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第307話 レイメスの姉

体調崩しました。

最近全然投稿できてなくてすみません。

追記:ちょっとわかりにくい部分を加筆しました。

内容に大きな修正はありません。

「「あ、姉?」」


レイメスの発言に思わず、食いついてしまう俺とミコ。

俺達とレイメスはかなり長い付き合いだが、姉がいるだなんて話は聞いたことがない。

そもそもレイメスこそが始まりの悪魔だと本人から聞いているし、称号にもそうある。

だからこそ妹ならばまだしも、姉という言葉には違和感しかない。


「魔王様、「災禍」後でお話します」


「ねぇねぇ、キングが何でここにいるの?結構前から悪魔界に気配がなかったから死んだのかと思ったじゃない」


「私は今、魔王様に忠誠を誓っています。そのため、この世界で生活しているのです」


「へぇ、ってことはこの場所ではあんたが先輩兼上司ってことになるわけね」


「は?先輩?上司?どういうことです?」


レイメスが珍しく目に見えて動揺する。


「私、そこにいる二人に召喚されて契約したかあら魔王軍に入ることになったの。十六魔将軍の一人、デリート・デモンとして」


「貴女が契約を?」


「そそ、そこにいる二人が最高品質の魔力、肉体、血を提供してくれるっていうから、契約したの」


「な、なるほど」


レイメスは一応納得したようだ。


「レイメス、とりあえずデリートを部屋に案内してくれ。お前の部屋の右隣の部屋だ。案内し終えたら、玉座の間に来い」


「承知しました。姉上、私についてきてください」


「はーい」


そうして二人は移動していった。


「それじゃあ、先に玉座の間に行くか」


「そうね」


俺達はミコの「エリアテレポート」で玉座の間に転移した。





レイメス視点


懐かしい魔力を感じ取り、まさかと思い来てみたら姉上だった。

まさか姉上を召喚なさるとは魔王様も「災禍」もさすがとしか言いようがない。

今は姉上を部屋に案内している。

案内ついでに通り道にある部屋は紹介しておく。

後で城を紹介するだろうが、二度手間を減らしたい。

どうせ魔王様が姉上のことを私に任せるだろう。

魔王様はそういう性格のお方だ。


「にしてもキング、貴方が人類の下につくなんて、私が寝てた8000年の間に何があったの?」


「色々あったのですよ。それと、今の私には魔王様より与えれたレイメスと言う名前がありますのでそう呼んでください」


「分かったわ」


「それに、契約したのなら知っているのでしょう。魔王様と「災禍」の強大な魔力を。この魔王軍には私よりも強い存在が7人います」


「7人?悪魔界最強だったレイメスよりも強い存在が7人もいるの?どんな人なの?」


「まず、姉上。魔王軍についての知識をどれくらいもっているのです?」


「簡単なことだけね。役職くらいは分かるわ」


「それでは今回に関しては十分です。まず1人目は魔王様。言わずと知れた魔王軍最強ですね。そしえt魔王軍には魔王様の下に直属の7名の部下がおります」


「貰った知識にあった、七魔公という奴の話かしら?」


「そうです。そして七魔公は名前の通り7人。そして実力順で序列が決まります。私は序列7位。ちなみに1位が先程魔王様と共にいた吸血姫で他にも色々といますよ、いくら姉上でも魔王様には勝てません。それほどまでに魔王様の力は異次元の物なのです」


「へぇー。じゃあそんな存在と契約出来たのは良かったわ。とっても面白そう」


そんな雑談をしているうちに、目的地の部屋に着いた。


「ここが姉上のお部屋です。幹部仕様なのでかなり良い物となっています」


「わぁぁぁ」


姉上がまるで幼い女の子のような反応をする。

姉上、強さとかは滅茶苦茶化け物じみてるのだが

精神年齢はかなり幼いんだった。


「この部屋にある物は好きに使って構わないとのことです。恐らくもう少し先になりますが正式に十六魔将軍となる十六魔将軍の任命式があると思いますからそれまでは部屋でおとなしく過ごしておいてください。大抵の物はすぐに用意できるので、何か欲しい物などあったら教えてください。貴女ならば「念話」程度どうとでも出来るでしょう」


「えぇ・それじゃあ暇つぶしに本頂戴。字、読めます?」


「魔王様からの「メモリートレース」でそういうのも覚えたの」


「それでは」


そう言って私は「無限収納」から既に数周して、飽きている本を適当に出した。

数は1000ないくらい。


「それじゃじゃ読書としゃれこみましょうかね」


そんなことを言いながらデリートは楽しそうに本を読み始めた。

それを確認して、玉座の間の扉の前に「テレポート」で転移した。





シン視点


コンコン


玉座の間に転移して数分後、玉座の間の扉がノックされた。


「入っていいぞ」


「失礼します」


そうしてレイメスが玉座の間に入ってきた。

ちなみに俺とミコはそれぞれの椅子に座っている。


「さて、レイメス。聞きたいことは一つだ。デリートのことを姉と呼んでいたが、あれはどういう意味だ?俺はお前こそが始まりの悪魔だと記憶しているんだが」


「はい、悪魔。という点では私こそが始まりの悪魔です。では何故私がデリートのことを姉と呼んだのか。それは、そもそも我等悪魔がどのように生まれたか、という話までさかのぼります。そもそもですが、始まりの悪魔である私に親などはいません。では私はどうやって生まれたのかと言えば、私は邪神達によって創られました。いわば、私達悪魔は邪神の使徒の一種なのです」


邪神というのは、別名堕ちた神。

本来神の役割は世界を維持することだ。

そのために神は主神と源神が決めたルールに従って生物に加護を与えたり、世界を滅ぼす可能性のある危険な因子を排除したりなどと世界を維持するための様々な仕事をしている。

だが、その昔ある神が仕事を放棄し、世界を自分が支配しようと考えた。

その神は仲の良かった神に自分の野望を話した。

話に興味を持った仲の良い神はその話を真剣に聞き、結果的にその仲の良かった神も世界を支配を考えた。

そしてそれが繰り返された結果、一時期は神々の半数近くが世界を自身等で支配しようと考えた。

それらの神のことを邪なる神。

邪神と呼ぶようになったのだ。


「悪魔は邪神の手駒として創られた邪神の使徒ってわけか」


「はい。邪神達は自分たちが使える優秀な手駒を創ろうと、空間系に関する力を持った神が自分達の拠点となる世界、今の悪魔界を創り、生物に関係する力を持った邪神達が協力して、そこに住み、いざという時に邪神の駒となる生物、私達悪魔が創られたのです。さて、ここで話に本題に戻りますがデリートは私が創り出される前に悪魔、という形ではない邪神の使徒として、数万年前に創られました。ただ、強すぎて邪神達の手駒としては使えず、デリートは邪神達から悪魔界を追い出されました。デリートが追放されてから約500年後、邪神達の手によって私が創られました。そこからはあまり関係ないですが、私の力を使って数人の悪魔を創り、それらが子供を作ることで悪魔という種族は繁栄していきました。つまり、私は今いる悪魔の始祖のようなものなのです。なので私こそが始まりの悪魔で間違いありません。悪魔界にいる生物は皆、私の子供やら孫やらというわけです。そして悪魔が種族としてしっかりと確立した頃、姉上は悪魔界に戻られました。その時は悪魔界の変わりように姉上はかなり驚かれていました。姉上がいた時はただ何もない世界が続いているだけだったそうですから。そこで邪神達から姉上の存在を伝えられていた私が、姉上に悪魔界の状況を教えたところ、私が邪神達に創られた、という点を姉上はかなり深く意識したらしく、結局姉上に弟認定されてしまい、否定するのも面倒くさくなってしまったため、姉上と呼ぶようになった。というわけです。実際私の親を邪神とするのならば姉というのもあながち間違いじゃありませんしね」


「待て、一つ疑問がある。レイメスがデリートの弟だと言う理由は分かった。だが、なぜデリートは召喚されたんだ?俺たちが使ったのは悪魔召喚の魔法だ。だが、さっきの話を聞いている限りデリートは悪魔じゃないようだが」


「えぇ、彼女は邪神の使徒ですが悪魔ではないですね。。が、どのような種族になっているかまでは知りませんね。悪魔召喚というのは正確に言えば悪魔を呼び出す魔法ではなく、正確に言うと悪魔界に存在する生物を召喚する魔法です。恐らく供物などから適切であると判断されたから姉上だったから召喚されたんだと思います」


「なるほど、納得だ。もう下がっていい」


「失礼します」


レイメスはすぐに帰っていった。


「にしても、悪魔が邪神に創られたって話は知らなかったな」


「そうね」


俺達はそこそこ長い年月生きてきたが、知らぬ情報に驚くのだった。

疲れた

巻き返しカウント:91話

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