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転生したら平和に暮らそうと思っていたのに最強の能力を手に入れてしまった! ~転生した少年が最強能力で完全無双~  作者:
留学編

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第260話 希代の悪女1

昨日投稿できなくてすみません。

今回と次回はユキ視点です。

私、ユキはスラム街で生活する前に住んでいた街に来ていた。

私とゴミがスラム街で生活することになった理由は簡単だ。

私がこの街を治めるお貴族様に妾になれと言われたからだ。

貴族であるため身なりがよく清潔感も悪くなかったが、顔が好みではなかったので断った。

するとその貴族は無理矢理私を連れて行こうとした。

私はまぁ適当にお金だけ貰って、その貴族はどうせ身体目的だろうからその時に殺してしまおうと思っていた。

ただあのゴミが余計なことをした。

私が最初に断ったのに、無理矢理連れていかれそうになった時に反抗しなかったからどう勘違いしたのかゴミが私を連れて行こうとした騎士を殺した。

その後すぐにゴミは私を連れて逃げた。

おかげでその街で私とゴミは指名手配された。

それもこれも全てゴミのせいだ。

指名手配された私達はしょうがなくスラム街で生きることにした。

ゴミが私の食事は用意してくれた。

まぁ感謝なんて欠片もないが。

この状況はそもそもゴミのせいだから。

まぁそんなことはどうでもいい。

むしろスラム街にきたおかげで魔王様と出会えたのだ。

あの方には絶対に逆らってはいけない、私の本能がそう囁いていた。

それに従った結果、今私は淫魔女王となり遥かに強大な力を得た。

淫魔じょうおうとなったおかあげで私は自由に翼を出せるようになった。

出だし自由で空を飛べるので便利だ。

スラム街から私が住んでいた街まで普通に歩けば3時間はかかる。

だけどこの羽で飛べば30分程で着いた。

まだ慣れずにゆっくり進んだ状態でこれだ。

慣れればもっと早く移動することが出来るようになるだろう。

街についた私は一直線に私を妾にしようとした貴族の屋敷に向かう。

今の私は身に着けていた羽織を頭まで被っているので目立っていない。

淫魔女王の角や尻尾を晒していては目立つから。

にしてもレベルは変わっていないのに身体能力が各段に上がっている。

これも淫魔女王としての能力なのだろう。

そんなことを考えながら移動し、私はついに屋敷についた。


「さてと、新しく魔王様から頂いた力。試すとしますか」


私はそう笑った。

私は屋敷の門に近づく。

そこには二人の門番がいる。


「貴様、ここはカケメ男爵のお屋敷だ。許可なく入るならば問答無用で切り捨てるぞ」


門番がそう私にすごんでくる。

私は無言で門に向かう。


「切り捨てる」


片方の門番が私に向かってきた。

とりあえず、適当に使ってみよう。


「マナバレット」


これは私が人間の時でも使えた数少ないスキルの一つだ。

私には才能がなかったらしく、スライム等のFランクの魔物くらいしか倒せなかった。

なのでこれは淫魔女王となって威力が変わっているのか、強くなっているならよいし変わってないにしろ次のスキルを使うための牽制にはなる。

私はそう思って魔力弾を放った。


グシャ


だが、私の予想は外れて私の魔力弾は門番のお腹に風穴を開けた。


「これは、さすがに予想外ね。でも、好都合」


私は突然のことに驚いて固まってしまっているもう片方の門番を正面から殴る。


ズドン


私が殴ったことによって門番は吹き飛び、近くにあった木に当たった。

私は門番に近づく。

木に脳を強打したことによって死んだようだ。


「これで、門番は片付いたわね。にしてもやっぱり身体能力が上がってるわね」


私はまだ10歳、そこまで身長は大きくない。

それに対して私が先ほど吹き飛ばした門番はかなり大きな男だった。

下手したら私の身長の2倍あるかもしれない。


「まぁ身体能力なんて高くて困ることなんてないでしょ」


私はそう言って門をジャンプで飛び越す。

屋敷に敷地内に入ったが、ぱっと見警備はいなさそうだ。

改めてみれば屋敷もあまり大したものじゃないように見える。

貧乏なのかもしれない。

まぁ男爵家なんてこんなものか。

まぁ今は魔王城を見た後だから大抵の建物がショボく見えるのもしょうがないだろう。

魔王城は、本来の私なら一生見ることがないようなレベルの豪華な造りだった。


「今はそんなことを考えている時じゃないか」


私はそんなことを考えながら屋敷に侵入した。

簡単なものだった。

私は目的の人物の部屋まで進んでいく。

するとその部屋からは人の気配がした。

私は扉越しにそっと見る。

そこには私を妾にようとした貴族とその妻がまぐわっていた。

人間の頃の私ならば嫌悪感を感じたかもしれないが、生憎と今の私は淫魔女王。

人間のまぐわいを見た程度で嫌悪感なんて感じない。

まぁ、見たいともしたいとも思わないが。

さて、目的地についたのだしさっさと終わらせてしまおう。


「マナバレット」


私は貴族の妻に向けて「マナバレット」を放つ。


グシャ


私の放った魔力弾は貴族の妻の頭に命中し、即死させた。


「なっ、なんだ?」


私を妾にしようとした貴族、ごみ貴族が私の方を見る。


「貴様、何者だ。よくもフランシスを」


ごみ貴族が私にそう叫ぶ。


「魅了」


私は淫魔女王となって新しく得たスキル「魅了」を発動する。


「うっ」


貴族は頭を抑えて、苦しむ。

だが数秒すると、苦しむのをやめて呆然と立つ。

目に光が宿っていない。


「跪け」


私が命令するとその貴族は跪いた。


「ふふふ、成功ね」


私は思わず笑ってしまう。

スキル「魅了」効果は単純、対象が私の命令を聞くだけの人形にすることが出来る。

この「魅了」汎用性が高く、今回は命令を聞くだけの人形にしたがやろうと思えば私を無意識に友好的な存在だと認識させたり、相手に安心感を与えさせたり、相手を惚れさせたりなどということが出来る。

とっても便利なスキルだ。


「とりあえず、ありったけのお金をよこしなさい」


そう言うと貴族はどこかに移動した。

そして数分後、戻ってきた。

その手には大量の小金貨の入った袋があった。

貴族はそれを私に渡してくる。


「ふふ、どうも。それじゃあ今日は寝なさい。お前はこれからずっと私の人形だから。とりあえず普段は領民想いの貴族として過ごしなさい。ただし、月に小金貨2枚を私に献上しなさい。いいわね」


私はそう言って笑う。

たったこれだけの労働で月小金貨2枚。

平民の月収の平均が大銀貨4枚。

私の月収はその5倍だ。

これで遊んで暮らせるわね。

私がそう考えて笑っていると、人形は何も言わずにベッドに座って眠りについた。


「あぁそういえばこの死体どうしましょ」


私は考える。

放っておいてもいいが、この屋敷には定期的に来る予定だ。

死体がそのままだと腐って臭くなるだろう。


「あぁそうだ。適当に「魅了」して片付けさせよう」


私はそう考えて部屋に出る。

そして一番近い部屋に入る。

その部屋には私より少し大きい男の子がいた。


「貴族の息子かしら?そうだ、寝ている状態でも「魅了」って出来るのかしら?試してみましょ」


私はそう言ってその男の子に「魅了」を発動する。


「起きなさい」


私がそう言うと男の子が起き上がった。


「うーん、顔は悪くないけど、私の好みじゃないわね。とりあえず、お前の父親の部屋に死体があるわ。それを片付けなさい。そうねぇ、屋敷の庭にでも埋めて」


私がそう命じると、男の子は部屋を出て行って自分の母親の死体の片づけを行った。

私は後をついていってみてみる。

母親を自分の手で埋める子供、あぁ面白いわ。

私は笑いながら、途中でもらってきた果実水を飲む。


「美味しい、さすがは貴族ね」


美味しい葡萄味の果実水だ。

淫魔女王の子の体ならお酒くらい飲めるだろうけどせっかく人生で初めてお酒を飲むのならもっとゆっくり落ち着いた状況がいい。

男の子は泣いていた。


「あら、「魅了」が甘かったようね」


私は再び「魅了」を再発動する。

男の子の涙は止まった。

私は男の子が死体を埋め終わるまで果実水を飲みながらそれを眺めていたのだった。


おかしい、あまり残虐なことをさせないようにユキを幼い子設定にしたのに。

巻き返しカウント:34話

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