第274話 ロアの反撃
少しだけ性的な表現があります。
苦手な方はブラウザバック推奨です。
それと、本日作者別作品。
異常者の恋愛は異常です。
を投稿しました。
興味のある方は後書きにあるURLからどうぞお読みください。
更新頻度が月一とこの作品とは大違いですのでご了承ください。
淫魔女王は10歳の少女に自分の最も得意な分野で敗北した。
「うう、もうお嫁にいけない」
「私もされたから、お相子」
「あれはゲームだった。ちゃんと了承を取った。でもロアは滅茶苦茶強引だった」
「だって、ユキが全然来ないんだもの。私はいつ来るのかとハラハラドキドキしていたというのに。そしてようやく来たと思ったら滅茶苦茶ゆっくりしてるし。私を散々焦らしたんだからそれくらいは当たり前。むしろ、私はまだまだ出来た。ユキが気絶したからやめてあげた私の優しさに感謝するといい」
淫魔女王。
そういうことにとって最強無敵であるはずの私は10歳の人間の女の子に抵抗できずにやられて、あまつさえ気絶するという非常に、非常に情けない姿をさらした。
しかもその女の子は気絶しても続ける気満々だ。
次同じことがおこったら、今度は気絶しても許されない気がする。
「そんなに私としたかったの?」
「ユキ、貴女がしたことは本来。私みたいな10歳の女の子がすることじゃないの。だからこそ、私にとってあれは劇物だったの。またしたくなって悪い?」
ロアは言葉の節々から怒りがにじみ出ている。
どうやらロアはもう、快楽に溺れてしまったようだ。
まぁ、溺らさせたのは私なのだけれど。
私達は2人でベッドに寝転がりながら談笑した。
ロアとは年齢も性別も同じだ。
違うことは育った環境くらい。
だから、というわけではないのかもしれないけれど私とユキは馬が合う。
話していてとても楽しい。
話している間にロアの怒りも収まり、楽しく話していた。
すると突然、ベッドの近くに魔法陣が現れた。
「何これ?」
「ロア、近づいちゃだめ」
気になって近づこうとしたロアを、私を抱き寄せることで引き留める。
そして、私はいつでもスキルを使えるように準備する。
だけど、その準備に意味はなかった。
魔法陣からは人が現れた。
その人が誰か分かった瞬間、私はすぐにスキルを発動する準備を辞めてベッドから飛び出して床に跪いた。
ロアも誰か分かった瞬間に、私の横に跪いた。
「ふふ、跪かなくていいのに。前に対等だって教えたでしょ、ユキ」
「どうしても恐れ多いのです。シェール様」
「そう。そっちの子は初めてだったかしら?カケメ男爵家の令嬢」
「はい。女王陛下。お会いでき、恐悦至極に存じます。私、カケメ男爵家の令嬢。ロア・カケメと申します。」
「こんなに可愛い子を私に合わせないなんて、カケメ男爵には失望したわ。まぁ、所詮先祖も功績にすがって未だに貴族でいる奴だものね。あ、ごめんなさい。ロア、貴女に失望したわけじゃないの」
「いえ、私目の家族が愚かであることは重々承知ですので。どうか、お気になさらず」
「そう。ありがと」
「それで、女王陛下は何故男爵家の一室に?先ほど使われたのは遥か昔に使われていたという転移魔法でしょうか。そのようなたいそうな魔法まで使っていったいこの家に何の用が?」
「ただそこにいる知人に会いに来ただけよ」
そう言ってシェール様は私の事を見てくる。
「ユキ、どういうこと?貴女って平民出身じゃなかったの?」
「いや、そうなんだけど」
どうしよう。
シェール様が魔王軍の最高幹部である七魔公の一人である。
という事実は勝手に話すわけにはいかないし。
私が一生懸命考えていると、シェール様自身が言葉を紡がれた。
「あぁ、それなら簡単よ。私とユキが同じ方に仕えているの。立場的にもかなり近いの。ユキはその御方に仕えるようになったのは最近だから、仲良くなろうと思って」
「な、なるほど。ユキ、貴女が誰かに仕えているだなんて初耳なんだけど?」
ロアがシェール様に返答したあと、小声で私に文句を言ってくる。
そう言えば、私はシェールに魔王様に仕えているっていう話をしたことなかった。
まぁまだ出会ってこの前の一晩とさっきで合わせても二晩しか経ってないうえにそのほとんどがシてたわけだから話す時間もとても長かったわけじゃなくて話してなかった。
「あら、言ってなかったのね。それじゃあ、ユキ。ロアに教えてあげなさい。我らの絶対的な主を」
シェール様がそう言ってくる。
私の主をばらすことでシェール様が魔王様に仕えているということもバレるわけだけど、本人が言えと言っているのだから問題ないのだろう。
「ロア。よく聞きなさい。私が仕える相手は魔王シン・ソードロード様よ。御伽噺とかに出てくる伝説の魔王ゼロ・コラプス・クリエイトブレイク様の転生体よ」
「え、、、、、えええええええええええええええええええええええええええええええええええ」
ロアが滅茶苦茶驚いている。
まぁ無理もないだろう。
なにせ、この世界ではまだ魔王様が復活しているという状況すら広まっていないからだ。
ロアはたくさんの本を読んでいるようだし、一般人よりも魔王様については詳しいから余計だろう。
「ちょ、ちょっと待って。ってことは、女王陛下も」
「えぇ、魔王様へ心からの忠誠を誓っているわ。何なら、魔王軍の最高幹部の一人だったりするわ」
「ええええええええええええええええええええええええ」
ロアは情緒が可笑しくなってしまったようだ。
まぁ無理もないのかもしれない。
自分の国の女王陛下が御伽噺に出てくる魔王様の配下、しかも最高幹部とか驚くなという方が無理がある。
結局、ロアが落ち着くのに10分程の時間を要した。
「ご迷惑をおかけしました」
「別に気にしなくていいわ。私は今日、ユキと仲良くなろうと思って遊ぶつもりだったの」
「え、遊ぶって?」
「そりゃあ、淫魔女王であるユキとの遊びなんて一つしかないでしょ」
そう妖艶な笑みを浮かべたシェール様は私をベッドに押し倒した。
「へ?」
私の頭の中が大量の?で埋め尽くされた。
「ふふふ、気持ちよくしてあげる」
「ええええええええええええええええええええ」
今度は私が叫ぶ番だった。
「ちょ、ちょっと待ってください。ロアに見られながらは恥ずかしいです」
そう、この部屋にはロアがいる。
というかこの部屋はロアの部屋だ。
さすがに他人に見られるのは恥ずかしい。
ただでさえ、ロアには情けない姿を見せたばかりだから。
「ふふふ、冗談よ」
シェール様はそう言うとベッドから出た。
「私の初めては魔王様に捧げるって決めてるの。でも、今日仲良くなろうと思ったのは本当よ。だけど、二人でお楽しみだったから」
シェール様の言葉に私とロアの顔は真っ赤になってしまう。
まさか、見られていたとは。
「だから今回はこれを渡そうと思って」
そう言うとシェール様は「無限収納」から大量の魔道具の入った箱を取り出して床に置いた。
「使い方を教えてあげる。「メモリートレース」」
私の中にこの道具たちの使い方が流れてきた。
それによって私の顔は更に赤くなってしまう。
ロアも顔を更に赤くしているから「メモリートレース」をされたのだろう。
だってこの魔道具たちは、いわゆる。
大人のおもちゃだったのだ。
「それじゃあ、手が空いているときにまた遊びましょ用があったら「念話」して頂戴大抵いつでも出れるけどたまに研究に熱中してると気づかない時があるから許して。それじゃ、楽しんで」
シェール様はそう言って転移魔法で転移していった。
「急に色々な情報が出てきて私の頭は絶賛大混乱中だよ」
「とりあえず、説明できることは説明するわ」
そして私がスラム街で魔王様たちに出会ったこと。
兄を殺したことで気に入られて魔王様の配下となったこと。
その時に淫魔女王になったことを話した。
「なるほど。そういうことだったの」
ロアは大体理解したようだ。
ふぅ、少し疲れたしゆっくり休もう。
私がそう思っているとロアが魔道具を手に取った。
「ろ、ロアさん?」
「これ、試したい」
その日の夜は滅茶苦茶楽しんだことをここに記しておく。
もうちょっと百合書きたい。
異常者の方の投稿頻度は死んでるからもっと増やしたいけど巻き返し数を見てその気は出ない。
巻き返しカウント:49話
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