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第291話 ミーゼの過去とリーフェとの出会い

最近毎日投稿じゃなくて二日に一回の投稿になってきている。

まずい、これ以上巻き返しを増やすわけにはいかない。

とりあえず遅刻で一話出します。

明日もしっかり出したい。

私は自室でゆっくりと過ごしていた。

今日、まお、シンはヨルを探しに混沌魔境に行かれた。

駄目ね、つい魔王様と呼んでしまう。

魔王様からシンと呼べと言われているのに。

魔王様は転生し、価値観が変わられた。

それは別にいい。

私はどんな魔王様でも魔王様が魔王様である限り忠誠をつくし私の全てを捧げると4000年前から決めている。

だけど、だからこそ魔王様と気軽にだなんて。


「そんなの無理。出来るわけない。むしろなんで皆出来るの?魔王様を呼び捨てにだなんて、勿論魔王様と結ばれることが出来れば話は別。だけど一配下の分際で魔王様を友人、つまり対等の存在のように扱うだなんて」


いや、実際今の魔王様は私のことを友人だと思っているのだろう。

それに関してはこの上なく嬉しい。

私が魔王様に友人だと思われているだなんてこの上ない光栄だ。

それこそ魔王様と結ばれるというありえない現実を妄想してしまうくらいに。

私は浮かれている。

そんなことを考えていると、魔王城に懐かしい魔力を感じた。

私はすぐに謁見の間に向かった。

謁見の間では、信頼のおける部下でもあり親友でもあるリーフェ・フェイスが魔王様によって気絶させられていたため部屋に連れ帰った。

リーフェをベッドに寝かせてぼーっと見ていると昔のことを思い出す。

リーフェとの出会いは勿論、私が魔王軍に入った経緯まで。

私は元々ある国の伯爵令嬢だった。

親は熱心の正教会の信者で私も幼いころから礼拝をさせられていた。

だけど私は正教会なんてどうでもよかった。

私は周りより賢かったのだ。

両親は神を信じれば救われるだのとほざいていたが、私は神に救われている人というのを見たことがない。

勿論精神的な話は別だ。

というか宗教はそれが目的と言っても過言ではない。

私が考えるに、宗教とは心が脆弱で何かにすがっていなければ生きていけない人物が作り出した自分にとって都合の良い偶像を崇めるものだと考える。

そして私の心は脆弱ではない。

実際に神という種族は存在する。

だが、人間を助ける神というのは存在しない。

まぁ人間を利用して自身の目的を果たそうとする神は存在するが。

そんな正教会に疑念を持っていた私だがある時、私は何もしていないのに急激に身体能力が高くなった。

不思議に思い自身に「鑑定」を使うと私の称号の欄に聖女の二文字があった。

私は面倒ごとの予感を感じ、その称号を隠すことにした。

しかし家に帰ったらすでに私の家に教会の騎士やシスター達が集まっていた。

なんでも神託とやらで私が聖女だというのがバレたらしい。

私は否定したかったがステータスを偽装する術を持たなかった私は即座に否定を諦め、騎士やシスターに従った。

その後すぐに教会で正式に私は聖女として認められ、私は聖女として人々の怪我を癒すことを強制された。

両親は聖女の親だということで教会での地位を確立し、高位司祭となった。

私の聖女としての生活は最悪そのものだった。

給料は良かったが、労働環境が最悪だった。

聖女とは高位の司祭をも上回る回復魔法の才能を持つ。

そして聖女になった私も当然奇跡的な回復魔法の腕を持っていた。

だから怪我をしている市民たちの治療などをさせられた。

私は他人が死のうが生きようがどうでもよかったが、強制された。

仕事は本当に過酷で、大怪我の人がいればどんな時間であってもすぐに治療しなければならないし、それがなくても毎日朝4時に起こされ、朝2時までずっとひっきりなしに人々を癒すことを強制された。

そんな生活にしんどさと飽きを感じていたある日、魔王が現れたという報告があった。

私は最初仕事が増えると絶望していたが、結果的には私の仕事は格段に減った。

教会は魔王を殺そうと必死に軍を送る。

その中には私が幾度となく回復魔法をかけさせられた教会騎士やシスター、徴税により集められたものだが市民がいた。

私としてはそれらが大怪我をして帰ってくるから仕事が増えると思ったのだが魔王はそいつらを皆殺しにしてくれた。

おかげで私が回復魔法をかけなければならない人間が次々と減っていった。

戦争に駆り出されるかとも思ったが自分達のかなめである聖女を戦争に連れていく気はないらしい。

考え方は下種だが助かった。

そんなこんなで私の労働環境は格段に改善され、私は密かに魔王に感謝した。

そんなある日、教会が騒がしくなった。

なんでも魔王討伐の希望の光である勇者の出現の神託があったらしい。

その相手は私がいる国の第三王女らしく、第三王女はすぐに教会に連れてこられた。

第三王女はとてもつまらなさそうにしていた。

だが実力は本物で教会内でも精鋭の騎士10人を数秒でねじ伏せた。

周りはその実力をはやし立てるが、第三王女の勇者様はつまらなさそうにしていた。

そんなある日、私は勇者様と二人きりでお茶会をすることになった。

何でも勇者様本人の希望らしい。

そこで話すと私は勇者様、セイととてもなかよくなった。

どうやらセイも正教会のことが嫌いらしく、とてもうまがあった。

そこからは私とセイは毎日のように話した。

お互い、人生で初めての友人いや親友で喧嘩なんて全くなく、仕事が減った私と訓練する相手がいなくて暇を持て余していたセイはお互い暇となり一日中話すなんてこともあった。

だがある日、セイは魔王討伐に行くことになった。

普通ならば戦地に赴く親友を心配するものなのかもしれないが、私はセイの強さをしっかりと理解していた。

セイ本人も一目見て確実に倒せるならば倒してくるけど、無理そうならば適当に逃げると言っていた。

セイの実力から考えて逃げることすらままならない、ということはないだろうと思った私はセイを見送った。

そして数日後、セイは帰ってきた。

魔王軍最高幹部七魔公第二席「勇者」として。

そしてセイによって私が住んでいた国は滅ぼされた。

当然死者も怪我人も多数。

教会の上層部なんかは私に怪我人を癒すように命じてきた。

だが、当然私はこんな絶好のチャンスを逃すわけもなくむしろ教会の最奥にしまわれていたアーティファクトの剣を使ってとどめを刺していった。

その後、セイが私の前に現れた。

セイは私を害する気はなくむしろ私を魔王軍に勧誘しに来たらしい。

私はそれにのり、魔王軍に入った。

始めて魔王様を見たのは謁見の間だった。

セイは最高幹部である七魔公に任命されたため勧誘なども自由にしていいらしいが、魔王様への挨拶は絶対だった。

私が初めて魔王様を見たとき、私は魔王様に目を奪われた。

黒髪黒目のイケメン。

正直好みドストライクだった。

私は魔王様に一目ぼれした。

その後、戦地で見た魔王様の圧倒的な剣技や魔法に更に惚れた。

そして魔王様が神を殺したときには、自身が魔王様に惚れていることを恥じた。

私程度があの御方に惚れるなど失礼が過ぎる。

あの御方こそ私が信仰すべき存在だと悟った。

私はその時、正教会にどっぷりとハマっていた両親の気持ちがほんの少しだけ分かった。

まぁ神程度の存在を崇めるという考えは私には理解できないが。

私はその後、正教国に潜り込み魔王軍のスパイとなった。

正教国で出会ったのがリーフェ・フェイスだった。

彼女は異端尋問官であり、正教会を信仰しないものをすぐに殺していた。

だが、実は彼女は極度の人嫌いで異端尋問官になったのも人を殺しても許されるからという理由だった。

彼女はむしろ正教会が嫌いなくらいだった。

なんなら気に入らない信徒をこっそり殺すくらいしていた。

しかし、私は酷い怪我をおった彼女を治したことがあった。

私は治した患者のことなんていちいち覚えていなかったがリーフェは可愛かったので覚えていた。

そして私はリーフェと仲良くなった。

それこそセイと同等レベル、親友と言えるほどに。

ちょっと話の持っていき方が雑だったと反省している作者です。

でもミーゼのちょうどいい過去が頭の中に浮かんできたんです。

巻き返しカウント:76話

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この作品の番外編です。

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異常者の恋愛は異常です

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