表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年が最強能力で完全無双~  作者:
留学編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

285/378

第279話 正教会神官の処刑

遅刻10分。

最近から考えれば許容範囲としてください。

「さて、処刑する前に、正教会というゴミに属する愚か者の最後の言葉を聞いて行きましょうか。皆さんが、今のお気持ちはいかがですか?」


司祭の声に答えるものは誰もいない。

どぷやらこれから処刑されるという現実に耐え切れなくて気絶してしまっているようだ。


「はぁ。アレ持ってきて」


司祭は離れたところにいた部下らしき人に何かを指示した。


「申し訳ございません。もう少々お待ちください」


そう言って司祭は頭を下げた。

俺は今、シェールが創った魔王教の異端者処刑を見ている。

今俺の前には4台のギロチンとそれに掛けられた4人の正教会の神官がいる。

別に俺はそれを見てもどうも思わない。

俺は人間に転生したが、俺に良心などというものは存在しない。

これは魔王だからというわけではない。

生物の人格形成には、育った環境が大きく影響する。

例えば日本人の一般的な子供ならば幼い頃から親の姿を見て育つ。

その中で人格を形成し、常識を覚える。

子供が親に似るというのは遺伝子的な問題もあるが、幼い頃に親を見て常識を覚えるからという。

例えば、親が犯罪者ならばそれを見て育った子供は犯罪をするような人格形成となり。

更に言えば、犯罪を行うことは悪いことであるという常識を覚えないことだってあるだろう。

勿論親が犯罪者=子供も犯罪者。

とはならない。

人格形成というのは親によって形成されるものではなく、あくまで周りの環境によって形成されるものである。

つまり、親以外の周りの人間の影響も受けるため似るのには限度がある。

まぁ、親が閉鎖的な環境に置いていたならば話は別だし親の周りの人間も犯罪者ならば犯罪者になる可能性の方が高い人格形成と常識を覚えるだろうが。

っと、話が逸れたな。

話を戻すそう。

俺は、正確に言えばゼロ・コラプス・クリエイトブレイクは親を知らない。

俺はいつの間にかそこにいた。

記憶はないのに、ある程度の一般的な知識はあった。

ご飯の食べ方、魔力や魔法、スキルの使い方等の生活に必要な知識はあった。

しかし、親や自分の出自。

どんなことをしてきたのか。

そういう記憶が一切なかった。

記憶喪失なのか、それとも他に何か理由があるのか。

俺には分からなかった。

その時分かったことは自身を「鑑定」で分かる情報だけ。

12歳であるということ、男であるということ、破壊神の加護を持っているということ、基本属性の七属性全てが扱えるということ。

そういう当たり前のことしか分からなかった。

実を言うとその時の俺には名前すらなかったから本当に分かった情報はそれくらいだ。

まぁ強さ的には普通に一般人じゃ相手にならないくらいその頃から強かったため生活には問題はなかったが。

まぁ自分で言うのもなんだが、あの頃は自分に感情がなかった。

ただ本能のままに食べて寝てを繰り返していた。

きっとその時に俺の根本の人格が形成されたのだろう。

親もいなくて、最低限の知識と本能だけがある生活。

それによって俺は人格が形成された。

だから、というのか分からないが他の生物を慈しむという感情は今でも理解できない。

俺がミコ達を愛せるのは、ミコ達と出会ったことで俺の中に明確な感情が生まれ人格が少し変かしたから、まぁ簡単に言えば例外という奴だ。

そこの話は今は関係ないため割愛する。

とにかく魔王である俺が生物を殺したりするのに忌避感を覚えなかったのはそういう理由だ。

しかもそれに、育児放棄されて出来た草葉蓮と言う人格が混ぜ合わさったことで更に悪化した。

魔王軍のやつらに何も感じなかったのはそういう理由もあるのかもしれないな。

俺がそんなことを考えていると先ほど指示されていた部下たちが何かを持ってきた。

それはバケツに入った泥水のようなものだった。


「皆さん、お待たせしました。これは見ての通り泥水。大聖堂を掃除する際に出たものです。通常なら捨てるものですが担当者が捨てる前でしたので持ってまいりました」


「「「「おおおおおおおおおおおおおおお」」」」


何故これで盛り上がるのか、俺には理解できない。

が、ミコ達も盛り上がるとはいかないものの楽しそうなのでよしとしようか。


「さて、この泥水で気絶している愚者共をたたき起こしていきたいと思います」


そう言うと部下たちは持っていたバケツの中の泥水を正教会の神官たちにぶっかける。


バシャバシャバシャバシャバシャバシャ


「「「「ゲッホゲホゲホ」」」」


すると正教会の神官たちは起きた。

当たり前だが泥まみれだ。


「おはよう。処刑するって瞬間に寝るとは随分な度胸ね」


「ひ、った助けてくれ。死にたくない」


「あぁ、神よ。どうか我等をお救いください」


「あぁ、神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よ」


「っく、異教徒め。殺してやる。殺してやるぞ、魔王教」


正教会の神官4人の反応は様々だ。

命乞いをする者。

神に願う者。

反抗する者。

人は醜い、こんな時に許されるわけがない命乞いをしたり、助けてくれるわけもない神に願ったり、死ぬ可能性が高まるだけなのに反抗するとは。

俺ならそんなことはしない。

正直こんな状況に陥ることなんてないからな。

もしなったとしても、そもそも俺に傷をつけれる奴なんて早々いないしもし俺を殺したとしても事前に発動している多数の防御魔法、蘇生魔法が発動するから死ぬことなんてまずない。

まぁ実際、ギロチンにかけられてそれが俺を殺すならば俺は無駄に反抗なんかせずある程度会話等で時間を稼いでひたすらに無理矢理ギロチンを壊す、あるいは抜け出す方法を模索するだろう。

ミコ達でも同じようにするだろう。

まぁもしミコ達がそんなことになろうものならやった相手を全力で潰すだろうが。


「ははは、皆さん聞きましたー。命乞いですよ。命乞い。なっさけないですね。それに助けてもくれない神に祈りを捧げていますよ」


「「「「「あはははっは」」」」」


情けない正教会の神官の姿は笑いものにされる。


「じゃ、恒例の奴をやりましょうか」


そういうと司祭はある者を取り出した。


「か、返せ」


「返しなさい」


「すぐに返さないと神罰が」


「無礼者が触るな」


正教会の神官たちが急に騒ぎ出す。

それもおかしな話ではない。

だって司祭が取り出したそれは、正教会のシンボルである十字架だったのだから。

前世ではキリスト教の影響で宗教と言えば十字架ってイメージだったが、実は正教会のシンボルも十字架でありその影響で宗教と言えば十字架というイメージはこの世界にも存在する。

まぁキリスト教とは違って正教会が十字架をシンボルにしているのは目の敵にしている魔王()を十字架に掛けよう。

という話からなので俺としてはあまり気分のよいものではないのだが。


「それじゃあこれを、さようならー」


そうすると司祭は持っていた4本の十字架を落として思いっきり踏みつけた。


「な、ななーっ」


「き、貴様ー」


「異教徒がー」


「殺してやる。殺してやるぞー」


正教の神官たちは激怒する。


「あぁ、ちゃんと見せてあげる」


そう言って司祭は足をどけ、バキバキに割れた十字架を正教会の神官たちに見せつけた。


「そしてそれからさらにー「ファイヤー」」


すると司祭は「ファイヤー」を発動して十字架を燃やした。

十字架は金属製なので十字架は溶けて完全に変形した。

神官たちは絶望した表情になる。


「それじゃ、やって」


その瞬間、部下たちの手によってギロチンの縄が切られて刃が一斉に落ちた。


「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」


市民たちからの歓声が聞こえる。

これで処刑は終了した。

明日からまた投稿が途切れるかもしれませんが、ご了承ください。

忙しいのです。

巻き返しカウント:52話

誤字脱字等ございましたらお気軽にご連絡ください。

気に入ってくださいましたら、ブックマーク、レビュー、評価いいね等よろしくお願いします。

作品についての疑問やご質問、ご指摘も受け付けておりますので感想などを貰えると嬉しいです。

感想については全て返答させていただくつもりです。


この作品の番外編です。

URL:https://ncode.syosetu.com/n9675ip/

こちらもお願いします。

異常者の恋愛は異常です

URL:https://ncode.syosetu.com/n6702iv/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ