第281話 研究結果 ユア、ユイ編
お久しぶりです。
本当は0時にちゃんと出したかったんですけど、無理でした。
パソコン使ってなくて、全然起動しなかったり遅かったりと色々とトラブったせいで遅刻しました(言い訳)
とりあえずテスト終わったので本日からまた投稿を再開していきます。
投稿遅刻してすみませんでした。
久しぶりの本編、お楽しみください。
私とアンデスはユアとユイから提出された研究資料を読む。
研究資料
研究テーマ:魔法陣重複魔法について
名前:ユア・ユレイズ、ユイ・ユレイズ
準備物:なし
研究内容:二人の人間が同時に別の魔法陣を重ねるように展開し、更に同時に魔力を流す。(なお、個人的な能力を常人と同程度に抑えるためかけれる限りの魔法関係のデバフ魔法を付与して実験する)
仮説:相性の良い魔力で複数の魔法陣を重ねれば、複数の魔法を合わせた相乗効果が起こるのではないか。また、それらは合体魔法とは違う性質や特徴があるのではないか。
研究結果:相性の良い魔力を持った者が二人で魔法陣を重ねて全く同じタイミングで魔法を発動すると以下のような結果となった。
全く同じ魔法の魔法陣を重ねた場合(今回は七属性の最下級魔法を使用し実験)
・威力が増大した。
魔法ごとに簡単に分けると
「ファイヤ」の場合は普通の「ファイヤ」の約10倍の火が出現し、的に襲い掛かった。また、火力も普段よりも高く高温だった。単純な火力だけを見れば普通に「ファイヤ」を放つ要領と魔力量で発動するだけで最上級火属性魔法にも匹敵する火力が出た。
「ウォーター」の場合は普通の「ウォーター」の約10倍の水が出現した。単純に物量があるので大抵のものを押し流せる。単純に水の量だけを見れば普通に「ウォーター」を放つ要領と魔力量で発動するだけで水属性最上級魔法に匹敵する水の量だった。
「ウィンド」の場合は目に見えては分からなかったが、明らかに風が強かった。人なら十数人くらい一気に吹っ飛ばすことが出来るくらいの風圧だった。単純な風の強さだけを見れば普通に「ウィンド」を放つ要領と魔力量で発動するだけで最上級風属性魔法にも匹敵する風の強さだった。
「アース」の場合は普通の「アース」の約10倍の土が出現した。また、普通に「アース」を使用した時の土と比べて明らかに硬く重かった。物量だけならば土属性最上級魔法に匹敵する物量だった。
「サンダー」の場合はシンプルに雷撃の速さと威力がだった。普通の「サンダー」では人を多少痺れさせたり、動きを鈍くするくらいしか出来ないがこれが人に当たれば普通に感電死する威力。また、魔法の速さだけならば雷属性最上級魔法にも匹敵する。
「ライト」の場合はシンプルに滅茶苦茶眩しかった。不意にされたら普通にしばらく目が見えなくなったり、最悪失明するレベルの光だった。また、普通の「ライト」は普通に発動すれば一度発動したら大抵は5分くらいで消えてしまうが今回発動した「ライト」はとりあえず24時間は維持されていた。勿論魔法であることに変わりはないので発動者であるどちらかが魔法の発動を解除すれば消える。
「ダーク」の場合はそこだけ光がなくなった。見た目に関しては普段とぱっと変わった様子はなかった。ただ、適当に拾ってきた魔物に「ダーク」に触れた瞬間即死した。ただし、Bランク以上の魔物には効かなかった。ただし、デバフ魔法を解除すれば大抵の魔物は即死した。魔法の才能もしっかりと影響がある。
同属性の同位階の魔法の魔法陣を重ねた場合
・二つの魔法が混ざり合ったような魔法が発動した。ただしこれは普通に合体魔法を使ったときと高価も見た目もほぼ同じだった。ただ、合体魔法よりも圧倒的に魔力消費が少なくすむ。
同属性の異なる魔法の魔法陣を重ねた場合
・高い位階の魔法のみが発動した。
異属性の魔法の魔法陣を重ねた場合
・・失敗したものと成功したものがあった。
・いくつか検証した結果、属性が関係していると分かった。現在分かっている中で成功した属性は火と水、風と土、光と闇。そして雷と無だった。
異属性の同位階の魔法の魔法陣を重ねた場合
・二つの魔法が混ざったような魔法が発動した。ただし、これも同属性のときと同じように普通に合体魔法を使ったときとほぼ同じだったが、合体魔法よりも圧倒的に消費魔力量が少なかった。
異属性の異位階の魔法の魔法陣を重ねた場合
・位階が高い方の魔法のみが発動した。
考察
まず、まったく同じ魔法の場合は大きく威力や効果が増大したことについてはやはり相乗効果によるものだと考えられる。また、魔力の相性が良くなければそもそも魔法陣を重ねるということが出来なかった。ただし、魔法の天才が相手の魔力の波長などを合わせたりするとたとえ魔力の相性が良くなくても魔法寺院複合魔法が発動したという例外も存在する。しかし、姉妹でやったときよりも若干ではあったが少しばかり威力や効果が弱まっていたのでやはり相性が好感度は重要でありそれらが良ければよいほど魔法の威力は効果が上がり少ない魔力で高い効果を出せると考える。また、同属性の異位階の魔法については、低位階の魔法を発動した術者もしっかりと魔力を消費したので低位階の魔法も発動していないというわけではない。恐らく低位階の魔法は高位階の魔法に打ち消されてしたのだと考えられる。
異属性との魔法陣複合魔法について、成功する属性は普段相殺に使うような相反する属性だと考えられる。相反する属性でないといけない理由は相反する属性でないと魔法陣が混ざり合って成り立たないのではないかと考えられる。また、魔法陣複合魔法の方が合体魔法よりも魔力が少なくすむのは、合体魔法は他の魔法と合わせるというイメージをするし、合わせるために魔力を多く使う。つまり、合体魔法を行う際は普通にその魔法を使うよりも多くの魔力を使う。それに比べて魔法陣複合魔法は前提条件こそ限定的かつ複雑だが、発動自体はただ魔法陣を重ねるだけでありイメージも簡単なのだ。よって同じ結果を起こすのでも魔法陣複合魔法の方が魔力消費量が少なく済むのだ。少しの信用さえあれば誰でも使える合体魔法と魔力の相性、好感度、絶対的な信頼などの複雑な条件があり、使えるものはとても少なく、合わすことのできる魔法も限られるが、少ない魔力で大きな効果を得ることのできる魔法陣複合魔法。一長一短ではあるが、どちらも使いこなせば強くなれることは間違いないだろう。魔法陣複合魔法にはまだまだ欠点が多い。しかし、今後の研究次第で魔法陣複合魔法には更なる可能性が秘められていると私達は確信している。
私達はまたもや無言になってしまった。
魔法陣複合魔法。
先ほどの魔道具、アーティファクト、神器とは違いいままで全く研究されてこなかった未知の分野だ。
だが、この研究内容。
この資料を読むだけでとてつもない興味が私を襲う。
これは研究者としての性だ。
さすがは魔王様のご友人、素晴らしい発想と研究。
やはり資料は読みやすいとは言えないが、内容についてはしっかりとまとめられている。
「はぁ、これも後でこの資料の裏付けと更なる研究をしないと」
「放置ってわけには」
「いかないわよ。それに私自身これにはかなり興味あるし」
「はぁ、魔王様たちの留学が終わってからにしてくださいよ」
「勿論。私にとって研究はとっても大切なものだけど、あくまでそれは魔王様の次に、だから」
そう言って私とアンデスは笑い合う。
そして、最後の資料のに手を付ける。
ある意味一番のお楽しみである。
「ついにですか」
「えぇ、ありとあらゆる分野で天才的な才能を持つ魔王様と、世界最強の魔法使いである災禍の魔女の研究」
「この資料、シンプルに魔王様たちが書いたってだけで魔王軍では物凄い価値ですね」
「それには同意するけど、とにかく読みましょ」
そうして私とアンデスはシンとミコの資料に目を通し始めるのだった。
設定を練りすぎるのも駄目だと思いました。
この数週間で固めてたんですけど固めすぎて文章化が難しくなってしまいました。
まぁ、理解できなくても本編は楽しめるのでご安心ください。
巻き返しカウント:68話
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