第292話 セーラとミーゼとリーフェ
ちょっと眠くて文が変だったり誤字脱字が多かったりするかもです。
あったら誤字脱字報告や感想で教えてください。
リーフェと仲良くなった私は、リーフェを魔王軍に勧誘した。
リーフェは私が言うならば信用できると答え、魔王軍へ入ることを了承してくれた。
私は親友が魔王軍に入ってくれることを喜び重要な情報を集め終わったあと、リーフェと共に魔王国の敵国を3つほど滅ぼした。
私達二人は指名手配されたが、魔王軍に入った今関係のない話だ。
私も七魔公に任命されたので、リーフェを幹部にしてもなんら問題ない。
リーフェは人嫌いと言っても、しっかりと分別は付くのでちゃんと魔王様へ挨拶をした。
そしてリーフェも無事魔王軍に入り、幹部となった。
ちなみに彼女も私と似ていて、最初は魔王様に惚れ、すぐに魔王様を崇拝するようになった。
人が嫌いだった彼女の変貌のしようはすごく、私以上に目に見えて魔王様への忠誠を表すようになった。
まぁ、魔王様への想いでは私の方が勝っているが。
実はこれが彼女の二つ名「狂信」の由来だったりする。
「う、うん。ミー、ゼ?」
私がそんなことを考えているとリーフェが起きた。
時計を見ると、気づけばリーフェを部屋に連れてきてから2時間程経っていた。
「気づいたのね。久しぶり、リーフェ」
「久しぶり、ミーゼ。あれ、私魔王様に罰を与えられていたはず」
リーフェは頭を支えながら記憶を思い出していく。
「あ、そうだ。魔王様から何をされるのかと思ったらものすごい快楽を覚えて、それで」
リーフェは顔を赤くする。
どうやら魔王様から与えられた快楽を思い出してしまっているみたいだ。
「ちょっとまって、もしかして私、魔王様の前であんな醜態をさらしたあげく、気絶したの?」
リーフェは自分を疑うように自身の手を見た。
「無理もないわよ。私もされたことがあるけど、私でさえ気絶寸前にまでされたんだから」
「ミーゼも?何か魔王様に罰されるようなことをしたの?」
「いや、してないわよ」
「じゃあ、なんで?」
「リーフェ、そもそも貴女、罰って言われて何をされたの?」
「私にもあんまり分かってない。ただ、私の身体の中に魔王様の魔力が入ってきたと思ったら私が作りかえられていくような感じになった」
「それって罰になってる?」
「確かに、罰って嫌なことじゃないといけないのに私は気持ちよくなっただけで、別に全然嫌じゃなかった」
「それだけじゃないわ。自分を「鑑定」してみなさい」
私の言葉に従い、リーフェは自身を「鑑定」する。
いや、正確には「超鑑定」だが。
「なっ、私のスキルが減って、変わってる」
「減ってるというのは正しくないわね。貴女のスキルは魔王様によって統合進化されたの。なくなっているスキルは強力なスキルとなって変わってるわ。魔王様は転生して得た新たなスキルでそれが出来るの。それが貴女の罰よ」
「私はヨルと同じ罰をと言ったのだけど」
「ならヨルもそうされたってことよ。私がしてもらったときは罰とか関係なくしてもらったし、罰なんて名前だけよ。そもそも魔王様が信頼している配下に酷い罰はしないの、知ってるでしょ。」
「それは、確かに昔からそうだったけれど」
「それに魔王様は転生して4000年前よりも更に優しくなられた。信じられる?私魔王様に今のお名前であるシンと呼べと言われているのよ。敬語も不要だと」
「本当に言っているの?」
「本当よ、本当。転生して考え方とかが変わったらしいわ。まぁただでさえ配下には優しかった魔王様が更に優しくなられた」
「そ、そうなの。ってそうだ。ただでさえ魔王様に粗相をしたのだからすぐに謝罪をしに行かないと」
「やめておきなさい」
私は魔王様の元に向かおうとするリーフェを止める。
「どうして止めるの?」
「今、魔王様は「災禍」とイチャイチャしてるわ。邪魔しちゃ駄目」
私は「サーチ」で魔王様の居場所を探っていた。
すると魔王様と「災禍」が一緒の部屋にいることが分かった。
あの二人が一緒にいるならばまず間違いなくいちゃついているだろう。
謝罪しに来たリーフェを責めるようなお二人ではないが、謝罪しにいくのならば絶対に今ではないだろう。
「魔王様と「災禍」様の邪魔をしてもいけないし、ミーゼに助言に従って謝罪は明日にするわ」
「そうしなさい」
そうして私たちは笑い合った。
コンコン
私の部屋がノックされた。
「入っていいわよ」
私が返事をすると扉が開いてヨルが入ってきた。
「ヨル、何かようかしら?」
「夜分遅くに失礼します。魔王様からリーフェへの伝言を預かっておりまして、「サーチ」でリーフェが目覚めたのを知ったのでそれを伝えに」
ヨルは私に対して敬語だ。
それは七魔公は十六魔将軍の上の立場にあるわけだからおかしな話じゃないが、魔王様に対して私が敬語を使わないのならば、ヨルが私に対して敬語を使うと言うのも違和感を覚える。
「伝言?」
「えぇ、部屋は残してあるから昔と同じ部屋を使え、出そうよ。ちゃんと伝えたからね」
「了解。ありがと」
「いえいえ、それじゃあ「聖女」様失礼します」
「ヨル、公式の場じゃなければミーゼでいいし、敬語も使わないでいいわよ」
「しかし」
「貴女、シンに敬語使わなくてもいいって言われなかった」
「なぜそれを」
「シン、再開した幹部たちに全員そう言っているから。魔王様に敬語じゃないのに私に敬語なのはおかしいでしょ。私は気にしないから」
「分かりま、分かった。ありがとう。それじゃあ私は寝るから。おやすみ、ミーゼ、リーフェ」
そうしてヨルは帰っていった。
コンコン
だが扉が閉まり切る前に再び扉がノックされた。
「入っていいわよ」
すると今度はセーラが入ってきた。
「あ、やっぱりリーフェいた。久しぶり」
「あ、セイ。久しぶりね」
私、セーラ、リーフェは元正教会所属で色々とうまがあって仲が良かったのだ。
まぁ会話の内容は大抵正教会の愚痴か、魔王様の良さについての談義だったが。
「にしても戻ってきてたなら一声かけてくれればよかったのに」
「それが、魔王様との合流後、謁見の間で少しだけ話して、ヨルと同じ罰を受けることとなったらあまりの快楽に気絶してしまいまして」
「リーフェの魔力に気づいて、謁見の間にいった私が気絶しているリーフェを連れ帰ってきたの」
「へぇ、そうだったの。その感じ、罰ってスキルの統合進化?」
「そう」
「はぁ、シンは相変わらず優しい」
「その気になっていたのだけれど、シンって魔王様のこと?」
「そうそう。魔王様の今世の名前」
「なるほど」
「ちなみに私の今世の名前はセーラ・ナイト。ナイト王国の第一王女だから。よろしく」
「私はミゼ・ダラ・クイート。今世でも正教会に聖女認定されたけど魔王様と出会った再開した時点で抜けたわ、ついでに教皇と枢機卿も殺したわ」
「さすがね」
「あ、そいえばレイメスから報告が回ってきてたわよ。教皇、レベルダウンとかかなり重めの後遺症があるけど蘇生されたらしいわ。ついでにいい感じに魔王復活の情報が回っているみたい」
「へぇ、それくらいは出来るのね」
「でも後遺症ありで、しかも教皇だけってやっぱりこの4000年で人類は随分と衰退したのね」
「リーフェは普通に4000年間生きてたんじゃないの?衰退ぐわい知らなかったの?」
「ずっと魔境で修行してたから」
そうして私とセーラはリーフェがこの4000年間何をして過ごしたのかを聞いた。
話の流れで転生後の私とセーラの話を共有することになった。
結局その日は寝ずに3人で話して3人で寝落ちするのだった。
こんな風に話をするのはとても久しぶりだったけど、やっぱり私達は最高の親友だ。
私達はそれをお互いに再認識したのだった。
最近ずっと眠い。
巻き返しカウント:76話
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