという部屋だった。

現在は俺が前世で知ったゲームを「創造」で再現して、遊び方の説明書とともにおいてある。

俺はつい最近、ゲームとコピが楽しそうにチェスをしていたのを偶然目撃したのだ。


「まぁ、ぶっちゃけ前よりは全然ましだけどやることないから暇だしねぇ。それに、コピがどんどんと上手くなっていくの。あの子、ゲームの才能があるわ。さすが私の娘ね」


そうか、コピはゲームが創った神だから娘ということになるのか。

神をそういう風に人間の常識とかに当てはめることってあまりないからそんな風に考えたことなかったな。


「そうなのか。前はチェスをしてたが、よくある物とかはあるのか?」


「最近多いのはトランプね。ポーカーとかブラックジャックとか、コピ、実は賭け事結構好きらしくてたまに遊びにくる七魔公とよくしてるわ」


「そうなのか」


普通に初耳だ、俺は遊戯室にゲームを置くだけおいて放置していたから誰が利用しているのかなんて知らなかったが、以外と皆利用しているらしい。

これは良いことを知った、更なる改装やゲームや設備の追加も考えておこう。


「ってか賭け事か。コピがやるのは以外だな」


「私もびっくり、でもあの子才能あるわよ。遊びに来た七魔公には大体の確率で勝ってるわ。前に一度大金貨数千枚勝っててびっくりしたけど」


「そんなに賭けたのか、ちなみに誰だ?」


「レイメスっていう「執事」」


「あぁ、納得だ。あいつ賭けとか苦手なタイプだからな」


「そうなの?」


「あぁ、あいつ戦闘スタイルとか見ると分かりやすいんだけど大胆のように見えた大体基本に忠実な理詰めだからな。賭けとか結果があやふやなものをあまり好まないし、不得意らしい」


「でも大丈夫なの?」


「ぶっちゃけコピと私は神だから飲んだり食べたりしなくていいし、お金なんてそれこそ賭け事くらいにしか使わないけど、貴方達人類はお金って必要でしょ。貴方の部下達、破産しない?国によっては破産する人とかが出るから賭け事を禁止している国もあるみたいだけど」


「あぁ、それは大丈夫。あいつら、基本金使わないからな」


「そうなの?」


「あぁ、魔王軍って生活に必要な物は全て言ってくれれば支給するから破産しても生活できるし、そもそも七魔公は魔王軍の最高幹部だぞ。金なんて腐るほど持ってる。あいつらにとって大金貨数千枚なんて端金だ」


「えぇー、ぶっちゃけ魔王軍のお給料ってどんな感じだったの?」


「そうだな、勿論階級によって変わるな。一番下の階級で1年小金貨5枚(500万円)だ」


「小金貨5枚、一番下の階急でって、破格ね」


「だろうな。だが生憎と魔王国は金があふれていてな、あっても使わないからしっかりと給料にやって経済回さなきゃいけなかったんだよ。まぁそもそも軍人っていうのは死ぬ可能性のある職業だから、給料くらい多くないとな」


「いや、他国の軍人が泣くわよ」


「はは、それもそうかもな。まぁ、給料の高さってそのまま指揮に直結するし、出来るなら高くした方いいだろうよ。それに貧乏で不衛生な恰好とかされたらそれこそ迷惑だしな」


「貴方、さすがというか大胆よね」


「そりゃどうも。ちなみに七魔公は最低年間白銀貨400枚だ」


「白銀貨400枚(4000億円)、1年で?嘘でしょ」


「マジだ。しかも最低で、つまり何もしなくてもだ、だからな。何かしらの戦果をあげたら+で報奨金を出す」


「魔王国破産しないの?」


「魔王国は俺が創ったゴーレムやら魔道具やらで軍以外の人件費を最低限にとどめていたからな。その上国民の大半が裕福だったから税金も多くて、結果的に支出がほとんど0なのに収入が莫大って状況になったんだ」


「それでも白銀貨400枚って、七魔公だけで1年白銀貨2800枚よ」


「まぁ、それくらい魔王国が裕福だったって話だ。ちなみに十六魔将軍は1年で白銀貨10枚だ」


「本当は破格なのに、なんだか随分と安く感じるわね」


「まぁ、これにも勿論理由はある。魔王軍の奴等は我の強い奴が多いからな。大体的に幹部を優遇することで、俺もああなってやるって努力するようになるんだ」


「へぇ」


「っと、着いたな」


俺とゲームがそんな話をしていると、ようやく目的地にたどり着いた。


「神級ダンジョン第二層ボス部屋だ」


「魔王様、ここに魔王様がスカウトする人がいるの。この部屋の中から確かに生物の反応はあるけど、そこまで強い魔力は感じないけど」


「まぁ、見ていろ」


俺はそう言いながらボス部屋の扉を開けて、ボス部屋の中に入る。


キンッ


その瞬間、俺の神魔と奴の血の剣がぶつかり合う。


「久しぶりだな。ツルギ」


「あぁ、久しぶりだな。更に強くなったようだな。シン」


「お前もな。先の一撃俺が少しでも油断していれば傷をつけられていただろう」


「よく言う、部屋の中に入った瞬間を狙ったのに簡単に防いだくせに」


俺とツルギはそんな話をする。

ツルギは後ろに跳んで、距離を取った。


「ゲーム、下がっていろ」


「分かったわ」


ゲームは素直に下がった。


そうして俺は「無限収納」から王魔も取り出して二本を構える。

ツルギももう一本血の剣を生成して、二刀流で構えた。


「それでは、我からいくぞ」


そう言いながらツルギは突っ込んできた。

さぁ、交渉(戦闘)の始まりだ。

正直、給料についてはインフレさせた方が面白いかなって思ってかなり無茶苦茶にしました。

少々現実味がない感じになってますが、お気になさらず。

巻き返しカウント:105話

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