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第273話 留学終了までに提出する研究

遅刻しました。

投稿しただけ許してください。

追記:タイトルつけ忘れてたので付けました。まったく思いつかなかったので適当ですがお許しください。

魔王軍の再興を宣言してから数週間が経った。

そして、留学開始から1ケ月が経った。

バタフライ王国に安心感すら覚え始めた。

まぁ、バタフライ王国は魔王国に寄せてある部分もかなりあるからおかしなことでもない。

ちなみにいまだに学院の生徒と話したことはない。

別にナイト王国の王立学園でも気軽に生徒と話していたわけではない。

だが、もう4年以上学園に通っているのだ。

何人かには一言二言くらいなら話したことがある。

まぁその大半は向こうから話しかけてきて、貴族関係のことばかりだったが。

この学院では誰も話かけてこない。

恐らくアンデス達が気を聞かせてくれたのだろう。

俺達は普段通り授業を受け終わり、放課後となっていた。

しかし今日は予定がある。

アンデスに呼び出されているのだ。

俺達は「テレポート」で学院長室に転移する。


「お疲れ様。皆」


「来てくれてありがとうござ、ありがとう。シン。他の皆もお疲れ様です」


学園長室にはシェールとアンデスの二人がいた。

アンデスにも今世では気軽にため口で話すように言ったのだが、まだ慣れていないようだ。

忠誠心を感じれて嬉しくもあるのだが、やっぱり気軽に話してほしい。

他の配下を信用しないと決めた今だからこそ、信用している配下には気軽に接してほしい。

それに比べてシェールはかなり慣れて最近はほぼ俺にため口で話すようになった。

よい変化だ。


「それで、何のようだ?」


「実は、この学院の留学生は留学が終わるまでに何か一つ研究を行ってその研究結果を学院に提出するという通例があるの。相手は魔王様だし私達としてはいいのだけれど」


「その研究結果は生徒達も閲覧するので、生徒達から苦情が来る可能性がありまして」


「特別扱いだと?」


「はい。なので非常に申し訳ないのですが何か一つ研究を提出してはいただけませんか?皆さまで一つの事例でよいのです。勿論、生徒等魔王様からすれば木っ端も同然。魔王様が面倒だとおっしゃるのなら無理押し通しますし」


「何なら私の研究結果の一つをシン達の研究結果として出してもいいわよ」


なるほど、どうにでもなるが。

2人としては俺達に研究をしてほしいらしい。

まぁ、今世は色々なことをすると決めている。

最近は平和に生きるというのを忘れてしまっていたが、俺はネロのいた空間で転生したら平和に暮らそうと誓ったのだ。

ならそういうのもいいだろう。


「なるほど。承知した。何か一つ研究をしよう」


「ありがとう」


「楽しみね」


「研究に関しては俺はプロとは言えないからな。シェールを満足させることが出来るものかは分からんぞ」


「信用できないわ」


シェールは楽しそうに笑う。


「楽しそうだな」


「楽しいわよ。魔王様とこんな風に話すことになるだなんて思ってもみなかったけど、慣れればとっても楽しいわ。それに今回は、あの魔王様が研究を行うだなんて」


「楽しみにしておけ。俺たちの本気。とくと楽しみにしておけ。それじゃあ、俺達は魔王城に戻る」


「「さようなら」」


俺はそっとミコを見る。

ミコはが「エリアテレポート」を発動して、俺達は魔王城に転移した。

最近勇者城を融合し、更に完全稼働状態にしたので、前よりもかなり広くなっている。

俺達は昔、魔王城の研究者たちが利用していた研究所に移動する。

ユア、ユイ、ライシュの三人は見るのが初めてらしく物珍しそうに周りを観察している。

まぁ、この研究所は完全稼働状態でないと使えないので当たり前なのだが。


「それじゃあ、早速何の研究をするか会議をするとしようか」


そうして俺達は会議を始めた。





シェール視点

私は学園長室から出てバタフライ王国の城の自室のベッドに寝転がっていた。

その寝室には大量の魔道具や実験器具。

そして素材が置いてある。

正直スペースが空いているのは、ベッドの上だけだったりする。

実は私は整理整頓が苦手だ。

昔は私にも信用のできる部下たちや私専属のメイドが部屋を片付けてくれていた。

だけど今の私にはそう言う人はいない。

ガーナを私のメイドとして扱う気はない。

ガーナは魔王様の専属メイドだ。

それを自分のもののように使うというのは魔王様への反逆だと思ってしまうのだ。

勿論魔王様ならあまり気にしないだろうが、私はどうしても気になってしまったのだ。

で、バタフライ王国で私が信用できる人物は残り二人。

アンデスとレピアだ。

アンデスは学院のことが忙しくて、私の部屋を片付ける余裕なんてない。

昔はよく私の部屋を片付けてくれていたのだが、今のアンデスにはそんな暇はない。

そしてレピア。

これは無理だ。

何故なら、レピアは私以上に整理整頓が出来ないのだ。

執務みたいにゴーレムとかにやらせるという方法も考えたがここにあるものは取り扱いが非常に難しく危険なものが多い。

そのため自己判断が不得意なゴーレムでは難しいのだ。

貴重なものが多いし、大量にいるメイドたちでは城から逃げられた時に面倒ごとになる。

というわけで私の部屋は私が片づけるしかないのだ。

まぁやる気も出ないし、片付けてもどうせすぐにまた散らかすので放置するのだが。


(シェーラ、聞こえる?)


ベッドで寝ころんでいたら、突然私の頭の中にユキの声が響いた。


(えぇ、聞こえるわ)


(申し訳ないのだけれど、少し来てほしい)


(何か分からないけど、了解。ちょうどゆっくりしてたから問題ないわ。すぐに行く。(・・)友の頼みだもの)


(ありがとう。|《親友》)


そうしてユキからの「念話」は切れた。


「それじゃ、親友の元に行きますか」


私は「テレポート」で親友の元へ転移するのだった。





私とユキは親友だ。

そうなったのは、数週間前。

シンが魔王軍の再興を宣言した日の翌日だ。

あの日、私は「魔王覇気」の影響がなくなるまで部屋で休んでからだったがシンに言った通り、ユキに会いに行った。

そしたらユキは聞いていた通り、一つの領を支配しそこの領内の比較的顔の良い男にお金から何まで貢がせていた。

あれはある意味、私よりも女王の素質があると思った。

そして私達は2人で色々な話をした。

今回はユキがどんな娘なのかを知るために会いに行ったので、前回とは違いフレンドリーに行動した。

そして色々なことを話した。

結論としては、私とユキは波長が合う。

ということが分かった。

そこからも何回も一緒に遊んだり、暇なときとか困ったときに「念話」で話すくらいには仲良くなった。

私の年齢は4000歳を超えているのに対して、ユキはまだ10歳。

年齢差がとても大きいが、ユキはとても賢くて話しやすい。

魔王様や「災禍」はやっぱり人を見る目があると再確認した。





ユキ視点


時は遡って数週間前。

私は領主である貴族たちをロア以外全員を魅了した領で好き放題した。

毎日のように顔の良い男を「魅了」して貢がせ、滅茶苦茶遊んだ。

ギャンブルで大勝ちしたりもした。

勿論男たちの金だ。

貴族家から盗んだ金はまだ一銭も使っていない。

そんなこんなでかれこれカケメ男爵家を襲撃して一週間が経った。

町で遊べることも一通りやった。

一度やってみたかった逆ハーレムもやった。

そこで私はそろそろロアとしたい。

そう思ってカケメ男爵家に戻った。

淫魔女王の身体にも慣れて移動も速くなった。

門番は新しい人に変わっていた。


「魅了」


私は即「魅了」を発動した。

一人だから楽勝だった。

恐らく警備が二人なのは夜だけなのだろう。

私は屋敷に入ってまっすぐにロアの部屋の前に移動した。


コンコン


「私、ユキよ」


私がそう言った瞬間。、物凄い勢いでドアが開いた。


「ユキ」


そこには以前とは少し表情の変わったロアがいた。

まぁ可愛いし、私好みなので私としては問題ないのだが。

私がそんなことを考えていると、ロアは強引にひぱって私をベッドに押したした。


「ちょっと、ロア?」


私はロアにどういうことかを聞こうとしたのだが、ロアはひたすらに私の言葉を無視して服を脱がせていた。


「ロア、ロア。やめ」


ロアはものすごい速度で私の服を脱がせ、私は一糸まとわぬ姿となった。


「ユキ、私を焦らせすぎ」


その日、私は淫魔女王であるにも関わらず10歳の少女に食べられたのだった。

次話は百合がっつりかも。

巻き返しカウント:49話

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