第297話 三対三の摸擬戦2
メリークリスマス!!
クリぼっち確定の作者です。
陰キャには少々クリスマスという聖夜は辛いですが、小説を書けるとポジティブに生きましょう。
番外編の方にクリスマス番外編を出してるので気になる方は後書きにあるURLからぜひ読んでみてください。
「サン」
「ダークデスディザスター」
俺が放った「ダークデスディザスター」とミコの放った「サン」がぶつかり合う。
魔法でミコにかなうわけもなく、「ダークデスディザスター」が推し負けて威力が減衰した「サン」が飛んでくる。
この程度ならば神魔で斬れる。
だが、その間にもミコは魔法を発動する。
「一気に二つ「フォーエバーダークファイヤ」「テンペストハリケーンストーム」」
ミコから二つの神話級魔法が放たれる[。
速い。
相殺は無理、「破壊」も「テレポート」も間に合わない。
「絶対防御結界」
気休め程度に「絶対防御結界」を幾重にも発動する。
「ライトランス×10」
だが、ミコは二つの神話級魔法よりも速い「ライトランス」を10本放ってきた。
それによって「絶対防御結界」は破壊されてしまう。
ドカァァァァァン
二つの神話級魔法は俺に命中し、「フォーエバーダークファイヤ」は俺の身を焼き、「テンペストハリケーンストーム」は俺の身体を風が切り裂いた。
「神魔龍王天命剣」
俺は傷の治療もせずに放つ。
「なっ「絶対防御結界」」
ミコの「絶対防御結界」に阻まれ「神魔龍王天命剣」は防がれてしまう。
だが、それでいい。
俺は「ショートテレポート」でミコの背後に転移していた。
「無限斬:一の剣「無限斬り」」
「ガハッ」
俺はひたすらにミコを斬る。
ミコに大量の切り傷が出来る。
そして両手両足も切断する。
「フライ」
ミコは咄嗟に「フライ」を使って空を飛ぶ。
「逃がすか「瞬間斬:秘剣「神千剣」」
俺は「テレポート」を発動しようとするミコに追撃する。
千とはいかないがかなり斬った状態でミコは「テレポート」で転移した。
「シン、回復するわ「再生」」
ミーゼが俺を回復してくれた。
「余所見とは余裕ね」
ミーゼの身体をセーラの聖剣が切り裂く。
だが、すぐに回復した。
ミーゼの強みはその高い再生能力だ。
「ワンサウザンドスラッシュ」
俺は神魔でセーラに500、王魔でミコに500斬撃を放つ。
だが、どちらも全て避けられてしまった。
距離もあったからしょうがない。
だが、ミーゼはセーラに隙が出来たのを見逃さずに再魔で攻撃を仕掛ける。
こっちは何とか大丈夫そうだな。
ヨルとリーフェの方はヨルがひたすらに近接戦で距離を詰めている。
だが、リーフェも物凄い速度で物凄い量の魔法を使って対応している。
こちらも互角か。
ならば、こっちに集中するとしよう。
「何で、再生しない?」
吸血姫の再生能力ならば間違いなく再生しているであろう欠損が未だに再生していなかった。
「ふん、これが新しいスキルか」
俺は不敵に笑う。
「シンのスキルってわけね」
ミコは自身にかけていた「ハイヒール」を辞めて、俺の方を見る。
俺はすぐに地を蹴って距離を詰める。
「アンチマジックエリア」
俺はミコの魔法の発動を阻害しようと「アンチマジックエリア」を発動する。
「無駄「白世界」」
ミコが「白世界」を発動する。
それによって「アンチマジックエリア」が強制的に解除された。
「そっちがその気なら「黒世界」」
俺も「黒世界」でミコの「白世界」に対抗する。
異空間創造系のスキルは「神界」内でも使える。
そして、自分の領域ならば他者は許可がない限り結界などの一部のスキルや魔法が使えなくなる。
「アンチマジックエリア」もその一つだ。
「テレポート」
ミコは「テレポート」で距離をとって「リジェネレーション」を使う。
それによってミコの欠損はなくなってしまう。
「ふふふ、シンのスキル。どんなものか知らないけど「リジェネレーション」でどうにか出来るなら少し面倒なくらいね」
「ミコ相手にそれだけ時間を稼げるならば十分だ」
ドァカン
「ガハッ」
突然、俺とミコの前をヨルが横切った。
どうやらリーフェの魔法で吹き飛ばされたようだ。
「ヨル、「再生」」
ミーゼがヨルを回復させる。
「ありがとう」
「ミーゼがうざいわね。リーフェ、シンを足止めして、セーラ、二人でミーゼからやりましょう」
「「了解」」
ミコが動き出す。
「ヨル、ミーゼのサポートに行くぞ」
「了解」
ヨルもすぐに動き出す。
俺も移動しようとするが、俺の目の前を無視できない威力の伝説級魔法が通った。
「リーフェか」
「魔王様、申し訳ないですが私の祈りを受け取りください」
そう言うとリーフェの目が光る。
今のリーフェの目は普段と違う。
「魔眼」を使用しているのだろう。
ちなみにだが「神眼解放」や「偽魂創造」なんかの神関係のスキルは神族系の加護を持っていない二人には使えない。
「魔王様、どうか私におもてなしをさせてください」
その瞬間、俺の身体が動かなくなる。
「な、なんだ」
俺は思わず動揺する。
俺の動きを封じるだなんて、ミコでも至難の業だ。
「まだまだ」
そこから更にリーフェはチェーン系のスキルで拘束してくる。
「リーフェナイス。援護するわ」
ミコによってさらい拘束系の魔法が追加される。
まずい、これではしばらく動けない。
俺はミーゼの方を見る。
ミーゼは結界を張って耐えている。
ヨルが二人に攻撃を仕掛けて攻撃を減らそうとしているが、ヨルは暗殺者。
正面先頭で二人には勝てない。
ジリ貧だな。
「マジックキル」
俺は「マジックキル」で拘束魔法の解除を試みる。
だが、俺の魔法は発動しなかった。
「まさか」
俺は「ファイヤ」を使おうとする。
だが使えない。
崇魔では俺の動きと魔法を封じるなんてことは出来ない。
つまりこれはリーフェのスキルということになる。
「破壊」
俺は魔法は勿論、俺の動きと魔法を封じている謎のリーフェのスキルを破壊を試みる。
だが、一切壊れない。
それどころか、スキルによる拘束が強まった。
「魔王様、私が全てお世話いたします」
リーフェはそう笑いながら拘束魔法を増やしていく。
しょうがない。
消耗が激しいからミコ相手に使おうと思っていたが、そんなことを言っている場合でもない。
「はぁぁぁぁ「神化」うっ」
俺は「神化」を辞める。
何だ?
「神化」をした瞬間に更にものすごく拘束が強まった。
しょうがない、とりあえず出来ることを探そう。
そうして俺はかたっぱしからスキルや魔法を試していくのだった。
ミコ視点
今、シンはリーフェが抑えてくれている。
「念話」で聞いてはいたが、まさかリーフェがシンをあれほど長時間拘束出来るスキルを得ているとは。
私は今、セーラと一緒にミーゼとヨルを相手している。
二対二の構図だ。
単純戦闘力ではこちらの方が上だが、相手二人がとても戦いにくい。
ミーゼの再生能力は私と同等レベルだし、ヨルは正面先頭ならばまだしも他にも意識しないといけない相手がいる状態だと気づいたら気配を消して後ろにいたりする。
暗殺者というのは厄介だ。
それにミーゼのせいである程度傷をつけてもすぐに回復する。
しかも攻撃に課すれば毒などの特性と切り傷の二つが出来るから「ハイキュア」と「ハイヒール」を使わないといけない。
「リジェネレーション」でも解決できるが、魔法陣が複雑なので「ハイキュア」と「ハイヒール」を使う方が速く済む。
ミーゼは後ろで結界の中に引きこもっているが、破壊しても一瞬で張られる。
はぁ、ミーゼもかなり強くなっている。
「サン」
私は結界に向かって太陽を放つ。
だが、結界は壊れた、すぐ後ろにまた結界が出てきた。
そしてすぐに結界が張りなおされる。
かといってセーラと一緒に攻撃したいところだが、ヨルが交互にひっきりなしに攻めてくるので対応に追われて二人同時にが出来ないのだ。
「ひたすら攻撃あるのみ「サン」「フォーエバーダークファイヤ」「テンペストハリケーンストーム」「ダークエクスプロージョン」「イグノア」「フォーエバーブリザード」」
私はひたすらに神話級魔法を放つ。
終末級魔法を放つ余裕をくれる相手じゃないし、見方を巻き込んでしまう。
摸擬戦は未だ誰も死なず、硬直状態だ。
今回の章、長めになる予定です。
それとクリスマス番外編の方筆がのっちゃって本編よりも書いちゃいました。
気になる方はぜひ!!
巻き返しカウント:77話
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この作品の番外編です。
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