第287話 ヨルの本気装備
遅刻してすみません。
寝てしまいました。
まずは、本日で私が執筆活動を開始してちょうど1年となりました。
ここまで頑張ってくることが出来たのも皆様が私の小説を読んでくれたからです。
本当に、ありがとうございます。
そして私の投稿開始から1年ということはこの作品も1周年ということになります。
正直私の想いとかは正直興味ない方とかもいると思うので、活動報告の方にのせています。
興味のある方はそちらを。
あと、総合評価の記念とか出来てないですけど1周念記念番外編も投稿しているのでそちらも気になる方はご覧ください。
追記:作者別作品、「異常者の恋愛は異常です」の方も投稿しました。興味のある方は後書きにあるUREからご覧ください。
普段以上に作者の好みを詰め込みました。
では、本編をどうぞお楽しみください。
俺は今から、ヨルの褒美としてヨルの本気装備を創ることになった。
ちなみに、ゼミルとミーゼは各々の部屋に帰った。
今、俺達は魔王城の製作部屋に来ている。
ここでは様々なアイテムを製作するための道具や材料がある。
また、製作に関係するスキルや魔法の効果が上昇する効果もある。
それは俺の「創造」も例外ではない。
「さて、ヨル。まずは希望が聞きたい」
「ええと、とりあえす動きやすさ重視のローブで武器の方は隠し持てるものがいいです」
「分かった。とりあえず創って性能を説明するから新しい希望とかが出てきたらどんどん言ってくれ。俺は本気装備に手を抜く気はない」
「わかりました」
「それじゃあ、創るぞ。まずはローブからだな「創造」」
俺はイメージを固めて、「創造」を発動する。
普段よりも多く魔力を消費する。
それだけの性能にした。
俺が「創造」を初めて数分後、ようやく俺は魔力を流すのをやめた。
ここまで長い間「創造」を続けたのは初めてだ。
ローブなんて今まであまり創った経験がなかったし、「創造」でそもそも防具を創った経験がなく、更に性能を盛りだくさんにしたから時間がかかったのだ。
「出来たぞ。ヨル、「鑑定」してみれくれ。俺達もする」
「はい「超鑑定」」
ヨルは「超鑑定」を行う。
何故ヨルが「超鑑定」を使えるかと言えば、先ほどの罰だ。
俺はあの時、ただヨルに魔力と快楽を流すのではなくスキルの統合進化を行っていた。
ヨルは4000年もの間生きている分多くのスキルがあったので新しくスキルを獲得してもらわなくても統合進化出来たのだ。
俺とミコも「超鑑定」を発動する。
鑑定結果はこうだ。
名前:永夢影
レベル:1
種類:神装
加護:殺戮神の加護、死神の加護、魔王の加護
スキル:毒性付与、呪性付与、病性付与、腐食付与、罠探知、道具格納、魔力吸収、変化、鑑定阻害、姿偽装、無限再生、自動浄化
耐性:超魔法耐性、超物理耐性、状態異常全反射、自然影響無効
適正属性:火、水、風、土、雷、光、闇
所持者:ヨル・ナイトメア(変更不可)
破壊不能
「つ、強い」
「まだレベル1だから、これを着て魔物を倒せばもっと強くなるし場合によっては新たなスキルも獲得できるだろう。「自動浄化」があるから汚れてもすぐ綺麗になるし神装だから壊れない。たとえ壊れても「無限再生」で治る。暗器なんかも魔力を使わずにしまって取り出せる「道具格納」もある。「姿偽装」を使えば文字通り己の姿を自分がイメージした通りに変えることが出来る。他はまぁ使えば分かる。何か足して欲しい昨日はあるか?」
「い、いえ。十分すぎます。これを本当に頂けるのですか?」
「あぁ、勿論だ。それじゃあまた何か追加したい機能とかがあったら持ってきてくれ」
「わ、分かりました」
俺は永夢影をヨルに渡した。
夜は「ドレスチェンジ」を発動して、早速永夢影を着てみたようだ。
黒のローブにはフードがあり、基本それをしておくのがデフォルトといった感じの設計だ。
理由は単純、可愛いから。
フードを外したときもいい感じになってる。
今まで着ていた暗殺者の服も似合っていたし、よかったが。
俺的にはこっちの方が好みだ。
「ど、どうですか?」
「イメージ通りだ。最高に似合ってるぞ」
「可愛いわよ」
ミコはにっこにこでヨルを褒めながらカメラをヨルの方に向けていた。
「ミコ、その写真後でくれ」
「キスしれくれたら」
「わかった」
俺はそれだけ伝えておいた。
「さて、次は武器か」
「いくぞ「武器創造」」
俺は「武器創造」を発動する。
持ち運びやすい武器といえばセーラの殺魔のような短剣だろう。
まぁ、セーラのは短剣に分類されるが正直ナイフだし今回創るのも外見的には短剣ってよりナイフって感じだが。
持ち運びとかを考えると異魔のような銃もいいが、ヨルの戦い方にはあっていないからな。
数分後、俺は魔力を流すのをやめた。
俺の目の前には一本のナイフだけが残る。
そのナイフは一見シンプルなように見えて繊細なデザインがある。
「ヨル、出来た。鑑定してみれくれ」
「超鑑定」
ヨルが「超鑑定」を発動したのを確認して俺とミコも「超鑑定」を発動する。
鑑定結果はこうなった。
名前:暗永剣夢魔
レベル:1
種類:神剣
加護:殺戮神の加護、死神の加護、魔王の加護
スキル:眷属召喚、眷属操作、毒性付与、呪性付与、病性付与、腐食性付与、指輪化、超投擲、神力撃、魔力撃、魔法斬り
適正属性:火、水、風、土、雷、光、闇
所持者:ヨル・ナイトメア(変更不可)
破壊不能
「強い」
「何か、追加してほしい機能とかあるか?」
「いえ、まったく問題ありません」
「そうか。ならばよかった。それじゃあ、受け取れ」
俺は暗永剣夢魔をヨルに渡した。
ヨルはそれを軽く振るう。
それは新しい玩具を買ってもらった子供のようで、とても微笑ましい。
「魔王様、魔物を狩ってきてもよろしいでしょうか?」
ヨルは俺にそう問いかけてくる。
俺とミコは顔を合わせる。
「勿論だ。俺とミコも一緒にいってもいいか?」
「はい、勿論です」
ヨルは目をキラキラさせながらそう言った。
「それじゃあ、行きましょう。「エリアテレポート」」
ヨルが「エリアテレポート」を発動して、俺たちは転移した。
転移した先はつい先ほども来た混沌魔境だった。
「魔王様、「災禍」様。それでは行ってまいります:
「あぁ、楽しんで暴れてこい。何かあってもどうにかしてやる」
「そうよ、私とシンの二人がいればどうとでもなるわ」
「シン?」
「あぁ、言ってなかったな。「メモリートレース」」
俺は転生した後のことを話すのが面倒で「メモリートレース」を使ってヨルに記憶を渡す。
「なるほど。シンというのは魔王様の今世の名前であるわけですね」
「そういうことだ」
「了解しました」
「あと、渡した記憶にもあるだろうが。俺は今世ではお前たちともっと仲良くなりたい。非公式の場ならば敬語じゃなくてもいいぞ」
「あ、勿論。私もね」
「で、では。シン様とミコ様と」
「それでいい」「それでいいわ」
「それでは。改めて。シン様、ミコ様。行ってまいります」
そう言ってヨルは消えた。
正確に言えばものすごい速度で移動した。
「「「「「「グガァァァア」」」」」」
大量の魔物が現れる。
熊に狼に蛇にと本当に多種多様だ。
「とりあえず、普通に斬ろう」
そう言ってヨルは永夢を構えた。
そして光速で移動し、敵の急所を確実について行く。
ヨルの戦い方はたとえ相手が魔物であったとしても暗殺者らしい戦い方だ。
相手の肉体構造を把握し、急所をひたすらつき続ける。
まぁ、上位の魔物の急所はよくダメージの通る場所程度なので何回もしないといけない。
実はヨルは対魔物はそこまで得意ではなく、どこまでも対人間の戦い方なのだ。
ただ、弱いわけじゃないので問題なく魔物も倒せる。
それに、魔物を倒しにくいというヨルの弱さをカバーできるような武器にした。
そして、それはヨルの理解しているだろう。
ただ、ヨル。
戦いぶりを見ていると4000年前よりもちゃんと強くなっている。
シンプルにレベルが上がって一撃の威力が上がったようだ。
あれだけの力があれば余程の魔物でない限り急所ならば一撃で倒せるだろう。
「そろそろスキルを使おう「眷属召喚」」
ヨルが「眷属召喚」を使うと、永夢と似たナイフがヨルの周りに大量に出現した。
永夢は殺魔と基本攻撃の仕方とかは結構似ているイメージで創った。
大量のナイフを操作することによる物量戦。
それが、基本の戦い方だ。
「眷属操作」
ヨルが眷属操作を使うとナイフたちが魔物の急所に吸い込まれていき、魔物は死んだ。
ヨルはそのまま、約3時間ひたすらに狩りを続け俺とミコはそれを楽しく雑談しながら見守ったのだった。
1周年!!
ちょっとずつやっていたとはいえ、朝からこれに、番外編に、異常者にって1周年だからって頑張ったけど滅茶苦茶疲れた。
今から学校行くの怠すぎる。
巻き返しカウント:74話
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この作品の番外編です。
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