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第30話 セーラの試験2

初心者です。

生暖かい目でご覧ください。

誤字脱字等ございましたら、ご連絡ください。

セーラが結構残酷なことをします。

ご注意ください。

ベルリルは私に向かって爪で攻撃を仕掛ける。

私はそれを殺魔で弾いた。

そして私はそのまま殺魔で攻撃を仕掛けるが。


カンッ


殺魔はベルリル鱗に弾かれてしまった。

私はすぐに近距離戦での不利を悟って「テレポート」で距離をとる。

するとベルリルは魔法陣を展開し、「ファイヤランス」を放ってくる。

知能の高い魔物は魔法を使うと聞いたことはあったけど、こんな感じなのね。

だが、私にはその程度の魔法は効かないので無視する。

「ファイヤランス」は私に当たるが、私の予想通り痛くもかゆくもない。


「水属性最上級魔法「ビッグオーシャン」」


この魔法は大量の水を相手に浴びせる魔法だ。

レッドワイバーンやレッドドラゴンは水に弱く。

普通は水属性魔法の攻撃をひたすら繰り返して倒す。

なら、レッドドラゴンたちのリーダーであるダークドラゴンにも聞くんじゃないかと思って試してみたがあまり効果はなさそうだ。

でも、それだけじゃ終わらない。


「雷属性最上級魔法「ライトニングストライク」」


ドカァァン


ベルリルに雷が落ちる。

シンから水をかけると雷がよくとおると教えてもらったが、有効そうだ。

でも、これだけじゃまだまだ足りないようだ。

少し動きが遅くなっているが、ほんの少しだ。


「物量で攻めよう。「ワンハンドレットスラッシュ」」


私の武器である殺魔はナイフだけど、一応武器としての扱いは短剣だったりする。

なので斬撃も問題なく飛ばせる。

100の斬撃は大きな傷にはなってないけど、小さい傷がたくさんできている。


「数増やせば行けるかな?「刃雨」「流星刃」「ワンハンドレットスラッシュ」」


大量に召喚された殺魔と100の斬撃がダークドラゴンを襲う。


「逆鱗」


ダークドラゴンはスキル「逆鱗」を発動した。

全能力が上昇する。

もう傷はつかない。

実はベルリルは他の二匹のダークドラゴンより強かったりする。

なんせ、二人よりも強さを求めて修行していたのだから。


「火属性災害級魔法「インフェルノ」」


地獄の業火がダークドラゴンを焼く。

だが、、、


「ふん、我に炎など効かぬわ」


ダークドラゴンは平気そうにしていた。


「さすがに炎は効かないか」


「ふん、お返しじゃ「ドラゴンブレス」」


ベルリルは黒いブレスを放つ。

それは私直撃した。


「ゴホ、ゴホ。さすがに痛いわね。シン特製の服じゃなかったら大変なことになっていたわ」


私はいたるところを火傷していた。


「っな。これでも死なぬか」


「ふふ、ふふふ、ふははは。いいじゃない、アレを使うしかないわね」


私は笑う。


「気が狂ったか」


ベルリルは少し怖さすら覚えた。

こんな小さい少女が怪我を負っているのに不適に笑っているのだから。

そして私は使う。

シンとミコ直伝のアーツを。


銀世界(私の世界)


その瞬間、周りが銀色の空間となる。

シンとミコには「黒世界」「白世界」というアーツがある。

この「銀世界」はその私版。

「黒世界」と「白世界」は「白黒世界」の一人版であり、魔力を大量に消費する。

変わりに「白黒世界」程ではないにしろ。

その空間の支配権を得る。

セーラはアーツを創るとなって一番初めに思い付いたのがこれだった。


「なんじゃ、この空間は!」


ベルリルは突然景色が変わり、困惑する。

だが、私が展開したと悟ったのか、私を殺そうとする。


「動くな」


私が底冷えするような声でそう言った瞬間、ベルリルは本当に動けなくなった。


「この空間にいる限り、私の命令には絶対服従よ」


「なん、だと」


「あら、しゃべれるのね。さすがダークドラゴンだわ。まぁどうでもいいけど。貴方の魂いただくわね」


そう言って、私はダークドラゴンに近づく。


「銀鎖」


これも、シンとミコを真似して創ったアーツだ。


「貴方の魂もらうわね」


私はドラゴンに近づき、自分の手でベルリルの体を貫き魂を握り引き抜く。


「なぜだ?お主の攻撃は我にはきかないはず」


「いつ、そんな話をしたのかしら。確かに普段の私なら「超強化」を使っても貴方の体を貫くなんて不可能だわ。今それができた理由は二つ。一つは称号「処刑人」のおかげ。「処刑人」は生物を殺す瞬間、全能力が1.25倍になる。そしてもう一つがスキル「殺戮」のおかげ。このスキルは私が生物を殺せば殺すほど私の全能力が強くなる。それはレベルとはまた違うもの。なの、ただこのスキル結構時差があるの。で、やっと私にスキルの効果が出てきたってわけ」


「はは、こうなることは決まっていたということか」


ベルリルは抵抗するのをやめた。


「ふふ、絶望しているようだからもっと絶望することを教えてあげる。貴方の弟を殺したのは私ではないわ」


「なんじゃと!」


「私の師匠よ。二人いるのだけれど今の私よりももっともっと強いわ。だからここに来た時点で貴方の死が確定していたのよ。それに二人ならもっと貴方を残虐に殺してたわ。だけど、私は優しいの。だからあなたが二度と人間を襲わないと誓って私に謝るのなら逃がしてあげてもいい思ってる」


「それは、本当か?」


「えぇ本当よ。なんなら師匠たちに今後貴方を殺さないことをお願いしてあげるわ」


「だが、ドラゴン族は高潔な種族。それを守るためなら死んでも構わん」


「あら、随分と立派なのね。じゃあ、そこにもう一つ餌を。多分師匠たちなら弟さん達の蘇生だってできるわ。それをお願いしてもいいわよ」


「そんなことが可能なのか?」


「えぇ可能よ。どうする?あなたは自分のプライドのためにせっかく家族が生き残る可能性を捨てちゃうの?」


「分かった。提案を受ける」


「そう。じゃあ、私がいうことを繰り返しなさい」


「わ、分かった」


「私は卑しい雑魚ドラゴンです。高潔な人間であるセーラ様に怪我をさせてしまい申し訳ございません」


「わ、私は、卑しい、ざ、雑魚ドラゴン、です。高潔、な、人間で、あるセーラ様、に、怪我を、させてしまい、も、申し訳、ございません」


「私は人間様を二度と襲わないことを誓います」


「私、は、人間様、を、二度と襲、わな、い、ことを、誓い、ます」


「これからは、二度と最強種などと言わず、雑魚魔物としてみじめに生きたいと思います」


「こ、これからは、二度、と、最強種、など、と言わず、ざ、雑魚魔物、と、して、み、みじめに、生き、たいと思、います」


「敬愛なるセーラ・ナイト様、私の家族である、雑魚弟たちを生き返らせてください」


「け、敬愛な、る、セーラ・ナイト、様、私、の家族、で、ある、雑魚、弟たち、を、生き返らせ、て、くだ、さい」


ベルリルは屈辱を強く感じながらも、弟を救うためだと頑張る。


「よく言えたわね、でもそれだけじゃ足りないわ。もっと楽しませてくれないとね」


私は笑う。

笑うしかない、最強種と言われているドラゴンが私に頭を垂れて屈辱に耐えながら私にお願いをしてくる。

そして私はドラゴンの頭を足で踏みにじりながら命令する。


「そうね、服従のポーズでもしなさい」


「ふ、服従のポーズとは?」


「自分のお腹を見せて舌を出しなさい」


「っな」


「嫌ならいいわ、弟さんたちが生き返らないだけだもの」


「や、やらせていただきます」


ベルリルは服従のポーズをとる。


「ふふ、傑作ね。最強種であるドラゴンがそんなポーズをとるなんて」


「お、お前がやれといったのだろ」


「あら、随分偉そうなことを言うわね。なるほど、もっとしてほしいのね」


そこからひたすらセーラはひたすらドラゴンを辱めるような行為をした。


「は、ははははは」


ベルリルはたくさんの辱めに耐えられず壊れてしまった。


「あはは、面白かった。満足したわ」


「な、なら弟たちを」


「あぁ、そんなことも言ったわね」


そしてまた笑いながら手に持っている魂をベルリルに見せつける。


「さよなら」


「え」


その瞬間、セーラは魂を握りつぶした。

するとベルリルは魔石を残して死んでいった。





シン視点


パチパチパチ


空間内に拍手がこだます。


「さすがだなセーラ。ダークドラゴンを倒すとは」


「よく言ううわ、倒せると思っていたから私にやらせたんでしょ」


「まぁそうだけど、それでも見事だったわよ。それに最後は傑作だったわ」


「そうだな、あれは面白かった。セーラはああいう才能があるな」


「褒められてるのか微妙ね」


「でも、楽しかったんだろ?」


「勿論」


セーラはとても楽しそうに笑った。

にしても本当に面白かった。


「あ、さすがにさっきのところをレイルさん達に見せるのはまずそうだったから、ミコと協力してこの空間に干渉してこの空間の時間を止めたし、それと同時に魔道具も止めたから。レイルさん達には「銀鎖」でベルリルを拘束してすぐに魂を壊したように見えるようにしてある」


「助かったわ。あの時はちょっと感情が高ぶっててついやちゃったけど後々お父様たちに見られてるの思い出してまずいと思ってたの」


「お安い御用だ」


「そういえばセーラ、ご褒美の内容は決まった?大抵のことなら聞くわよ。そうね、世界征服くらいならできるわ」


「そうだぞ、セーラにひどいことしたやつ全員を殺してもいいぞ」


「大丈夫よ。その人たちのことを殺しはしないわ。もちろん復讐はするけど、やるにしても自分の手でできるわ。だってその力を二人は私に与えてくれたのだもの」


「そうだったな」


「それで何がいいのかしら?」


「それはお父様たちの前で言うわ」


「レイルさん達も関係あるのか?」


「間接的にだけどあるわね。二度手間だからまとめて言おうと思って」


「なるほどな。了解した」


そう言って、俺とミコはピアスを取り出した。


「セーラ、免許皆伝だ。このピアスは免許皆伝の証だ。魔道具だから穴を開けなくても付けられる。おめでとう。頑張ったな」


「私のも受け取ってね」


「ありがとう。嬉しいわ。で、何の効果があるのかしら?」


「ただの記念品だと思わないのか?」


「女の子に可愛い装飾品を送るのは変かしら?」


「普通なら変なことではないけど二人だから変なよ。二人は意味のないことはしないもの。もちろん免許皆伝の証というのはあるのでしょうけど、それだけじゃないでしょ」


「正解だ。俺が送ったピアスには俺の力を目いっぱい付与してある。そのピアスに魔力を注げば身体能力は100倍に上昇し、攻撃が自動的に防御され、手が切断されようが再生し、一度だけだが死んでも自動で生き返る。それと魔力貯蔵指輪同様に魔力を貯蔵できる。あとはどんな状況下でも俺とミコ以外には誰にも気づかれず連絡が取れる。ちなみに壊れることはなく、セーラ専用だ」


「私のも同じような感じね。私の力が目いっぱい付与してあるわ。魔力を注げば魔法の威力が100倍に上昇し、攻撃されれば自動で魔法による反撃をし、魔力が光速で回復するようになる。あとはシンと同じで一度だけ生き返ることができて、魔力を貯蔵出来て、どんな状況下でも私とシン以外誰にも気づかれずに連絡が取れる。壊れることはなく、セーラ専用よ」


「それってもしかしなくても神器よね」


「あぁ」「えぇ」


「ちなみに「創造神の加護」と「神龍の加護」と「剣神の加護」が付与されている」


「私のは「魔法神の加護」と「神霊の加護」と「大賢者の加護」が付与されているわ」


「本当に過保護なんだから。ありがとう」


「さ、帰ろうか」


「そうね」


「疲れたわ」


そう言って、俺たちは各々「テレポート」で帰る。

セーラはかなり強くなった。

それこそシンとミコからもらったピアスを使えばあと5歩くらいで、シンとミコに追いつけるくらいには。

前回も言いましたがシンとミコはセーラに過保護です。

セーラはシンとミコに影響を強く受けています。

純粋で弱かったセーラちゃんはもういないのかもしれません。

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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