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第259話 淫魔女王

投稿頻度落ちてすみません。

1時間遅刻についてもすみません。

「さて、これでユキは俺の配下となったわけだが何かやりたいことはあるか?」


「やりたいこと、ですか」


「そうだ」


「特に、思いつきません」


「そうか」


「そういえば、先ほど魔王様は私に人間を辞めないかとおっしゃいましたがどういった意味なのでしょう」


「あぁ、そのことか。別に強制するわけじゃない。この世界、何かと力があった方がいい。お前は別に加護が強いわけでもないだろ、だから手っ取り早く強くなる手段として人間を辞めないかって提案しただけだ」


「なるほど、興味はあります。具体的にどのような種族となるのでしょうか」


「どのような種族。俺達ならば大抵の種族にすることが出来るぞ。さすがに神は無理かもだが」


「なるほど」


「やろうと思えば、ユキに最も合っている種族にすることもできる」


「そんなことができるのですか?」


「あぁ、ユキが何かの種族になりたいという希望があるのなら対象を希望の種族に変える魔法がある。ユキが自分に最も合った種族になりたいと思うのなら、自動で対象を対象にに合った種族にする魔法がある。俺もミコもどちらも使えるので好きな方を選べ」


「では、自分に合った種族にしてください」


「分かった。それじゃあやろうか」


そう言って俺とミコは玉座から立ち上がりユキに近づく。

そしてユキに向かって手を向ける。


「「オプティマルオートレイスチェンジ」」


俺とミコは闇属性絶望級魔法「「オプティマルオートレイスチェンジ」」を発動した。

2人で発動した理由はその方が強くなるからだ。

ユキが光に覆われて見えなくなる。

そして約数十秒後、光は収まった。

そこから出てきたのは角と尻尾の生えたユキだった。


「角と尻尾。悪魔か?」


「いえ、悪魔にしては魔力が異端ね。この魔力、どこかで感じたことがあった気がするけれど思い出せないわね」


「これが、新しい私。ふふ、この力、確かに私に合っている」


ユキは一人で笑っていた。

恐らく新しい力の使い方を理解したのだろう。


「ユキ、鑑定してもいいか?」


「勿論にございます」


ユキから許可を得たので俺たちは「超鑑定」を発動する。

鑑定結果はこうだった。


名前:ユキ

年齢:10歳

性別:女性

レベル:16

魔力量:38721/38721

種族:淫魔女王

加護:魔法使い

スキル:快楽付与、快楽操作、性吸収、魔力吸収、魅了、マナバレット、魔力視、魔力操作、魔力感知

耐性:精神的苦痛無効、肉体的苦痛無効、魔法耐性

適正属性:闇、快、淫、魅

称号:希代の悪女


「淫魔女王」


「淫魔、人の性を吸い取って生きる種族ね、吸血鬼同様、数千年前に絶滅した種族ね」


「確か吸血鬼と淫魔は似ていたと記憶している。吸血鬼も淫魔も結局生きるために必要なのは根本的には魔力。ただ弱いものは人から直接魔力を得ることが出来ず、吸血鬼なら血から、淫魔なら性から魔力を得ることで生きる。どちらの種族も強者や上位種ならば衝動のようなものはあるがなくても問題ないものとなる」


「まぁようするに淫魔は吸血鬼と同じように人から魔力を吸って生きる種族で違いはそれが血か性かってくらいね。勿論能力や容姿も違うけれど」


「私は淫魔女王なので、淫魔の上位種にあたります。よって直接人から魔力を奪うことが出来ます」


「そうか」


「そして魔王様、私、やりたいこと、思いつきました」


「それはよかった、お前は好きに暮らしてくれ。俺が命令をした際に従ってくれればいい」


「承知しました」


「それじゃあ元の場所まで送るぞ」


「お願いします」


俺は「テレポート」を発動してユキをスラム街に戻した。

種族が変わったユキならばスラム街でも問題ないだろう。

俺は「念話」を発動する。


(はい、シン。どうしたの?)


相手はシェールだ。


(スラム街で面白い奴を見つけたから配下にした)


(それは良いですね。して、どのような者なので?)


(別に特段飛び出た才能は今のところ見当たらないが、実の兄を平気で殺せるくらいに狂っていた)


(それはそれは、魔王様や「災禍」が好きそうな人間)


(だろ、しかもそいつはまだ10歳だった)


(随分と若い)


(だろ、それで人間のままだと弱いということで俺とミコで種族を変えた)


(種族を?)


(あぁ、一番適した種族に変えた。結果は淫魔女王)


(淫魔?あまり聞いたことのない種族ですが)


(吸血鬼と同じく他者から魔力を奪う、あるいは貰って生きる種族だ。吸血鬼の血を性に変えたような種族だ)


(なるほど)


(ただそいつは淫魔女王という淫魔の女王であるためミコと同じようにないと死ぬというものではないらしい)


(そうなのですか)


(あぁ、バタフライ王国の住人だが元スラム街の人間だし俺が貰っても問題ないよな?)


(それは勿論。この国は全て魔王様の物ですので)


(そうか。それと一つ聞きたいのだが)


(何?)


(この国の上級貴族は魔王国の者で固めてあるんだよな?)


(はい)


(なら下級貴族はどうなんだ?)


(数は少ないですが、一応魔王軍とは全く関係ないのもあるって感じ。大体が過去に何か功績を残したものが貴族位を願ったからあげたもので子爵以上にすることはないつもりです)


(そうか。分かった。ありがとう。言い忘れていたが、さき程言っていた俺たちが気に入った淫魔の名前はユキ。淫魔女王なんてそうそういないから分かると思うが他の部下にも伝達しておいてくれ。ミコが他の七魔公には共有済みだ)


(承知しました)


そう言って俺は「念話」を解除した。

シェールはまだ敬語とため口が入り混じっている。

慣れたと思ったんだが、どうやらそういうわけでもないらしい。


「終わった?」


「あぁ」


ミコが聞いてくるので俺も返答する。


「そっちは?」


俺は逆にミコに問う。


「問題なく」


ミコはそれだけ言う。

今の会話は、俺がシェール以外の七魔公への連絡は終わったか?という問いかけにミコが返答したというものだ。

俺達は長い付き合いなため、言わずともある程度の意思疎通をすることができる。


「さてと、今日は面白いこともあったし、アンデスにアンデットをあげて帰るとするか」


「そういえばアンデットを作ったわね。ユキのことで完全に失念していたわ」


「珍しいな」


ミコが何かを失念しているというのは割と珍しい事だ。


「少し休んだらどうだ?」


「じゃあ、シン、休ませて」


ミコが「エリアテレポート」を発動して俺とミコは魔王城のミコの部屋のベッドの上に転移する。

綺麗に靴だけは「ストレージ」に収納したようだ。

しかも俺の靴まで。


「しょうがない、付き合ってやる」


俺はいかにもしょうがなくって感じを出しながら言う。

心の中では最近ミコと一緒に寝ていなかったため、もっと一緒にいたいと思っている。

だがそれを気取られるのは恥ずかしいので必死に隠す。


「ふふふ、ありがと。大好きよシン」


そう言いながらミコは俺に抱き着いてきた。

俺もミコを抱きしめ返す。


「シン、血。飲みたい」


ミコの目がトロンとしている。


「吸血衝動か」


俺はすぐにそれを気づいた、だが俺の体もおかしくなっていた。

不味いな、これは魔力衝動だ。

だがこの状況で自分で制御するなんて無理だ。

俺は自分の脳をフル活用してどうするかを考える。

だが、そんな考えすらもできなくなる。

やばいな。

最近魔力吸収をしていなかったせいか、かなり強い。


「シン、駄目?」


ミコがそう可愛く言ってくる。

もう無理だな。

ミコに言われて俺は無言で首元のボタンを外す。

ミコはそれを俺なりのOKだと理解して口を俺の首元に寄せてくる。

そして俺の肌に歯を入れる。

結局、その日は朝まで魔王城にいた。

ミコの吸血、俺の魔力吸収、そして魔力循環。

その全てを行い、俺とミコは眠りについた。

最近忙しすぎて投稿頻度は落ちるわ、遅刻はするわ、内容はぐだぐだになるわ。

よくない。

かといって流れを変えようと新キャラ出したけど無理だった。

ていうか淫魔って大丈夫かな?

完全な深夜テンションなんですが、規約的に駄目なら変更するかもです。

巻き返しカウント:33話

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異常者の恋愛は異常です

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